晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

政権交代で<救国イメージ>だけがドンドン肥大して一人歩きし、鳩が一羽<等身大>で残った。。。

2010-05-31 01:46:10 | 政治と社会
鳩山の様に、国民に向かって<真摯>に謝る首相は、今まで居なかった。



だから、情けない。

謝れば謝る程、真摯であれば真摯な程、「唇寒し。。。」



国民一人一人が、先の8月30日に期待に胸を膨らませた。

官僚支配が終わる。
利権政治が終わる。
世界に侵略を続けるだけが存在意義の如き<アメリカ>の、言いなりになって来た時代が終わる。
「一将成って万骨枯れる」が如き、<大企業優先>社会が終わる。

弱者に陽が当たる。
誰でも、子供を産んで育てられる社会が出来る。
自殺も減るだろう。
ワーキング・プアーも減るだろう。
シングル・マザーの謂れなき差別も減るだろう。
中小企業の倒産も減るだろう。

其れより何より、米軍基地が減る筈だ!

「安定した社会の中で、国民夫々が、各々の人生を<確かな>足取りで歩んで行ける日本に成るかも知れない。。。」


と、皆が期待した。


期待が大きかっただけに、反動も大きかった。


鳩山首相は、何故ただ<謝る>のか。

何故、最低でも<県外に>出来なかった理由を、誰もが納得出来る様に説明出来ないのか。

何故<抑止力>が大切だと思うに至ったのか、が説明出来ないのか。

その抑止力とは、どのような物か、を何故説明出来ないのか。



「普天間飛行場」の国外、最低でも<県外>に移設、との発想は、一部利権にあやかれる層を除けば、全国民が納得出来る<案>である。

それでは、首相の<意志>の元に、実現に向けて内閣が一致していたか。
その線で、しっかり対米交渉をしたのか。
全民主党員が、その政策実現に向けてサポートしていたのか。


以上の総てが、行われていた痕跡が<全く>見えない。


何処の国であろうと、政府の案件は、政府全体で一致して実現を目指すも物だろう。

其れが当たり前。


その点で、『民主党政府』と言う物は、一体なんだったのだろうか。


政権交代前から、連立を模索して、実際に<政策の擦り合わせ>を行って『連立政府』を造った筈である。

その<連立相手>を納得させられない様な結果を、ごり押ししなければ成らない、その理由が、説明されていない。


ただ、真摯に謝っている。


謝るだけなら<阿呆>でも出来る。

「最低でも県外です」
「5月末までには決めます」
「腹案が有りますから。。。」


当然国民は<期待>した。

迷走している様に見えても、絶対に<解決案>が有るに違いない。
国民の、米軍基地アレルギーを煽り立てておいて、其れを武器に最後は米軍に譲歩を迫る筈だ。。。


そのようにして、国民の側は、鳩山がふらついて来るたびに、叱咤激励し、自らに理由を考え出しては自ら納得し、思いはつのり、期待は膨らんで行った。


それで、<イメージ>のみ先行し、膨らみ、一人歩きして行った。


その結果残った物は、悲しさと、悔しさと、落胆と、失望と、怒りと、やるせなさと、虚無感だけ。


その結果、社民党の支持を無くした。
その結果、300万票が危うくなった。
そして、沖縄県民の怒りだけが、増幅する結果と成った。


そして、ぺこぺこ首を振る、<小さな>鳩が一羽だけ残った。

そうだったのだ。

鳩の存在は、所詮は<鳩>のサイズに過ぎなかったのだ。


そして、回りには、誰もいなくなった。


宗主国アメリカが、喜んでいる。
宗主国に忠誠を励む官僚たちが、喜んでいる。
旧政権時代の<利権>に連なる、基地新設に絡める業者だけが、喜んでいる。


「アメリカとの関係が損なわれずに済んだ」
そんなことを言う首相は、アメリカの代官に過ぎない。

自国の国民の幸せにも、平和にも、何の関心も向いていないがごとく、ただ<アヤマッテイル>。


我々は、一体どうすれば良いのだろう。


どうすれば、一部官僚だけで<アメリカ>に顔を向けて動かされて来た日本を、変える事が出来るのだろうか。

どうすれば、そいつらに<血税>を吸い上げられるに済む<日本>を、取り戻せるのだろうか。


謝るだけなら、阿呆でも出来る。


鳩さん、何とか言いなさい!


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知事達の態度と、社民党党首の行動と、どちらが支持に値するか?

