晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

「南海トラフ地震で新想定、津波34mも」/「防水能力高めたので問題ない」(中部電力)【週末一口時評】

2012-03-31 14:04:27 | 政治と社会
【今週の一枚】



     
     チベットで僧の焼身自殺止まず

※チベットではここ2年、中国支配への抗議の焼身自殺が止まらず、その大半が「僧侶」であると言う…。



     
     スペイン緊縮政策反対のデモ激化

※ドイツでも導入されている失業対策の「月給400ユーロのパート」職の普及をEU委がスペインにも導入を要請。
ところがスペインでは既に25歳未満の若年層の17%がその職にしかつけない状況が、ここ5年程続いている。
更なる緊縮経済政策に、市民の感情は悪化、デモが過激化し176名もが逮捕されるに至って居る。



     
     ダ・ヴィンチの最高傑作『聖アンナ』修復が終わって特別展

※ダ・ヴィンチの最高傑作『聖アンナ(マリアの母)と聖マリアとイエス』が、最新技術で汚れを落とす修復作業が終わり、『岩窟の聖母』や、ラファエロの最高作『美しき庭師のマドンナ』等と、特別展をルーブルで開催中。




     
     日本で三件の死刑が執行/日本では死刑反対の論議進まず

※日本での死刑執行に、ヨーロッパ各国は厳しい視線を投げている。




     
     日本国民の80%が原発からの撤退を支持

※事故処理が進まないフクイチの現状、稼働原発が一基のみとなった中で、日本人の80%が「原発の終了」を願っているとの、調査結果。




     
     パリで「拷問器具オークション」中止

※215点程の貴重希少な器具を集めた「拷問器具オークション」の開催が、内容の微妙性を考えて、開催中止を決定。




     
     ジュネーヴの外交官子弟の高校生によるタバコ密輸後を絶たず

※ジェネーヴの「インターナショナル・リセ(高校)」在学の外国人高校生(外交官の子弟)が、ジュネーヴ市内の外交官専用免税店でタバコ一箱2ユーロで購入し、国境を越えフランス側で、市価6,5ユーロを「友人価格5ユーロ」で販売。
スイスでは、外交官は専用免税店で一日3カートンまで購入出来る。




     
     EU圏内家庭ゴミの排出量と処理実体

※グリーンの薄い順に<埋め立て廃棄><焼却><リサイクル><堆肥使用>
バケツ型グラフは、左から<EU平均><ベルギー><デンマーク><ドイツ><オーストリア><フランス>




【今週の一口時評】


◆南海トラフ地震で新想定、津波34mも(JNN ニュース/3月31日(土)18時48分配信)
◇「津波が防潮堤を越えても、原子炉冷却装置の防水能力を高めてありますから、問題有りません」(中部電力)



▶川内村・田村市の警戒区域解除…帰還事業本格化(讀賣新聞/3月31日(土)21時32分配信)
▷被曝状況は何も変わっていない中での「解除」。今までの規制は何だったのか。

▶<南海トラフ地震>「どこへ逃げれば」大津波に募る不安(毎日新聞/3月31日(土)21時47分配信)
▷これだけまともなシミュレーションが、原発廃棄の声に繋がらない、不思議の国ニッポン。

▶日本など標的のサイバー攻撃、関与の中国人特定(讀賣新聞/3月31日(土)19時18分配信)
▷・・・

▶「ガレキいやどす」京都市民、環境相を取り囲む(讀賣新聞/3月31日(土)20時19分配信)
▷細野の存在自体が環境災害。

▶沖縄配備の迎撃PAC3、輸送艦に積み込み(讀賣新聞/3月31日(土)20時7分配信)
▷「使わずに住みます様に! 命中率ゼロに近いのがバレちゃう…」(ぼーえーしょー)

▶「シー・シェパードはナイフ使用」…調査団長(讀賣新聞/3月31日(土)10時41分配信)
▷海の守り神はフクイチは無視。近づくの、怖いもんねえ。

▶70~74歳医療費「2割負担に」…岡田副総理(讀賣新聞/3月31日(土)19時22分配信)
▷大企業のボンボンで、東大法学部出て花形通産官僚から政治家。四日市郊外の町で生まれ育っても、人間の痛みは理解出来ない。

▶<消費増税>小沢系、集団で辞表提出(毎日新聞/3月30日(金)21時17分配信)
▷その思いが胸に迫る。

▶副大臣ら辞表撤回を=増税前「行革やってきた」―岡田氏(産經新聞/3月31日(土)21時59分配信)
▷おかだはばかだお。回文ならず。

▶小沢Gから20人超す役職辞任も…執行部は慰留(讀賣新聞/3月31日(土)22時14分配信)
▷「辞表はまだ受理されておらず(辞任と)決まったわけではない。基本的には戻って、しっかり仕事をしてほしい」って、馬鹿だろ!?

▶小沢氏が閣議決定批判 岡田氏は説明責任を要求(ANNニュース/3月31日(土)21時27分配信)
▷岡田副総理「一体改革はぜひ必要だということで皆で頑張ってきたわけだから、戦線離脱されるなら離脱される方に国民に対して説明責任がある」って、馬鹿だろ!?

▶大増税やる時なのか…小沢氏、法案提出を批判(讀賣新聞/3月31日(土)13時22分配信)
▷「私たちはいたずらに政局の中で、同じ党内で異議を唱えているわけではない。民主党が国民の期待を担った初心をもう一度取り戻し、みんなで当初目指したものに向かって頑張っていこうと主張している」

▶社会保障法案、年金抜本改革など後回し(産經新聞/3月31日(土)3時52分配信)
▷増税以外は皆後回し。そしてウヤムヤ♪

▶「寝首をかくのか」けんか別れも「同居」 国民新の不思議 消費増税(産經新聞/3月31日(土)4時13分配信)
▷下地が見えた!ただの「じみへん」かと思ってたら、地味じゃない「変」なだけのズルイ奴らだった。

▶<消費増税>国民新党、泥沼の分裂 「正統性」主張し合い(毎日新聞/3月31日(土)1時42分配信)
▷「党を代表する意思は幹事長ではなく、代表がやっている。分かっているんだろうな」


▶国民新党亀裂…両亀井氏と残りたい6人の行方は(讀賣新聞/3月30日(金)15時26分配信)
▷「雑兵が大将を追い出して城を乗っ取るやり方は、連立相手から良く教わりました」(下地)


     
     「党代表は私だ!」



▶<岡田副総理>福島党首を激怒させる(毎日新聞/3月30日(金)22時59分配信)
▷岡田は皆を激怒させる。

▶石破氏「首相は退路断つ覚悟を」 小沢氏らとの決別要求(産經新聞/3月31日(土)10時47分配信)
▷「ソレ」を言えば言う程、馬脚を表すのですよ。

▶国家公務員新規採用、56%削減で決着へ(讀賣新聞/3月31日(土)10時27分配信)
▷天下りを根絶する方が、遥かに節約になるんですけど。

▶「来るべくして来た結末」自民・小泉進次郎氏 国民新党の政権離脱問題(産經新聞/3月30日(金)22時38分配信)
▷「来るべくして来た結末」自民・小泉郵政民営化の転換。

▶<自民党>憲法改正案、議論の場を格上げ(毎日新聞/3月30日(金)22時13分配信)
▷来たーーーーーーっ! 民主も自民も同じだからねえ。

▶メバチなど漁獲規制1年延長=太平洋まぐろ会議(時事通信/3月30日(金)22時10分配信)
▷放射能は一年間では消えてくれない…(涙)

▶継続審議「子どもの仮死」と表現=岡田氏(時事通信/3月30日(金)20時52分配信)
▷いくら、縫い合わせた人造人間とは言え、余りにも発言が酷すぎないか!?

▶<消費増税>法案成立へ野党協力求める 野田首相(毎日新聞/3月30日(金)19時46分配信)
▷野党って…小沢Gの事かい?

▶<郵政改正案>「方向転換おかしい」小泉進次郎氏、反対姿勢(産經新聞/3月30日(金)19時40分配信)
▷君の父君が「おかしい」のですよ! いいですね!?

▶がれき処理、一層の情報開示を=東大生グループが細野環境相に提言(時事通信/3月30日(金)18時4分配信)
▷官僚になるまでは「まともな事」言えるんだねえ。

▶自転車無謀運転、検挙要請も可能に…市条例成立(讀賣新聞/3月30日(金)17時44分配信)
▷逮捕も、罰金も。

▶牛の生レバー、6月にも禁止=内部にO157、殺菌困難―厚労省(時事通信/3月30日(金)17時34分配信)
▷生肉が禁止になってたのに、まだ食べさせてたんだ。。。

▶みんな・渡辺代表「国民より官僚との約束優先」と批判(産經新聞/3月30日(金)15時56分配信)
▷貴方だって同じじゃ無いですか! 喜美クン!?

▶自民・谷垣総裁「けじめをつけていない」と解散要求(産經新聞/3月30日(金)15時55分配信)
▷ところで谷垣さん。沖縄の基地過重負担、原発推進政策、年金制度の大赤字、格差拡大、弱者切り捨て、党本部の国有地無断使用、何かけじめをつけられたんでしたっけ??

▶国民新党亀裂…両亀井氏と残りたい6人の行方は(讀賣新聞/3月30日(金)15時26分配信)
▷「雑兵が大将を追い出して城を乗っ取るやり方は、連立相手から良く教わりました」(下地)

▶公明・井上幹事長「首相のリーダーシップは極めて疑問」(産經新聞/3月30日(金)13時55分配信)
▷そんな物、薬にしたくても最初から有りません。

▶捏造リストで維新団長陳謝「でも結果責任ない」(讀賣新聞/3月30日(金)13時47分配信)
▷でも、どこかの党では本人は自殺し、代表も(その時だけは)辞めましたけど。

▶値上げめぐり東電を指導=「供給停止、許されない」―枝野経産相(時事通信/3月30日(金)13時14分配信)
▷威勢がいいねえ。おやじの瓦礫再処理が大儲けだからかねえ?

▶東電の会長人事を急ぐ=枝野経産相(時事通信/3月30日(金)20時0分配信)
▷東電会長を、枝野がやれって、経団連会長が言ってましたよ(爆)

▶集団移転、初の認可へ=宮城2市が計画公表(時事通信/3月30日(金)13時8分配信)
▷認可じゃ無くて、積極指示だろうが!!

▶中国の新潟市内の土地取得、今年1月に把握 政府答弁書(産經新聞/3月30日(金)12時2分配信)
▷そのままなにもしませんでした。

▶国政進出へ“促成栽培” 橋下、小泉…チルドレンの末路は(産經新聞/3月30日(金)11時43分配信)
▷森ゆう子、三宅ゆき子、京野きみ子…素晴らしい政治家になりました!

▶被災市町村に460人派遣=総務省など3省庁あっせん(時事通信/3月30日(金)11時41分配信)
▷霞ヶ関自身から行けよ。暇してる特法の理事達が山ほど居るだろ!

▶亀井氏「離脱」表明 自見氏は法案に署名(産經新聞/3月30日(金)11時4分配信)
▷「義」に殉じる者と、「欲」にぼける者とが、相まみえた。

▶京都・滋賀知事の再稼働反対、経産相が「重大」(讀賣新聞/3月30日(金)10時55分配信)
▷さあ、これから「いくら」で転ぶか。

▶野田首相が国民新・自見氏に謝意 与党の一員として署名の認識(産經新聞/3月30日(金)10時52分配信)
▷おうおう、うれしうれし。

▶平成24年度暫定予算、午後成立へ 野田首相「深く反省」(産經新聞/3月30日(金)10時23分配信)
▷反省するなら、辞めてくれ。

▶国民新、分裂決定的=亀井氏「連立維持派」を批判(時事通信/3月30日(金)9時23分配信)
▷八分の六。不忠率75%。

▶亀井代表、連立解消を改めて首相に伝達(讀賣新聞/3月30日(金)8時56分配信)
▷「私が代表です」

▶堺屋氏「志ない」酷評、副知事「古い考え」応酬(讀賣新聞/3月30日(金)7時58分配信)
▷「ドッチもドッチ」としか言い様が無い。そしてドッチでも良い。

▶亀井代表「考え変わらぬ」=野田首相と再会談(時事通信/3月30日(金)7時56分配信)
▷亀は、先走りも油断も居眠りもしない。

▶<国民新党>石原新党構想にらみ思惑にずれ、分裂状態に(毎日新聞/3月30日(金)7時54分配信)
▷しかし、こればっかりは亀の読み違い。。。

▶「石原新党」広がる臆測 保守系議連設立総会に30人(産經新聞/3月30日(金)7時55分配信)
▷『石原』は亡霊。

▶国際協力銀総裁に奥田氏=元トヨタ社長を起用―政府(時事通信/3月30日(金)7時49分配信)
▷ダミダ、こりゃ。

▶小沢G、結束に乱れ…政務三役「集団辞任」不発(讀賣新聞/3月30日(金)7時24分配信)
▷ざんねんでしたぁ~。瓦版の読み違ぃー!

▶亀井氏「連立解消」、野田首相「それは困る」… 党首会談やり取り(産經新聞/3月30日(金)2時41分配信)
▷数の上ではどうでも良いが、閣議決定前に連立離脱されると、聞こえが悪いからねえ。

▶社民、衆院第1次公認に8人(讀賣新聞/3月29日(木)22時19分配信)
▷無理、ムラ、無駄。

▶道州制基本法案を提出=みんな(時事通信/ 3月29日(木)19時8分配信)
▷国家の行政制度の根幹を、訳も分らず言い出した跳ねっ返りの後を追従し、僅かな時間で法案でっち上げるなんて。日曜大工じゃあるまいし!

▶政府に原発再稼働を要請=今夏の電力不足など懸念―民主PT小委(時事通信/3月29日(木)18時38分配信)
▷コイツ等の名前を晒せ!!

▶「私を上回る強引、剛腕のやり方だ」小沢氏、消費税増税の党内議論を厳しく批判(産經新聞/3月29日(木)14時21分配信)
▷目的が違う。精神が違う。哲学が違う。

▶「執行部は強引、剛腕」=議論打ち切りを皮肉る―小沢元代表(時事通信/3月29日(木)12時59分配信)
▷「強引」はそうだが、剛腕では無く「姑息」「頑迷」なだけ。

▶攻防45時間、ようやく決着 消費税 民主深まる溝(産經新聞/3月29日(木)7時55分配信)
▷「独裁的幕引き」を産経では『決着』と言うらしい。

▶大阪市交通局:市長選リスト問題 維新、謝罪を拒否 市議団会見、正当性を主張 /大阪(毎日新聞/3月31日(土)13時27分配信)
▷真面目な人間は自殺までする。悪い奴は知らん振り。あいつもこいつも。

▶<小沢元代表公判>捜査報告書問題 担当検事が異動(毎日新聞/4月1日(日)5時0分配信)
▷犯人隠匿罪。

▶福島特措法が成立=原発事故からの復興支援(時事通信/3月30日(金)17時46分配信)
▷一年遅い!

▶食品の放射性物質基準が厳格化…新年度スタート(讀賣新聞/4月1日(日)3時35分配信)
▷これまでが、実測値が安全基準値であった以上、少しでも引き下げれば総て「厳格」化。





【今週のモフモフ】


     
     前原めー!


     
     反撃準備 OK !


     
     私たちは揺るぎません。


     
     副大臣三名辞任!


     
     政務官も続きます!


     
     正義の志士二十数名が辞任です。


     
     「フン、私は下地だ。機密費が美味しくて止められないのだ!」



     
     私オザニャンは、しっかり準備はできてます。私より剛腕なんて居ませんよ!



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不思議で悲しい日本人の習性「汚染故郷に帰りたい…」 心の想いで、一握りの犠牲になってはならない。

2012-03-30 23:34:45 | 日本人の意識と精神構造
政府は、放射線汚染の実体を、始めからずっと隠蔽して来た。

政府は、放射線汚染の現実を、今でも変わらず隠蔽している。


菅直人、野田佳彦と続いた、その任に有らざる無能な宰相による、的確な手が打てない現実は、そのような人間を総理に戴いた国民の「宿業」とでも言えば良いのか。

勿論、二人の器量の無さだけが原因では無い。

政府としての、組織的欠陥も大きい。

担当官庁から、正確な情報が上がらない、政府の間抜けさもある。

担当官庁が、正確な情報を政府に上げない、官僚達の不遜な習慣も唾棄すべきものである。

その担当官庁と政府とに、正確な情報を出さない東京電力の体質が、もっとも責められるべき物である。

そして、かろうじて伝わって来る現状が、実は既に方向性を決められて「取捨選択」されている情報しか伝えられて居ないないと言う、日本の報道機関の使命感の無さが、もっとも大きな罪を負うべきである。



その様な『複合汚染』の結果として、国民の側にも現実に対する受け止め方に、多きな差が生まれてしまっている。

放射能被害を、深刻に受け止めている人々。

これらの人々は、与えられる情報の、少なさや信憑性の無さに不安を覚え、自ら積極的に「より多く」「より性格」あお情報を求めて、努力している人々が多い。

その、情報収集と交換とに、ネットが根本的に不可欠の役割を果たしている。

10年前までならば、これらの人々の層は、生まれにくかったに違いない。

よしんば、そう言う意識の目覚めた人々が居たとしても、その実行には困難を極めたに違いない。

しかし、自ら「求め」「判断し」「決断出来る」人達は、まだ幸せであると、敢えて言おう。

その、受けた被害の深刻さや、受けつつ有る被害の重篤さにも関わらず、まだ恵まれていると、敢えて言おう。


もう一つ、別の集団に属する人々も、居る。

つまり、「与えられる」情報だけしか知識の基がなく、それだけを頼って行動するしか無い人々である。


この層には、また二種類が考えられる。

与えられる情報以外を、絶対信じようとしない、頑な人々。

それから。

与えられた情報しか、信じる者が無い故に、それを信じている人々で有る。



そして、人間には自分の家族、自分の人生、自分の歴史には、執着が有って当たり前である。

避け様の無い、自分に責任の無い「別の力」によって、ある日突然それら<歴史>と<人生>とを継続出来なくなったら、人はどうするのか。

『放射能』と言う、あくまで<観念的>な知識でしか知らなかった、見えない暴力の前に発たされた人々は、どう行動するのか。



福島の人達が、放射能汚染の実体を、どこまで正確に「想像」し、「把握」しているのか…。

勿論、事は「福島」だけに留まる物では無い。

しかし、取り敢えず「事故原発」直近に暮らしていらっしゃった方々の、心の内が知りたいと、常に思っている。

「汚染している」事を理解していない人は、居ない筈だ。

問題は、その汚染の程度をどこまで「深刻に」受け止めているのか。

深刻に受け止めていて、その事実を受け入れたうえで、どうしたいのか。


『警戒区域』
『避難区域』

「帰還困難区域」
「避難指示解除準備区域」
「居住制限区域」

何と呼んでも構わない。


要するに、事を最小限に閉じ込めて責任逃れしたい政府ですら、<危ない>と認めざるを得なかった地区から、強制避難させられている人々の、「自分達の村や町」への帰郷願望が、どこから埋めれて来たものなのか。


汚染の実体は避け様がない現実として、存在している。

しかし、一日も早く帰りたい…。

気持ちは分る。
痛い程に。

しかし。

汚染を承知で、帰りたい、その「気持ち」が、単に人間の精神が持つ帰巣本能だけなのか。

他の土地に移り住む可能性や手段が、もしも存在するのならば、移住する気持ちがあるのか。

可能性はあっても、そのような気持ちにならないのか。

他に選択が無いから、受け入れるのか。

諦めているのか。


余りにも辛い、そのような分析をする「不遜な気持ち」を抱く事すら、不謹慎なのだろう。


だが、しかし。。。


▶警戒区域再編 住民「一歩だけ前に」(讀賣/見出し)

>原発事故による警戒区域などの再編が一部自治体で決まり、住民からは「一歩前進」と歓迎の声が上がった。だが、除染やインフラ復旧などはこれから。再編が先送りとなった住民からは、先が見えない現状にため息が漏れる。

>4月1日に区域が見直される川内村。「出入りが自由になることは、一歩だけ前に進んだということ」。自宅が「避難指示解除準備区域」に指定される見通しの小林信一さん(66)は一定の評価をした。

>郡山市に移転していた村役場が26日に戻り、4月には学校なども再開する。だが、小林さんの自宅がある地域は放射線量が高い。国は今夏から除染を始め、年内に終了する方針だが、小林さんは「すぐにでも帰りたい。スピード感をもって対応してほしい」と話す。

>南相馬市では4月16日に区域が再編される。帰還が5年以上難しいとされる「帰還困難区域」は1世帯2人にとどまり、大半が「避難指示解除準備区域」と「居住制限区域」になる。

>市職員らは警戒区域になった小高区の状況を確認して回ったが、地震で損壊した住宅が多く、道路もいたるところで波打ったままだ。同区産業課の槙弘道さん(57)は「除染やインフラ復旧に時間がかかり、元の生活に戻るには相当時間がかかりそうだ」とする。

>他の町村では調整が難航し、再編が見送られた。二本松市の仮設住宅で暮らす浪江町の柴田輝男さん(79)は「指定が遅れれば、それだけ帰還が先延ばしされる。いつ帰れるのか」といらだちを見せた。
【讀賣新聞/2012年3月31日】



哀しくも、不思議で、理解に苦しむ、住民達の反応に戸惑うばかりである。


現実に「汚染している」土地へ、帰還させる方針を「一歩前進」と捉える不思議。


「出入りが自由になることは、一歩だけ前に進んだということ。」

確かに、それは理解出来る。

ある日突然、訳も分らないうちに「着の身着のまま」家を立ち退かされて、<仮設住宅>で暮らさせられるハメになった「不便さ」と「腹立たしさ」に、取り敢えず我が家に戻れる様になる事は、喜ばしい事では有ろう。


しかし、今夏から始める除染が年内に終了すると言われて、「すぐにでも帰りたい。スピード感をもって対応してほしい」と言う住民の感情に、複雑な感情を越えて、「無知」を感じる事は『不遜』な事なのだろうか…。


『除染』と言う言葉が先行している。

しかし、「放射能が取り除ける」と、皆<本気>で考えているのだろうか。

理解出来ない。

そこに、政府や官僚達およびマスコミの「作戦勝ち」を見てしまうのだ。

直接被害を被っている、現地住民ですら「そこまで洗脳されている」のか、と。

「それほど、意識誘導されているのか」と。

心底、心寒い気持ちに落ち入ってしまう。


その根底に、「権力側」の作為の酷薄さを、はっきりと見て取る事が出来るのだ。

住民の「心情」に付け入って、と言うか。

住民の感情を利用して、と言うか。


そこまで思い込ませる程、<放射能>に対する「恐怖感」を取り除いてしまった事への、怒りが沸き起こる。


>再編が見送られた、二本松市の仮設住宅で暮らす浪江町の柴田輝男さん(79)は「指定が遅れれば、それだけ帰還が先延ばしされる。いつ帰れるのか」といらだちを見せた。


ここまで「帰郷願望」が「汚染への恐怖」を大きく上回ってしまっている、そんな「精神状態」を造り上げられてしまった、日本人全体の悲劇である。



事は、『警戒区域』に留まる物では無い。

千葉県の広範囲な地域に於ける、高濃度の汚染の実体が判明している。

神奈川県でも然り。

という事は、東京に有っても、状況は同じ様な物だ、という事だろう。


その都度、地上からの高さその他、目的別に「汚染測定」のやり方を変える。

しかも、決して正確な数値の発表は、為されていない事は、国民は気づいている。

農作物も、水産物も、かなりの被曝が検出されている。

にも拘らず、産地偽造だ、出荷地変更だ、数値基準の変更だ、そのほか思いつく限りの姑息な手段を弄して、流通させている。


そのような実体を、知って知らずか。

人々は、大した自己防御もとらずに、平然と普通に暮らしている。

顕著な民即大移動も起こる事無く、日常生活が平穏に続けられて行く。


汚染は事実である。

しかし、だからと言って避ける手段も、格別に存在しない。

そこが、自分達の国である以上、そこで暮らして行くしかない。

仕方が無いじゃ無いか…。

生活が有る。

他県への移住等と言っても、手段も可能性も無い。


そんな、諦めの心理が働いているようだ。


そして、根本原因を造り出した「東京電力」への「怒りの行動」は、格別に見られない。



故郷への愛着。

それまでの自分史。

社会的経済的しがらみ。

あらゆる要素を鑑みても、そこに「放射能への恐怖」を、格別強くは感じ取れない。


「避難地で就職する事は、故郷への帰郷を諦める事。それは帰りたいですよ。ただ、帰郷しても人の居ない所では生活出来ないし…」

避難先で就職を決めた、ある被災者の声である。

そこに感じ取れるのは、実際的不便さに対する不安であって、現実問題での感覚である。


放射能は危険である。

病院での「放射線技師」が、エックス線撮影の度に「防護壁」の後ろに隠れる事実一つを見ても、その事は用意に理解出来る筈である。


「自然界にも放射線は存在する」

こう言い張る人達もいる。

しかし、自然界に存在する放射線と、人工的に産み出された放射線とでは、性質が違うと言う。

しかも、「セシウム」の数値のことしか語られない、不自然さ。

「ストロンチウム」その他、強毒性の放射線の測定や、対策は全く話題にすらされていない。


こんな事で良い筈が無い。

東電という「一企業」の、しかし政府すら温存を前提に優遇する程の「強大な」企業の問題だけででは無い。


「電力事業者」という企業集団を中心に、建設業界、各種機械産業、研究機関その他、産み出されて来た「天文学的」利権の周りに集う『原子力ムラ』と、そこに絡む官僚組織、はてはアメリカその他の国際的関わりの、複雑怪奇なる『原子力マフィア』の問題でもない。


