晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

良い歳の大人が恥を曝す『老害巨人』と、事態をしっかり把握している『高校球児』との差は何なのだろう。

2011-03-22 23:55:25 | 日本人の意識と精神構造
『球春』と言う言葉が有る。


春は「つれずれ」、球を追って戯れるものなり。。。

と言うや言わずや。



例に依って『朕は球界なり』を改めようともしない「よみうりきょじんぐん」とは、一体何なのだろう。

ダルビッシュも、岩隈も、多くのプロ野球選手たちが、「野球どころでは無い」と感じているようだ。
至極当然の感情である。

誰だって、日本人である以上「野球どころでは無い」毎日を過ごしているのです。
天下の大マスコミ経営者の爺さん達以外は。


▶巨人・滝鼻オーナー、開幕29日強行姿勢(サンケイスポーツ見出し)

>巨人・滝鼻卓雄オーナー(71)は22日、“3・29開幕案”を強行したい考えを示した。さらに、開幕日だけでなく延長戦の扱いなど、今季の試合方式でセと異なるパ・リーグにも、交流戦を休止する可能性をほのめかして牽制(けんせい)。26日のオーナー会議で、持論を展開するつもりだ。

>「それ(29日開幕)は動いていないのではないか。開幕は政府が決めることですか? 節電してくれというのは政府が言うことだろうが、開幕を何日にしろというのはお上が決めることか。日程はわれわれが決めること」

>また開幕を4月12日に延期したパ・リーグにも言及。「パが先行していろいろなことを決めているようですが、そうはいかないと思います。交流戦の日程もどうなるかわからない。交流戦はもういらない、と(パが)言うならば、それはそれなりの考え方があるだろう」と、交流戦中止の可能性をほのめかしながら、パを牽制した。

>東京ドームでのデーゲーム開催も困難な状況に追い込まれているが、代替球場などに関しては「まだそこまではやっていない」。問題山積も強気の態度は崩さず、26日のオーナー会議に出席する。
【サンケイスポーツ/3月23日(水)7時52分配信】


聞くだけで、胸が悪くなる様な発言の連発ではないか。

一体自分を何様だと思っているのだろうか。
『ナベツネ』が乗り移っているかの如き『巨人・滝鼻卓雄オーナー(71)』。

「何が何でも、野球をする。」

「一年間の選手の年俸は、試合数に関わらず固定している以上、一試合分の収入でも減らせるものか。」
「パリーグなんかにかってな事を言われてたまるか。」


ところで、近年日本のプロ野球は、実力も人気も『パ・リーグ』が先行している。

昨年のセ・パ交流戦も、上位6チームは総て「パ・リーグ」が占めた。
選手達の個人成績も、ダントツで「パ・リーグ」がまさっている。

偉そうな事を言い続け、戦後以来「時計の針が止まったまま」の如き巨人には、全く自分達の置かれている状況が見えていない様だ。

交流戦を止めれば、最早損をするのは「パ」では無い。
「セ・リーグ」が、パリーグにおんぶされている事に、気がつかないか。

日テレの「巨人戦」の視聴率が、どうなっていたか、忘れたのか。

2万人以上が亡くなられて、放射能が舞い散っている今この時に、「プロ野球」でございます、と言って何がどうだと言うのか。


勿論、ファンに取っては「待ち遠しい」開幕であろう事は、想像に難くない。
今の様な、総てに<負の要素>しか回りに無い様な日々に有って、憧れのプレーヤーの、はつらつとしたプレーを見たいであろう。

現に、強行されている一部「オープン戦」にあっても、開始前の選手達に依る「募金活動」に応じるファン達の『歓声』は、プロ野球選手への人気が、ひいては彼等の試合の魅力が、衰えていない事を十二分に示している。

だからと言って、勘違いして良いものでは無いだろう。


本来必要かどうかすら不明確な『強制停電』に、多くの国民が不便を強いられている訳だ。

被災地で、一番需要の多い「パン」の製造工場が、3時間の停電の為、パン種の発酵その他のプロセスを一致させる為には、6時間に渡ってラインを止めなくてはならないそうだ。

被災地で、待ち望まれている食料の生産にすら、不便を強いている事態を、「きょじんぐん」だかなんだか知らないが、傍若無人にも程が有るのでは無いか。


選手達は、苦悩している。

「野球選手で有る前に、一人の人間だ」と、ダルビッシュは語った。
その通りだ。

特に、東北地方出身の選手や、東北に関連の有る選手に取っては、家族や友人達の安否に関わる事態の最中なのだ。

しかし、職業人として、野球をやる事しか出来る事は無い、と分かっている彼等。
さらに、雇用者たる「チーム」の意向には、従わなければならないと言う立場も、わきまえている。