2010-05-29 01:10:36 | 政治と社会
私は、今回、福島瑞穂を支持する者です。


多くの声が語る通り、悪いけれど、瑞穂タンは好きになれるタイプでは無い。


しゃべり方は、口中に唾をためているが如くに、ネチョネチョ。
気持ち悪いったら、有りゃしない。

しゃべるその論旨は、あまりにも<甘い>。
切り口は、不正確。
(全共闘時代のセクトの集会だったら<自己批判>させられるよ)

あの人が、『おたかさん』の後を次いだときは、『日本社会党』の人材の無さに、あきれたものだった。
(確かに<おたかさんブーム>で得た女性票を逃がしたくなかった点は、理解出来るが、それにしても「モウちったア~ましなヤツァ居なかったんかい」という風だった)

女性としてみても(おっと、失礼。この際関係ありませんでした)。。。


ただ、異論は多い様だが、今回の彼女の行動は、支持する。


だって、考えてもごろうじろ。


名前は変えても、旧『日本社会党』ですよ。

<反戦護憲>は、彼らの『レゾン・デートル』じゃ有りませぬか。

ここで、反対しなかったら、彼らの存在する<意義>も<理由>も無くなってしまう。


と、言いますか。


「なんで罷免やねん? 自分から閣僚離脱は出来イへんのんか!」
という声も有ります。

しかし、「憤然として<席>を蹴る」と言うと<毅然>として見えますが、その後に与える影響と言うか、効果というか、後に引くものが、薄いのでは無かろうか、と思うのです。

まあ、早い話が<イタリア・ワイン>みたいな物で、口中に含んだときは美味であっても、嚥下するや一気に感慨が消えてしまう。
(ソムリエ用語で「アフターが無い」と申します)
(だれかさんにならって、ここは一つグルメ・ブログということでお許しを)


やはりここは、最後まで<閣内>に於いて<抵抗>し、閣内において最後まで突っ張り通した挙げ句に、閣内において<罷免>される方が、その<足跡>が際立つ、と考えるのは、うがっているのでしょうか?


鳩山さんの、大きなミスですね。

それもこれもきっと、ヒラの官房長官が<甘い見通し>を吹き込んで来た<おかげ>でありましょうか。

案の定、後任が『平野』と来た。


これでもし『社民党』が連合政権を離脱するとしたら、昨今の情勢からして、『参院選』への影響は、侮れないと思いますよ。
(半年前までなら、社民党の離脱なんぞ、ウエルカムであったかも知れないが)


30日とやらの、『全国幹事長会議』で、社民党が一体どのような結論を出すのかが、非常に興味深くなって来た。


<離脱>すれば、<混乱>と<計算外>とが後を引くでしょうね。
<政権にとどまる>とすれば、これまた賛否両論で、轟々たる非難の応酬となろう。

「そこまで政権に未練が有るか」
「所詮は与党で居たいだけだ」
「いや政権に居てこそ、政府に歯止めをかけられるのだ」


しかし、今回の瑞穂タンの行動は、支持します。



それに引き換え、知事の奴らと来たら!


▶「ばかな会合だった」石原都知事は途中退席▶(読売見出し)

>沖縄県の負担軽減の必要性を理解することなどで一致したものの、鳩山首相に対しては「なぜ今この時に知事を招集したのか」などと厳しい発言が目立った。


何を言っているのか。
この時期だからこそ、で有ろう。

政権に取っては、(私は今回の決定?派全く支持しないけれど)今この状況で、地方の前向きな理解を取り付けるべく動くのは、至極当たり前。


>午後3時前に同会館に到着した鳩山首相は、険しい表情を崩さずに3階の会議室に向かった。会場では、閣僚が立ち上がって出迎えたが、29人の知事らほとんどの出席者は着席したまま。


全く持って、<無礼>きわまりない。

たとえ、その政策に反対であろうが、地方の権能者が、その国のトップの入室に<着座>のままとは。

学校でのいじめや、教育現場の荒れた状況が、目に浮かぶ。

地方のトップからして、この礼儀の無さでは、学校教育もクソも無きに等しい。
(ネウヨの諸君は『日教組』のせいにするでしょうが)


大人が、態度で示さなければ、子供達に礼儀作法や、人としての有るべき行動などを、教える事が出来る物か。


>会場外でも、出席者から批判的な声が相次いだ。途中退席した石原慎太郎・東京都知事は「総花的な話じゃしょうがない。ばかな会合だ」と声を荒らげ、松沢成文・神奈川県知事も「政府の交渉は最悪で無能としか言いようがない」と指弾した