人間の。

日本国民の。

翻って、世界中に影響が及ぶであろう事を考慮すれば、人類全体の「生存」への危機なのだ。


生命の問題なのだ。


政府や東電等と言う、極めて「卑小な世界」に蠢く輩に、人類の存続にすら関わる一大事を、軽んじる権利等絶対にない。


まだ遅すぎる事は無い。


少しでも「汚染地域」から遠ざかる様に。

少しでも「汚染食品」を摂取しない様に。

周りに居る人々を、啓蒙しなければならない。


少しでも情報を持っている者が。

僅かでも危険に気づいている者が。


それを、まだ気づかずに居る人々に、伝えなければならない。


それと同時に、政府に向かって、マスコミに向かって、声を上げて行かねばならない。


日本人の一人として、一人でも多くの日本人を救う努力を、しなければならない。

人間として、地球上に住む総ての人類の明日を救う為に、声を上げ続けなければならない。

身近な所からで良い。

やれる事だけで良い。


黙って居る事は、同胞に対する罪である。


今まで以上に、声をからして、訴え続けよう。

放射能の危険を伝えよう。







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「民主党」という政党もどきへの弔鐘が鳴り響く。打ち鳴らすのは他でもない幹部達自身。

2012-03-28 23:45:50 | 政治と社会
この三年間、ずっと繰り返し言い続けて来た。

政権を担う「能力が無い」と。




【小泉政権】第一次内閣の顔ぶれは以下の通り。

内閣総理大臣 - 小泉純一郎

内閣総理大臣補佐官 - 牧野徹
内閣総理大臣補佐官 - 熊代昭彦

総務大臣 - 片山虎之助
法務大臣 - 森山眞弓
外務大臣 - 田中眞紀子
    →小泉純一郎(兼任)
    →川口順子
財務大臣 - 塩川正十郎
文部科学大臣 - 遠山敦子(民間)
厚生労働大臣 - 坂口力
農林水産大臣 - 武部勤
経済産業大臣- 平沼赳夫
国土交通大臣- 林寛子(扇千景)
環境大臣 - 川口順子( - 2002年2月8日)→大木浩(2002年2月8日 - )
内閣官房長官、- 福田康夫
内閣官房副長官- 安倍晋三
内閣官房副長官 - 上野公成
内閣官房副長官 - 古川貞二郎
内閣危機管理監 - 杉田和博
内閣法制局長官 - 津野修
       →秋山收
国家公安委員会委員長、防災担当大臣 - 村井仁
防衛庁長官 - 中谷元
沖縄及び北方対策担当大臣、科学技術政策担当大臣 - 尾身幸次
金融担当大臣 - 柳澤伯夫
経済財政政策担当大臣 - 竹中平蔵
規制改革担当大臣- 石原伸晃



【安倍内閣】の陣営は次の通り。

内閣総理大臣 安倍晋三

内閣総理大臣補佐官- 小池百合子
内閣総理大臣補佐官- 根本匠
内閣総理大臣補佐官- 中山恭子
内閣総理大臣補佐官- 小川惠里子(山谷えり子)
内閣総理大臣補佐官- 世耕弘成

総務大臣
内閣府特命担当大臣-菅義偉 郵政民営化担当
法務大臣-長勢甚遠
外務大臣-麻生太郎
財務大臣-尾身幸次
文部科学大臣-伊吹文明
厚生労働大臣-柳澤伯夫
農林水産大臣-松岡利勝
    -(若林正俊)(臨時代理)
    - 赤城徳彦
    - 若林正俊
経済産業大臣-甘利明
国土交通大臣-冬柴鐵三 (公明党)
環境大臣-若林正俊
防衛大臣-久間章生      
  -小池百合子

内閣官房長官-塩崎恭久 

国家公安委員会委員長-溝手顕正
防衛庁長官-久間章生

内閣府特命担当大臣-佐田玄一郎
      -渡辺喜美



【福田康夫】改造内閣の陣営。

内閣総理大臣-福田康夫

総務大臣-増田寛也
法務大臣-保岡興治
外務大臣-高村正彦
財務大臣-伊吹文明
文部科学大臣-鈴木恒夫 衆
厚生労働大臣-舛添要一
農林水産大臣-太田誠一
-(町村信孝)
経済産業大臣-二階俊博 衆
国土交通大臣-谷垣禎一
環境大臣-斉藤鉄夫
防衛大臣-林芳正

内閣官房長官-町村信孝

内閣府特命担当大臣-与謝野馨(経済財政政策担当)(規制改革担当)




【麻生太郎】内閣は次の通り。

内閣総理大臣-麻生太郎

総務大臣-鳩山邦夫
-佐藤勉
法務大臣-森英介
外務大臣-中曽根弘文
財務大臣-中川昭一
-与謝野馨
文部科学大臣-塩谷立
厚生労働大臣-舛添要一
農林水産大臣-石破茂
経済産業大臣-二階俊博
国土交通大臣-中山成彬
-(河村建夫)
-金子一義
環境大臣-斉藤鉄夫 公明党
防衛大臣-浜田靖一

内閣官房長官-河村建夫

国家公安委員会委員長-佐藤勉
-林幹雄
内閣府特命担当大臣-与謝野馨
-林芳正
内閣府特命担当大臣-甘利明



以上、自民党最後の四政権の閣僚と比べて、民主党政権の中身がどの程度であるかをみてみると。

自民党政権では、同じ様な顔ぶれが並ぶ。

しかし、民主党政権下の面子はと言えば。




【鳩山由起夫】内閣の閣僚は以下の通り。


内閣総理大臣-鳩山由紀夫

内閣総理大臣補佐官-中山義活
-小川勝也
-荒井聰
-逢坂誠二

副総理-菅直人

総務大臣-原口一博
法務大臣-千葉景子
外務大臣-岡田克也
財務大臣-藤井裕久
文部科学大臣-川端達夫
厚生労働大臣-長妻昭
農林水産大臣-赤松広隆
経済産業大臣-直嶋正行
国土交通大臣-前原誠司
環境大臣-小沢鋭仁
防衛大臣-北澤俊美

内閣官房長官-平野博文

国家公安委員会委員長-中井洽



【菅直人】政権の閣僚。

内閣総理大臣-菅直人

首相補佐官-阿久津幸彦
-小川勝也
-逢坂誠二
-寺田学

内閣府特命担当大臣
(地域主権推進担当)-原口一博
法務大臣-千葉景子
外務大臣-岡田克也
財務大臣-野田佳彦
文部科学大臣-川端達夫
厚生労働大臣-長妻昭
農林水産大臣-山田正彦
経済産業大臣-直嶋正行
国土交通大臣-前原誠司
環境大臣-小沢鋭仁
防衛大臣-北澤俊美

内閣官房長官 仙谷由人

国家公安委員会委員長-中井洽



【野田佳彦】内閣の閣僚。

内閣総理大臣-野田佳彦

内閣総理大臣補佐官-末松義規
-手塚仁雄
-長島昭久
-本多平直
-水岡俊一

総務大臣-川端達夫
法務大臣-平岡秀夫
外務大臣-玄葉光一郎 
財務大臣-安住淳
文部科学大臣-中川正春
厚生労働大臣-小宮山洋子
農林水産大臣-鹿野道彦
経済産業大臣-鉢呂吉雄
(藤村修)
-枝野幸男
国土交通大臣-前田武志
環境大臣-細野豪志
防衛大臣-一川保夫

内閣官房長官-藤村修

国家公安委員会委員長-山岡賢次


こう比較してみると、民主党政権になって、同じ名前が繰り返し交代で出て来る事が、顕著である。


確かに、自民党政権時代も、代わり映えしない「とっかえひっかえ」ではあった。

しかし彼等は、65年に渡る政権運営によって培われて来た「了解事項」とでも言うべき共通項が有ったのでは無かろうか。

つまり。

『これはやっちゃいかん』
『これをやらなければならない』

65年の垢と錆とで、軋むだけ軋んで、二進も三進も行かなくなっていたとは言え、党内での「独裁的党運営」は、小泉純一郎の例外を除いては、行われなかった様な気がする。

少なくとも、表面上は。

そこには『派閥』の力学が働いて、事前に「なあなあ」で事の進め方が決まって行くと言う、一種のノウハウが有ったにだろう。

重要政策の決定に際して、対野党の関係に於いては、国対の事前談合が不成功に終わって、時には「強行採決」もみられた。

しかし、社会党、後の社民党と、共産党という野党はその配役上の役割をキッチリと演じて、両者の体面と利害とをすり合わせていたのだ。


その、「談合による安定」によって、社会の矛盾が大きくほころび出して、我慢が出来なくなった国民が「歴史的に」主権を行使した結果が、09年8月の『政権交代』であった訳だ。



ところが!


民主党と言う組織は、真の意味での政党では無かった。

『綱領』が存在しない。

つまり、<烏合の衆>の寄せ集めであった以上、統一綱領等造り様も無かったのだ。

そして、悲劇であった事は、(旧)民主党と自由党と言う、いわば「水と油」が、合併して出来上がったと言う事実である。


そもそも(旧)民主党は、政界の「落ちこぼれ」の集団だった。

かって自民党に籍を置き、その中で活躍出来る力が無かった為に「はじき出されて」新党を旗揚げした。

或は、そもそも自民党に入れてもらえず、塾通いの結果、やっと政界に出る事が出来た。


かたや、自由党は「自民党」の中枢で権力を行使出来る立場に有って、その自民党の矛盾に限界を見いだして、新党を旗揚げした。

つまり、出来損ないと超エリートの、相容れない筈の両極にある者同士が、「数合わせ」の為に合併した訳であった。


これでは、巧く行く筈は無いのが、最初から見えていた訳だろう。


それでも、<エリート>の力で政権を奪取出来た。


ところが、出来損ない共は、エリートに嫉妬し妬み、分不相応な対抗心を抱くものだ。


旧政権の末期、総選挙に向けて「自民党の惨敗」が語られ始めていた頃、麻生政権の法相「森某」が、水面下で「指揮権」を発動し、最大の難敵「小沢一郎」の政治スキャンダルを造り出す工作を、検察に支持した(と広く信じられている)。

小沢は、目前の総選挙の為に敢えて身を引いた事で、政権交代は無事に果たされたが、その事によって「日本の政治風土」が、取り返しのつかない者になってしまった。


凡人以下の無能な、ただし裏付けの無いプライドだけ高い、旧民主党側が「敵の仕掛けた」塩蔵工作に、そのまま乗っかってしまったのだ。


拙ブログでも繰り返し訴えてきた。

国会議員が、検察という司法官僚の「行政への介入」に、何故立ち上がらないのか、という不思議な事実である。

事は、与野党に関わらず、全国会議員に等しく関係する事である。

選挙という「国民の審判」をへて、行政権を付与された「国会議員」が、単なる「公務員採用試験」に合格するだけという、なんら国民からの権力の付託も受けず、且つ責任を取る制度も無い「官僚」風情に「罪人扱い」されて、それに対し他の全員の議員達が黙っていることは、異様な自体である。

それどころか、一緒になって罪人扱いし、一方的に批判し非難する事に終始して来た。


この裁判いかんする異常な事態の詳細は、各方面で語り尽くされているので、この場で繰り返す事はしない。

ただ、国会議員が「司直とグルになって」仲間を売る、という行為に走る「定見」の無さが、特に身内の事柄である「民主党」にとって、最低の事実である。



その様な、最低の定見の無い議員達が、しかも一握りで「国民が政権交代を望んで」与えた権力を、個人的感情で弄び、国と国民の生活とをめちゃくちゃにしてしまっている。


マニフェストを無視する。

マニフェストに無い、国民に対する裏切りの政策の実施に「猪突猛進」する。

党内での意見の集約すら出来ず、反対意見が多い程「強権発動」に突き進む。


今回の「税と社会保証の一体改革」等と言う、お為ごかしのネーミングの増税案を、過半数の反対を一切無視し、怒号の飛びかう中で「一方的に」審議を打ち切ってしまう等、前代未聞であろう。

自民党政権が、野党の反対を押切り、「怒号の中で」強行採決を繰り返したのとは、訳が違う。

『法案』を提出する<与党>の側で、自党内の反対多数の議案を、問答無用で押し通すなんて、いかなる常識に鑑みても、考えられないやり方である。



▶<消費増税法案>首相強気、頼みは自民…民主決着(毎日/見出し)

>民主党執行部は27日夜、社会保障と税の一体改革調査会などの合同会議で、景気悪化時に増税を停止する「弾力条項」に「名目成長率3%、実質成長率2%」の数値目標を盛り込み、15年10月以降の「追加増税条項」も全文を削除する修正案を提示。ここまで譲歩を重ねたのは、衆院の法案採決で民主党内から50人超が造反すれば否決されるためだ。

>それでも会議は28日未明の議論打ち切りで紛糾し、反対派が「一任」拒否を宣言した。小沢グループの若手議員は「作戦通り。一任で終わったら採決のときに反対しづらい」と語り、法案採決時に造反する口実を確保するのが本当の狙いだったことを明かした。

>党分裂を避けたい輿石東幹事長や樽床伸二幹事長代行も解散に慎重。輿石氏は28日午後、反対派の川内博史衆院議員、中間派の馬淵澄夫元国土交通相らを呼び、提出後の譲歩も示唆して理解を求めた。執行部は造反を最小限に抑えられるよう審議入りの時期を慎重に探るとみられ、審議入りは4月中旬以降にずれ込む可能性もある。

>法案成立が見通せない中、首相は強気の姿勢を崩さない。小沢グループは法案採決時に反対できないとの読みがあるからだ。選挙基盤の弱い若手議員が大半を占める小沢グループにとって、最も避けたいのは消費増税を争点に衆院解散・総選挙に突入すること。首相側近は「民主党内の造反が理由で法案が否決されれば、内閣不信任案が可決されたことと同じ意味だ」と首相が解散に踏み切る可能性を示唆する。

>衆院可決にこぎ着けても、野党が過半数を握る参院が待ち構える。首相は周辺に「参院で通らないと意味がない」と語り、衆院採決前の段階で野党の協力を取りつける構想を描く。秋波を送る相手が10年参院選公約に「消費税10%」を掲げた自民党の谷垣禎一総裁。2月25日の極秘会談は平行線に終わったが、法案提出後、正式に党首会談を呼びかけることも検討している。

>自民党の石原伸晃幹事長は28日、「社会保障改革の全体像も示されない単なる増税法案」と批判。同党は民主党が具体化を先送りしている最低保障年金制度の撤回を求めるとともに、田中直紀防衛相の問責決議案提出も検討し、今国会で解散に追い込む方針だ。

>ただ、消費増税に正面から反対はしにくく、いずれ法案採決で賛否を問われる。最低保障年金の撤回要求には、法案成立に協力する代わりに解散の確約を取り付ける「話し合い解散」の誘い水という側面もあり、自民党幹部は「撤回してくれれば法案に賛成しやすい」と漏らす。
【毎日新聞/3月28日(水)23時53分配信】



小沢Gの「戦術論」は、どうでも良い。

事の本質は、ほんの一握りの「盲目的官僚追随指導部」が、全く国民のことを見ようとせず、見えもせず、得意げに「権力を弄んでいる」事が、如何に自分自身で党を破壊しているか、という基本的な事に気がついていない、という事実である。


「増税賛成派」議員によっては、「決定出来ない民主党に卒業」と、強行打ち切りを賛美する<大馬鹿もの>まで居る、とう事に驚かされる。

そこまで、財務官僚に洗脳されている首脳陣に洗脳されている議員が居る、という事が俄に信じられなかった。

『私は増税派です』と誇らしげに、ツイッターで宣言している議員も居た。


言わせて頂こう。


『民主<的>政党からの卒業だ』

蛸は、自分の脚を喰っても、再生する。

国民の支持は、失ったら取り返せない。

見捨てられたら、おしまいなのだよ。


実際に「リモコン」を握っている「財務官僚」の事は、於いておくが。

野田佳彦。

陰の立役者の、勝英二郎、仙谷由人。

ノータリンの鉄砲玉、前原誠司。

国民の叫びが聞こえない、人間の感情を感じ取れない人造人間、岡田克也。

これらの周辺で、権力遊びにうつつを抜かして国民を裏切り続ける、閣僚の面々。


自民党政権時と比べて、何と面子の少ない事か。


政権が変わろうが、誰が総理になろうが、いつも「同じ名前で出ています」な民主党。

僅か30数名の、売国奴達が、国民が熱狂的に支持した「政権交代」を踏みにじり、ドブに叩き込んでくれた。

290余名の、僅か30数名。

民主主義国家であるならば、数は力である。

しかし、200名以上集まった「事前審査」会議に於いて、100名以上の<大反対>の声を押さえつけ、ひな壇の「先輩達」で一気にけりがつけられてしまう。

そのやり口を、半ば可能にする為の担保をしているのが、「中間派」と呼ばれる「能無し集団」である。


この「能無し」共が、菅直人を選び、野田佳彦を選んだ。


今回の「増税審議」で、特に目立って酷い発言を繰り返した、「中間派の能無し」達を以下に晒す。

<岸本修平>

<津村圭介>

<福山哲郎>

<林久美子>

<西村ちなみ>

<橋下博明>

<阿知波吉信>

<藤田大助>

<武正公一>


「これらの者共は、行い極めて極悪に付きその名を賜杯に刻み、終世讃える物とする」



明らかなる、人材の欠除。

その挙げ句が、大震災と放射能被害からの普及不能状態であり、消費税増税である。


一握りの有能者。
「有能者」を支持する、少なからぬ集団。
大多数の無能な能無し集団。
数十名の「極悪人」たち。

これらの複合体を前に、「大多数の能無し」を巧く操れるのは、どうやら「有能な」集団では無く、『極悪人』どもで有る様なのが、民主党と言う政党もどきである。


前原誠司が、民主党を二度潰す、と声高に非難されている。


しかし、正確に言うならばそうでは無い。


『旧民主党的なるもの』という思考形態が、前原誠司という姿を通じて、民主党を潰しているのだ。



前置きが長くなり過ぎてしまったが、言いたい事は至極単純で、「民主党」には政治能力が欠除している、と言う一言に尽きるのであります。


『犬と民主党お断り』


いずれ、日本全国がそのように言われる事だろう。


気の毒なのは、少数ながら「全力で」極悪人どもに立ち向かっている議員達である。

頭が下がる頑張りぶりである。

最大の敬意を捧げるに、やぶさかでは無い。



しかし。


老いたる「ロシナンテ」に打ち股がり、巨大な風車へ突進して行く『ドン・キホーテ』を想像してしまう。

申し訳なき事おびただしいのだが。。。。


もはや、民主党では総てが「全く立ち行かない」事は、明らかである。


党を割るしか無い。

たとえ、選挙区地盤が強固では無い、新人議員達が多かろうと、最早「民主党内」に留まっていては、たとえ万一「増税法案」を潰せたとしても、浮かぶ瀬はなかろう。


心機一転、「一点の曇りも無い」無垢の姿で、再度国民の前に姿を表さねば、回復も再生も、見いだせないと、断言する。


政治的戦略論ではなく、国民意識の角度から、そう断言する。



民主党自らが突き鳴らす、民主党の「葬送の弔鐘」が響き渡っている。



コメント (3)
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人間の来し方行く末を巡る僧院の『回廊』は、次元の架け橋、時の止まった小宇宙…【日曜フォトの旅】

2012-03-25 14:24:45 | 歴史と文化
「尼寺へ行け!」

と、シェークスピアは叫んだ。



ヒトが、人間になりかかった頃から、人間は「自分達の来し方」と「死後の行く末」の謎の解明に、必死で取り組んで来た。

行く末が、恐怖であったから。。。


大陽に向かって祈り。
月に向かって祈り。
炎に向かって祈った。

呪術師が神を求めた。
巫女が神を代弁した。


結局の所、人の人生は平では無い。

何か、偉大な物、異様な力、に縋らずして、人は生きて行けなかった。



偉大なる民族、ギリシア人達は、頭脳の理性で「人の来し方」と「行く末」つまり『人間の存在の意味』を体系立てようと試みた。

心の闇つまり<恐れ>に、頭脳の光つまり<理性>を優先させて、ヒトの存在理由を解き明かしてみせた。

『哲学』の誕生である。


その後、2500年、二十世紀前半にサルトルが「自己の知覚」によって、人間の存在を知覚的に実証するまでの長い間、人々は「人類永遠の命題」を、神に求め続けた。


創造主。
造物主。

この発想は、全人類に共通の発想である。

夫々の民族は、創造主を想像し、崇め規範として来た。

その「崇める精神」が、普遍的宗教にまで昇華したのは、『キリスト教』と『イスラム教』である。

共に「ユダヤ教」が基礎となり、途中で「ツァラトウストウラ」と「マニ」の思想が肉付けをし、イエスとムハンマドによって導かれた。


上記二つの宗教以外にも、体系化がなされ多くの人々の価値観の基礎となった宗教は、他にも或る。

それこそ「ユダヤ教」も然りであるが、その他「ヒンドウー教」や「仏教」等も上げられる。

ただ、仏教は「宇宙の創造の哲学」の部分が普遍的というよりは観念的過ぎ、人々の「生活の規範」と、更には死後の平安を求める事に重きが遷って行ったと思える。


「キリスト教」と「イスラム教」とは、『神』への接し方が違う。


イスラムも、人間の「日々の生活の規範」としての側面が大きくなり、「創造」つまり「ヒトの来し方」には、重きを置かなくなっている。


いずれの「時」であっても。

「神など存在しない」

「神を恐れる」

「神より自分自身を信じる」


思考に重きを置くか、神を頼るか、知覚を自己存在の中心とするかの違いこそあれ、人間は「自分達の過去と未来」との追求に、悠久の時を費やして来たのだ。




ところで、キリスト教徒の宗教活動の手段の一つとして『修道院』と言う物が有る。



     
     スペイン・カタルーニアの葡萄畑に囲まれた『ポーブレ大修道院』
     (シトー派)



イエスが、神の御子、即ち「全能の主」自身の化身であるにも拘らず、厳しく激しい修行を自らに課して、わざわざ悟りを極めた。

しかも、驕り昂っており、滅亡の淵にあった人間達を救う為に「自ら十字架に架けられて」その未来を救って下さった。

神の御子ですら、そこまで厳しく苦しまれたのだから、つまらない存在である「自分達」も、主の経験された苦しみの<一端>なりとも追体験するべきである…。


そう思う人達が出て来る。

山奥の洞穴に籠って、瞑想して人生を送る。
砂漠で断食をする。

徹底しようとすれば、単独では成り立たない。

そこで、思いを同じくする人達が集まり、互いに助け合いながら共同生活の中で「修行」を行う事となって行った。

僧院、いわゆる修道院の誕生である。


イエスが処刑されて程ない頃から「その発想」が生まれ、キリスト教のヨーロッパ伝来のルートに沿って、創られて行く事となる。


一切のシガラミを絶ち、家族を捨て、自分の体と時間の全てを神に捧げて、社会と隔絶して「隠棲生活」をするために、人里離れた到達すら困難な様な場所に、建てられて行った。


     
     フランス・ピレネー山中『サン・ミッシェル・ド・カニグー修道院』
     (ベネディクト派)



ギリシアには、いまだに「人力エレベーター」に乗らないと、到達出来ない峻険な峯の戴きにへばりつく修道院がある。


五世紀後半、イタリアのとある修道院での目覚ましい修行と勉学とが認められ、修道院なる組織自体を整備し、戒律を定めてシステムを確立した『ベネディクトウス』が、その戒律をローマ教皇に認可されて、「ローマ教皇直轄」の公的組織としたのが『ベネディクトである。



     
     スペイン・アラゴン山中の山肌の窪みに抱かれた『サン・サルバドール・ド・レイーレ王立大修道院』
    (クリューニー会)



