体と心が過保護な人ほど声のトラブルが多い。
最たるものは声楽を学ぶ女子学生である。
冬は声には最悪で、南極の屋外で過ごせるぐらいの防寒装備である。マスク、マフラーは当然でホッカロンを背中や腰に張り、ポケットにも入れたりしている。
家の中では暖房を強くして、超熱ったかくしている。
しかし移動のためには外の冷たい外気に触れなければならない。そこで朝、夜は外に出ない。
声には下半身の運動が欠かせない。そこで声を支える力が衰える。風邪も引き易くなる。
18才の音大受験の女子が年末の私の合宿に参加する。来る時はビクビク、帰りはルンルンだろう。
何で音大の教授は過保護に生徒を育てるのか。だからモヤシみたいな声楽家ばかりとなる。