石原サン。
貴方は、そのように偉そーな事が言える人ですか?
それこそ「みそ汁でツラあ洗って、出直して来やがれイ」と言ってやりたい。

松沢サン。
貴君は、それほど交渉能力に秀でた、<賢い>お方なのですね。
今後を、よお~く注目させて頂きましょう。


>「大阪は基地負担していないので、真っ先に汗をかかなければならない。できる限りのことをしたい」(橋下徹・大阪府知事)などの声があがった。
【読売新聞/5月27日21時1分配信】


唯一、まともな論旨で話が出来たのが、この(おそらく)一番若い知事であろう。
貴方のおかげで、<ウチナンチュウ>は、まだ救われます。


毅然として<署名>を拒否して大臣を罷免された、福島瑞穂社民党党首を、今回だけは支持する。


▶<普天間問題>社民、首相への反発渦巻く(毎日見出し)

>重野安正幹事長は「社民党の姿が国民に見えるのは連立にいるからだ。離脱すればマスコミも扱わなくなる。選挙前にそういうことも考えねばならん」と説得。福島氏が「(日米共同声明に)『辺野古』が入っており認めるわけにはいかない」と反論すると、「野党になる準備もなく、反対、反対では無責任極まりない」(又市征治副党首)との批判も出た。


こういう考え方の人間は、必ず何処にでも居る。


>維持派は与党としての実績を強調して参院選に臨もうとし、福島氏ら原則論派は普天間問題での妥協が党への支持を失わせると考えたがゆえの対立だった。


原理主義的に言えば、こちらの言い分の方が正しい。

村山富市の時を思い出してみたまえ。


>党首が罷免されるに至った今、「民主党は小政党への配慮がない。結論を押しつけてくるだけだ」(幹部)など、連立パートナーより米側との信頼維持を選んだ首相への反発が渦巻く。
【毎日新聞/5月29日0時54分配信】



繰り返すが、ここは、福島瑞穂を支持する。


人としての、基本的な礼節すらわきまえぬ知事がなど、即刻国に帰って、おのれの顔を鏡でじっくりと眺めるがいい。

そこに一人の<恥シラヅ>が居るゾ。


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予想に違わず反論の嵐?/国家の防衛に関しては百論有って当然だ

2010-05-27 23:20:37 | 世界に置ける日本
昨日、昨今の『普天間』問題の迷走を見るに付け、堪らなくなって、思いのたけを書いてしまいました。


当然批判と反論の嵐であろう、と覚悟はしていました。

何しろ、このブログは<政治ブログ>などと言う物では無く、あくまで私個人の<日記>の如きレベルで、下書きをするでもなく、推敲するでもなし。

書き進むにつれて、方向はドンドンそれて行き、あるいは尻すぼみとなり、挙げ句のはては、タイトル倒れの<羊頭狗肉>に陥る有様。

そのような、つたない文で『第九条』と防衛なんぞを書こうものなら、たちまちにして馬脚を表し、底の浅い青臭い物になる事は解りきっていました。

結果は覚悟の上で、書かざるを得なかった。


そして日が改まり、(予想に反しての少なさでは有った物の)<反論>と<軽蔑>と<おしかり>とが待ち受けておりました。


昨日の文中に書くつもりが、実際には書ききれていなかった部分も多いので、寄せられたコメントにお返事する形で、今日のブログにしてみようと思います。



【348ts】様のコメント

>時々パリさんの考えはそうですか
残念です。
そして軽蔑します。
本当に9条が必要だと思うのなら、日本人自身が憲法改正の国民投票で、9条存続を決めるべきです。
あなた方は擁護派はみながそう投票するように啓蒙活動をすべきです。
決してマスコミのせいなんかにしないでください。


すいません。
軽蔑されてしまいましたか。
ただ、『第九条』を「国民投票で存続をはかる」という方法論を考えていなかった不明を恥じ入りました。
そうですよね。
ただ、私が<マスコミ>攻撃を続ける事は、別の次元の事であると思うのですが。


>既にある憲法だからといって変えさせないように妨害するのは確実に民主主義に反します。


変えさせない様に<妨害>するつもりなどは有りません。
その<精神>を無くして欲しくない、従って<条文>を守って行きたい、と言う事です。


>戦争には相手が必ずあります。
自分だけが一方的に放棄しても相手が放棄してくれないのなら意味がないのです。
みんないっせいに放棄するなら分かりますが独りだけ放棄するのは阿呆です。