その本家ベネディクト会に属した、フランス・ブルゴーニュ地方「クリューニー」に本拠を置いた『クリューニー会』修道会が、一世を風靡しする。

時あたかも<ゴシック>新技術を生んだ「王室大司教シュジェール」のもたらした新時代が、神の館を<荘厳>で<神秘的>且つ<手の込んだ>美しい物にしたい、という意志。

教会建築は、精密を極めた彫刻やレリーフで飾られ、神々しいまでに美しいステンドグラスの光が堂内を煌めかせた。

クリューニー会は、フランス各地に350支部、全欧で1000もの系列修道院を持つにいたった。


そこに反旗を翻した修道僧あり。

「神様は華美な物などお求めになって居られない」

聖職者たるもの、質素を旨とし、倹約に励み、ひたすら魂の平和を求めるべし。


『シトー会』の誕生である。


     
     フランスとイタリア国境、アルプスの峠に立つ『聖ベルナール』



シトー会の系列『クレルヴォー修道院』の院長「ベルナール」は、修道会の戒律を徹底的に見直し、戒律の中でも特に労働と学習を重んじ、自ら農具をとり農民らを指導して、森林に覆われていた北フランスの開墾や新農法の普及を行った。

壮麗・華美なクリュニー会と異なって染料を用いない白い修道服を着たことから、シトー会士は「白い修道士」とも呼ばれる。

この『サン(聖)・べルナール』が、ローマ巡礼に向かう巡礼者の遭難者を救うべく、アルプス山中に「避難小屋」を建て、救済組織を築き、行方不明の遭難者を発見救出するため、「ピレネーの山岳犬」をアルプスに移植して、発達したのが『セント・バーナード(サン・ベルナール)犬』である。


シトー会も、フランス全土に250支部、全欧に500余りに系列修道会を持つに至る。

一切の装飾を拒否し、機能性のみを貫く。


ただ、反動で技術や文化が停滞し、厳しすぎる集団生活が修道僧達を挫けさせ、貴族的風習を否定する事で王侯貴族の支持が薄らいで行き、『フランチェスコ会』や『ジェジュイット会』等の新しい動きの発生と共に、衰退して行く事となる。


いずれにせよ、修道僧達は「魂の平和」を求める為に集い、集団生活の中で<静謐>と<規律>と<服従>とを合い言葉に、己の内面を見つめながら暮らして行った。


その現場が「回廊」であった。


修道院の創られる手順は、決まっている。

先ず、教会堂を建てる。
「修道院聖堂」と呼ぶ。
一日に何度も何度も、修道僧全員での典礼を行う。

次に、宿坊。
野宿しながら建立に励み、取り敢えず「夜露」をしのぐ場所を必要とした。
大部屋での寝起き。

その後、厨房と大食堂。

更には、書庫。
聖遺物等を納める宝物殿。
水車小屋や鍛冶場その他の作業場。

その間に、「修道院長」の為の執務室や寝室。

そして、時間が空いた修道僧達が、体を休め、くつろぎ、日頃解けないで留まっている宗教的命題等を考えながら、瞑想に浸って、ゆっくりと歩む為の『回廊』。

それらが順次完成して、最後は「娑婆」と隔絶する為にも「塀」で取り囲む。


回廊は、修道院の建立と共に、閉鎖されるまでの数世紀間、数えきれない修道僧達が、「神と人間」との関係、「神と宇宙の真理」「生きる為の指標」を、各自の頭の中で求め続けた、時空を超えた「人間の精神活動」の拠点であった。


回廊は、普通正方形で(土地の都合や設計上の必要から、歪んでいる事は或る)中にパティオ状の庭園を有する事が多い。

そこでは、薬草を育て、薬を作っていた。




《ポルトガル/アルコバーサ王立大修道院》


     
     教会堂を中心とした外観


     
     回廊のアーケード


     
     アーチの装飾ディテール

この修道院の中に、『ポルトガル無名兵士の墓』があり、かっては陸軍兵士が警備していた。




《ポルトガル/エヴォラ王立大修道院》


     
     修道院が持つ大聖堂


     
     回廊


このエヴォラでは、『天正遣欧使節団』の少年達がポルトガル国王の歓待を受けた。



《スペイン/グアダルーペ修道院》


     
     聖堂全景


     
     回廊の中庭からアーケードを望む


     
     回廊の別の角度


ここは打ち捨てられていたが、20世紀初頭「フランチェスコ会士」が再興し、今でも修道僧達が生活している。




《スペイン/サラマンカ大聖堂付属大修道院》


     
     サラマンカ大聖堂


     
     アーケードの装飾


     
     中庭よりアーケードをみる


大学都市として名高いが、かっての学問は「神学」であり、大学はカトリックの管轄下に有って、大学を持つ町の「大司教」は、特に高位に列せられ、大聖堂も見事である。




《フランス/サン・ベルトラン・ド・コマンジュ修道院》


     
     回廊


     
     回廊の内側から


南仏ピレネー山脈の麓、丘の上の小さな村に、この修道院の聖堂だけ巨大な偉容を誇り、遠くからで望む事が出来る。

13世紀から15世紀、「サン・チヤゴ・デ・コンポステル」への巡礼が盛んだった頃は、隆盛を極めた札所であった。




《フランス/サン・ジャン修道院病院》


     
     正面進入路


     
     回廊内側から


     
     回廊アーケードより中庭を望む


南仏プロヴァンス地方のサン・ポール・ド・プロヴァンスの村はずれに或るここに、アルルから強制入院を逃れて来た「ファン・ゴッホ」が、一年間入院課料にあたった。




《フランス/サン・マルタン・ド・カニグー修道院》


     
     回廊半景


     
     回廊内側


南仏ピレネー山脈の、巡礼路に或る町の、ロマネスクの名刹である。




《スペイン/セウ・ドウルジェイ大聖堂付属修道院》



     
     セウ・ドウルジェイ大聖堂外観


     
     回廊アーケード

     
     回廊越しに大聖堂の鐘楼を望む


ピレネー山脈のまっただ中、半独立国『アンドーラ大公国』の大公を、フランス側の「フォアの大司教」と一年おきに務めた『セウ・ドウルジェイ(標準スペイン語でセオ・デ・ウルヘル)の大司教も、強大な大諸公であった。




《スペイン/タラゴーナ大聖堂付属修道院》


     
     タラゴーナ大聖堂正面全景


     
     回廊から大聖堂を望む


     
     回廊と大聖堂


北東スペイン、カタルーニアのこの町「タラゴーナ」は、ローマ時代は『ヒスパニア』の首都であり、皇帝都市であったため、この町の大司教も有力聖職者で、大聖堂には立派な修道院が付属している。





《フランス/サン・フィリベール修道院》



     
     町の城壁の縄文の塔と修道院聖堂正面


     
     回廊の一部


フランス・ブルゴーニュ地方は、ロマネスク様式の開花した地方で、数多くの名刹がある。

特に、このトウールニュの町の修道院のサン・フィリベール聖堂は、尖塔アーチのロマネスク教会の名建築の一つと、謳われている。




《ポルトガル/バターリャ王立大修道院》


     
     修道院聖堂を中心とした修道院正面全景


     
     回廊


     
     アーケードのディテール


ポルトガルの首都、リスボンともう一つの有力都市ポルトの間に、先のアルコバーサと、ここバターリャ、さらにはトマールと、見事な王立修道院が集まっている、



《フランス/フォントヴロー王室大修道院》


     
     回廊の一つ


     
     一つの回廊にある「会議室」の壁画の或るアーチ越しに中庭


     
     大厨房側面


     
     大厨房の天井全体が煙突となっている


フランス中央部を東西に流れる、フランス一の大河『ロワール河」流域の、世に名高い「古城地帯」の一角のこの旧王室大修道院は、イングランド王家『プランタジュネット朝』の実家「アンジュー家」の領地であった。

この修道院の聖堂に、開祖『ヘンリー2世』と、フランス王妃で、離婚の上ヘンリーに嫁した王妃『アエレノール・ダキテーヌ』の墓が有る。




《フランス/フォントネー大修道院》


     
     内部の一部遠景


     
     中庭側からの回廊


     
     回廊のアーケードから中庭を望む


     
     回廊内側


フランスでも、もっとも名高い名修道院である。
南仏プロヴァンスにあり、森の中にひっそりと今日に残っている。




《スペイン/ブルゴス大聖堂付属王立大修道院》


     
     大聖堂正面全景


     
     塔の明かり取りの開口アーチの天井


     
     回廊


この町も、「サン・チャゴ」への巡礼路の一大拠点である。
カススティーリャとレオンの統一王朝の首都であったこの町の校外で、『エル・シッド』が誕生して居る。

この大聖堂は、セヴィーリャ、トレドについでスペイン第三の規模を誇る壮麗な物である。





《フランス/ル・トロネ大修道院》



     
     正面の門


     
     上から見た回廊


     
     回廊のアーケードからの中庭の眺め


     
     回廊の一部から入る「会議室」のアーチと、回廊のアーチとからの中庭の眺め


この、「ル・トロネーも」先のフォントネー、さらに「セナンク」と並ぶ、プロヴァンスが誇る三大修道院の一つである。




目下、祖国は人心ミダレに乱れ、国土は荒廃の一途をたどる一歩手前まで来てしまった。

上に立つ物は、平気で庶民を騙し、庶民を搾れるだけ搾って、自分達だけの社会の繁栄に汲々として、ありとあらゆる破廉恥な高位を繰り返して、恥じる所が無い。

下の物は、上に立つ物に騙されている側と、信用せず反攻する側とに分かれて、お互いにいがみ合わされている。

人間の知恵と努力とでは解決出来ない、重大な汚染を押し付けられて、それから逃れる術すらない…。


こんな事で、この国の国民覇「人間として」生存を続ける事が出来るのだろうか。

考えざるを得ない。

しかし。

私たちは、「沈黙の羊」では決して無い。

このような、悪条件の中で、自分と自分の家族の安全を確保し、自分の属する社会を守り、ひいては日本という国自体の存続と平安と、更なる発展をもたらすには、夫々は何を成すべきか。


考えよう。

考えて、考えて、行動しよう。

正しい道を選んで、正しい明日の為に。


未来は、絶対にある。
希望は、絶対にある。

人間は、自分達の存在を自ら否定する事は、許されないのだから。

しっかり考えて、正しく行動し、未来を勝ち取ろう。




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原発再稼働、政治判断へ=大飯原発の評価了承―安全委/政治が科学に、利権が命に優先する【週末一口時評】

2012-03-24 19:26:13 | 政治と社会
【一口時評】


◆原発再稼働、政治判断へ=大飯3、4号機の評価了承―安全委(時事通信/3月23日(金)16時53分配信)
◇<政治>が<科学>に、<利権>が<命>に、優先する国。


▶大飯原発再稼働 関係閣僚会合は「まだ決まっていない」と藤村官房長官(産經新聞/3月23日(金)13時19分配信)
▷ウソついてたら、えんま様に舌引っこ抜かれるんだよ。

▶一石二鳥!ゴミ焼却熱と焼却灰でセメント製造(産經新聞/3月24日(土)12時36分配信)
▷一石二鳥!焼却で放射線量凝縮。その灰を使ったセメントで日本全国へ被曝を拡大。

▶柏崎刈羽原発6号機が停止へ=26日未明、国内稼働1基に(時事通信/3月24日(土)15時12分配信)
▷最後の一機が泊まるのが先か、政治判断で一斉再稼働が先か!

▶<消費増税法案>退路断った首相(毎日新聞/3月24日(土)23時55分配信)
▷命を絶って頂きたい。

▶首相がTPPに意欲 「ポールのいないビートルズはない」(産經新聞/3月24日(土)23時31分配信)
▷Beatles を冒涜した腐れ豚。完全に「許せない」

▶消費増税「年度内了承できる」=法案修正は詰め―民主・輿石氏(時事通信/3月24日(土)22時59分配信)
▷………。コシイシさん。

▶自民・石破氏、早期解散に反対(産經新聞/3月24日(土)22時25分配信)
▷おかね無いもんね。

▶数値明記は増税先送りの口実=岡田氏(時事通信/3月24日(土)21時55分配信)
▷当たり前じゃん。増税反対だからそう主張してるんだよ。

▶みんな、維新塾に候補8人…民・自は距離置く(讀賣新聞/3月24日(土)21時53分配信)
▷うおうさおう。どうぞご勝手に。

▶表だって言わない人も、腹の中は反対だ…小沢氏(讀賣新聞/3月24日(土)21時13分配信)
▷「私は消費増税派です」と得意そうに公言してツイートしてるお馬鹿議員が居ますね(^^)

▶菅さん健在「脱原発の行程表を示すべきだ」(讀賣新聞/3月24日(土)20時7分配信)
▷あの空き缶、捨てる時「潰しとけ」って言っただろ!

▶ちゃぶ台返しで後退ない…首相が事前審査にクギ(讀賣新聞/3月24日(土)19時38分配信)
▷結論決めてるなら、なんで「事前審査」なんだろ? 意味不明。

▶首相「決断できねば存在意義ない」=消費税法案、今国会成立に決意(時事通信/3月24日(土)16時55分配信)
▷「おーい、誰か「この首相」とやらに『存在意義』が有るって思う奴、居るかぁー?」

▶消費増税 首相「私が説得」(産經新聞/3月24日(土)7時55分配信)
▷「説得とは、聞く耳持たぬの意」(新明怪たぬき語辞典)

▶修正の余地少なくなり…決断迫られる民主執行部(讀賣新聞/3月23日(金)11時11分配信)
▷止めれば良いだけの話。修正云々の話では無い。

▶維新塾に「辞職覚悟」の市職員や主婦、運転手…(讀賣新聞/3月24日(土)16時54分配信)
▷大量生産用の金型が不良品に加えて、材料がポンコツばっかで、出来上がる製品は!?

▶維新塾 衆院選へ“サバイバル” 豪華講師陣、模擬街頭演説も(産經新聞/3月24日(土)15時13分配信)
▷ 「政治塾はカルチャースクールとは違う。しっかり切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」(橋下)…って、政治に『行列』は要らんのだけど。

▶被災地復興へ数次ビザ=中国人観光客向け検討―輿石氏(時事通信/3月24日(土)11時48分配信)
▷これも一種の「土下座外交」みたいな。

▶橋下市長に求められ、市労連が役所から一時転居(時事通信/3月24日(土)11時20分配信)
▷野田ブーも「記者クラブ」追い出せよ!

▶大連立は簡単ではない=首相を信頼、小沢氏とは距離―自民総裁(時事通信/3月24日(土)10時37分配信)
▷どいつもこいつも。

▶「小沢氏との妥協、国にとって不幸」…谷垣総裁(讀賣新聞/3月24日(土)10時9分配信)
▷谷垣なんぞと妥協する事は、小沢にとっても不幸。

▶輿石訪中団と鳩山元首相、別々に習副主席と会談(讀賣新聞/3月24日(土)9時3分配信)
▷習さんにとっても、迷惑な事で…。

▶平沼氏ら、超党派議連 29日発足、石原新党への布石(産經新聞/3月24日(土)7時55分配信)
▷爺が遂に「立ち上がった」か。

▶反増税の亀井氏、四面楚歌 「連立離脱」賛同、たった一人(産經新聞/3月24日(土)7時55分配信)
▷いっそ「新党」も「増税」も、止めにしたら?

▶首相「日本はリーダーが摩耗する」(産經新聞/3月24日(土)7時55分配信)
▷その通り! 冤罪で被告扱い。

▶<野田首相>「日本はリーダーが摩耗…」 国会で嘆き節(毎日新聞/3月23日(金)19時43分配信)
▷ああ、だから野田クン、そんなに太ってるのね(^^)

▶大飯原発 「地元了解」どう導く(産經新聞/3月24日(土)7時55分配信)
▷大量の「アメ」。

▶「人事院のドン」更迭 給与削減で政権と対立 官僚ますます離反(産經新聞/3月24日(土)7時55分配信)
▷そもそも「役所」の『ドン』などが居る事自体、面妖な事。

▶景気条項めぐり平行線=26日に修正案提示へ―消費税法案―民主(時事通信/3月24日(土)0時51分配信)
▷「反対派」何時の間にやら「慎重派」、修正案で増税容認。

▶<郵政改正案>自民、民営化推進派が反発(毎日新聞/3月23日(金)23時20分配信)
▷国民奴隷化政権の残滓、早々に消え失せよ!

▶短命政権「与野党で考える時」=野田首相、国会で訴え(時事通信/3月23日(金)20時34分配信)
▷およよ、自分の政権延長を「野党におもねって」画策し始めおった。

▶被ばく線量、国が一元管理=野党6党が法案提出(時事通信/3月23日(金)20時31分配信)
▷その方が、隠蔽しやすくなるしね。

▶公益法人向け支出を開示=独法の経理透明化―行革本部(時事通信/3月23日(金)20時26分配信)
▷ちょこっと見せて事態は安泰。官僚の手管はいつも同じ。

▶岩沼、石巻の集団移転実施へ=震災後初、国が計画に同意―宮城(時事通信/3月23日(金)19時24分配信)
▷同意じゃ無いだろ、推進しろよ!

▶習副主席「歴史直視を」=輿石氏と会談(時事通信/3月23日(金)19時24分配信)
▷中国共産党も「歴史直視」と「国民教化」を。

▶イオン一族の岡田氏に「増税いけない」 みんな・松田氏(産經新聞/3月23日(金)19時11分配信)
▷人造人間の耳に念仏。

▶機密費公開、時期示さず=「引き続き検討」―官房長官(時事通信/3月23日(金)18時41分配信)
▷オリ民政権の間は、公開等出来るわけねえよな。

▶民主・藤井氏「解散できるのは年末以降」(産經新聞/3月23日(金)18時34分配信)
▷それまで、総理は誰が?

▶市名売却、影響大きい…慎重な議論求める総務相(讀賣新聞/3月23日(金)18時26分配信)
▷「サムスン市」「ヒュンデ市」「中国共産党常任幹部会市」…候補殺到。

▶首相が26日から核安保サミット出席(産經新聞/3月23日(金)17時40分配信)
▷「わが日本は、人類未経験の人体実験で、放射線医学に国際貢献致します(キリッ)!」(野田佳彦)

▶救済措置の要望相次ぐ=AIJ被害の厚年基金(時事通信/3月23日(金)15時16分配信)
▷シロアリ被害は救済しても、駆除を忘れるな。

▶格安航空使え…県職員・県議の旅費を実費精算に(讀賣新聞/3月23日(金)15時13分配信)
▷議長も、知事もだぞ。

▶厚労相不在で審議中断=参院予算委(時事通信/3月23日(金)14時33分配信)
▷「こみやまようこ」辞めなさい!

▶<民主>「特別区」200万人以上で…大阪都構想受け改正案(毎日新聞/3月23日(金)13時0分配信)
▷又得意の「数字合わせ」に、意味が有るのか?

▶「割れて砕けて裂けて散る? 」=消費増税の対立懸念―民主・川上氏(時事通信/3月23日(金)12時21分配信)
▷それも一興。もともと「水と油」の寄せ集め。

▶節電協力に感謝=枝野経産相(時事通信/3月23日(金)12時3分配信)
▷「被曝に感謝」じゃ無いのか!?

▶香港が食品輸入規制緩和=福島など5県産―農水省(時事通信/3月23日(金)11時43分配信)
▷見返りは何だ!

▶<野田首相>「桜を見る会」中止 北朝鮮「衛星」に備え(毎日新聞/3月23日(金)11時26分配信)
▷豚に桜。似合わん。

▶「配慮足りなかった」=大震災追悼式、台湾への対応―政府答弁書(時事通信/3月23日(金)10時48分配信)
▷オリ民政権は、能も無いが心も無い。

▶<JAL>心のこもった機内食を 商品サービス開発部 若井政昭さん(毎日新聞/3月25日(日)7時0分配信)
▷無理です。予算知ってますから。各自弁当持ち込んだ方がずっとまし。

▶NECは「賃下げ」、シャープは「定昇凍結」 春闘、大手電機メーカーが苦しむ(J-Cast ニュース/ 3月24日(土)18時4分配信)
▷「目ん玉売らんかい、肝臓売らんかい、<内部留保>吐き出さんかい!」従業員は企業の宝。

▶ソニー、液晶テレビ巻き返し ネットワーク機能を拡充(フジサンケイ・ビジネスアイ/3月24日(土)8時15分配信)
▷何とかしてくれ! 売り場の8割りがサムスンにはうんざり。

▶「TPPは日本が主導を」 国家基本問題研が提言(フジサンケイ・ビジネスアイ/3月24日(土)8時15分配信)
▷噴飯! 日本にそんな能力が有るとでも思ってるの、櫻井よしこサン!?

●商標をめぐり中国でアップル敗訴 背景にずる賢さを称える風土(NEWS ポストセブン/3月24日(土)7時6分配信)

●中国空軍、2020年までに戦闘機1000機の保有を目指す―米メディア(Record Chaina /3月25日(日)5時55分配信)

●400都市が水不足、最も深刻な「枯渇」都市は北京―中国(Record Chaina /3月25日(日)5時37分配信)

●新しい黄河誕生?!本家よりもさらに黄色い、その原因は汚染水の流入―浙江省嘉興市(Record Chaina /3月19日 18時28分配信)




【今週のモフモフ】


     
     テメエーら!


     
     君たち!


     
     数は力なり!


     
    
「私ことオザニャンは、幾つかの原子力政策に多少なりとも加担した前歴も有り、今回のテレビ番組で「原発廃止」に踏み込めませんでした。はなはだ残念ではございますが、もっか自分の中で整理が出来ておりません。ただ、<再処理が出来ない>技術である事は承知して居り、あくまで<過渡期エネルギー>であるとの考え方は、変わって居りません・・・」




     
     「気に入らねえー」


     ※オザニャンの危機!!! 今後の行方を注目せよ…。




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『韓流』『小泉』『進次郎』そして『橋下徹』になびく日本の女達。ネジが狂う以上にDNAが壊れれてる?

