声楽科志望の若者にボイストレーニングをする機会が増えた。
合宿でも声のトレーニングを行った。
参加者の中で一番効果・改善が見られたのが、声楽科志望者である。これは東京の教室で同じだ。
声楽を志す若者は、他のポプスの歌手や俳優のように、声を傷めていない。無理な声出しを日ごろから謹んでいるからだ。
声帯が酷く破壊されていない分、作り上げるのも簡単である。
不思議だ。声楽の発声は一番優れていると自負している先生方が、何万人と日本にいるのに、何故、私が簡単に、短時間に、大きな伸びをもたらせるのか。
それは呼吸法の根本を声楽の先生はお知りにならないからだと思われる。
呼吸法の基礎は体育会系トレーニングである。それを声楽のボイストレナーは文化会系で処理なさるからだと思われる。
声の基礎は体育会系で作り、テクニック、感性、表現は文化会系で行う。この明快で単純な思考がどうしてもクラシックの音楽家にはできないのだ。
だから若い声楽志望者に、体育会系のボイストレーニングを試みると、声は非常に伸びる、改善されるのである。
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