私は、あえて<阿呆>で構わないと思っております。
阿呆であれば、必ず戦争に巻き込まれる、という訳では無い筈です。
<相手>はこちらが、<その相手になる>可能性が有るからです。
あらゆる情勢を、正確に把握し、正しく分析し、あらゆる手段を行使する<外交力>で、<相手にならない>様にすれば良いのです。
ただ、この点が、日本には一番欠けている点である事は、承知しております。


>そして平和主義にもいろいろあります。
スイスのように徹底した軍事力を持った上で、永久中立を謳う方法もあります。
第二次大戦ではナチスの領空侵犯航空機も撃墜しているくらいです。
そのくらいの覚悟をもって平和を保たなければならないのです。
日本の9条はエセ平和主義です。


<エセ平和主義>かどうかは、その憲法を<保持>し<行使>する側の問題では無いのでしょうか。
私は、『第九条』自体が<エセ>だとは思いません。


>なぜ日本人にスイスのような国防政策を採る選択権がないのですか?
国防方針は国によっていろいろとあるべきです。
私は失礼ながら改憲の機会を妨害して9条を擁護しようという人は完全に軽蔑します。


国防の論議を<避けて>きたのは、今までの政権です。
論議は、当然必要ですね。
しかし、現行の<マスコミ>のような、偏った周知手段しか無い中で、いくら論議をしても、所詮は正しい方向には向かわないような気がします。
私は、『第九条』を廃止する動きを<妨害>する気も、その<手段>も有りません。


>でも時々パリさんの主張はあまりにもおかしいです。
いまそのような防空システムがないのですから
この防空システムが完成してから
戦争放棄の平和憲法を再度規定するのが筋ではないですか?


このブログは<論文>ではありません。
物事の順序より、情念を綴っております。
筋論はそれなりに承ります。


>この憲法は日本人が考えて制定した憲法ではありません。
国民は一度たりとも意思決定の機会を与えられていません。
仮に現憲法が素晴らしいとして
私は他人の功績を自分の功績のごとく自慢することをメンツを保つこと説く神経が理解できません。
例えて言うのなら
誰かの作った素晴らしい論文を自分の名前で発表して誇りに思っているようなものです。
本当に本心で書いているのでしょうか?


私は本心で書いております。
他人の功績をくすね取る行為とは、全く別の話では無いでしょうか。
現行憲法の下書きを<GHQ>から渡された際、日本側のスタッフが論議していた筈です。
100%丸のまま受け入れている訳では有りません。
(この条文に関しては、特に拒否出来なかったでしょうけれど)
名画を寄贈されて、それを美術館の目玉にしているからと言って、その美術館は<他人の功績>をくすねている訳ではない。
あくまで、その絵は<名画>なのです。


>しかも「優れた民族だ」などとよくもまあ・・・
厚顔無恥にも程があります。
それをいうのならば、自分達で憲法も作ることができないくせに「優れた民族」を自称するために9条平和憲法を悪用しているということになります。
以前のエントリーであれ程日本人を面罵しておきながらよくもまあ「優れた民族」などといえますね。
私なら口が裂けてもそのようなことはいえません。
いままでのあなたの主張が全てむなしくなります。


良く行間を呼んで下さい。
今のままの日本人が、<優れた民族>などとは一言も言っておりません。
この憲法の<精神>を理解し、その精神のままに将来を築いて行くのなら、ということです。
それに、今まで<日本人>の総体と、その本質を<面罵>して来たつもりは有りません。
あくまで「それは変だろ」と言う点について、喚いて来ました。
良く読んで頂ければ、私が如何に『日本』と『日本人』とを愛しているか、お解りになれると思っておりました。
いかんせん<表現力>の不足は、素人故ご容赦いただければ、幸甚であります。


>その愚かな日本民族がどうして敗戦後の1年足らずの間で、
『全人類にとっての、<壮麗な>哲学であり、<夢のような>理念』
を生み出せるぐらい優秀な民族に豹変したのでしょうか?
それをもって「奇跡」というのならもうファンタジーの世界ですね。


『奇跡』の様な<不戦の誓い>を全うして行けるとしたら、それは<優秀>な民族だと言えると思います。
戦後一年足らずで<変貌>する訳も無く、しかしそうなれる<繊細一隅>のチャンスが、<不戦の哲学>を実戦する事では無いでしょうか。