2012-03-23 20:57:26 | 日本人の意識と精神構造
女の性。


人類の永遠の謎。

人類の進歩の鍵。

人類の始めと終わり。



日本の社会は、世界水準からみると、かなり異質である。

「日本」という狭い井戸の底で、見上げる空は小さな円の中。

日本人にとっての「世界」は、狭い円。

その「円」の外に、無限大の世界が有る事が、想像出来ない。

そして、その円の中に見える物は、限られた特殊な光景。

ガラパゴスの中のガラパゴス。

そこでは、極めて特殊な伝統と、限られた制度とに取り囲まれて、独自の時間が流れている。


そこで暮らす住民は、世界の人類とは違った進化を遂げて来た。


緊密な地域性に裏打ちされた、共同体意識。

その共同体が求める相互互助の精神。


山紫水明の自然に恵まれ、花鳥風月を愛で、極めて高度な精神文化を築き上げた。

物質的な限り或る狭い世界で、物質より精神を尊ぶ価値観は、物理的闘争の世界の中で、貴重な文化を今日にもたらした。


しかし。


水槽の中で生きる魚の群れは、外海の厳しさを知らぬが故に、無警戒となり、活力を削いで行く。

やがて、子孫の維持に微妙な問題を生じ始めて、世代交代に衰えが現れ始めて、衰退して行くのだ。


その「衰退期」になると、群れ全体が単一の性しか生まれなくなったり、同性での交尾が行われたり、という不規則性が現れて来る物なのだ。

オスのメス化も、みられるとか。


生物の進化の過程に置ける、避けられない段階であるようだ。




「亭主は元気で留守が良い」

一頃、良く聞いた台詞である。


旅行は夫婦では行かない。
「行楽中くらい、旦那の世話から解放されたい」と。

夫は、社畜と成り果てて疲労困憊し、帰宅前の飲み屋での騒ぎで、やっと精気を取り戻した気になる。

当然遅い帰宅に、妻はお冠。
その内、夫婦はすれ違い始める。

大の大人の男が、自分の稼ぎの中から「お小遣い」と称して「食費」その他の経費を貰う。

小遣いとは、子供の物である。
世界で、こんな奇妙な習慣は、日本以外にみる事は出来ない。

妻達は、やりくりの中から自分の仕える分をひねり出し、夫が働いている昼間に女友達と、優雅に「ホテル・ランチ」や「レストラン」での食事を楽しむ。


もちろん、ここ20年程日本の経済は冷え込む一方で、所帯あたりの可処分所得は減り続け、優雅な専業主婦等「薬にしたくとも」見つからない時代になってしまった。


しかし、妻達は夫達より元気である。

すれ違えば、当然家庭の外に楽しみを見いだす様になって行く。

かっては、男が外でお水の世界の女性達と楽しむ事が、良く輪譜代になっていた。

いまは、男に金はない。

逆に、子育ても一段落して時間と体力とを持て余す女性達が、外で浮き名を流す様になったそうな。


既婚女性の不倫率は、男が聞いたら卒倒する程であるらしい。

当然、相手になる男が存在して始めて成り立つ訳ではあるが。。。


そこまで、直截的な事でなくとも、日本女性の「活発な」気晴らしは、いまや恐るべき物が有る。



独身世代も同じ事。

男には、結婚し、所帯を構えて家族を養う自信を持てる「収入」にありつけなくなって来た。

家族を養う自信がないと、オスとしての自信も失って行く。

世に言う「草食系」男子は、母親がペットとして育ててしまった結果である事が多いと思われる。

しかし、管理教育の徹底と共に、「元気」さや「攻撃性」を失って行った男子の増加は、社会現象であろう。

それらの「男の特質」と思われていた性質を持たない男の割合が増えている様に見える。



女性達は、めんどくさい結婚生活より、独身の楽しみを失いたく無い。

女子が「社会進出」を深めるに及んで、男の「力」に頼らなくとも暮らして行ける事に気がついて来た。

勿論、女性の「メス」としての特性で、巣を構える本能はそう急激には無くならないであろうから、結婚願望は減って入る様だが、未だ健在である。

しかし、女性の自我の確立と共に、男が弱く見えて来る。

周りに居る男達に、魅力を感じなくなって行くケースが多い様だ。

そうこうしているうちに、所謂「売り時」を過ぎてしまうと、結婚の可能性は急激に減少する。

かくして、自立出来る自信と環境、そして「良い男」が居ない、という事で、非婚女性が増えて来た。



かくて、婚姻率は右肩下がり。

「独女」と呼ばれる20代から40代の女性達のエネルギーは、ますます「オス化」して行き、「メス化」の一途をたどる男達を尻目に、向かう所敵無しの勢いである。


無責任なマスコミの煽動に、今やローティーンの女の子達までが、「女」を強調し始める有様。

中学生と言えども、油断出来ない社会と成り果ててしまったのだ。



勿論、こんな「ステレオタイプ」な面だけでは無い事は重々承知の上で書いている。


かくして、向かう所敵無しの「ニッポン女子」の一部が、そのサガをむき出しに、何ら恥じる事無く極端に走る傾向が、昨今良く見聞きされる所となった。


普通の10代の女性が「好奇心」と「僅かな金額」の誘惑から、AVに出演する。

キャバクラ嬢等、最早「女子大生」がなりたい職業の上位に入る程、普通の職業視されている。

有名タレントや、スポーツ選手が、堂々とAV嬢との交際を隠さない。



何もかも、変な社会になってしまったものだ。

恥じらいや、貞淑性、等と言った言葉は死語と化してしまった。



そんな中で、特に異常なのが「ニッポン女性」の男の求め方の変化である。

「色気」と「しどけなさ」の区別がつかない女性が随分増えてしまった。

「しどけなさ」はじきに「はしたなさ」へと遷って行く。



ホストにハマる女子高生すら不思議では無い時代となったそうだ。

マスコミが、「援助交際」なるマヤカシの言葉を流行させて、ティーン・エイジャーの売春を普通の光景に変えてしまった。

「プロ」と「素人」との垣根が、ほとんど無くなってしまった。


こんな社会は、日本以外に知らない。


女性の嗜好や、その表現方法も大きく変わって来た。

10代、20代の若い女性が『小泉純一郎』や『ハマコー』に向かって、「カワイイー」と叫んだものだった。

黒人の腕にぶら下がって、得意げに歩く女子高生も多いとか。


熟年の奥樣方も、負けては居ない。

<出会い系サイト>の常連や、息子程も年のはなれた男子手に入れる女性も居るらしい。

彼女達の嗜好は、男のそれを大きく飛び越えて、一気に「自由化」してしまった感がある。


かくて、非現実的なる世界、一風変わった世界の男に熱を上げる女性達がそこかしこに現れる様になった。


『韓流』なる、摩訶不思議な世界に、完全に狂ってしまった女共の、何と多い事か。

夫も子供も居るであろう熟女の主婦が、空港に到着する「韓流スター」の到着に『嬌声』を上げて感極まっている光景は、異様な物が有る。


それこそ、小泉純一郎に群がったおば樣方のはしゃぎ方も、凄かった。

それは、その後息子に受け継がれて、『進次郎』クンが世の「寂しい」女性達の希望の火となっているらしい。

いずれも、家庭での夫婦の精神的接触が断たれてしまったからなのでは無かろうか。

要するに、寂しい女達が氾濫して居るのである。



そして極めつけが。



▶橋下大阪市長を「彼氏にしたい」OLが急増中(週プレ/見出し)

>その強いリーダーシップで多くの支持を得ながらも、一方では「独裁、ハシズム」との批判も多い橋下徹大阪市長。そんな橋下氏の力強さが今、女性たちから「男らしい」と人気を集めている。

>「会社の同僚たちが“ハシモトさま”って呼んで萌えてます(笑)。『オレについてこい!』的な男らしさにキュンとするし、周りの優しすぎる男子と違って、ぐいぐい引っ張ってくれそう。わが道をゆく姿勢には、ついていきたいなって思います」(通信・23歳)

>「あの自信満々な態度は男らしいなって思うし、見ているこっちまでテンションが上がりそう。いつも自分が下がり気味だから、ああいうテンションの高い人に感化されたい」(メーカー・26 歳)

>本誌が20代のOL、252人を対象に行なったアンケートによると、その内67%もの女性が「橋下市長を彼氏にしたい」と回答している。ただ注目すべきは、この数字が「好き」(59%)を上回っている点。好きではないけど彼氏ならアリとはどういうことか、OLたちが理由を語る。

>「正直、苦手なタイプだけど、彼氏だったらアリ。一緒にいたら楽しそうだし、彼のそばで刺激ある生活ができそう」(人材派遣・26歳)

>「暑苦しいからあまり好きじゃないけど、最近は会社を含め、自分よりも下に見える男性ばかりでウンザリしているので、彼のように『自分よりも上』と思える人を彼氏にしたい」(PR・23歳)

>この「ハシズム人気」について、現代のOL事情に詳しいライターの池野佐知子氏は、次のように分析する。

>「ここ数年続いている草食系男子の優しさや穏やかさに女性たちが飽き、物足りなさを感じているのだと思います。また、不況の影響もあって、自分の人生ではそれほど彩り豊かなことがありそうにないから、破天荒な彼のそばでスリルを共有したいという思いもあるのかもしれません。いずれにせよ、草食ほっこり男子の対極にいる橋下市長がわかりやすい存在として、若い女性たちに支持され始めているということは興味深いですね」

>草食系男子への不満が、人気へつながっているということか。いずれにせよこのOL人気、橋下氏の本業である政治にも追い風であることは間違いない。
【週プレNEWS/3月23日(金)18時1分配信】



ため息が出るのみ。

分析は、何やらご託を並べてそれらしい理屈をひねくり出しているが。

そんな事ではないだろう。


何時の時代でも、『蓼喰う虫も好きずき』である。

いかなる変人怪人奇人にも、女はくっつく。

男と女を入れ替えても、同じである。


ただ、以前であれば、ここまで「公然と」あんな男を受け入れる事を可とする事を明らかにする女性は、少なかったのでは無かろうか。

胸の内はともかくとして。


更に言えば、変人奇人怪人の女性が男を手に入れるより、変人奇人怪人の男が女を手に入れる方が、まだ易しそうに思える。

それだけ、女性は積極的で、多種多様な嗜好が有り、男には理解出来ないフェロモンを感じ取るのであろうか。



表題は、多少扇情的に書いたが、実体は「こんな物だろう」という気はするのです。

でもね。


あの『ハシズム』の、育ちの悪さとコンプレックスから来る傲慢さ、そして弱い物に徹底的に強く出る「男らしく無い」卑怯な振る舞いを、一部の女性達は『男らしい』と感じるんだなあという事に、不安を覚えるのです。

貴女のかってですけどね、勿論。

第三者が、とやかく言う事では有りません。


それでも、その種の「フェロモン」がもたらす好き嫌いが、政治等という「社会的行為」に直截反映してしまう様になると、これはコマッタ事なのだと言いたいのですよ。


「蓼を喰う虫」が居ても良い。

でも、その虫が、蓼に「権力」を与えてしまう行動に出ると、社会は崩壊する事も有る訳です。


あの田舎臭い、韓流「スター」に入れあげるのは、どうぞご自由に。

財産を全部貢ごうが、知ったこっちゃ有りません。


でも、その女性パワーが、ナントカ様に首長や議員や、そんな地位を与える事になったら、これは話が違う訳です。


それと同じこと。

正しい政治理念を持ち、その理念を正しく市民の為に使ってくれるなら、それはそれで良い事であります。

その為には、相手の男の真の姿を見抜くだけの「眼力」が必要となる。

ただ、フェロモンだけで「政治に口を出されると」困るのですね。


女性達は、別に政治的な事等知った事じゃ無いでしょう。

でも、結果が別の事をもたらすと、皇帝ニコライ2世妃アレクサンドラ皇后に取り憑いたラスプーチンの如気例は、歴史に決して少なく無い。


女性の性(サガ)は、国を危うくする事も或る。



勿論ほんの一握りの女性達の生態を、あたかも社会現象の如くに言うのは、それこそ週刊誌的では有る。

しかし、日本社会の一部は、世界基準からみるとかなりおかしな事になってしまっている部分が有る事も、また事実である。



極めて余計な事では有るが、世の女性達に「男選び」に際して、少し注意深く有って欲しい、と願うのは単なる<やっかみ>なのだろうか。


そして更に付け加えるならば。

「寂しい女性達」の出現は、男達のせいなのです。

そして、「肉食系」女子の蔓延も、これ又「ひ弱な」男達の性なのです。


日本の(一部の)女性達のネジを外してしまったのは、我々男達なのだ。

彼女達のDNAが変異を興し始める前に、何とかしよう。



世の男性諸君!

胸を張って、堂々と生きようではありませんか。



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「赤信号、皆で渡れば怖く無い」から30年、「放射能、皆で浴びれば楽しいぞ」に変わったニッポン…。

2012-03-22 23:12:45 | 政治と社会
放射能は洩れ続けている。



そして。


原発は再稼働。

大勢の高校生が、放射線を浴びながらマラソンで走る。

すばらしき祖国。



▶大飯原発、安全宣言へ 首相 安全委きょう妥当判断(産経/見出し)

>内閣府原子力安全委員会(班目(まだらめ)春樹委員長)は22日、定期検査で停止中の関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働条件となるストレステスト(耐性検査)の1次評価結果について、23日に「妥当」と判断する方針を固めた。

>1次評価結果の判断は初めて。

>これを受け、野田佳彦首相は近く、関係閣僚会議を開き、大飯原発の「安全性」を宣言。

>県や町への説得がスムーズに進めば、4月中に再稼働が実現する可能性がある。

>経済産業省原子力安全・保安院は2月、地震の揺れは想定の1・8倍、津波の高さは同4倍まで耐えられるとする関電の報告書を「妥当」と判断。安全委も同様の判断を固めた。
【産經新聞/3月23日(金)7時55分配信】



素晴らしい。

実に、素晴らしい。

>地震の揺れは想定の1・8倍、津波の高さは同4倍まで耐えられるとする関電の報告書を「妥当」

コンピューターが、「耐えられる」と判断したんだ。

偉いなあ、コンピューター。



確か、コンピューターって「人間が作ったソフト」で動くんだよね。

判断材料は、動かす人間が入力した情報に基づくんだよね。

それで、動かす人間が、動かす為に作ったソフトで、動かす為に入力したデータを基に、動くんだよね。

そして、コンピューターを動かす人間が望む判断が、出るんだよね。


検察審査員の選択みたいに。



目下話題になっている『ストレス・テスト』とは、EU基準の物を導入している。

そしてそれは、フランスが作った物が基本となった。

フランスには、一部地域を除いて「大地震」は殆ど考えなくて良い。

宏大な国土の大半が平原で、大河が流れ、その大河に沿って原発は築かれている。

つまり、冷却水に海水を使う必要が無いため、原発は内陸に作られる故に、津波の心配も無い。


第一、欧州沿岸に大津波が襲うとしたら、沿岸数十キロ沖合で大地震が興る事が前提になる筈だ。

欧州沿岸沖合には、大陸プレートの拮抗は存在しない。


そのような条件下での、原発への<ストレス>と言えば、単純に停電による電源喪失での冷却不能状態か、航空機や衛星の直撃、又はテロ位な物だろう。


そのような地政学的条件下で考え出された「ストレステスト」を、日本は導入した。

勿論、地震や津波、或は火山の噴火などを追加要素にして、解析すると言うだろうさ。

しかし、所詮コンピューターのシミュレーションに過ぎない。


「地震の揺れの想定の1,8倍、津波の高さの想定の4倍まで耐えられる。

そのように計算すれば、そのような結果になる。

それがコンピューターとう物だ。

『想定』と言うのが曲者である事は、今回の事故で重々悟った筈である。

少なくとも庶民は、嫌と言う程悟らされた。


しかし、電力事業者と国と官僚共は、どうも違うらしい。


コンピューターによる「模擬テスト」で、安全性を妥当と判断する資格が、彼等のどこに有るのか。


テストは、事業者が作成した。

テストは、事業者が実施した。

結果は、事業者団体の身内が判断する。



それを政府は金科玉条として、再稼働に向けて走り出す。

待ちかねていた様に。


しかも、このテストには「落第」は存在しないらしい。

なんじゃそりゃ。

そして、その判断を妥当とする政府に「同意」を求められる側の、自治体はと言えば、説得を待つまでもなく。

これ又、なんじゃそりゃなのだから、恐れ入るしか無い。



▶高浜原発:町長、安全対策完成で「再稼働は必要」--特別委 /福井(毎日/見出し)

>高浜町の野瀬豊町長は21日、町議会原子力対策特別委員会で、安全評価(ストレステスト)に対する国の判断を控えた関西電力高浜原発1号機について、福島第1原発事故を受けた緊急安全対策も完成されているなどとし、「いたずらに引き延ばすことなく再稼働は必要」と述べた。

>高経年(老朽)化炉のリプレース(置き換え)問題では、「原則40年とする耐用年数については不明だが、どこかの段階では必要」とし、「地震の可能性など立地特性を加味することも必要で、高浜原発では対策さえあればさらに10年ぐらいは延長可能」との認識を示した。
【毎日新聞/3月22日(木)17時33分配信】


どいつもこいつも。

「大丈夫か?」ではなく「早く早く」なのだから、オツムの中身がみてみたい。

「いたずらに」引き延ばす、と来た。

「徒に」。。。


安全かどうか熟慮するのでは無く、熟慮自体が「いたずら」な行為なのだ。



▶「いかさまテスト」の片棒担ぐ安全委斑目氏の姿勢に批判の声(ポストセブン/見出し)

>東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏は「実は結論は初めから合格しかない」とストレステストを「八百長」と批判する。

>国民をあざむく野田政権の姿勢も問題だが、もっと本質的にダメなのは原子力安全委員会だ。有名になった委員長の班目春樹はもともと東京大学の教授である。学者は本来、政治的思惑とは無関係に自らの見識と科学的知見にしたがって意見を述べる役割を期待されているはずだ。

>ところが、原子力安全委は今回のストレステストが再稼働に向けた手続きの一環で「最初に結論ありき」であるのを知りながら、保安院の評価を確認する役をふられている。

>学者が官僚と政治家の判断を裏打ちする役割を担おうとしているのだ。これでは政官学業の「原子力ムラ」が一体となって原発を推進した体制と変わりない。

>福島原発事故独立検証委員会の報告によれば、班目は原発が爆発したとき「これは水素爆発」とすぐ知りながら、自分が爆発の可能性を否定してきた手前「アチャー」と頭を抱えて黙っていた人物である。

>そんな人物がいまも委員長の椅子に座って、また「いかさまテスト」の片棒を担ごうとする事実自体が再稼働プロセスのでたらめを物語っている。

>政治的思惑と科学的判断が峻別されず、渾然一体となって流れに身を任せる。学者はそれで保身を図り、立身出世する。そんな構造こそが原発事故につながったという深刻な反省が学者たちにはないのだろうか。

>ストレステストの構造そのものを問い直す作業が必要だ。それは政府でも学会でもなく、国会の仕事である。
【NEWS ポストセブン/3月22日(木)7時6分配信】



こういう報道は、残念ながら日本社会ではメジャーなルートには乗らない。


国営放送を筆頭に、大手マスコミは「挙って」原発再稼働の政府方針を、後押しする。

勿論、財界の希望に添った動きであり、官僚の誘導に乗っての行動である。


ここまで、放射能汚染が拡散しているにも拘らず、「原子力ムラ」とその周辺にたかる銀蝿の如き者共は、国民の生命も、国土の明日も、一切関係ないらしい。


それにしても、信じられないのが「南相馬マラソン」である。



◆『相双地区活性化を目指し、3月25日に福島県の鹿島カントリー倶楽部を起点とした「南相馬ふるさと復興駅伝・マラソン大会」を実施します』

開催者:特定営利活動法人 ふるさと復興・絆協議会
日時  : 3月25日


【制約事項(必ずお読み下さい)】

5)私は大会開催中に負傷したり事故に遭遇したり、または発病した場合、さらにこれが原因で後遺症が発生した場合、その原因の如何を問わず大会主催者及び、大会企画者、関係者に関する一切の責任を免除し、私に対する補償は、大会側が加入した保険の範囲内で有る事を了承します。

6)私自身、わるいは私の相続人、遺言執行者、近親者、管財人等からは損害賠償請求等の一切の請求を行いません。


【誓約書】

私は、上記大会参加に当たり、制約内容および注意事項を了承し、万一事故の場合は自己の責任とし、主催者に一切の迷惑をかけません。

<参加者署名捺印>

<保護者署名捺印>


この件に関しては、ツイッターでも様々なハッシュ・タグが作られて、多くの批判の声が寄せられている。


目についたツイートを、下記に転載させて頂く。


@xciroxjp 非自公民の脱原発に一票(しろ)
「マラソン大会」南相馬市役所に電話した① 桜井市長を出せと^市長とは直接話せないとの事。スポーツ振興係の木幡さんと話す。線量の高い所で子どもを走らせる事の危険性をどう考えてるのか伺った。現在の所、応募者は260名以上、内訳は定かではないが子どもも含まれる

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した② 小高区原町区は20キロ圏内、マラソン会場となる鹿島区は30キロ圏内で立ち入り禁止でもでなければ、国から外出を控える為の線量基準も示されていないとの事。南相馬人口7万数千人の所、事故後1万人程に減り、今6割に迄回復。

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した③ 今回のマラソン大会に於いて南相馬市は名義後援になっているだけ、主催はふるさと復興絆協議会。県から支援金が降りるとの事。マラソン中止を求めて毎日引っ切り無しに電話FAXメール対応に追われて困ってると、説明も形骸的^

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した④ 行政、警察、道路管理、大会運営の為にあらゆる機関が動いている私たちに決行中止を判断する権限は無い、只連絡頂いた皆さんの声「マラソン止めろ!」「反対してる者を黙らせろ」など^統計を取って主催者には報告しているとの事。

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した⑤ 0.6~0.7μSV/hという数値をどうお考えか?と繰り返すと決して低い値ではないが、国は外で活動してはいけないとは言ってないと。と、したら国がおかしいとは思わないか?と言うと「私たちは子どもに強制してない」

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した⑥ 応募要項には正しい放射線量を表示して募り、全国から参加者が集まった。その数値を見ても応募して来る親御さんがいるという事実!信じられない事だが、放射能の脅威を分かってないのだ。木幡さんに子どもは居ないのか訪ねた。

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した⑦ 2歳4歳の子どもが居ると(!)自分が親なら出せるか?マラソン所じゃない!そんな小さな子を抱えてよくそんな線量の高い所に住んでいられる。心配じゃないのか?と訊いてしまった。木幡さん はっきり「心配だ…」と答えた。


@ompfarm OMP
南相馬ふるさとマラソン、コースは0.5~0.9μSv、参加300名のうち200名は高校生!県から1650万の助成金!!



瓦礫を強制的に全国にばらまこうとする政府。

対策の遅れを隠し、汚染を全国に拡散してしまって、事故経の批判の集中を反らそうとする意図が、見え見えである。

そこに、巨大な利権が産み出されているらしい。


阪神淡路大震災の時の瓦礫処理の費用が、トンあたり二万円。

今回の費用は七万円。

敢えて言うが、日本はデフレであり、時間の経過による貨幣価値の低下は無い。

阪神淡路では、殆どの瓦礫焼却は「現地」で行われた。

今回は、沖縄を含めて日本全国を目指している。

現地での「処理計画」は、県や国に拒否されている有様だそうだ。

あくまで、巨大な利権を造り出し、特定の階層を潤わせようとしている意図も、明確である。


幾つかの自治体は、瓦礫受け入れを明確に拒否した。

その途端に、「非国民」呼ばわりのメールや電話が殺到しているという。


日本は、後戻り出来ない程に、狂ってしまったのか。

本当に、もう手遅れなのだろうか。。。



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「赤信号、皆で渡れば怖く無い」から30年、「放射能、皆で浴びれば楽しいぞ」に変わったニッポン…。

2012-03-22 23:12:45 | 政治と社会
放射能は洩れ続けている。



そして。


原発は再稼働。

大勢の高校生が、放射線を浴びながらマラソンで走る。

すばらしき祖国。



▶大飯原発、安全宣言へ 首相 安全委きょう妥当判断(産経/見出し)

>内閣府原子力安全委員会(班目(まだらめ)春樹委員長)は22日、定期検査で停止中の関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働条件となるストレステスト(耐性検査)の1次評価結果について、23日に「妥当」と判断する方針を固めた。

>1次評価結果の判断は初めて。

>これを受け、野田佳彦首相は近く、関係閣僚会議を開き、大飯原発の「安全性」を宣言。

>県や町への説得がスムーズに進めば、4月中に再稼働が実現する可能性がある。

>経済産業省原子力安全・保安院は2月、地震の揺れは想定の1・8倍、津波の高さは同4倍まで耐えられるとする関電の報告書を「妥当」と判断。安全委も同様の判断を固めた。
【産經新聞/3月23日(金)7時55分配信】



素晴らしい。

実に、素晴らしい。

>地震の揺れは想定の1・8倍、津波の高さは同4倍まで耐えられるとする関電の報告書を「妥当」

コンピューターが、「耐えられる」と判断したんだ。

偉いなあ、コンピューター。



確か、コンピューターって「人間が作ったソフト」で動くんだよね。

判断材料は、動かす人間が入力した情報に基づくんだよね。

それで、動かす人間が、動かす為に作ったソフトで、動かす為に入力したデータを基に、動くんだよね。

そして、コンピューターを動かす人間が望む判断が、出るんだよね。


検察審査員の選択みたいに。



目下話題になっている『ストレス・テスト』とは、EU基準の物を導入している。

そしてそれは、フランスが作った物が基本となった。

フランスには、一部地域を除いて「大地震」は殆ど考えなくて良い。

宏大な国土の大半が平原で、大河が流れ、その大河に沿って原発は築かれている。

つまり、冷却水に海水を使う必要が無いため、原発は内陸に作られる故に、津波の心配も無い。


第一、欧州沿岸に大津波が襲うとしたら、沿岸数十キロ沖合で大地震が興る事が前提になる筈だ。

欧州沿岸沖合には、大陸プレートの拮抗は存在しない。


そのような条件下での、原発への<ストレス>と言えば、単純に停電による電源喪失での冷却不能状態か、航空機や衛星の直撃、又はテロ位な物だろう。


そのような地政学的条件下で考え出された「ストレステスト」を、日本は導入した。

勿論、地震や津波、或は火山の噴火などを追加要素にして、解析すると言うだろうさ。

しかし、所詮コンピューターのシミュレーションに過ぎない。


「地震の揺れの想定の1,8倍、津波の高さの想定の4倍まで耐えられる。

そのように計算すれば、そのような結果になる。

それがコンピューターとう物だ。

『想定』と言うのが曲者である事は、今回の事故で重々悟った筈である。

少なくとも庶民は、嫌と言う程悟らされた。


しかし、電力事業者と国と官僚共は、どうも違うらしい。


コンピューターによる「模擬テスト」で、安全性を妥当と判断する資格が、彼等のどこに有るのか。


テストは、事業者が作成した。

テストは、事業者が実施した。

結果は、事業者団体の身内が判断する。



それを政府は金科玉条として、再稼働に向けて走り出す。

待ちかねていた様に。


しかも、このテストには「落第」は存在しないらしい。

なんじゃそりゃ。

そして、その判断を妥当とする政府に「同意」を求められる側の、自治体はと言えば、説得を待つまでもなく。

これ又、なんじゃそりゃなのだから、恐れ入るしか無い。



▶高浜原発:町長、安全対策完成で「再稼働は必要」--特別委 /福井(毎日/見出し)

>高浜町の野瀬豊町長は21日、町議会原子力対策特別委員会で、安全評価(ストレステスト)に対する国の判断を控えた関西電力高浜原発1号機について、福島第1原発事故を受けた緊急安全対策も完成されているなどとし、「いたずらに引き延ばすことなく再稼働は必要」と述べた。

