深夜、テレビを見ていると来日するエンターテーナーの公演の宣伝が並んだ。
短い時間だが歌手の歌声が披露されていた。見事だ。申し分ない良質でパワフルな声だ。
これはボイストレーニングで作られた声ではなさそうだ。
昔、故滝沢修名人俳優が首と顎の関係を述べておられた。声を左右するのはそこら当たりにあるという。私は当時、20代の後半だつた。
それから50年、今では故滝沢修氏の言葉は十分理解できる。
深夜に聞いた世界的最高の声の歌手は全て、首と顎との関係が完全だと思われる。
こらは生まれながらに恵まれていたと言えるだろう。努力せずに出せる声なのだ。
演技のバイブル、ロシアのスタニスラフスキーは、演技術を完成させるために、天才俳優を丹念に観察した。そして凡人が天才に近ずける演技メソードを完成させた。
私も同じで普通に恵まれている声の持ち主を天才に近ずける声のトレーニング法を考え出した。
要した年月は50年である。
天才を10とすれば、普通の人が努力で7、8までは到達できる方法である。
大方の日本人プロの歌手が4とか5レベルなので、私の生徒は抜け出ているわけだ。
荒谷 起吉三
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