【ん~と】様のコメント

>しかし…、鳩山さんの集合命令に知事が従わないのは、普通に今までの行動に対するツケだと思いますよ。数日前に言った事がすぐ翻るなんて言葉の軽さでは、トラストミーなんて無理ですよ。
というか今の民主政権(小沢政権?)に対するですかね。
自分達が散々批判していた事なのに、自分達が同じ事を言われると何も責任を取らない。
審議にしても最近見る限り強行採決ばかりですし、意見を聞くというよりは無理矢理強行突破しているとしか見えませんから。


それまでの<ツケ>で、首長達が自国の首相の<依頼(命令では無い)>に従わないのは、彼ら(知事達)の<人格>の問題だと思います。
それまでの首相の行為へのツケなどと言う事は、立場上あり得ない事でしょう。

「責任を取らない」と何故おっしゃるのか理解出来ません。
だって、これからでは無いですか。
強行突破は、<反対の為の反対>に徹している<野党>に大半の責任があります。
それまでの自民公明政権の取った<強行採決>とは、中身が違いますね。



【tori】様のコメント

>いえ、間違いです
自衛隊は先制的自衛権も認められています
ある国から弾道ミサイル攻撃があると断定されれば、発射前にそれを攻撃・無力化することは自衛の範囲です
国防と抑止力を語るなら、最低限自衛権くらい勉強した方がいいでしょう


そうでしたか。
勉強不足で、申し訳有りません。
領空侵犯されても、領海侵犯されても、相手が発砲しない限り打ってはならない、と聞いていた物ですから。



以上、コメントの抜粋と、それに対する私の<個人的>見解を述べさせて頂いた。

かっては『非武装中立』論を真剣に支持していた私としては、この問題は、矛盾に満ちた自分の懊悩をさらけ出す事になってしまうのです。

ただ、実際に『非武装永世中立』なんて立場が貫けるとしたら、それこそが<人類>の未来への大きな道しるべとなる事であろうとおもう。

現実的には、『核武装』はもちろん論外だが、しかし<核の技術>は有る事、いつでも作れる事、を対外的に示しておき、納得させておきながら、「絶対に作らない」だけの<自制心>を持って、、依頼へ歩んで行くべきだと思う。

しかし人間は、おもちゃを手にすると、絶対に飾っておくだけでは我慢出来ない、哀れな生き物なのです。


現実論しか根底に無い人達にとっては、こんな事は<タワゴト>以外の何物でもないだろうけれど、それでは450万年の人類の歩みから、一歩も出ようとしない事をを意味すると思う。


日本人は、概ね<前例のない>事を嫌う傾向に有る以上、夢のような理論は、受け入れられない事なのだろう。

私は、いつまでも<夢見る>熟年で居続けたいと、願っているのです。


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普天間飛行場問題で揺れる今、あえて<国防と抑止力>そして『第九条』に関しての想いを書いてみたい。

2010-05-27 00:03:59 | 世界に置ける日本
私は、基本的に<護憲派>です。


そして、かつての私は<新左翼>のシンパでした。

その昔、日本にいた頃は、『日本社会党」に投票していた。
自衛隊にも、積極的に<反対>と唱える立場にいました。
戦争を知らないくせに、戦争を憎んでいました、


私が、実際に戦争を実感したのは、物心ついた頃、上空をアメリカ軍の双発双胴戦闘機『ロッキードP38』が飛んでいるのを見たときでした。

抜けるような青空を、優美な姿で、しかし独特のプロペラの爆音を響かせながら、私の頭上を編隊を組んで飛翔して行きました。

ゼロ戦に対抗してアメリカが開発した、終戦直前に導入された<無敵の>戦闘機であった事は、後になって知りました。

そして、国道を何百台もの<戦車>が騒音と共に走り往き、後にはキャタピラーによって抉られて、規則正しいくぼみが延々と続く痛んだ道路舗装が残されたのでした。

それが、『朝鮮動乱』勃発に伴い出動した『アメリカ軍』だったに違いない事は、ずいぶん後で気がついた物でした。



パリに来るときは、パキスタン航空<中央回り>と言う便でした。

北回りでも、南回りでもなく、中央回り。

羽田を発って、北京着。
大きな木造白壁のターミナル・ビルの外壁には、看板一枚一枚に、<毛><沢><東><主><席><万><歳>と漢字で(あたりまえ)書かれた、5x3メートルくらいのサイズの看板が架かっており、ドアの外にうっかり出たら、延々目の届く限り続くポプラ並木で、後は何も無く、黒塗りの車が走って来くるのが見えました。
うっかり<(密)入国>してしまったのでした。