>高経年(老朽)化炉のリプレース(置き換え)問題では、「原則40年とする耐用年数については不明だが、どこかの段階では必要」とし、「地震の可能性など立地特性を加味することも必要で、高浜原発では対策さえあればさらに10年ぐらいは延長可能」との認識を示した。
【毎日新聞/3月22日(木)17時33分配信】


どいつもこいつも。

「大丈夫か?」ではなく「早く早く」なのだから、オツムの中身がみてみたい。

「いたずらに」引き延ばす、と来た。

「徒に」。。。


安全かどうか熟慮するのでは無く、熟慮自体が「いたずら」な行為なのだ。



▶「いかさまテスト」の片棒担ぐ安全委斑目氏の姿勢に批判の声(ポストセブン/見出し)

>東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏は「実は結論は初めから合格しかない」とストレステストを「八百長」と批判する。

>国民をあざむく野田政権の姿勢も問題だが、もっと本質的にダメなのは原子力安全委員会だ。有名になった委員長の班目春樹はもともと東京大学の教授である。学者は本来、政治的思惑とは無関係に自らの見識と科学的知見にしたがって意見を述べる役割を期待されているはずだ。

>ところが、原子力安全委は今回のストレステストが再稼働に向けた手続きの一環で「最初に結論ありき」であるのを知りながら、保安院の評価を確認する役をふられている。

>学者が官僚と政治家の判断を裏打ちする役割を担おうとしているのだ。これでは政官学業の「原子力ムラ」が一体となって原発を推進した体制と変わりない。

>福島原発事故独立検証委員会の報告によれば、班目は原発が爆発したとき「これは水素爆発」とすぐ知りながら、自分が爆発の可能性を否定してきた手前「アチャー」と頭を抱えて黙っていた人物である。

>そんな人物がいまも委員長の椅子に座って、また「いかさまテスト」の片棒を担ごうとする事実自体が再稼働プロセスのでたらめを物語っている。

>政治的思惑と科学的判断が峻別されず、渾然一体となって流れに身を任せる。学者はそれで保身を図り、立身出世する。そんな構造こそが原発事故につながったという深刻な反省が学者たちにはないのだろうか。

>ストレステストの構造そのものを問い直す作業が必要だ。それは政府でも学会でもなく、国会の仕事である。
【NEWS ポストセブン/3月22日(木)7時6分配信】



こういう報道は、残念ながら日本社会ではメジャーなルートには乗らない。


国営放送を筆頭に、大手マスコミは「挙って」原発再稼働の政府方針を、後押しする。

勿論、財界の希望に添った動きであり、官僚の誘導に乗っての行動である。


ここまで、放射能汚染が拡散しているにも拘らず、「原子力ムラ」とその周辺にたかる銀蝿の如き者共は、国民の生命も、国土の明日も、一切関係ないらしい。


それにしても、信じられないのが「南相馬マラソン」である。



◆『相双地区活性化を目指し、3月25日に福島県の鹿島カントリー倶楽部を起点とした「南相馬ふるさと復興駅伝・マラソン大会」を実施します』

開催者:特定営利活動法人 ふるさと復興・絆協議会
日時  : 3月25日


【制約事項(必ずお読み下さい)】

5)私は大会開催中に負傷したり事故に遭遇したり、または発病した場合、さらにこれが原因で後遺症が発生した場合、その原因の如何を問わず大会主催者及び、大会企画者、関係者に関する一切の責任を免除し、私に対する補償は、大会側が加入した保険の範囲内で有る事を了承します。

6)私自身、わるいは私の相続人、遺言執行者、近親者、管財人等からは損害賠償請求等の一切の請求を行いません。


【誓約書】

私は、上記大会参加に当たり、制約内容および注意事項を了承し、万一事故の場合は自己の責任とし、主催者に一切の迷惑をかけません。

<参加者署名捺印>

<保護者署名捺印>


この件に関しては、ツイッターでも様々なハッシュ・タグが作られて、多くの批判の声が寄せられている。


目についたツイートを、下記に転載させて頂く。


@xciroxjp 非自公民の脱原発に一票(しろ)
「マラソン大会」南相馬市役所に電話した① 桜井市長を出せと^市長とは直接話せないとの事。スポーツ振興係の木幡さんと話す。線量の高い所で子どもを走らせる事の危険性をどう考えてるのか伺った。現在の所、応募者は260名以上、内訳は定かではないが子どもも含まれる

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した② 小高区原町区は20キロ圏内、マラソン会場となる鹿島区は30キロ圏内で立ち入り禁止でもでなければ、国から外出を控える為の線量基準も示されていないとの事。南相馬人口7万数千人の所、事故後1万人程に減り、今6割に迄回復。

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した③ 今回のマラソン大会に於いて南相馬市は名義後援になっているだけ、主催はふるさと復興絆協議会。県から支援金が降りるとの事。マラソン中止を求めて毎日引っ切り無しに電話FAXメール対応に追われて困ってると、説明も形骸的^

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した④ 行政、警察、道路管理、大会運営の為にあらゆる機関が動いている私たちに決行中止を判断する権限は無い、只連絡頂いた皆さんの声「マラソン止めろ!」「反対してる者を黙らせろ」など^統計を取って主催者には報告しているとの事。

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した⑤ 0.6~0.7μSV/hという数値をどうお考えか?と繰り返すと決して低い値ではないが、国は外で活動してはいけないとは言ってないと。と、したら国がおかしいとは思わないか?と言うと「私たちは子どもに強制してない」

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した⑥ 応募要項には正しい放射線量を表示して募り、全国から参加者が集まった。その数値を見ても応募して来る親御さんがいるという事実!信じられない事だが、放射能の脅威を分かってないのだ。木幡さんに子どもは居ないのか訪ねた。

「マラソン大会」南相馬市役所に電話した⑦ 2歳4歳の子どもが居ると(!)自分が親なら出せるか?マラソン所じゃない!そんな小さな子を抱えてよくそんな線量の高い所に住んでいられる。心配じゃないのか?と訊いてしまった。木幡さん はっきり「心配だ…」と答えた。


@ompfarm OMP
南相馬ふるさとマラソン、コースは0.5~0.9μSv、参加300名のうち200名は高校生!県から1650万の助成金!!



瓦礫を強制的に全国にばらまこうとする政府。

対策の遅れを隠し、汚染を全国に拡散してしまって、事故経の批判の集中を反らそうとする意図が、見え見えである。

そこに、巨大な利権が産み出されているらしい。


阪神淡路大震災の時の瓦礫処理の費用が、トンあたり二万円。

今回の費用は七万円。

敢えて言うが、日本はデフレであり、時間の経過による貨幣価値の低下は無い。

阪神淡路では、殆どの瓦礫焼却は「現地」で行われた。

今回は、沖縄を含めて日本全国を目指している。

現地での「処理計画」は、県や国に拒否されている有様だそうだ。

あくまで、巨大な利権を造り出し、特定の階層を潤わせようとしている意図も、明確である。


幾つかの自治体は、瓦礫受け入れを明確に拒否した。

その途端に、「非国民」呼ばわりのメールや電話が殺到しているという。


日本は、後戻り出来ない程に、狂ってしまったのか。

本当に、もう手遅れなのだろうか。。。



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機は着々と熟しつつ有る。消費税増税での混乱は、期の到来を早めるのみ。

2012-03-21 21:02:24 | 政治と社会
民主党のロゴマークをご覧あれ。

真円と、歪んだ円が重なり合っている。

上の「正しい円」は、正しい政治活動を意味していると、考えよう。
下の「歪んだ円」は、狂った政治活動を意味していると、考えられる。

従って、「歌を忘れたカナリア」は、下半分である。

その、歪んだ半分を「切り離す」だけで、問題の大半は解決する筈だ。




ロイター通信と、読売新聞とのインタヴューで、小沢一郎の姿勢は鮮明になって来た。

長くなるが、ロイター通信とのインタヴュー記事を転載する。



▶インタビュー:消費増税案、強行なら賛成できず=小沢民主元代表(ロイター/見出し)

>インタビューは14日夕に行った。概要は以下の通り。

=小泉首相以降ほぼ毎年首相が交代して野田首相で6人目、民主党政権で3人目。政策は進まず、政治が機能していない。根本原因と解決策は。

>「日本の政治が大きな変わり目にきているということだと思う。戦後の自民党を中心とした政治体制は変えないといけない。経済が右肩上がりで順調に進んでいた時代はそれでよかったが、冷戦も終わり時代が大きく変わった。にもかかわらず、日本は戦後半世紀の政治の仕組みや考え方、手法を変えられないでいる。こういう状況はもう少し続くかもしれないが、そう遠くない時期に克服できると思うし、そうしなければならない」

「官僚機構が日本の政治・経済・社会の前面に出てリードしてきた時代の名残りが、今なお色濃く残っている。自民党から民主党に政権は変わったが、民主党自身の意識が時代の変化についていっていない。悲観はしていないが、時代の変化にぴったり適応できる政権が可能かとなると、もう少し時間がかかるのではないか」

=民主党が変わる必要があるということか。

>「そう。民主党自身がそのことに気付いてしっかりした政治をすることがベストだ。ただ、どうしても、発想の転換というか、意識の転換が難しいということになれば、次善の策を考えなければならない。しかし、民主党が変わるのは今からでも遅くない。政権交代の時の初心を想い起こして、皆で頑張ろうという思いだ」

「この国の統治機構、官僚支配の中央集権体制を根本的に変えなくてはいけないというのが、われわれの主張であり、マニフェスト(政権公約)だった。それに手を付けないできた結果、民主党政権は、自民党以上に官僚に依存していると言われている。民主党は意識転換ができていない。このままでは、政権交代した意味がない。われわれが公約し、国民が期待した根本的な改革にメスを入れ、改革を進める勇気をわれわれが持つかどうかだ」

「もう一度、初心に戻ってやり直せば、国民の支持は必ず戻ってくる。自民党がだらしないから、民主党がダメでも自民党に支持がいくという状況ではない。それで橋下徹大阪市長のように、大胆と言えば大胆、乱暴と言えば乱暴な改革を主張する人たちに支持が集まり、民主党のお株を取られてしまっている」

=消費増税を20年前から主張していた。今になって引き上げ反対はなぜか。

>「当時は直接税が税収の7割を占め、強制的に徴収される部分が多すぎたので、もっと個人の懐にカネを残し可処分所得を増やすために、所得税・住民税を半分にするという大減税と同時に間接税を上げることを主張した。消費税そのものについての議論は、今も否定しない」

「ただ、その後の20年間の激変の中、日本の政治・行政を根本から変えないとダメだ、特に、長年の中央集権の官僚支配ではおカネの配分に無駄が多いということが明らかになった。まずそこを抜本的に変えようというのが民主党の公約だ。それでも財源がまだ足りないということであれば、消費税を上げるしか仕方ないとわれわれも認めている。しかし、根本的な改革を全く行わないで、ただ増税と言うのでは、順序が逆だ。2年半前にわれわれ自身が訴えてきた改革に全力で取り組んで、その後に消費税(引き上げ)で遅くない」

=消費増税法案には反対するのか。

>「まだ、大改革から始めることに望みをもっている。たとえば、仮に僕らが(増税法案に)衆議院で反対しなくても、野党が過半数の参議院では通らない。野党も賛成しなければ消費税は通らない」

「税・社会保障の一体改革とネーミングしているが、社会保障のビジョンは何もない。消費増税だけだ。このままでは賛成できないという私の態度は基本的に変わらない。衆議院で法案(の提出・採決)を強行してくればわれわれとしては賛成できないが、どちらにしても参議院ではダメだ。だから、そこはもう少し考え直してやるのではないか」

=野田政権は政治改革・行政改革を消費税増税の前提に努力している。これでは不十分か。

>「中央集権体制から地方分権への抜本改革は全くやっていない。衆議院の定数削減は枝葉末節な話だ。定数を減らしただけで、国民が幸せになるのなら、国会議員は皆、辞めたほうがよい。身を切ることは大事なことだ。それがいけないと言っているわけではない。しかし、それは政治の本質ではない。チェンジ、WE MUST CHANGEこそ、最重要課題だ」

=格付け機関も日本の政治の機能不全に注目している。消費増税法案が廃案になれば、日本国債が格下げになり金利が急騰し、日本経済は相当なダメージを受けるとの見方がある。

>「そうは思わない。日本の債務残高の対GDP比はよくないが、実質的には資金がまだある。国債も90%以上を国内で消化している。まだまだ国内で国債を消化する能力がある。それは、まだどこかに巨額の資金があるということだ。その意味で、今回、消費税(増税)ができなかったからという理由で、日本の財政がおかしくなることはあり得ない。統治機構の大改革を実施することで、一般会計予算で相当の無駄を省くことができる。独立行政法人、特殊法人に毎年2、3兆円のカネを出している。特別会計そのものの問題もある。それを整理するだけでもかなりのカネが出る。当面は心配ない」

=「まだ大丈夫」と言い続けてきた歴史だ。

>「財政再建に一定のメドはつけないといけない。しかし、旧来の政治体制、行政の仕組みをそのままにしていては、議論の意味がないし、財政再建もできない。なぜ、自民党政権から民主党政権に変わったのか。官僚のコントロールのもとでの行政の不公正や無駄を根本から直す、それによって日本全体を立て直すということが、国民に支持されたからだ」

=消費増税法案を参院で通すために、話し合い解散はあり得るか

>「『話し合い解散』はマスコミが作った言葉にすぎない。民主党と自民党が談合して解散・総選挙を行っても、両方とも勝つわけがない。だから、消費税をめぐって、自民党と民主党が(解散で)合意することはあり得ない。自民党内も腹のなかでは早期解散と思っている人はいないのではないか。『話し合い解散』という言葉が飛び交っているだけで、そういうことはない」

=今年、衆院解散・総選挙はないとの認識か。

>「消費税をめぐって、今国会で選挙ということは多分ない」

=ほかのことをきっかけに解散はあり得るか。

>「(任期満了の)来年8月までいくかどうかは別にして、秋以降はわからない。秋以降は、解散うんぬんというより政治そのものがどうなっているかがわからない」

=民主、自民どちらも過半数を取れない政治状況で政界再編の可能性は。

>「このままで総選挙となれば、どこも過半数は取れない。『大阪維新の会』も過半数を取るほどではないだろう。民主党は間違いなく惨敗する。自民党は増えるか減るかわからないが、増えても過半数は取れない。どの政党も過半数を取れない状況になる。その状況が一番の悲劇だ。日本の民主主義はそれほど成熟していないから、過半数を取れる政党がないと大混乱になる。これだけは避けたい」

=野田首相では過半数を取れる政権にはならないか。

>「今のままではダメだ。今のままでは絶対に勝てない」

「民主党も政権を担当してみたがさっぱりダメだという失望感がある。では、国民の支持が自民党に向かうかというと、そうはいかない。民主党にまだ若干の期待感が残っているからだ。われわれが2年半前に訴えた『国民の生活が第一』の政策を1つでも2つでも現実にやってみせたら、国民の支持は必ず戻ってくる。そういう状況にして、民主党政権が継続することが最善、ベストだ」

=橋下大阪市長と連携する可能性は。

>「統治機構を変えるという橋下さんの主張は、僕も、基本的には民主党政権も言い続けてきたことだ。今からでも遅くない。民主党政権でそれを実現させれば、国民の支持は必ず戻る。再編や、どこかと連携という必要は全くなくなる」

「それができなかった時に、どういう方法で安定政権をつくるかについてはいろいろな選択肢がある。最善の策、次善の策、三善の策と、いろいろある。現時点では、最善の策で民主党がもう一度よみがえって欲しい」

=党を出ることは。

「僕が党を出る理由は全くない。国民との約束を忘れた人たちの方が党を出なければならない。僕は国民との約束をちゃんと覚えているし、今もそれを実行しようとしている」

=消費税の問題で、野田首相と話をする考えは。

>「僕は(1月の)党大会にも招待されていない。(首相と)会う立場でもない。党大会にも呼ばれない人が、呼ばない人と会うということはないでしょう」
【ロイター/3月15日(木)17時11分配信】



既に旧聞に属するニュースなので、周知されている事だと思われるが、敢えて全文を転載した。

小沢一郎の姿勢が、終始一貫して揺るぎない物である事を、再確認しておきたいからである。

読売新聞のインタヴューも、全く同じ。


▶国民意識受け止めないと民主党なくなる…小沢氏(讀賣/見出し)

=かつて消費税増税を訴えたが。

>「消費税そのものの論議を否定しているわけではない。その前にやるべきことがある。『改革なくして増税なし』『社会保障の充実なくして増税なし』『経済の再生なくして増税なし』だ」

=消費税率を引き上げないと国債が暴落するのではないかとの見方もある。

>「財務省が言っている話だ。日本の国債は90%以上を国内で消化しており、切羽詰まっている状況ではない。隠れたカネもまだある。5年も10年も放っておいていい話ではないが……」

=消費税率引き上げ関連法案は景気弾力条項などを修正すれば容認できるか。

>「条項を修正するとか、公務員給与や議員定数を削減するとか、そういうテクニカルな問題ではない。増税する前に大改革を実施する。自民党政治のまま、官僚機構に乗ったまま大増税では国民が納得しない」

=衆院解散を野党に約束する代わりに消費税法案に協力を得る案が取りざたされているが。

>「自民党と組んで解散しても、人気のないもの同士ろくなことはない。自民党もアウトになる。野田さんが暴走するような形で強権的にやったら党内の支持基盤がなくなるのではないか」

=輿石幹事長は首相と小沢元代表らのつなぎ役になれるのか。

>「野田さんは前のめりの発言をしてしまうから、幹事長も容易ではないのではないか。もう少し余裕があれば『ここらへんで』という話もあるかもしれないが、言葉が先行している」
【読売新聞/3月21日(水)9時14分配信】



消費税増税は、反対。

文言の修正や、条件云々では無い。

『改革なくして増税なし』
『社会保障の充実なくして増税なし』
『経済の再生なくして増税なし』


そして、野田首相に対しては、原点回帰を求めるのみ。

=国会が混乱し、野党が内閣不信任決議案を出した場合に同調することは。

>「野田さんも、もう一度原点に戻って、やり直す時間は十分ある。それを全部すっ飛ばして消費増税だけを強行すると、党内でも国会でもいい結果は出ない」


あくまで、野党提出の「不信任案」に同調する気はない事も明言。

民主党内部で、主導権を取り返す事を鮮明に打ち出している。

ロイターでの答えの通り、橋下との提携も否定している。

橋下流の「統治機構を大きく変える事」は小沢の主張と一致する。

しかし、それは党が原点に戻る事で達成する事が可能となる筈で、再編や提携は不用となる。

それがなされない時、次善の策、三善の策をとれば良いが、あくまで「民主党自身の手で」改革を行う<最善の策>を求める。



勿論、公的インタヴューの中での答えである以上、実際に即した<オプション>は答えられていない。

しかし、小沢の求める道筋は、明確である。

あくまで「国民との約束を忘れた方」が党を出るべきである、と。


そこで、着々と進んでいるのが「グループ」の組織化である。



▶増税撲滅 新党の準備は整った!(ゲンダイ/見出し)

>いつでも新党を旗揚げする準備が整った。

>15日、民主党の小沢一郎元代表が会長を務める「新しい政策研究会(新政研)」が独自のホームページを立ち上げた。
「国民の生活が第一」――。

>政権交代時のキャッチフレーズを前面に出しているが、「民主党」の文字やマークはどこにも見当たらない。まるで「小沢新党」のHPを見ているようなのだ。

><野田が強引に進めれば総メンバー138人が動き出す>

>「『国民の生活が第一』という理念を柱に据えて、政権を構築し直す必要がある。仮に増税選挙のような強引な事態になった時には、われわれが独自に動くことになるかもしれない。そうした事態に備え、よりよい国民生活を実現するために努力していく。そのためにさまざまな提言をまとめる目的で、実動体制を整えた。いつ政権を担ってもいいように、個々の議員が勉強を深めるという意味もあります」

>HPでは、新政研としての政策ビジョンを発表。8つのテーマを掲げている。「小沢版・船中八策」の様相である。大阪の橋下市長の大風呂敷と違い、喫緊の課題や国民の関心が高いテーマに絞っているのが特徴だ。

>(1)福島原発対応
 (2)国の統治
 (3)安全保障を含む危機管理
 (4)立法府のあり方
 (5)年金
 (6)税制
 (7)非正規雇用
 (8)景気対策

>テーマに合わせて、政策勉強会も立ち上げた。今後、この政策勉強会は「分科会」という名称になる。すでに8部門の座長も決定。メンバー登録も済んでいる。

>「8部門もの分科会を擁するとなると、これはもう、ひとつの政党組織です。新政研は、既存の政党の垣根を越え、志を持った人間が集まって、この国をしっかり立て直していこうというグループ。今の民主党執行部は政権交代の理念を葬り、『歌を忘れたカナリア』になってしまった。政権交代時に国民の熱狂的な支持を集めた民主党が、今では新政研に衣替えしたということです。これは、新党への布石と見て間違いない。それを初めて内外に明確にアピールしたのが、今回のHPなのです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

>現在、新政研の総メンバーは138人。これは野田政権にとって脅威だ。増税反対派が新党に移行すれば、すぐに一大政党が誕生する環境が整っている。こんな状況で、野田は増税法案を強引に提出できるのか?



表向きは、あくまで「党内改革」による主導権奪取にある。

しかし、それがなされない時の手も、着々と打たれているわけだ。

その「手」が、野田佳彦内閣と執行部とを、真綿で首を締めるが如くに<ジワジワ>締め上げている。

彼等は、既に八方塞がりと言っても良い状態である。

白紙委任で丸投げされた「前原誠司」では、小沢一郎のまえに成す術も無い。

恐らく、延々『社会保障と税の一体改革調査会などの合同会議』をやらかして、その後ばっさりと反対意見を打ち切って「閣議決定」へと送るのが関の山。

ところが、『国民新党』は閣議決定に反対を表明し、<亀井代表「署名させない」…亀井亜紀子氏も同調(讀賣/3月21日(水)18時25分配信)>という始末。

野田佳彦としては、国民新党の自見金融相の首をすげ替えて、通過させざるを得ない。

そこまでの力業を強行して、果たして『新政研』がどう動くのか。

勿論、その時点で目立った動きは無い筈だ。

衆院決議を、どうするか。

敢えて、反対せずに通過させて、参院で否決される。

衆院逆送致されて来たときが勝負所である。

新政研の138名が反対すればどうなるか。

衆参両院で反対した「自民」「公明」が、そこで賛成に回る訳にはいかない。

当然衆院の三分の二の賛成など不可能である。


国民としては、そんな時間賭けた回りくどい事は、やって欲しく無い。

トットと「新政研」で「新党」と進んで欲しい所だが、そうなっても実権を握れる訳では無いのだ。

しからば、「消費税増税法案」を最終的に否決して、野田佳彦に退陣せざるを得ない方向に持って行けば、それにこした事は無い…のであろう。



▶輿石氏、小沢氏の党員資格停止「解除手続き」へ 1審無罪の場合(産經/見出し)

>民主党の輿石東幹事長は21日の記者会見で、「4月末にも結論が出る。その時点で党員資格停止を解除する手続きに入りたい」と述べた。

>民主党は昨年2月に小沢氏の処分を決めた際、「判決が確定するまで党員資格停止」とした。

>このため1審で無罪判決が出ても検察官役の弁護士が控訴すれば判決は確定しないが、輿石氏は「役員会できちんと議論し、常任幹事会に諮って決定していく手続きはとる」と述べ、たとえ控訴審となっても処分を解除する考えを示した。

>輿石氏は、処分解除の上で小沢氏と野田佳彦首相の会談を実現させ、消費税増税をめぐる党内の対立にピリオドを打ちたいと考えているとみられる。
【産經新聞/3月22日(木)0時37分配信】



こう言った場面で使う、最適の台詞が有る。

『ってやんでぃ』


やれやれ。

時間だけ、ドンドン過ぎて行く。

急がば回れ、とは言うものの。


ただ、最終的目標は「小沢一郎」が実権を握って、政治を動かす事に或る。

それを望むのならば、多少の回り道には、堪えるしか無いのだろうか。。。



最後に、三宅ゆき子議員のツイートを一件、ご紹介させて頂く。


@miyake_yukiko35 …この「党員資格停止解除」の岡田さんの言う「党内手続き」には、当然ですが、当時の責任者の「謝罪」も入ることを強く強く要望します。



民主党が、いまだに僅かにでも「正義感」を残している部分が有るのならば、この「責任者の謝罪」は、是非実行して頂きたい。

小沢一郎元代表を、あたかも「極悪人」呼ばわりし「塵芥の如く」に扱った事の<重み>は、責任在る立場の者としては、当然理解しなければならない。



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『岡田克也』この不可思議なるもの。

2012-03-20 23:10:24 | 政治と社会
本物の馬鹿だとは、思えない。



岡田克也。

何しろ、大企業の御曹司で、東大法学部出の「エリート」なのだから。

一頃は、小沢一郎を「政治の父」として、仰いだ程の政治家なのだから。

民主党と言う「公党」で、党代表や副総理その他、党と政府の要職を歴任した程の政治家なのだから。




▶岡田副総理:大連立打診 水面下に連携機運(毎日/見出し)

>岡田克也副総理が自民党の谷垣禎一総裁に近い同党幹部に大連立を打診した背景には、ともに消費増税を掲げながら、衆院解散・総選挙の時期をめぐる対立で協力機運の盛り上がらない膠着(こうちゃく)状況を打破する狙いがあったとみられる。

>岡田氏が自民党幹部に大連立を打診し、断られたのは3月上旬。これに先立つ2月25日、野田首相は谷垣氏と極秘に会談し、消費増税法案への協力を求めている。参院で野党が過半数を握る「ねじれ国会」で法案を成立させるには、自民党の協力が不可欠とみているからだ。しかし、谷垣氏は先に衆院を解散するよう求め、会談は物別れに終わった。

>大連立は民主党の小沢一郎元代表を排除した「小沢抜き」が大前提となる。自民党側には元代表へのアレルギーが強く、党幹部の一人は「今のままの民主党と自民党が組むことはあり得ない」と語る。そのため、民主党分裂の回避を最優先に考える輿石東幹事長には大連立の呼びかけは党内結束の軽視と映る。

>岡田克也副総理による大連立構想の打診は、増税慎重派の小沢一郎元代表をけん制する意味もある。小沢グループの反発は必至で、民主党内の消費増税法案の了承手続きに影響しそうだ。

>公明党は大連立の可能性は低いと見ながらも「この手の話は今後も続く。自民党は10年参院選で消費税10%を公約し、民主党から狙われやすい」(幹部)と、接近機運を警戒する。
【毎日新聞/2012年3月18日 東京朝刊】



流石じゃ有りませんか。

政府の『副総理』という政権の要に居るご仁が、自分勝手に国政の在り方を変える様な事をやる筈はございません。


巷では、彼の単独行動を「政治の出来ない」政治家の行為として、批判する向きもあるが。

絶対に、野田佳彦総理との間では「了解」があったに違いない訳です。


先に「野田・谷垣」会談をやっておいて、野田側がリークしてぶちこわしてみせる。

野田総理の、なかなかの策士ぶりではありませぬか。

どうしてどうして、ただの野豚でも泥鰌でもない。


党内で足を引っ張られて立場の危うい自民党総裁としては、「話し合い解散」に向かってその気になりかかった矢先に、ワヤにしてみせる。

与野党共に、大騒ぎしたのはご存知の通り。

自民党内を「ガタガタ」にかき回しておいて、副総理がこっそり接触。

いやあ、なかなかのものです。

で、どうなるって?

