今日はfukuさん家でけんた号の吸気系に少し手を加える予定だ。
10時少し前に着くように出発する。
環状7号線は空いていて、予定より大分早く着きそう。
後もう少しでfukuさん家と言うところで、僕に手を振りながら歩いてくる人がいる。
さん太さんだ。
でも何でこんなトコで?
話を聞くと、大分早く着いたのだけれどfuku家の呼び鈴の位置がわからず、電話をかけようにも携帯を忘れ、仕方なく公衆電話を探していたトコに僕が現れたみたい。
僕「エンジンかけて、全開付近でブリッピングすれば出てきますよ」
さん太「そらあかんやろ」
住宅街だもんね。
そんな話をしながらfuku家の前に来ると、門が開いてfukuさん登場。
どう見ても出かける様子なので
「予定を忘れたのかなぁ?」
と思いながら、
「どこかへお出かけですか?」
と聞いて見ると、
「お茶菓子を買いに。ってあれ?もう着いたんですか?」
ええ、着いちゃいましたよ。
今日のメニューは、けんた号に付いているエアクリーナーを取っ払い、fuku号に付いているパワーフィルターを移植する作業。
しばしけんた号と僕の状況説明とこれからの方向について話しながら、厳重にセキュリティのかかっているfuku号を引っ張り出す。
fuku家はチェーンロックの森だ。
理由は2つ車輪を持った乗り物がいっぱいあるから。
ちょっとした個人商店並に台数があるように見える。
感心しながら眺めていると、fuku号が仕舞ってある場所のまえでfukuさんがガチャガチャ何かしている。
しばらくfuku号を放っておいたから、チェーンロックの番号を忘れたんだって…。
fuku号を道に出すには、2つのチェーンロックを外す必要があるのだけれど、かなり悩んだ末、何とか1つは外せた。
問題は残りの1つ。
ペンチで切ろうと思ったけれど、文字通り歯が立たない。
チェーンロックより手のほうか先に壊れそうだよ。
しばらくして家の中から電源コードを引いてくるfukuさん。
その先にある物はハンドグラインダー。
ちなみにfukuさんは小ちゃな溶接機も持ってる。
fukuさん家は色々な物が出てくるなぁ。
チュイーンという金属音をたててチェーンロックを切っていく。
ものの10秒。
fuku号を整備場まで持っていったところで、買い物に行く事にする。
僕は朝ご飯を食べていなかったから、作業に入る前にパンが欲しくなったのさ。
fukuさんと自転車で商店街へ向う。
パンを買うつもりが、手にして帰ってきたものはコーヒーゼリーだった。
この時間からいっぱい食べるとお昼が入らなくなるからね。
少し作業をしたところでお茶をいれてもらったので、作業前だけれどコーヒーとコーヒーゼリーをいただく。
ここで割りと長く話しこんじゃった。
お昼も近くなった頃に作業を再開して、それぞれ作業に入る。
さん太さんはキャブの整備。
fukuさんと僕はそれぞれの吸気系を外す。
何事もそうなんだけれど、バラしたり壊したりするのは割と楽チンだけれど、組立てたり作ったりするのは手間だ。
この作業も然りで、fukuさんなんか「エアクリーナーどうやって入れるんだろう」なんて言ってる。
これは僕も同じで、fuku号とけんた号は同じキャブなのに、fuku号から外したパワーフィルターの付け方に悩んでる。
まぁこれはfukuさんが以前付けた工程を思い出しながらアドバイスしてくれたから、何とか付いた。
さん太さんの整備してくれたキャブを自分で取り付けたのだけれど、アクセルの戻りがすごく悪い。
いつもはアクセルを意識的に全閉しているから(アクセルから手を離して、スプリングの力で戻していない。これは筑波を走っていて、コーナー進入時にアクセルを戻すのだけれど、僕の場合手のひらにアクセルが引っかかってしまい減速し切れない時があるのでこんな癖がついた)気にしていなかったのだけれど、一応さん太さんに言ってみた。
もう一度ワイヤーをスロットルから外すよう指示があり、
「あまり距離走っていないのになぁ」と言い、アクセルワイヤーとクラッチワイヤーに給油してくれたよ。
もう一度スロットルにワイヤーをセットすると、まだ動きが悪い。
さん太さんはセットしたワイヤーを触りながら
「張り過ぎだよ」
だって。
その手で調整するとアラ不思議、アクセルは勢い良く戻る。
自分で整備する人はここも気をつけようね。
エンジンがかかることを確認し、スローを調整して作業を終える。
同じ車種に一回ついていたパーツなので、途中レギュレーションに合わせるため加工をしたにもかかわらず、思ったよりも時間がかからなかった。
時間は2時を回っていて、近くの蕎麦屋に少し遅いお昼に出かける。
ひなびた感じが良い味出している店だ。
蕎麦は汁が少ししょっぱかったけれど、美味しい蕎麦でした。
おなかもいっぱいになったし、さん太さんと僕は帰ることにする。
実際早くテストしたかったし。
fukuさんお礼を言いクラッチを繋ぐ。
一つ目の信号でさん太さんにお礼を言い、帰る方向にボルティを傾ける。
途中知らない道を選び迷ってしまうが、ラッキーな事に以前国家試験を受けにきた会場にでて、なんとか帰路を修正できた。
気になるエンジンだけれど、低中回転では至極調子良い。
かなり大きな通りに出たので1速2速3速と全開を試してみる。
いきなりワイドに開けても回転はついてくるのだけれど、高回転域になると燃料カットした感じでエンジンが出力しなくなる。
何回試してみても結果は同じだった。(←当たり前)
これは燃調が濃いときの症状だ。
でも???
以前より吸気については効率がよくなっていて、結果、要求されるガスの量も増えるはずなのに。
MJはfukuさんのに換える前と同じ物がついているから、濃いというのは考えづらいのだけれど…。
まぁ事実は曲げられないのでMJを落してみよう。
その後何事もなく無事に家に着き、fukuさんさん太さんへ状況説明とお礼のメールを打つ。
しばらくしてさん太さんから電話がきたよ。
症状が気になるから、明日調整にきてくれるって!
ありがたいねぇ。
調子良く加速していくボルティを想像しながら次回へ続く