次に、ラワルピンジ着。
さらに45分飛んでカラチ着。

真夜中にも関わらず、小さなまるで一軒家みたいなターミナル・ビルの屋上に、黒山の様に人影が群れていました。
ヒコーキを見物に来ていた現地の住人だった様です。

その後、ドバイ着。
現地時間で夜中の2時頃だったのに、無人のロビーを、回転ブラシの床磨き機を操作している<掃除夫>がいて、ピカピカの大理石のロビーといい、なんて<金持ち>の国なんだろう、と感心したものでした。
まだ、ドバイなんて、誰も知らない頃の事です。

その後、カイロ着。
ここだけは、機内待機。
窓から見ると、滑走路の端々を<逆モギ(=戦車止め)>が取り囲み、あちこちで<高射砲>が空をにらんでいました。
イスラエル軍が、5日戦争で『アラブ連合』(今のエジプトとシリアが一つの国だった。。。)軍を粉砕し、以後エジプトはずっと<戦時下>体制だったのです。
だから、トランジットの外国人は、機内から出してもらえなかった。

その後、フランクフルトにおりて、やっと最終目的地、パリのオルリー空港まで実に33時間もかかっていました。


寄港するたびに、離陸後<機内食>がでて。何と7回(!)もの食事を食べたのでした。



明治公園から日比谷公園まで<デモ>をして、機動隊の<直接行動>で青山通りの<ガードレール>に押さえつけられて、ガードレールが壊れて全員押しつぶされ<死ぬ>かと思ったり、機動隊の放つ<催涙ガス弾>で、目からも鼻からも、よだれと涙とがダラダラ流れ落ち、痛む目をレモンで中和しながら、検挙された友達のアパートに急いでまわって、派の機関紙など証拠になりそうな<ブツ>を処理したり。
『ベトナム戦争』に反対し、<反帝反スタ>のスローガンをシュプレヒコールしていたとは言え、戦争の何たるかなど、まるで解ってなどいなかった。


実際にカイロで高射砲を見た時に<鳥肌>が立った程でした。


それ以来、ずうっと<反戦>主義。


ただ、世間を知り、世界を知るに付け、<国防>は不可欠の事項である、事は認識するに至ったものです。

ですが、日本は<戦争>に参加すべきではない、との理念は揺るがないで、今日に至っています。

12月8日には、開戦に至らざるを得なかった<当時>を慮り、8月15日には、無茶な戦争に引きずり込んで行った、軍部に怒りを感じて来ました。


そして、その<開戦>に至るまでの経緯を知るに付け、長州閥の愚かさ、彼我の戦力比較も、国力の分析も何も無く、ただ「神国日本は負ける筈が無い」などと意味不明のまやかしだけで、戦争に突入して行った日本軍部の愚かさに、腹を立てていました。
しかし、そこに至るまでのレールを敷き、国民の意思を麻酔状態にして追い込んで行った、マスコミの責任の方に目が向く様になっていったのです。


いま、沖縄での駐留米軍の意味と、抑止力の意味とが、問われている。


多くの解説が為されているので、アメリカ軍が日本に駐留する必要性の無さも、抑止力と言う言葉のまやかしも、ここでは繰り返しません。


ただ、現実問題として、米軍、安保、日本の防衛、憲法九条、という事実が立ち塞がって来る。


小泉某の政権が『日米安保』を変質させてしまっている事に、先ず留意する必要が有ります。

アメリカ軍(特に海兵隊)の主要任務は、イラク、アフガンとパキスタン経の作戦行動への進発に有り、日本の基地は<後方任務>でしかなくなっている。

日本に有事が勃発したときの、安全保障上の国防は、第一義的に『日本国自衛隊』が務める事になっている。

しかも国境紛争には、米軍は一切介入しない事になっている。


駐留米軍の役割は、先ず最初に在日アメリカ人の保護と救助。
第二に、イギリス、カナダ、オーストラリア、及びニュージーランド国籍人の保護と救出。
三番目に、アメリカのグリーン・カード所持者の救助。
その次四番目に、その他の国籍の人々の保護。


と言う事は、米軍は日本にいながら、日本及び日本人を守り救ってくれる訳では無いのだ。


従って、有事の際は、我が<自衛隊>が防戦するしか無い。
(当たり前と言えば当たり前では有るが)