どうにもなりゃしません。


ただ、与野党双方で「消費税増税」をやりたがっていながら、与野党の立場と言う「建前」の問題で妥協出来ない。

でも、一緒にやった方が良いですよ…と、め手からめ手両方からの「誘惑」を仕掛けるあたり、なかなかの物じゃございませんか。


党内の要としての、輿石幹事長は「知らされていなかった」のでしょうな。

鳩山総理と小沢幹事長の時代から、政府と党務は別でございますからね。


それで、幹事長は当然ながら「不快感」を示して見せざるを得ない。



▶大連立:岡田副総理打診 輿石氏不快感(毎日/見出し)

>民主党の輿石東幹事長は18日、岡田克也副総理が自民党幹部に大連立を打診した問題について「党内で議論もしていないし、首相とも議論していない。惑わされずに冷静に(党内で消費税の)議論をする」と述べ、不快感を示した。

>自民党の町村信孝元官房長官は18日、フジテレビの番組で、野党が消費増税法案成立に協力するのと引き換えに首相が衆院解散を約束する「話し合い解散」について「八百長みたいなことができるはずがない」と否定的な考えを示した。
【毎日新聞/2012年3月19日 東京朝刊】



ここは、両党ともに「正論」を吐いてみせる。


民主自民共に、党内は「代表」「総裁」とも党内からは公然と反旗を掲げられて、情けない有様でございます。

かくなる上は、両者ともに「党をぶっ壊す!」と勇んでみせれば、党内不満分子は騒ぎ立て、明らかに政局の様相を呈して来る。

その隙に、一気に主導権を回復し、協力して「増税案」を通してしまえば、霞ヶ関からも、ワシントンからも、覚え目出たき事限り無し。

ここは一つ、小異を捨てて大同に立って、不満分子を一掃し、立場を強固にしてしまう好機ですよ…。


と、副首相が囁いたか?


野田総理自身による「マッチ・ポンプ」の後のフォローは完璧。

流石は天下の民主党政府副総理!


ところが、そこはさすがに<耳無し泥鰌>と<おボッチャマ>です。

考えた通りの「流れ」を巻き起こせなかった、とみるや「直ちに」煙幕を張り、すっとぼけ始めた。

その辺りも、流石に大政治家ではある訳ですね。



▶大連立打診報道を批判=「将来的には選択肢」-岡田氏(時事/見出し)

>岡田克也副総理は19日付のメールマガジンで、自身が自民党幹部に民主党との大連立を打診したことについて「私は全く認めていない」と事実関係を否定した。

>その上で、「否定しているにもかかわらず、事実であるかのように報道するという極めて異例な報道だ」とメディアを批判した。

>岡田氏は、大連立そのものに関しては「今の政治の『ねじれ』の現状を見ると、将来的には選択肢だ」と指摘。ただ、「今の状況、国民感情を考えれば、簡単に実現するはずがない、大変困難なことだ」とした。
【時事通信/03月19日20時11分配信】



うまいうまい。

マスコミ批判までしてみせるなんざ、大政治家の円熟味がいよいよ増して参りましたな。

その傍らで、ちゃっかり「大連立」の必要性は説いておく。

まあ、<メルマガ>でのアピール、と言うのが何ともしょぼいですが、そこは一つ大目に見てやっておくんなさいまし。


ところがその傍らでは。



▶「小沢先生の無罪、強く期待」 岡田副総理(MSN/見出し)

>岡田克也副総理は20日、甲府市内で記者団に対し、資金管理団体の土地購入をめぐる事件で4月26日に東京地裁の1審判決が出る民主党の小沢一郎元代表について「もちろん小沢先生が無罪を勝ち取られることを強く期待している」と述べた。

>小沢氏の党員資格停止処分に関して、党内に1審判決が無罪だった場合に処分解除を求める声が出ていることに対しては「現時点でこうだったらああだということは言わない方がいい」とした上で、「党の常任幹事会で決まったことを変えるのならば、それは常任幹事会で議論することになる」との見通しを示した。
【産經MSN/3月20日 20時44分配信】



いやはや。

策士も策士。

来る4月26日の判決言い渡しに向けて、ちゃんと「リップ・サービス」までなさるとは。

流石は、「小沢一郎」を政治の父と公言していただけの事は有りなさる。

『「政治とカネ」は大変重用です』
『小沢サンは、告発されている上に、その説明がされていない以上…党員資格停止は当然です』

と、頑に恩師を「党員資格停止」に追い込む事に拘泥した原理主義者が、ここまで柔軟な台詞も吐いてみせられるとは。

しかも、サン付けから<先生>へと大出世して呼び掛けてみせる。

アッパレ、アッパレ。



ところで、その下の根も乾かぬうちに…。



▶社会保障維持へ増税必要 甲府で岡田氏(山日/見出し)

>岡田克也副総理が20日来県し、政府主催の対話集会で「このままの財政状況では今の社会保障制度すら維持できない」と述べ、消費税増税に理解を求めた。
【山梨日々新聞/03月21日(水)紙面】



政治の恩師「小沢一郎先生」が、消費税増税を厳しく批判しているにも関わらずの、この言動。

流石は副総理。

「先生」への個人的希望と、己の立場はちゃんと正しく使い分けていらっしゃる。

素晴らしい。



▶首相、大連立なお含み(産経/見出し)

>野田佳彦首相は20日、民主、自民両党による大連立について「いろんなチャンネルを使ってやるべきだ。行き着く先に何を描くかということはいろいろあるかもしれない」と含みを残した。

>岡田克也副総理が自民党幹部に大連立を打診し、波紋が広がったことについては「怪文書みたいな話だ。誰が言ったかということを言わないと反論できない」と不快感をあらわにした。

>岡田氏は20日、甲府市で、記者団に「物事が前に進まない、(衆参両院の多数派が異なる)ねじれが続く中で、長い目で見れば大連立も一つの選択肢だ」と改めて意欲を示した。
【産經新聞/3月21日(水)7時55分配信】



この通り、「総理」と「副総理」との連携は、一分の隙もないのです。

『大連立』の可能性はしっかり残す。

副総理の自民党側への「打診」は、「怪文書」として否定してみせ、報道したマスコミを批判してみせる。

岡田克也副総理の立場は、守られた。

岡田副総理自身も、大連立構想をフォローする。


我々日本国民は、実に素晴らしい総理と副総理を持った物だ。

感謝かんしゃ。



ところで、一方では。



▶亀井静香氏が新党構想 選挙では民主・自民上回ると豪語する(ポストセブン/見出し)

>この前、岡田(克也)副総理が来たから、「法案を提出したら野田(佳彦首相)と地獄に落ちるぞ。同行2人で死出の旅に出るんだな」っていってやった。去年(10~11月)の為替介入で安住財務相が10兆円をドブに捨てただろ。消費税5%分なんてその程度だよ。そのために庶民を苦しめるなんて、小泉政権以上の弱者切り捨てだ。民主党の幹部たちは真面目だけど、間違った理論に囚われて突っ走っている。「連合赤軍」と同じなんだ

>財務省に騙されてるんだよ。俺は勝(栄二郎・事務次官)に面と向かって、「幕末の勝は国を救ったが、平成の勝は国を滅ぼす」といったんだ。

>昨日(3月13日)は総理と会ったからいったんだよ。「あんたな、桜の咲く頃には永田町の景色はガラッと変わるぞ」と。新党ができるからさ。「そうしたら民主党からもこっちに来るぞ。ポン引きなんてする必要ない」といったら、黙って酒を飲んでいたな。

>大阪の橋下、愛知の大村、東京の石原と、地方の力が確実に国政を変えつつある。そこに中央の我々が加わるんだ。もちろん、小沢一郎も国家にとって必要な人材だ。

>秋までには確実に選挙になるが、民主は100議席そこそこ、自民も140~150にしかならないだろう。俺の構想する新勢力は、それ以上は取る。そうしたら第一党だから、新党の党首が次の総理ということになるだろう。
【NEWS ポストセブン/3月20日(火)7時6分配信】


さあ、大変な事になって来たぞ。

亀サンが、第一党をとる事を宣言!

>秋までには確実に選挙になるが、民主は100議席そこそこ、自民も140~150にしかならないだろう。俺の構想する新勢力は、それ以上は取る。そうしたら第一党だから、新党の党首が次の総理ということになるだろう。


この読みは、間違っていないだろう。

ただねえ。

「新党構想」が、<大阪の橋下>と<愛知の大村>と<東京の石原>と<亀井>と<小沢一郎>って。


そりゃ、無いでしょう。


亀サンには、せいぜい「連立与党」内で、スッポン宜しく野田政権に噛み付き続けてくれれば、それで良い。


後は。

その後の事は【新政研】が考える。



大馬鹿者の岡田克也の口から、「小沢先生」などと言われたく無い!!

スッコンでなさい。

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最終弁論「本件は特捜部の『妄想』の残滓」/敵勢力を刺激し過ぎていなければ良いが…。

2012-03-19 22:19:37 | 政治と社会
「本件は、東京地検特捜部の『妄想』の残滓(ざんし)である」



「東京地検特捜部は、被告人に対し、ゼネコン等から違法な金を受け取ったのではないかという根拠のない『妄想』を抱いて、収賄の嫌疑をかけた」

「大規模な捜査を行ったものの、結局、嫌疑を裏付ける証拠を得ることができずに『敗北』した」

「検察官が想定した、ゼネコン等からの不正な金銭収受は存在せず、政治資金規正法違反事件が成立し得ないことは明らか。妄想から始まった事件は、最後まで実在しないのである」

以上、弁護団長弘中惇一郎弁護士の「最終弁論」より抜粋。
(産經新聞/3月19日(月)11時52分配信)




「検察が捏造(ねつぞう)した供述調書や捜査報告書に基づき、検察審査会が誤った判断をしたもので公訴は棄却されるべきだ。棄却されなくても罪に問われる理由はない」


(1)これまで収支報告書の不適切記載は実質的犯罪がなければ修正で処理されてきたのに自分だけ立件されたのは「法の下の平等」に反する。

(2)証人出廷した元検事が「主任検事から『小沢を挙げられなかったら特捜部の負けだ』と言われた」と証言したように「推定無罪」どころか最初から有罪ありきの捜査だった。

(3)形式的に「証拠裁判主義」で2度不起訴にしながら不当・違法な捜査で得た供述調書と「小沢有罪ありき」の捜査報告書を検察審査会に提供することで「起訴議決」へと強力に誘導した。



「とりわけ重大な問題は虚偽事実を意図的に捜査報告書に記載し検察審に提供したこと。その悪質さは(大阪地検特捜部元検事の)証拠改ざん事件を上回るのではないか。検察審の誘導は特捜部あげての誘導工作だったと考えられる」


「国民の主権を冒とく、侵害した暴挙。その実態が公判を通じて鮮明になったことが本裁判の一番の意義」

以上は、小沢一郎被告の「最終意見陳述」よりの抜粋。
(毎日新聞/ 3月20日(火)0時23分配信)



陸山会事件が、結審となった。


3月19日、この日の各マスコミ電子版の見出しは、何れも小沢被告側の「裁判の無効性」の訴えと「検察の批判」の言葉が踊っている。


曰く。


▶<陸山会事件>小沢元代表「特捜が検察審誘導」 最終陳述(毎日)

▶<小沢元代表>「政権挫折狙う不当捜査」 最後まで特捜批判(毎日)

▶小沢氏「起訴議決、検察が誘導」…最終意見陳述(讀賣)

▶「敗北捜査の残滓」検察側を痛烈批判…最終弁論(讀賣)

▶「最初から有罪ありき」=無罪訴え、再び検察批判―小沢元代表(時事)

▶「不当捜査で政治に介入」=小沢元代表、検察を批判―来月26日判決・東京地裁(時事)

▶小沢被告、強制起訴の議決そのものが無効と主張(FNN)

▶小沢被告「特捜部の強制捜査は私の抹殺が目的」(ANN)

▶小沢被告「捜査は証拠に基づかない推認」(NNN)


極めつけは。


▶小沢氏「僕も憎まれたもんだなぁ」…検察に不満(讀賣)


気がついた事が一つある。

新聞は、各社共に『小沢元代表』。
テレビは、各社共に『小沢被告』。


考えてみると、面白い。


テレビは、一過性である。

その割には、影響力が即効性。

従って、小沢をいつまでも貶めておきたい側としては、少しでも「扇情的」且つ「恣意的」表現を操るのか。


新聞は、紙メディアである以上、後に残る。

テレビも、誰かがどこかで録画している可能性はある。

しかし、ネットに流されるくらいで、大多数の「善き市民」の目に触れる事は少なかろう。

新聞が、「証拠」を残す性質上、結果を考えると「多少の逃げ道」を残しておく必要が有るのだろう。


かくして、各社横並びで「小沢代表」と「小沢被告」と相成った。


そして、やはり「より中立」なのが、最近は週刊誌という不思議な現象がみられる。


我らが『週刊朝日』は、山口一臣氏が編集長の座を去った後も、正義の味方!?

やや古いが、記事を一部転載する。


▶陸山会裁判 「嘘」にまみれた報告書の中身(週刊朝日/見出し)

>検察官役の指定弁護士は3月9日、小沢元代表に「元秘書らとの共謀は十分に成立する」として禁錮3年を求刑した。だが、立証の柱だった検察官調書の大半は却下され、論告の中身はスカスカ。

>検察官役の指定弁護士は小沢氏に対し、「規範意識が鈍磨しており、再犯の恐れは大きい」と禁錮3年を求刑したものの、その中身は推測や間接証拠ばかり。共謀について具体的な日時も場所も動機も何も立証できていない。

>指定弁護士側が苦しいのもよくわかる。東京地裁の大善文男裁判長は、論告に先立つ2月17日、指定弁護士が証拠として請求した調書42通のうち、小沢氏の関与を認める供述をした元秘書、石川知裕衆院議員(38)の調書を含む29通をすべて、あるいは部分的に却下した。唯一の直接証拠を失い、有罪立証の柱がなくなってしまったのだ。

>地裁は調書の証拠能力について、「強力な利益誘導があり、虚偽供述に導く危険性の高い取り調べだった」「献金の受領や小沢氏関与の供述を得るための圧力は、組織的なものだったともうかがわれる」などと強い口調で批判した。

>検察の捜査手法が問われているのである。

>決め手となったのは、当時、東京地検特捜部検事だった田代政弘検事(45)の捜査報告書"捏造"疑惑だ。小沢氏を巡る検察審査会の「起訴相当」議決を受けて、保釈後の石川議員を再聴取した際(2010年5月)、実際にはなかったやりとりを書いていた。

>週刊朝日では、入手した問題の田代検事の報告書全文を、当の本人である石川議員に見てもらった。小沢氏への報告・了承を巡るこのくだりだ。

>〈私(石川議員)が、「収支報告書の記載や定期預金担保貸付については、私自身の判断と責任で行ったことで、小沢先生は一切関係ありません。」などと言い張っていたら、検事から、「貴方は11万人以上の選挙民に支持されて国会議員になったんでしょ。そのほとんどは、貴方が小沢一郎の秘書だったという理由で投票したのではなく、石川知裕という候補者個人に期待して国政に送り出したはずですよ。それなのに、ヤクザの手下が親分を守るために嘘をつくのと同じようなことをしていたら、貴方を支持した選挙民を裏切ることになりますよ。」って言われちゃったんですよね。

>これは結構効いたんですよ。それで堪えきれなくなって、小沢先生に報告しました、了承も得ました、定期預金担保貸付もちゃんと説明して了承を得ましたって話したんですよね〉

>ペラペラとしゃべっている印象だが、驚いたことにこのくだりはまったくないと、石川議員はいう。
【週刊朝日/2012年3月23日号/抜粋】



かほどかように「東京地検特捜部」の異様なまでの『小沢潰し』に関する「不法」で「非合法」な捜査手段や、「検察審査会」の恣意的利用があからさまになってすら、この一連の裁判自体に対する「批判」の声が、マスコミから上がっていない。

『日本弁護士会』も、批判も抗議も行っていない。

既に判決の出された、秘書三名の『西松事件』に対する「登石判事」の<推認有罪>も含めて、裁判の行方には声やページを費やすが、裁判の有効性と言う、法治概念の根幹を成す部分に関しては、関係者はみなダンマリである。


要するに、日本社会は「正論」はどうでも良く、あくまで関係各様の<利害>のみで、物事は進められて行くのだ。


江戸時代の「お白州」の如くに。
いまだに。

そして、日本の独立後も統治を続行出来る様に、アメリカが作った「保守合同」による『自由民主党』に依る、学芸会政治を逸脱する事は、歓迎されないことが明白に天下に晒された。

出世段階に応じて「アメリカ留学」のご褒美を与えられ、その間に散々洗脳してしまう『キャリアー官僚」を駒として動かして、日本の内政を牛耳って来たアメリカとしては、「楯つく小沢」は許せなかった。

対米自主独立の気運など、潰せ。

官僚達の「膨大なる小遣い」財源を保証する、特法や特会を潰されてたまるか。


陸山会事件の結審に向けて、表面上は旗色が悪くなって来た「官僚側」から、この機に乗じて側面援助が増えて来た様だ。



▶元官僚トップが政権に苦言「次官会議復活を」(讀賣/見出し)

>旧厚生事務次官を経て、歴代内閣で官僚トップの官房副長官(事務)を長年務めた古川貞二郎氏が19日の参院行政監視委員会に参考人として出席し、民主党政権について、「(政治家と官僚の間で政府内の)情報と対処方針の共有が十分でないのは問題だ」と苦言を呈した。

>「官僚主導」の象徴として民主党政権が廃止した次官会議について、「情報、対処方針の共有システムで、最も有効な政治主導の手段だ。復活させる必要がある」と述べた。

>野田内閣では次官会議に代わり、官房長官が原則出席する「各府省連絡会議」を週1回開催しているが、古川氏は、「週2回がいい」と指摘した。

>古川氏は、村山内閣から小泉内閣まで5代の内閣で8年7か月にわたり官房副長官を務めた。
【讀賣新聞/3月19日(月)19時9分配信】


これだけ「偉そうに」口を出せると言う事は、彼等官僚達は国権の中枢で、国を勝手に支配して来た事を、彷彿とさせる。

>官房長官が原則出席する「各府省連絡会議」を週1回開催しているが、古川氏は、「週2回がいい」と指摘した。


たかが公僕が、政府のやり様に(如何に無能な政府とは言え政府である)対して<指摘>する、図々しさ。

何おか言わんや。



▶安倍元首相 「菅さんのパーソナリティは常識を超えていた」(ポストセブン/見出し)

>安倍:震災復興が非常に遅れていることは由々しきことです。

>麻生:役人を使えないから、何もできないんですよ、民主党は。

>安倍:その通りですね。非常時においては、役人には100の力を120、130にして出し切ってもらわないと困る。そのためには裁量権をもたせて思い切り働けるようにしないといけない。ところが政治主導の名のもとに「君たちに裁量権は一切ない。明示的に決められたこと以外に及ぶ時には全部政治レベルまで話を上げろ」といわれたら、現場では何もできません。

>麻生:阪神・淡路大震災の時と比較すると一番わかりやすい。当時の村山富市首相は社会党の人で、うちにはこの種の経験がないからと自民党に復興策を任せられた。そこで小里貞利さんを震災対策担当大臣に立てて、「君に任すから、思った通りやりたまえ。責任はこちらが持つ」といって現地に送った。結局、彼は天皇陛下への内奏や国会対策等以外は、東京に帰ってこなかったと記憶している。

>安倍:求められているのはそうしたスピード感で、地方任せにせず、国が前面に出ていって判断していくことが必要です。その判断には常に批判が伴いますが、政権を担う者はそれを受け止めていかなければいけないんです。

>麻生:非常事態においては組織は簡略化し、権限は集中させる。こんなことは基本です。ところが菅さんがやったのは、委員会を20いくつも作り、およそ現場には関係ない学者を呼んできて……。

>安倍:菅直人さんという人物のパーソナリティが、常識を超えていたということも大きいでしょう。頭から「お前は黙ってろ」といわれたり、みんなの前で怒鳴られたりしていたら、官僚は力なんて出せません。

>麻生:意気に感じてやるってのとは真逆だね。

>安倍:例えば、私の地元(山口県)に水産大学があるんです。震災の時、練習船があいていたので、船に食糧や水、必要な物資を載せて被災地に持っていき、被災者の方たちを乗せて避難場所へ運ぼうとした。ところが役所から「用途から外れている」といわれてダメだった。

>民主党のいっていることを忠実にやれば、そういうことになるんです。生活支援費の支給も、2万人もの人が申請しているにもかかわらず、当初はそれを受け付ける人が12人しかいなかった。気の利いた役人なら、とにかく人を集めて予算については後で何とかしようと考える。しかし、政治主導の名において、臨機応変な対応がほとんどできなかった。結果、復興がこれほど遅れてしまったことは残念でなりません。
【NEWS ポストセブン/3月19日(月)7時6分配信】



まるで「学芸会」の台詞回しである。

「お腹痛い」人と、「みぞうゆう」の人の会話など、こんな物なのだろう。

ただ、注目すべきは、今このようなタイミングで、このような企画の記事が出て来る、と言う所なのだ。


彼等は、必死である。

もし、大善判事が「最高裁事務局」の意向に反してまで<無罪判決>を出そうものなら、「特捜部」のみならず、日本の検察システムそのものが、解体再生の嬉々に瀕して来る訳だ。

