Vシリーズの第2弾です。
紅子と保呂草、紫子は、練無がバイトをするペンションに遊びに出かける。
近くにある人形博物館では乙女文楽という人形芸能の出し物が行われていた。
ところが、そのステージ上、衆人環視の中で殺人事件が発生!
被害者一族が所持する人形・モナリザの謎に、
2年前の不可解な殺人事件もからみ、捜査は難航を極めていく。
肝心の紅子は、林とその愛人・祖父江の登場に心揺れて・・・
前作が前作だったので、ちょっと覚悟して読んでいたのですが、
今回は阿漕荘の面々のミステリ談義も十分にロジカルで、
親切すぎる伏線等もあり、トリック的にもまず納得できる作品でした。
「犯人は最初からわかっていた」という紅子の言葉も、うなずける感じ。
何というか、なつかしい感じのするミステリを読んだな~と思いました。
現実感とか、固いことを言ってると楽しめないシリーズなので、
多少のご都合主義とか、そういうのもひっくるめて今回は面白かったですね。
キャラクター的な部分としては、紅子vs祖父江の関係が興味深く。
これだけ理知的な紅子が、普通に嫉妬しているのもおかしくて、
理性で自分をコントロールできない紅子の内心の焦りとか、
ちょっと人間らしくて(って人間ですが)にやりと笑ってしまいました。
この事件で自らのアイデンティティに向き合った感じもする紅子。
シリーズの残りはどんな展開になるのか、キャラ面での興味は深いですね。
最近重いのばかり読んでいたような気がするので、
素直に楽しめたのが嬉しかったです♪
紅子と保呂草、紫子は、練無がバイトをするペンションに遊びに出かける。
近くにある人形博物館では乙女文楽という人形芸能の出し物が行われていた。
ところが、そのステージ上、衆人環視の中で殺人事件が発生!
被害者一族が所持する人形・モナリザの謎に、
2年前の不可解な殺人事件もからみ、捜査は難航を極めていく。
肝心の紅子は、林とその愛人・祖父江の登場に心揺れて・・・
前作が前作だったので、ちょっと覚悟して読んでいたのですが、
今回は阿漕荘の面々のミステリ談義も十分にロジカルで、
親切すぎる伏線等もあり、トリック的にもまず納得できる作品でした。
「犯人は最初からわかっていた」という紅子の言葉も、うなずける感じ。
何というか、なつかしい感じのするミステリを読んだな~と思いました。
現実感とか、固いことを言ってると楽しめないシリーズなので、
多少のご都合主義とか、そういうのもひっくるめて今回は面白かったですね。
キャラクター的な部分としては、紅子vs祖父江の関係が興味深く。
これだけ理知的な紅子が、普通に嫉妬しているのもおかしくて、
理性で自分をコントロールできない紅子の内心の焦りとか、
ちょっと人間らしくて(って人間ですが)にやりと笑ってしまいました。
この事件で自らのアイデンティティに向き合った感じもする紅子。
シリーズの残りはどんな展開になるのか、キャラ面での興味は深いですね。
最近重いのばかり読んでいたような気がするので、
素直に楽しめたのが嬉しかったです♪