我が自衛隊は、世界有数の軍事力を有するらしい。

アメリカに押し付けられた、やたら高価なハイテク監視航空機やら、アメリカはすでに実戦からは退役させている戦闘機やら爆撃機やら、時代遅れになった戦車やら、数の上では、アメリカやロシアには及ばない物の、ひがむ事は無いだけの軍事力らしい。


一体、何処の国が攻めて来るのか、というあり得ない議論もここでは置いておく事にしよう。
(中国と北朝鮮と、もしかしたらロシアと言っているネウヨが居るが、国際政治環境の理解出来ない人種とは論議が成り立たない)


ただ、その<有事>の際、はたして第九条は自衛隊に軍事行動を許すのか、と言う点は、クリアーにしておく必要が有る。


第一撃を受けた後なら、反撃しても良いらしい。

しかし、核ミサイル戦なら、それでは既に遅すぎる訳だ。
しかし、それを言うなら、米軍が居ようと、『核の傘』が有ろうと同じ事。


万一攻められたら、これは理屈抜きに、反撃するしか無いだろう。
第九条も、反撃は認めている。


しかし、そのような事態は、考えにくい。


それより、発想を転換したいのです。


第九条は、存在する。
アメリカが押し付けた、のどうのこうのはどうでも良いのだ。

有る以上、守り抜くべし。


だってそうでしょう。

人類史上、<戦争放棄>を謳った文明なんぞ、何処を探しても存在しないのです。


これは、落ち着いて考えてみると<素晴らしい事>では有りませんか。


450年前、初めて2足歩行を始めた<類人猿>のリュシー以来、<猿人><原人><旧人><新人>と進化して来た、その最進化形である『ホモ・サピエンス・サピエンス』、つまり私たち「霊長類ヒト目ヒト科ヒト」だけが、殺しあいをする生物なのです。

地球上の生き物の中で、(知る限り)捕食行為以外に<同類>で殺しあう、という極めて野蛮で<原始的>生命である<人間>が、戦いを<放棄>したのです。


これ以上に、画期的で、崇高で、格調高い理念が他に有るでしょうか?


もし、日本人が自分達だけで、総て『憲法』を作成していたら、このような素晴らしい<理念>など、何処からもでて来る筈が無いでは無いか。


この素晴らしい『憲法』は、全人類にとっての、<壮麗な>哲学であり、<夢のような>理念なのです。


「守ってみせようでは有りませんか」、と言う気にならないですか?


他の如何なる人種であろうと、このような素晴らしい<理念>を持てる<進化した人類>は、どこにも居ないと断言出来る。

この憲法を有するかぎり、世界中のあらゆる人種の総てより、優れた民族である、と胸を張ってもいいのです。


である以上、メンツにかけても、守りたい。

450万年の人類の歴史に置ける、輝かしい<奇跡>なのだから。



では、具体的には、祖国の安全をどう保証するか。

これが<知恵>の見せ所であろう。

おつむの良い<官僚>の皆さん方は、ここにこそ、その素晴らしい(と自分で信じている)頭脳を、お使いいただきたい。


私の考える事は、次の通り。


<敵>のミサイルを、日本の領土に到達する以前に撃ち落とせる、対空ミサイル・システムを練り上げよう。

それを使用するときがくれば、先制攻撃では無い以上、敵の第一撃の着弾前でも<反撃>で切る様に、憲法を改正しよう。

そのシステムをパーフェクトに活用出来る為に、監視衛星のネットワークを確立しよう。

日本を、<専守防衛>のシステムで<針ネズミ>の様に武装しよう。

その為であれば、たとえ『消費税』が15%(国際水準)になろうと構わない。


そして、<第九条>の基、「絶対に他国への先制攻撃をやらない」誓いを、改めて全世界に向けて<公式に>発信しよう。


ダメだしされそうだけれど、私はその線で行きたい。

理想主義は、21世紀に生き残る余地はないのだろうか。


そして、<ヤルタ戦勝国クラブ>に過ぎない『国際連合』とは距離を置く。

出来れば脱退して、膨大な<分担金>を、自らの防衛費にまわそう。
拒否権も無いメンバーで、第2位の分担金など、払う必要なし。

国連の名の下に、如何に多くの残虐行為が行われて来たか。

もっと異なった<国際組織>を創ろう。
日本がリーダー・シップを発揮して。


それにしても。


▶知事さん冷ややか、首相要請会議に18人欠席(読売見出し)

>沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題に関し、鳩山首相が開催を要請した27日の全国知事会議に、4割近い18知事が欠席することが分かった。


総理大臣の要請をも無視する<知事>って、一体何なんだろう?