翻って言えば、司法体系全般の危機である。


間違った事は、判っている筈。

「国歌公務員一級試験」や「司法試験」に受かった連中なのだから、そんな事も判らない程の馬鹿では無いはず。

失敗した事が判っていようが、不条理で反法治的であろうが、そんな事は言っていられない。

そのような、単に「手続き上」の問題は、後から何とでも出来る。


とにかく、負ける訳にはいかない。

ここまで「無体な事」をやって来てしまった以上、絶対に負ける訳にはいかない。


彼等は、必死の筈だ。


私は、法律の専門家では無いので、正しい事は判らない。

「検察審査院」の強制起訴裁判が無罪になったら、「控訴」出来るのだろうか。

今回が第一審で有る以上、控訴出来ない筈はない。

被告側が控訴するならまだしも、「指定弁護士」が敗訴した時に、控訴出来るのだろうか。

出来るのであれば、最高裁まで持って行けば、最終判決まで十年はかかる。

それだけの時間が経てば、さしもの『小沢一郎』も、賞味期限切れである。

当初の目的が「小沢潰し」である以上、目的は達する事が出来よう。


しかし、彼等は負ける訳にはいかない。

無罪判決が出れば、検察の存在が屋台骨からぐらつく事になるのだから。


フロッピー事件の前田検事みたいに、一人の現場の検事に全責任をオッ被せて済む次元の事では無くなっている。

既に、少なくとも『特捜部』の存続の危機なのだ。


いままで、ここまで「小沢に有利」な情報は、決して流れなかった。

隠し様が無い「不祥事」が連続して白日の下に晒されてしまった以上、マスコミとしても完全無視は、出来っこ無い。


しかし、いまだに「出来る限り」小沢を悪人に仕立てる方針は、貫かれている。


上記の「各紙」「各テレビ」の見出しを見るだけで、感じ取れるだろう。


「無罪を訴え」
「検察を批判」
「裁判の無効」


どれもこれも、如何にも「引かれ物の小唄」みたいに仕立て上げている。

新聞テレビに、全幅の信頼を置いている多くの善男善女は、深層心理に刷り込まれている「小沢は悪人」という印象は、増しこそすれ薄れる事は無い様に、巧みに計算された「タイトル」仕立てなのだ。



ましてや。

上記した様に、徹底的に「検察に敵対した」意見陳述をしてしまった。

彼等が、苦々しく思っている事は、想像に難く無い。

余り刺激すると、逆上する恐れも有る。

全身傷だらけで、瀕死の検察側に、最後の一撃を試みる憎悪を産み出させてしまったかもしれない。

私は、それを多いに恐れている。



世の、正しい政治を求めて、小沢一郎の解放を首を長くして待っていらっしゃる皆様。

安心するのは、まだ早いです。

来る4月26日に、はっきりと「無罪」という判決をみるまでは、油断してはならない。


たとえ『罰金刑』でも。
たとえ「執行猶予」付きでも。

有罪判決が出されたら、日本の国民が、一部特権階級の好き放題な搾取から救われる可能性を、当面失ってしまうのだ。


そして、その可能性は大いにあると、私は考える。


「検察側の証拠をあれだけ否定した裁判長だから公正だ」
「その裁判長が<有罪>と認めたんだから、やっぱり小沢はわるいことしてたんだ」

と言う事になる。


その可能性が、75%程もあろうかと、私は危惧している。


心配性だと言われても良い。


最悪を想定しておいて、救われたら「万々歳」だ。

しかし。

楽観視していて、覆されたら「立ち直れない」だろう。



私は、まだ有罪判決が出る方に賭ける。




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「カレーの市民」にみる、自己犠牲の葛藤と決断の覚悟を、感じ取れれば…明日は来る【日曜フォトの旅】

2012-03-18 23:52:07 | 歴史と文化
百年戦争。


イングランド王家は、1066年の「ノルマンディー公ギヨーム」による、統一王朝の成立で始まった。


日本では『英仏百年戦争』と呼ばれる戦いの起源は、ここに或る。

今の「イギリス」は、「イングランド王国」「スコットランド王国」「ウエールズ大公国」の集合である『グレート・ブリテン』と、『アイルランド王国』との<連合王国>の事である。


現代まで続くイギリス王家の最初の起源は、土豪国七王国時代のイングランド地方の主要国「イングランド」王位をフランスのノルマンディー公ギヨームが相続し、それに反対した先代イングランド王の義理の弟ハロルドによる王位簒奪を討って征服し、「イングランド王」として即位、さらにイングランド地方の残り6各国を征服した事によって興る『ノルマン征服王朝イングランド王家』が起源である。

ノルマンディー公ギヨーム改め、ノルマン征服王朝『イングランド王ウイリアム1世』となる。

その時点で、フランスの封建諸公領であった「ノルマンディー」が、イングランド王家の領土となってしまった。

その頃、相前後して、西隣の『ブルターニュ公爵家』の内紛に乗じて『ブルターニュ』を併合していた。

征服王朝は三代目で男子が居なくなるが、三人目の王の娘『マチルダ』が、フランスの有力大貴族『アンジュー伯ジョフロワ』に嫁ぐ。

アンジュー伯爵家は、歴代フランス王に娘を多数嫁がせた、王家の外戚であり、さしずめ「藤原家」か「曽我一門」か、と言うべき名家であった。

フランス中央部を南北に分けて西へ流れる「ロワール河」下流域の大領主であった。

首都はアンジェ。


     
     アンジェ城の城壁



その間に出来た男子『アンリ』が、同ノルマン征服王朝の親戚であったブロワ伯との20年に及ぶ継承戦争の後、イングランド王となって、「ノルマンディー家」が出したイングランド王家に、「アンジュー家」の血を半分入れた新たなフランス系イングランド王朝が成立する。

『プランタジュネット王朝』の成立である。


つまり、フランス有数の大貴族の領地「アンジュー」が、イングランド王家の領土となった。

その、プランタジュネット初代国王『ヘンリー2世』に嫁ぐのが、時のフランス国王『ルイ7世』の妃であった『アエレノール・ダキテーヌ』である。

彼女は、当時フランス最大の勢力であった「アキテーヌ侯」の一人娘であった。

従って、女性ながら、フランス南西部ピレネーまで続く大諸公の領地『アキテーヌ』を継承していた。

ポワトー、サントンジュ、ケルシー、アルマニャック等等の爵位を包含する。

そこも、イングランド王家の所有物になってしまう。


     
     ポワトーの首都ポワティエの城


     
     ポワティエにあるロマネスクの名刹「ノートル・ダム・ラ・グランド」



そこで、13世紀半ばにイングランド王家は、フランス国内の実に40%程にも及ぶ領地を所有していた。

ちなみに、この「ヘンリー2世」と「アエレノール」との間に出来るのが、『小ヘンリー』『リチャード獅子心王』『ジョン欠地王』など等である。


     
     ロワール河流域フォントヴロー王立大修道院の「アエレノール」の墓


     
     同「リチャード獅子心王」の墓


1066年「ヘイスティングスの戦い」で、ノルマンディー公ギヨームがイングランド王になった時点から、フランス王とイングランド王との領土争いの戦いが始まった。

とぎれとぎれに、四百年強続く事になる。

その、最後の百年強は、単なる両王の領土争いという「私的財産争い」の戦いから、フランスの王位が絡む事で意味合いが「主権争い」となった。

その部分を『百年戦争』と呼ぶ。


開始早々、イングランド王のエドワード3世は、クレシーの戦いで勝利を収める。

その後、1347年、英仏海岸の港町「カレー」を包囲。
フランスのフィリップ6世は、なんとしても持ちこたえるように町に指令した。

しかしフィリップ王は包囲を解くことができず、カレーを解放出来ない。

飢餓のため町は降伏交渉を余儀なくされる。

エドワード王は、町の主要メンバー6人が自分の元へ出頭すれば町の人々は救うと持ちかけたが、それは6人の処刑を意味していた。

エドワード王は6人が、半裸に近い格好で首に縄を巻き、城門の鍵を持って歩いてくるよう要求したのである。


町の裕福な指導者のうちの一人、ウスタシュ・ド・サン・ピエール(Eustache de Saint Pierre)が最初に志願。

すぐに5人の市民が後に続く。

ジャン・デール(Jean d'Aire)
ジャック・ド・ヴィッサン(Jacques de Wissant)
ピエール・ド・ヴィッサン(Pierre de Wissant)
ジャン・ド・フィエンヌ(Jean de Fiennes)
アンドリュー・ダンドル(Andrieu d'Andres)

合計六名の「志願者」は揃った…。



パリに有って、名前が知られ始めていた新進彫刻家『ロダン』は、この時の『六名の勇者』の像を制作する。

1880年、カレー市長により町の広場への設置が提案され、ロダンに発注された。


サン・ピエールを先頭に、町の城門へと歩いたやせ衰えた6人。

まさにこの、敗北、英雄的自己犠牲、死に直面した恐怖の交錯する瞬間をロダンは捉え、強調し、迫力ある群像を作り出したのである。

完成は1888年。



     
     「カレーの市民」


この群像は、カレー市庁舎の前に置かれている。


時あたかも、『普仏戦争』の敗北直後と有って、フランス全土が破壊的被害を受けており、国民全体が意気消沈しているときであった。

フェランス全土で、国民の心に希望の火をともす為に、愛国心を再度かき起たせる為に、各種の記念物が作られた。

パリ、モンマルトルの丘の『サクレ・クール聖堂』
リヨン、フールビエールの丘の『ノートル・ダム・ド・フールビエール聖堂』
マルセイユ、カンヌビエールの丘の『ノートル・ダム・ラ・グラース聖堂』


カレーの町に於いても、祖国の名誉の為に犠牲となった多くの若者達が居た。

それら若者達の犠牲を、顕彰することが切望されていたのだ。


しかるに、ロダンのこの作品は、市民を英雄的表現ではなく、むしろ陰気で疲れきった姿として描き出した。

当然スキャンダルを巻き起こしたのだった。

当時、ロダンとしてはこの作品を「地面の高さに」据える様に希望していた。

鑑賞する「市民達」が、主人公達の心の動きを<同じ目線>で感じ取れる様に。

しかしロダンの死後、市当局は旧来の「芸術作品」としての「記念碑」の扱いで、高い台の上の据えた。

設置は1895年。

ロダンの求めた<鑑賞者と同じ地面の高さに展示することと>という求めに戻されたのは、1925年になってからの事である。


     
     美しい花壇に囲まれた、恐怖と苦悩と英雄心との葛藤の群像


     
     志願した若者の、心の中を見事に映し出したディテール


     
     達観と諦めとの混じり合った初老の志願者


全体像から感じ取れる、丸一年の包囲を通しての「疲労感」や「飢餓感」が醸し出す、言いようの無い辛く重苦しい雰囲気が強い圧力となって、鑑賞する者に届いて来る。

具体的に、細かく表情や姿勢を観察すると、極限状態に置かれた人間の持つ「緊張」と、高貴な決意の発露からなる「気高さ」を感じる。

更に見つめると、その奥から「心の揺らぎ」や「後悔」、さらに「諦め」や「虚無」など、様々な感情が放射されて、私たちの心を射抜く。

言葉が出てこなくなる。




この作品は、オリジナルの粘土像から型を取って、ロダンの死後12組作成された。

勿論、ここカレーの市庁舎前に飾られているのは、第一番のナンバーが与えられている物である。

後の作品は、世界各国に分散し、オリジナル通りの群像で於かれているケースもあるが、多くの場合、一体ずつ離して展示されている事が、少なく無い。



日本は、まさに未曾有の災害に打ちのめされている。

国民の一人一人が、祖国の将来の為に、自分が出来る事を尽くして努力しなければならない局面に、追い込まれていると言って、過言では無いのでは無いか。


政治には期待出来ない。

行政も、市民の見方とは思えない。

財界も、マスコミも、一般市民を食い物にして、自分達だけ生き延びる算段を考えている様に見える。


このような社会を造り上げてしまった後悔。

自分達が、自分達を守らない社会を造り上げて来た事に気がついた、苦く悔しい思いに直接向かい合わされている。


前に出よう。

疲れと、いら立ちと、後悔と、怒りと、家族や同胞への愛情のないまぜになった、命の叫びを上げ続けなければならないのだと思う。

夫々が、夫々の大切な社会の為に、自らを差し出さなければならない。

苦しみや、哀しみや、怖さや、恐ろしさや、そんな負の感情を、隠す必要は無い。

自分達の心の感じるままに、声を上げよう。
進み出よう。

カレーの市民の「自己犠牲」の様に英雄的行為でなくとも、一人一人の覚醒が「日本を変える」事が出来る力となる事を、信じよう。



必ず、夜は明ける。



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岡田副総理が大連立打診=増税に協力要請、自民は拒否/2007年の夢よもう一度?【週末一口時評】

2012-03-17 18:54:20 | 政治と社会
【今週の人事考課】


     
     産経製なので信頼度は怪しいが(^^;)




【週末一口時評】



◆岡田副総理が大連立打診=増税に協力要請、自民は拒否(時事通信/3月17日(土)10時55分配信)
◇2007年小沢福田会談の「大連立合意」に青筋立てて怒った岡田克也。



▶「譲り合い合意を」岡田副総理、大連立に前向き(ANNニュース/3月18日(日)2時14分配信)
▷岡田が言うか「譲り合い」。ロボコップに何が譲れるの?

▶小沢系反発、了承に影響も=岡田氏の大連立打診―消費増税(時事通信/3月17日(土)18時31分配信)
▷「了承」って? おざわんが増税を了承すると思ってるのかねえ。

▶岡田副総理、自民拒否も、大連立に意欲(産經新聞/3月17日(土)23時52分配信)
▷ふられてもー、ふられぇてもぉおー、あなたがぁー ほしぃいーーーのぉー♪

▶追悼式献花で台湾議長に陳謝…訪台の中井氏ら(讀賣新聞/3月17日(土)23時8分配信)
▷「尖閣に手を出すなら、台湾を承認するぞ」くらい言ってみたら?

▶最年少は中2…嘉田知事の政治塾応募、定員2倍(讀賣新聞/3月17日(土)22時29分配信)
▷受験塾。

▶党内で意見おっしゃって…岡田氏、小沢氏けん制(讀賣新聞/3月17日(土)21時44分配信)
▷「党員資格停止」解除と理解して宜しいのだな!?

▶渡部恒三氏が引退示唆…80歳、出たら笑われる(讀賣新聞/3月17日(土)21時27分配信)
▷おざわんが政権とって以後、ずっと笑われてますが…ご存じない?

▶“シロアリ城の親玉”首相に喝!新規採用より“窓際族”減らせ(zakzak/03月12日 23時15分配信)
▷それが出来るくらいなら、あんなアホ政府じゃ有りませんよ。

▶普天間の補修必要=佐喜真宜野湾市長と会談―岡田氏(時事通信/3月17日(土)20時25分配信)
▷まず、ご自分のオツムのネジを補修なさってくださいね、克也クン。

▶追加増税規定は不要=樽床氏(時事通信/3月17日(土)18時48分配信)
▷増税自体が要らないんだよ!

▶自民、郵政見直し方針盛り込み了承 玉虫色決着…公明との協議困難に(産經新聞/3月16日(金)23時7分配信)
▷小泉路線の最終総括。進次郎共々さよならー。

▶「帰還困難」は1人600万円=避難区域再編で賠償指針―原発損害めぐり紛争審査会(時事通信/3月16日(金)21時52分配信)
▷個人の歴史の値段が六百万円…。

▶<有識者会議>秘密保全法制提言のメモ廃棄 議事録も作らず(毎日新聞/3月16日(金)22時12分配信)
▷どれだけ、「国民に知られたらヤバい事」画策してるんだ!

▶新聞など35%削減 岡田氏、消費増税へ経費カット(産經新聞/3月16日(金)20時6分配信)
▷汚れ紙くずに税金使うな!

▶増税凍結は内閣判断=岡田氏(時事通信/3月16日(金)19時57分配信)
▷「判断力の有る内閣」なんて物が、この国にあり得ると思ってるオメデタさ。

▶公務員給与水準、地方が国を下回る…8年連続(讀賣新聞/3月16日(金)19時54分配信)
▷だから何?

▶都知事だから輝いている…石原氏、父の転身反対(讀賣新聞/3月16日(金)19時31分配信)
▷国会議員、落選すればただの人、って言いますが。看板とればくそ爺ィ…(^^)

▶自民幹事長「維新の会、30~40議席はリアリティーがある」(産經新聞/3月16日(金)18時28分配信)
▷国民の審判「民主、30~40議席はリアリティーがある」

▶<中国船侵入>佐々江外務次官、駐日大使に抗議(毎日新聞/3月16日(金)18時16分配信)
▷「後ずさりしながら抗議して、即一目散に逃げ帰った」じゃ無いだろうな!?

▶山口県議会が反対意見書を可決=米海兵隊員の岩国追加移転で(時事通信/3月16日(金)18時6分配信)
▷『瓦礫受け入れ』も反対してくれますか?

▶政府調達を「仕分け」 最終案30日に取りまとめ(産經新聞/3月16日(金)15時33分配信)
▷猿芝居、まだやってんの。政府を仕分けしたら?

▶グーグルの竹島表記「韓国領と誤解与える」 政府答弁書「受け入れられない」(産經新聞/3月16日(金)14時52分配信)
▷オゾマしい。ロビー活動費いくら計上してるんだろね、この国。

▶小沢氏の肖像画に畏怖? 「にらまれている」と自民・平沢氏(産經新聞/3月16日(金)14時50分配信)
▷そんな事有りません。各自の心に疾しい事が有れば、何か感じるのだろうさ。

▶在沖米海兵隊は2万1000人=昨年連絡、地元に伝えず―外務省(時事通信/3月16日(金)13時18分配信)
▷増員を「地元に伝えない」外務省。

▶録画映像、公開を=菅前首相の東電訪問で―経産相(時事通信/3月16日(金)12時44分配信)
▷官房長官として使えた総理を蹴落とす枝野。「直ちに影響はございません」の映像を垂れ流してやれ。

▶「便宜図っていない」 中国領事館の土地取得で政府答弁書(産經新聞/3月16日(金)12時40分配信)
▷在北京日本大使館は虚仮にされっぱなし。大使館設置等は相互互恵じゃ無かったのか!?

▶<野田首相>消費税引き上げ「説明を尽くしたい」(毎日新聞/3月16日(金)11時27分配信)
▷『「上げます」「上げます」「上げます」「上げます」「上げます」…しっかり説明を尽くしました』(野田佳彦)

▶「児童手当」法案に名前が変わって、審議入り(讀賣新聞/3月16日(金)10時41分配信)
▷あーーーーーーーーーーっ、馬鹿馬鹿しい!!

▶<児童手当>メンツ争いの末、3党合意(毎日新聞/3月16日(金)0時42分配信)
▷「蚤の糞」程も無いメンツで、アホちゃうか。

▶児童手当復活! 自公高笑い(産經新聞/3月15日(木)22時24分配信)
▷名前変えただけで「大満足」!

▶輿石氏「焦るな、取りまとめ来週でも」融和重視(讀賣新聞/3月16日(金)7時53分配信)
▷およよ、取りまとめる気で居るらしい。

▶小沢G大量動員「しっかり反対論を」造反武器に(讀賣新聞/3月16日(金)7時48分配信)
▷皆、声が小さいっ!!

▶WTOに風評被害阻止を要請=首相(時事通信/3月15日(木)21時38分配信)
▷『実害』です。いい加減に誤摩化すのは止めたまえ。

▶<野田首相>「ボコボコだ」…旧日本新党・元同僚の激励に(毎日新聞/3月15日(木)20時29分配信)
▷自ら望んだ結果でし、ドMくん。

▶電気料金、値上げ圧縮へ=原価から広告費など除外―有識者会議(時事通信/3月15日(木)20時14分配信)
▷まだ値上げする気でいやがる。

▶民主は往生際悪い=谷垣自民総裁(時事通信/3月15日(木)18時35分配信)
▷はっは、言われてら。

▶仮釈放中の宗男氏の肖像画掲示 議運理事会が認める(産經新聞/3月15日(木)18時10分配信)
▷ウシロメタイものですから。

▶「維新政治塾」受講生は2025人…今月開講(讀賣新聞/3月15日(木)16時48分配信)
▷出来損ないのオリジナルから『型』取って作る「複製」は、ますます劣化します。

▶公表遅れ「じくじたる思い」=SPEEDI運用で玄葉外相(時事通信/3月15日(木)15時35分配信)
▷「遅れ」って、隠してただけじゃん。

▶「那覇空港滑走路 早期に増設を」仲井真知事(産經新聞/3月15日(木)15時35分配信)
▷施設の拡充なんてやったら、安保条約の米軍優先条項で、海兵隊に使われちゃいますよ。

▶島田市議会、がれき受け入れ5千トン目指す(讀賣新聞/3月15日(木)11時24分配信)
▷1トン70万円だっけ。締めて35億円也!

▶大村秀章・愛知県知事 3大都市圏、自立させよ(産經新聞/3月15日(木)7時55分配信)
▷独立しちゃえば? 「蝦夷共和国」「東北共和国」「ニッポン国」「中部共和国」「近畿共和国」「三陽共和国」「四国」「九州共和国」「琉球共和国」で『倭国連邦共和国』にでもすれば。。。

▶自衛隊駆けつけ警護 首相「検討余地ある」 PKO協力法見直しも(産經新聞/3月15日(木)7時55分配信)
▷シーシェパードを撃沈せよ!

▶台湾外交部長、指名献花問題に「花束一つで揺るがない」(産經新聞/3月15日(木)7時55分配信)
▷半島だったら国中で日の丸焼かれただろう、大陸だったら日本政府機関のコンピューター総てがクラッシュしただろう事を思うと。。。有り難いです。

▶おおい町長「原発再稼働、安全を最優先」(讀賣新聞/3月15日(木)6時52分配信)
▷おおーい!気を確かに。 安全が最優先なら稼働はあり得ないでしょ、不完全な技術なんだから。

▶原発の新規建設、全体としては困難…首相(讀賣新聞/3月14日(水)23時42分配信)
▷「慎重に判断して、建設しまーす」(野田豚彦)

▶米、費用負担1.5倍増要求=歩兵、砲兵をグアム移転(時事通信/3月14日(水)22時8分配信)
▷売れないキャバ嬢に吸い付くヤクザのヒモ、みたいですな。

▶<国会事故調>4号機爆発は菅前首相の東電訪問中 録画映像(毎日新聞/3月14日(水)20時33分配信)
▷にも関わらず、被曝もしない「強力空き缶」直人さま。

▶着工済み原発は新規稼働も=野田首相(時事通信/3月14日(水)18時12分配信)
▷病める豚が遂に爆発した!

▶航空司令部、沖縄残留を打診=岩国移転拒否で次善策―米(時事通信/3月14日(水)12時56分配信)
▷ほらほら。、回りくどい既定路線?

▶北方領土、進展を約束=野田首相(時事通信/3月13日(火)20時51分配信)
▷君が約束して、どうなるもんじゃ無し。

▶「中国はプライドあるのか!」枝野氏、商標権侵害で厳しく批判(産經新聞/3月13日(火)20時14分配信)
▷プライドの塊ですよ。

▶巨人の「契約金超過」報道 担当は朝日新聞エース「新聞協会賞」記者(J-Castニュース/3月16日(金)19時32分配信)
▷盗人同士でいがみ合い。

▶<巨人契約金>球団社長「違反は一切ない」 最高標準額超え(毎日新聞/3月15日(木)22時23分配信)
▷渡辺恒男は国会証人喚問に応じよ!