その彼等の心情を、思いやりもせず、経営だけを考える馬鹿爺イ達。


▶新井「これで変われなかったらこの先、プロ野球はどうなっていくのか」(スポニチアネックス見出し)

>日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34=阪神)は、文部科学省などへの訪問後、報道陣に「12球団一丸で難局に向かっていかないと。このままじゃプロ野球界は駄目になる」と強い口調で訴えた。


ナベツネが、かって「たかが野球選手フゼイ」がとのたもうた、その選手達の方が、事態をより正確に判断している。


>大切なことは、今回の震災に対してプロ野球界が何ができるか、一丸となって考えること。現状の分離開幕案については「強く反発しています」としながらも、新井会長はストライキという強硬手段に訴えることはあらためて否定した。「国が大変な時に、プロ野球界がいがみ合っている時ではない。そういう声が(選手から)多数あった」。だからこそ、選手会の意見には加藤良三コミッショナーらに耳を傾けてほしい。

>「コミッショナーは“批判を受けいれる”と言うが、どうして批判を受けてまでやるのか。(セの開幕が)25日から29日へ、この4日間は何のためなのか。理由を説明してもらっていない」。強い不満を口にする一方で「あとは祈る気持ちで英断を待ちたい。必ず変わると信じている。これで変われなかったらこの先、プロ野球はどうなっていくのだろうと感じている」と言葉に力を込めた。
【スポニチアネックス/3月23日(水)7時0分配信】


この、荒井選手会長の思いは、お偉い爺樣方には理解出来ないようである。

選手有ってのプロ野球では無いか。

高木文科相も「セ案」を差し戻し。
(悪名高き)蓮舫節電担当相も、ダメ出し。

「天下の読売」と思い込んでいる人々が、世の中の変化について行けない「動脈硬化」を露呈して、悪あがきをしている。

滑稽なり。

そんな彼等の「報道」が、社会の現実を「反映していない」事は、不思議でもなんでもない事である。



ところで、明日「開催が危ぶまれた」全国高校野球春期大会が、開幕式を迎える。

その、選手宣誓が「胸を打つ」内容であるらしい。


▶「被災地へ届け!」創志学園主将が異例の宣誓全文読み上げリハ(スポーツ報知見出し)

>22日の開会式リハーサルでは、選手宣誓を務める創志学園(岡山)の野山慎介主将(2年)が、リハーサルでは異例の全文を披露。被災した人々に熱いメッセージを込めた。

>上級生顔負けの堂々たる選手宣誓だった。創志学園の野山主将は、異例の「2年生主将」として選手宣誓の練習を行った。通常、リハーサルでは名前などを読み上げるだけだが、大会役員に内容も少し言うように言われ、野山主将は最後まで全文を読み上げた。

>阪神大震災の1995年に生まれたことに触れ、被災者の方々を思いやる内容。最後に「生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」と話し、締めくくった。文面は監督や野球部長だけでなく、系列の環太平洋大学の教授などにも相談し決まった。リハーサル終了後、上級生の各主将からは絶賛の嵐。

>◆宣誓全文 宣誓。私たちは16年前、阪神大震災の年に生まれました。いま、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は仲間に支えられ、大きな困難を乗りきることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。「がんばろう!日本」。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
【スポーツ報知/3月23日(水)8時0分配信】


いや、若者の姿や良し。


▶東北、選手宣誓の内容に感謝/センバツ(サンケイスポーツ見出し)

>リハーサルで東北ナインの心を打ったのは、創志学園(岡山)の野山主将が行う選手宣誓だ。大会スローガンの「がんばろう!日本」を盛り込むなど、震災の被災者にも触れている。五十嵐監督は「ボクらの気持ちを代弁しているようでした」。上村主将も「自分たちのことを考えてくれているな、と改めて感じました」と感謝していた。
【サンケイスポーツ/3月23日(水)7時52分配信】


同じ『野球人』で、ここまで違うのです。

「被災者を、総ての国民を、野球を通じて励ましたい」
こんな気持ちが、伝わって来るでは有りませんか。


「終戦後も3ヶ月で、国民はプロ野球開始を求めた」とうそぶいた『渡辺恒男』とか言う爺さんとの、違いが良く判る。


ナベツネさん。
タキハナさん。

高校球児達の「爪のあか」を頂いて来なさい。
良く煎じて、押し頂いて飲むが良い。

そして、東京ドームを「被災者仮設住宅村」にしなさい。
そうすれば、君たちは「望む尊敬」が得られるであろう。

さもなくば。

東京ドーム「観客ゼロ」を強く望むものです。

コメント (6)
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