ツークラ関東GUMI

ツーリングクラブ関東GUMI

バイク好き、ボルティー好きの仲間が集まって作ってます。
元Volty関東組

フィリピンダック

2006年07月23日 | けんたの部屋
僕がいつも風呂上りにきているTシャツがある。
家の中では「フィリピンダック」って呼んでるんだ。






名前が付いているからには当然由来があるのさ。



大分昔、土建屋の社長連中と付き合いがあり、
彼らにフィリピンへゴルフをしに連れて行かれたことがあった。


まぁゴルフなんてのはお題目で、
ホントのトコは現地の彼女に会いにいくと言うのが目的だったんだけれど、
メンツがメンツだから、当然奥様方には疑われるわけだ。

そこでヤツラは考えた。
けんたを連れて行けば疑われないだろうと。


そのときの僕は清純派の営業で通っていたから、
奥様方も
「けんたと一緒ならやんちゃはしないだろう」
と快く送り出しちゃったんだよね。




その社長連中の中のH氏の彼女はKさん。

Kさんは日本に何年かいて日本語ができたから、
現地でツアーコーディネーターなんかもしている、
小柄な髪の長いひとだった。



社長連中は最終日にマジゴルフをしに行った。
僕はお留守番。

理由は簡単。
僕の腕では彼らと勝負にならなかったから。
それにマジだから、大きな額のチョコレートが動くんだよね。(←意味の解らない人はお父さんか、お茶会で僕に聞いてね)
僕はそんなにチョコもってないから、
一応気を使ってもらってたってことかな。
当然Kさんも置いてけぼり。

そんな時、彼女が退屈しないように、
「デパートにでも行ってきてくれ」
って頼まれた。(←どっちが面倒見てもらうんだろう?)

行って来いったってここはアウエイ。
どっちから太陽が昇るかも分からないのに。

この国に来て何日か経っていて、
Kさんとも仲良くなってたから
まぁいいか。
案内してもらおう。


デパートやら何やらを巡ったあと、
僕の希望で現地の人たちの行くスーパーみたいなトコに行くことになった。


「記念に何か買いたいねー」
なんて話をしながら歩いていて見つけたのが
このTシャツだった。
フィリピンで買ったダックだから
「フィリピンダック」
単純だねぇ。

最初柄を見てどうかと思ったけれど、
球に当てられずにキーってなっているトコが僕とダブったし、
ゴルフをしに来たのだからと思い、
これを手にしてレジに並んだ。
日本円にして200円。
いまも着られるくらいだから丈夫だね。


次の日。
帰国の日だ。

KさんはH氏と別れるのが辛くて泣いている。
何かはらが立つ。
Kさんに惚れたとか気があるとかではなく、
こうゆうことをしている
日本人をはじめアメリカ人、ヨーロッパ人に対して。

でも
このようなことによってこの国には
外貨が落ちるのも現実で、
これに付帯して
彼女たちの家族も人並み以上の生活ができるようになったのも
また事実だ。



Kさんとはその次の年に会ったっきりだ。

H氏から話を聞くと
彼女はニューヨークへ渡り頑張っているとのこと。
たまには連絡くるのかな。

心の優しいお金持ちをとっ捕まえて
幸せになっているといいなぁ。




そのとき一緒に行った
世界規模の会社の支店長が、
現地の彼女と一緒に写っている写真をまだ持ってる。
お金に困ったらそれを売りつけに行こう( ̄ー ̄)