☆評論家で詩人の吉本隆明さんが死去 戦後の思想に大きな影響(産經新聞/3月16日(金)11時21分配信)
★お世話になりました。安らかにお休み下さい。合掌。




【今週のモフモフ】


     
     国民が見つめる先には…


     
     国民が見つめる先には…


    
    オザニャンが見つめる視線の先には…



    
    幸せがある



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社会性を失った人間は、山奥の洞穴で瞑想に耽ってのたれ死にするを覚悟せよ。東京都の所帯人数二人割れ。

2012-03-15 23:53:17 | 日本人の意識と精神構造
昨今の日本社会は、やはりおかしい。


「引きこもり」の増加。
「ヴァーチャル人間」の増加。
「不登校」の増加。
「イジメ」の増加。

「お一人様」
「個食」

「孤独死」
「孤立死」

「ホームレス狩り」


学校にも通わず、職も探さず、独り立ちもせず、親の庇護で暮らしながら、その親に感謝もせず、家族に敵意むき出しで「閉じこもる」ニート。

(以前、この言葉を使って、医学的見地から抗議を頂いた事が有りました。実際の医学的ハンデの方の事では無く、一般の無知な社会通念上の意味で『ニート』と使って居ります)



私の知っている「世界」など、たかが知れている。

そんな私が「世界」を語る資格など無いし、おこがましい事限り無い事は承知の上で、言う。

日本のような「変な国」は、<世界>に他に類を見ないのでは無かろうか。



<イジメ>と<引きこもり>とは、同じ原点に発する現象の、コインの表裏であろう。

つまり、対人関係を構築出来ないのだ。

だから、他者を受け入れられず「イジメ」る。
他者に受け入れられず、「引きこも」る。

生身の人間との関係を持てないから、ワーチャルな遊びにのめり込む。

その結果、家族は崩壊し、社会は機能不全に落ち入ってしまったのだ。



▶世帯平均人数1.99人=初めて2人割る―東京(時事/見出し)

>東京都の1世帯当たり平均人数が1.99人となり、1957年の調査開始以来初めて2人を割り込んだことが15日、分かった。1月1日現在の市区町村の住民基本台帳の情報を基に都がまとめた。都は「もともと単身の若者が多い中、高齢者の1人暮らしが増えてきている」と分析している。

>調査によると、1月1日時点の都内の人口は1268万6067人、世帯数は636万8485世帯といずれも過去最高を記録。人口の伸びが3万9322人だったのに対し、世帯数の増加は4万4192世帯で、1世帯当たりの人数は前年の2.00人から1.99人に減少した。

>市区町村別で、1世帯当たりの人数が最も少ないのは、三宅村で1.60人。次いで青ケ島村1.62人、新宿区1.65人、渋谷区1.67人の順で、島しょ部と区部で少人数世帯が多い。

>総務省のまとめによると、昨年3月31日時点の1世帯当たりの人数の全国平均は2.36人。都道府県別で2人を下回るのは都が初めてとみられる。
【時事通信/3月15日(木)21時0分配信】



NHKのニュースで、この件に関してのインタヴューに応じた男性の台詞。

『いやあ、一人がいいです。家に(誰か)居られたらいやですねえ』


やはり、分っては居ても「唖然」とせざるを得ない。

例えば、全盛期のキムタクのような男が言うなら、まだ理解出来る。

モテにモテた挙げ句、男にも女にも、周りに群がられるのは、うんざりだっただろう。


「申し訳ないけれど、貴方がそう言うセリフを吐くのは、単にモテないからでしょ?」
と、思わず突っ込んでしまった。



『人間は、社会的な存在である』

この、基本概念が、身に付いていない人間が多すぎる。

親に、教わっていないのだ。


要するに、対人関係が構築出来ない。

早い話が、一人きりで居ないと、落ち着かない。
大勢に混じると、何も出来ない。


これは、「人として生きて行く」一番大切な事を家庭で教わっていないからなのだ。


或る言い方をすれば、甘えているのだ。

何でも、一人で出来る。
一人で生きて行けると、思い上がっている。

人は、社会の中で生かされている、と言う事が理解出来ていない。
社会に対する「責任」と言う物が有る事を、知らない。


別の言い方をすれば、日本社会が「外面的に」豊かになり過ぎた結果なのだろう。

親達が、子供は「少なく産んで大切に育てる」という、聞こえのいい言い訳に走って、子をもうけて育てる「手間ひま」を惜しんで、目先の楽しみに耽って来てしまった。


その結果、一人っ子が増え、その子達は物理的条件だけ十分以上に満たされて、育てられた。

ただし、物質的豊かさは、子供にとっては必要以上な物を与え、精神的な教育はなおざりにされてしまった。

そんな結果の、無惨な現実が「変わった国」として現れている。


「個食」というの出そうだ。
家族揃って食べずに、各自勝手に好きな時に別々に食事をとる。

そんなガキはたたき出せ。


ゲーム機に向き合って育ち、母親自らの「語りかけ」や「触れ合い」が、極小の状態で育った子供達が増えてしまった。


勿論、経済状態の厳しさが、否応無く「共稼ぎ」を余儀なくされてしまった事は事実である。

あるいは、男女の社会への共同参がが叫ばれ、母親も社会人として職業を持ち、父親と同じかそれ以上に活躍している現状もある。

多いに結構なのだが、その分「子供の方」が社会に共同参画出来なくなってしまった。

父親の、子育てへの非協力と言う側面もあろう。

核家族化が進み過ぎた結果、時間のある退職世代(親の親)が近くに居ない。

従って、働く母親の代わりに、子供の面倒を見る人が居ない。

子育てを行うにあたって必要な、社会的インフラや制度が完備されていないと言う、現実もある。


そこに加えて、『個性』の間違った理解による子育てが加わる。

「乱暴でもいい、個性的に育ってくれれば…」

違うのです。


乱暴は、個性とは言わない。

乱暴は、社会性の欠除であり、野蛮である事の証である。

個性とは、その個人のある特質が、その属する社会の中で他人に比べて際立って優れている、或は秀でている、そんな性格の事である。



今回の調査の結果が、総てこの種の「独りで」しか生きようとしない人間の増加だけが原因では無いのは当然である。

記事にも分析されている如く、高齢者の一人暮らしや、単身赴任など、他にも原因は有ろう。


しかし、日本の社会には、「社会に適応出来ない」人種が増えている事は、事実である。


「絶対、独りがいいですねえ。(他人が)居られると嫌です!」


こんな事を言う奴は、山寺にでも行くが良い。

ただし、「尼寺」であろうと「修道院」であろうと、そこも一つの<社会>なのだ。

そのような「孤絶した社会」は、一般社会より、余程厳しい規則やしきたりの中で、生きている。



人間は、社会と密接に関わって生きている。

社会の中で、生かされている。

その社会に、責任を負っている。


その社会に背を向けて、「お一人様」を続けたいのであれば、山奥の洞穴で座禅でも組んで瞑想に耽り、餓えて死ぬべし。


社会を形成するのは、進化した生物の特徴である。

そして人間の場合、社会を形成する構成員は、「自然人」だけでは無く「法人」も、含まれている筈だ。


社員を人間扱いせず、部品と同列に看做して「年金」にすら加入させない会社など、燃やしてしまうべきである。

企業利益のみを追求し、社員に異常な過負担を強いて、「鬱病」や「ノイローゼ」に追い込み、挙げ句の果てに「自殺」する社員を輩出する企業経営者など、地獄に落とされてしかるべきである。


日本は、「社会」が機能していない。

社会を円滑に機能させる手段である、行政や司法が<住民>に敵対し、政府は国民の生命財産を守る事を無視して、一部の特殊な存在の為に奉仕しようとする。


そんな世界は、<本物の社会>とは呼べないのでは無かろうか。

住民も、法人も、行政組織も、総てが「社会的関係」を円滑に構築する努力をせず、自分勝手に好きな事をやっている。


そんな国は、亡びて当たり前なのだろう。


どこで、ボタンを掛け違えてしまったのだろうか。

最早、修正は不可能なのだろうか。



悩ましい「社会」ではある。。。。。




コメント (2)
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悩み、苦しみ、日の丸と君が代とを消化したい。国旗と国歌とを昇華させたい。

2012-03-14 21:08:36 | 日本人の意識と精神構造
やや旧聞に属する拙ブログに、最近コメントを頂いた。


コメントを頂いた該当記事は以下である。

「やはり日教組は亡国集団だったのか? 聖職にある先生方に尊敬を抱けなくなってしまった。」



コメントの全文を掲載したい。


(転載開始)
失望 (澤田洋)
2012-03-10 09:29:35

「晴れのち曇り、時々パリ」さんのブログを久しぶりに覗いて以下の発言に失望しました。

・・・・
白状すれば、歴史的背景を一切抜きにして、私は「日の丸」と「君が代」は嫌いでは無い。

「日の丸」は美しいと思っている。
「君が代」は、荘厳だと思っている。

もし、新たに国旗と国歌を制定するとしても、これ以上の物は出来ないだろうと、思っている。

・・・・

パリコミューンを賛美し、フクイチへの市民の闘いを鉄砲を使わない内戦と見なした貴方の口から、天皇(制)賛美の言辞を聞くことになるとは・・・衝撃です。
戦争に反対することは国家の意思に逆らうことであり、公務員であろうとも抵抗の権利があることは自明のはずです。パリコミューンにせよロシア革命にせよ、公務員・軍隊の反乱ー命令の拒否ーによるものです。

敬愛する「晴れのち曇り、時々パリ」さん!
日本はいま「ハシズム」に象徴される全体主義の落とし穴にはまり込む瀬戸際にいます。いま大切なことは国家を超える思想を打ち出すことです。
上記の言辞が一時的な迷・妄・失言であることを祈ります。
(転載終了)



親愛なる、澤田洋様。
コメント、有り難うございました。

お返事のコメントを「コメント欄」で限られた字数で行うより、一章を起こして私なりの見解を記した方がよいと、判断しました。

先ず、一番最初に申し上げたい事は、私は拙文で「天皇制」を讃美している訳ではありません。

更に、「日の丸」と「君が代」との『正統性』を弁護した訳でも、ありません。

更に、橋下徹は「最初から」否定し続けて来ました。



この日のブログ記事で書きたかった事は、「公務員の存在の意味」と「公務員の執るべき姿勢」についてであります。


そして、言葉足りぬ所が有った者の、国旗と国歌との「存在の意味」であり、「意味の理論」についてであります。

その、存在の「意味」とは、それが伴って来た歩みの意味でもなく、それが巻き込まれた歴史の意味でもありません。

<色彩>にも<模様>にも意味の無い、白くニュートラルな旗の事です。
<旋律>にも<歌詞>にも背景の無い、音波的振動としての歌の事です。

ただ、たまたま「日章旗」であり、「君が代」であった事は、偶然なのです。

詭弁ではありません。

一般論と言いますか、常識論として、私見を開陳致しました。

文中で<私はこの場で、『日の丸』と『君が代』との<正当性>について論じるつもりは、無いのです>と、明記致して居ります。

その上で、あえて以下の言葉を紡ぎました。

>もし、国歌を歌わされる事が嫌なら、公務員としての教師をお辞めなさい。
>もし、国旗に敬意を払う事を拒否したければ、国の禄を食む事を、お止めなさい。


公務員とは、そう言うものなのではないでしょうか。


『日の丸』を国旗として認めるか、否か。
『君が代』を国歌として認めるか、否か。

この事は、戦後の日本人が正しく論議をする事を避けて来た為に、今日の問題が起こっているのです。

問題を起こした、「論議をしてこなかった」世代の国民として、忸怩たる思いがあります。


責任は、私たちにあるのです。

そして、「否定されていない」以上、反対派にとってはいくら腹立たしかろうと、国旗であり国歌なのです。

>たとえ、血塗られた旗であっても。
>たとえ、子供達を戦地に送り出した旗であっても。

「正統性を論じる事」は、避けて通れない事でした。


ただ、ご批判を覚悟の上で、多くの方々から誤解されるであろう事も覚悟の上で言いますならば、日の丸は単に一旗の旗に過ぎず、君が代は一曲の歌に過ぎません。

その「旗」と「歌」とを、天皇讃美に利用し、戦争遂行に利用したのは、時の政府であり、軍部であり、マスコミであり、翻って国民全体であります。

時の国民は、戦争への道を突き進む事を、避けられませんでした。

避けなかった、と断罪する事はたやすいでしょう。

しかし、現実的には、個々の国民が「時の流れ」に逆らう事など、不可能であった事でありましょう。

しかし、結果としては、戦争に突き進む流れを避けなかったのは、やはり国民なのです。

旗ではありません。
歌でもありません。

国民なのです。
国民の<意識>なのです。


繰り返しますが、単純に客観的に、美的感覚から見て、「日の丸」は美しい旗だと思います。

周囲の日本人以外の誰に聞いても、意見は同じです。

単純明快。
鮮烈で明解。

これから、新たに国旗を作り直す事が有っても、これほどあらゆる角度から見て美しい「デザイン」の旗は、出来ないと思っています。

しかし、国民的合意が為されて、新国旗を創るとしたら、それが国旗になる訳で、私は「なれない違和感」は持ちながらも、新しい日本国旗に敬意を表する事でしょう。

新たな国歌が制定されても、恐らく国旗と同じ受け止め方をするでしょう。


例えば、フランス国旗は「立て、進め、殺せ」と歌います。

その、謳い上げられる意味を、噛みしめて聞くフランス人は恐らく居ないでしょう。

儀式の時に、「殺せ」と歌う幼稚園児が、その意味を深く考えているとは、思えません。

でも、革命以来歌い継がれて来た『ラ・マルセイエーズ』を、老若男女のフランス人は、誇りを持って聞くのです。

フランスでは、「国民」が自らの意思で決起して勝利した象徴。
ニッポンでは、「お上」に強制的に命を捧げさせられた象徴。

しかし、その道を選んだのは、国民です。

戦後、否定しなかったのも、国民です。

サッカーのワールドカップで、日章旗を振り回して「日本代表」を応援する日本のファンたちが、その時「天皇制」を肯定しながら振っているのかと考えると、決してそんな事は無いと思えます。

国旗なんて。
国歌なんて。

そんなものなのでは無いでしょうか。


日の丸が嫌なら。
君が代が嫌なら。

否定すれば良い。

国民的合意を形成して、否定し、新たな国旗と国歌とを制定すれば良い。

本稿で、私が言いたかった事は、天皇制の讃美でもなく、右翼的国家観でもありません。

拙ブログで、事有るごとに繰り返して来ました通り、私は「心情的」には左翼です。

資本のエゴによる、人間否定を憎んできました。

自衛隊にも、反感を持っていました。

経団連とアメリカとに奉仕する「霞ヶ関」が牛耳る政治経済の風土にも、日米同盟にも、嫌悪して居ります。


更に言うなら、「お花畑」と批判されて来た程の、平和論者です。

憲法第九条は、絶対に変えるべきでは無い、と主張して来ました。

軍事力に頼って存在する国家など、マッピラです。

可能であるならば、永世平和を国是とする「等距離中立非軍事」国家として、存在して行きたいと願っています。

戦争は憎みます。
暴力も、抑圧も、搾取も、憎みます。

そして、ふと我に帰るのです。

「天皇」の存在は…?


私の如く、祖国を遠くはなれて暮らしていますと、国を思う心は下手な日本人より強いと、自負して居ります。

そして、その日本の現状は、と考えてみた時、周囲のフランスの知人達に、多くの国籍の知人達に、日本の何をどう誇れるのかと考える時、心細く思う事が多い昨今です。

労働力を、単なる手段としか見なさない欧米型経営に対し、社員を家族と見なして、共に発展しようと負う「日本式経営」を、友人達に多いに誇り、羨ましがられて来ました。

国民の一人一人が、社会への責任と国家への忠誠を、意識せずに内包している、日本人の気質を周囲に誇って来ました。

そして、その他にも沢山有った、世界の中でも希有の「日本人」と「日本社会」との精神的優位性を、昨今はほぼ完全に失い去りました。

こんな日本の何を寄る辺に、日本人を続けて行けるのか。

散々自問して来ました。

しかし、日本はまだまだ世界の中でも傑出した、豊かな精神的文化を持った、国だと思います。

誇れる点は、まだまだ多く存在しているでしょう。


そして。

制度としての「天皇」の存在は。。。


疑問符は、山ほど付きます。

その歴史的存在に、特別な優位性など、毛頭感じません。

細々と「神事」とやらを受け伝え、天平や奈良の時代からの「家訓」を受け継いで来ただけの、渡来人の豪族に過ぎない事は当然理解しています。

日の本の国の民と、国土の豊穣のために祈る「神事」は、それなりに『伝統』として、否定するべき物とは思えません。

しかし。

薩長の下級武士の不満分子に、時流にのって担ぎ上げられて、権力の座に就いただけの「公家の頭領」に過ぎません。

しかし、彼を担ぎ上げ、彼を利用して、祖国を好き放題に荒廃させた「一部」軍事官僚達と、その動きに積極的に同調して一般大衆を追い込んで行った「下級官僚」以下、各現場の責任者達こそ、憎むべき存在だと思うのです。

勿論、『君が代』は天皇家の永遠なる繁栄を寿ぐ歌です。

しかし、歌詞に「君が」とあろうと、それは一人一人が自分の胸の中に思い描く、大切な人と言う意味でとらえて構わない筈。

日の丸も、「天照大神」を意味している訳では無く、日本の立ち上がる姿を「日出ずる国」と重ね合わせて出来上がったとか。


責めらるるべきは、旗や歌が先では無く、それらを利用した人間が先の筈です。


国家元首の事を、フランス語では『国家のシェフ』と表現します。

宰相や、王や皇帝や大公、将軍や提督、船長や機長など、固有名詞が有る物を除いて、「親分」の事をシェフと言います。

英語になって、チーフです。

オーケストラのシェフと書いて「指揮者」。
厨房のシェフで「料理長」。
部族のシェフで「酋長」。

国家のシェフで「元首」。


戦後憲法下では、日本に元首の規定は有りません。

国の実質的リーダーは、目下『野田佳彦』氏です。

しかし、世界中では「天皇陛下」が元首と見なされています。

世界の感覚は、そんなものです。

万一、日本が共和制となった暁には、国家元首として、国民の公選で『大統領』を選ぶことに有ります。

さすれば、今選挙が有ったら、下手すると『橋下徹』大統領閣下が誕生するやもしれません。

日本の国民性を鑑みるに、怖気ぞ振るわざる事態の出来を覚悟しなければなりません。


昭和天皇が、自分が「現人神」と奉られていた事を、果たして理解していたか。

国旗国歌も天皇も、あくまで「取り巻き」と「官僚」と「国民」が、歴史を作る「道具」として使って来たのです。

そう言った現代史感の上で、天皇の存在は、ある種の意味を持つのでは無かろうか…。

少なくとも、対外的には、それなり以上の尊敬と待遇とを受けている事実は、否定出来ません。

ヨーロッパでは、昭和天皇の事を「エンペラー」を付けずに、ただ『ヒロヒト』と呼ぶ事が往々にして有ります。

勿論、雲上人は<姓>が無く、<名>だけなのですね。

『エリザベス』であり『ナポレオン』であり『フアン・カルロス』なのですから、別に「ヒロヒト」と呼ばれたから、即馬鹿にされてる訳では有りません。

しかし彼は太平洋戦争の「一方の責任者」と、ハッキリ見なされています。

それでも、たとえ「象徴」に過ぎない、「シンボル」だと言いつのった所で、世界各国からは、一国の、しかも縄文文化からの途切れる事の無い文化を育んで来ている独立国家の『元首』として、遇されます。


それならそれで、居ても別に良いでは無いか、と思う様になりました。

少なくとも、「どこの馬の骨」では無い。

少なくとも「千四百年前の馬の骨」なのです。

外交儀礼状、それで良いかな、と。

橋下徹より、ずっと良いかな、と。


「君が代を強制するべきでは無い」と、今上天皇はおっしゃった。

「再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。」とも。

少なくとも、これまでと違う天皇の姿が、そこに有るのでは無いか。

昨日のツイッターで、「たまたま今の天皇が常識人である様だが、世襲である以上、安心出来ない」という意見が有りました。

それは確かに、そうかも知れません。

今上天皇の個人的資質なのかもしれません。

まあしかし、彼等は内なる規律で、国の「象徴」としての立場を貫く事を、学び、教えている様で有ります。

その制度を、是とするか。
或は、否とするか。

否定したら、その後のガイドラインは出来ているのか。

無理でしょう。

フランスの様に、国民が「武装蜂起」で来うるだけの「無鉄砲さ」と「行動力」とが無い国民には、事務手続きで天皇を否定出来るなど、思えない。

されば、折り合って行くしか無いのでは無いでしょうか。


そして、国旗と国家。


これを変更する事は、可能でしょう。

しからば、変える手続きをすれば良い。


そして、言いたかった肝心な事は、公務員としての「心構え」と「自律」の事なのでした。

繰り返しますが、私は『橋下徹』なる人物を、全く評価しません。
完全に否定します。

何か、大向こうする目新しくて、且つ意味不明な事を大声で唱えて、颯爽と振る舞うだけの人物と見ています。

小泉純一郎と同じ。

違いは、小泉某は「自分のやっている事」の意味を理解していた。
アメリカへの「財務金融的優遇措置」を脇目も振らずに実行しようとしていた。

橋下某は、どこかで聞きかじって来た「如何にもな事」を唱え、大衆受けする敵を作って叩き続け、時流を創るやり方は同じでも、そのやる事の意味は分っていない。

小泉某は、完全なる詐欺師でした。

橋下某は、単なるガキ大将です。


しかし、その橋下徹の総てに於いて、恐らく最初で最後、唯一支持出来ると思えるのが、「教職員の国歌と国旗」への強制です。

これ又、多いに誤解されるで有りましょうが、敢えて言います。


所で、ツイッターのタイムラインで、こんな呟きを見かけました。


@hirougaya 例えば「君が代は日本の国歌」と信じる人でも、教員の行動や自由をあそこまで統制・制限することには眉をひそめる人が多いのではないでしょうか。


逆だと思いました。

国家であればこそ、公務員であればこそ、その立場として「敬意を表する」(ふりをする)必要が有る筈です。

思想心情は、百人百様です。

そして、思想の自由は基本的人権であり、憲法でも保証されています。

しかし、それとは別に「公務員」の立場と言うものが有りましょう。


民間企業の社員と違って、公務員は「国家」か「自治体」に採用され、その為に働き、そこから報酬を受けるのです。

教職員は、公務員です。

その公務員は、国歌や国旗は、たとえ嫌いであろうが、否定しようが、敬意を示す事が義務なのでは無いのでしょうか。

君が代と日の丸を否定する事は、個人の思想の自由で保証されている事でしょう。

しかし、公務員が「公務」に於いて「国歌」に背を向ける事が、許される筈は無いと信じます。

陰で否定すれば良いだけ。

公務の場で、公務員が国に対する忠誠を否定するのであれば、その姿は既に公務員では無いと思うのです。

国旗に、国歌に、規律をする事が嫌なら、選択は二つある。

公務員を辞める。

または。

現行の国旗と国歌とを変更する。


もし、公務員に対して、国への忠誠を求める事を否定するのであれば、それは正しく、「霞ヶ関」が国民に背を向けて、アメリカに忠誠を尽くしているかの如き行動に、意義を挟む根拠を失ってしまう事を意味しませんか?


戦争に反対することは国家の意思に逆らうことであり、公務員であろうとも抵抗の権利があることは自明のはずです。パリコミューンにせよロシア革命にせよ、公務員・軍隊の反乱ー命令の拒否ーによるものです。


その通りです。

一字一句、肯定致します。

それでもしかし、その「命令拒否」は、昭和30年にやらねばならなかった事で出は無いのでしょうか。

いま、日本は戦争に向かっているのでしょうか。


ここからが、悩みに悩んだ所なのです。


過去の過ちを、今の世代が責任を負う。

確かに、遅すぎる事は決して無く、責任を取る事は、後からでもいいでしょう。

でも、「今」まさに『卒業式』で国歌斉唱の際に、自分だけ起立を拒否する事が、『公務員の抵抗の権利』に当てはまるのかと考えると、直ちに肯定出来ない何かを感じてしまうのです。

生徒達の「卒業式」そのものを否定してしまっている結果に、なっている様に見えるのです。

該当の教師は、事前に生徒達に自分の立場を説明し謝っておいた、と知りました。

そこまで「君が代」を否定するのなら、少なくとも公立学校の教師は辞めて、立場を変えて取り組むべきだと、考えてしまうのです。

事は、国歌や国旗の正統性を問う次元を越えて、公務員の自覚、責任、行動原理の次元の論争になってしまう。



ここまで書くのに三日かかりました。

澤田様に、この文章で、私の考え方の本質を理解して頂ける自身は、有りません。

確かに、いま大切なことは国家を超える思想を打ち出すことです。という訴えは、完全に肯定致します。

しかし、ご指摘の「私の嗜好」で言えば、「日の丸」は美的に完成し尽くした意匠だと思いますし、「君が代」は荘厳な響きは他の国々に負けないと思います。

その言は撤回致しません。

あくまで、歴史の怨執を越えた所で、語って来ました。

そして、その「歴史の怨執」の部分は、絶対に肯定出来ません。


しかし、再度いえば、敢えて言えば、総て旗や歌のせいでは無く、国民のせいなのだと思います。

その「怨念と確執」とをぬぐい去るべき、国民をあげての論議と、理解と、和解とが必要です。


そして、新たな国旗や国歌が制定されれば、どんなにデザイン的に劣っていようとも、音楽的に違和感の有る物であろうとも、私は即座に忠誠を誓います。


それまでは、旗は旗、歌は歌、として粛々として対応して行く事でしょう。

誤解されようと、妄言と言われようと。


戦争を、繰り返してはならない。

国民を、死地に追いやり、餓えに苦しませ、他国民をも殺し、傷つけて、誰も勝者など居ません。

私は、戦争を否定します。

軍国主義の台頭も拒否します。

いま、政治の舞台の一部の跳ねっ返りが野郎としている、改憲論にも与しません。


でも、だから、今は「君が代」はそのまま受け入れ、「日の丸」も唾棄しません。

だって、我々の親の世代が、否定しなかったのだから。
我々が、まだ否定していないのだから。


迷言、失言、妄言なのでしょう。


そんな私ですが、平和な未来を願っています。

原発も拒否します。
増税も拒否します。

国民の平和と安全とを蔑ろにする政治家どもを、激しく憎みます。

国民に奉仕する立場の「公僕」達が、その依って立つ基本を忘れ、祖国の安寧を軽んじて、省庁の利益の追求を優先し、翻って自分達の豊かな老後と、限りない名誉の為に突っ走る、公務員達を激しく憎悪して居ります。

その様な、公務員の不心得は、公務の場で国歌に敬意をs表す事を拒否する態度と、同じ線上にある気がしてなりません。



で。

天皇制はどうするのか・・・。

難しい。。。。。


結論も出ず、自己弁護にもなって居らず、自分の精神的立場の正しい説明も出来て居ませんが、迷って迷って、投稿致します。


コメント (13)
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