>◆欠席予定の知事は次の通り(敬称略)◆

 達増拓也(岩手)、吉村美栄子(山形)、村井嘉浩(宮城)、佐藤雄平(福島)、福田富一(栃木)、川勝平太(静岡)、村井仁(長野)、神田真秋(愛知)、嘉田由紀子(滋賀)、山田啓二(京都)、荒井正吾(奈良)、仁坂吉伸(和歌山)、井戸敏三(兵庫)、石井正弘(岡山)、二井関成(山口)、真鍋武紀(香川)、中村法道(長崎)、東国原英夫(宮崎)
【読売新聞/5月26日18時15分】


在日米軍基地を、沖縄だけに押し付けて、何とも思わない首長共。

恥を知れ。


>米海兵隊岩国基地を抱える山口県の二井関成知事は「これ以上の基地負担は全く考えられない。行事への出席を取りやめてまで出る意味はない」と報道陣に説明した。
【同】

このように言うヤツバラでも、基地問題を<日本全体の問題>と捉えていない、自分の所には要らない、というエゴに過ぎない。

日本国の首相の要請にも応えないで、『日本人』と言えるのだろうか??

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第一幕『合衆国大統領の官僚達』の勝利/平素「陛下の官僚」とうそぶく連中の底が見えたり!

2010-05-26 00:12:29 | 日本人の意識と精神構造
今まで<民主党政権>を支持、または積極的支持はしないまでも、少なくとも鳩山首相の唱える『普天間飛行場』の県外移設を支持して来たブロガーのかなりの部分が、<鳩山退陣>を求める論調に動いている。


私は、その流れには懐疑的であります。


ブログ『政治の季節』http://blog.goo.ne.jp/yamame1235http:の「官房機密費の意味する物・・・危険なマスコミ」に示されている通り、日本は<政権交代>は成し遂げた物の、未だ<権力の交代>は為されていないのだ。


65年間の長きに亘って、ただ<アメリカの意向>にのみ追随して来た日本の政治のシステムに於いて、「一体誰の為の政治なのだ、誰の為の官僚なのだ」、ともいうべき<制度の疲労>が、政権交代が為されてわずか8ヶ月やそこらで、改善される訳が無い。



上記ブログを、一部引用させて頂く事とする。

(引用開始)
>確かに”政権”は、自民党から民主党に移った。
そこでわたしたちは誤解してしまった。
”政権交代”=”権力交代”であると。


>しかし行く先々で謝ってばかりいる鳩山総理に権力者の姿を見ることはできない。
身内からでさえしつこい批判・抵抗を受けている小沢幹事長に絶対権力者の姿を見ることは難しい。
自民党から民主党への交代は、政権交代ではあったが権力交代ではなかったのである。

>真の権力は、官僚、検察、財界、マスコミそして自民党などの複合体、さらにはアメリカの一部勢力に握られていたのであり、それは未だに変わってはいないのではないか
(引用終了)



そんな政治風土と社会環境との中に有って、友軍(民主党)からの援護射撃も無く、それどころか、己の内閣の閣僚達にまで好き勝手に足を引っ張り続けられ、実務の手足となるべき<官僚>共は、あれこれ必死で<アメリカの意向>を振りかざし、やれ「アメリカとの関係にヒビが入る」だの、やれ「アメリカは怒っている」だの、やれ「抑止力は重要」だのと嘘をついて、がんじがらめに取り込んでしまう罠の中で、一体何が出来たのか。


頼みの綱とも言える<国民の支援>はと言えば、これまた必死で抵抗するマスコミに依る操作のおかげで、80%もの国民から<不支持>を突きつけられる。

正確な事実の伝達、と言う己の義務を忘れ去り、些細な事柄の揚げ足を取っては、<宇宙人>だの<愚か>だの、自国の首相を、まるで敵国のマスコミの宣伝であるかの如き足の引っぱりぶりは、見ていて目を覆いたくなる醜さ。



『敵国条項』がはっきりと残されている『国連』活動と言う<美名>の元に、憲法を無視してなし崩しに自衛隊の海外派兵を行い、『日米安保」を何時の間にか『日米同盟』とやらに変質させてしまった<自民公明政府>の対米朝貢政策を改める絶好の機会を失った。

世界中の何処にも見られない、『思いやり予算』などと言う<馬鹿げた>大盤振る舞いを止める、絶好の機会を失った。

『地位協定』などという愚かな<自己否定>の、日本を卑下する条約を改める、絶好の機会を失った。


それもこれも、総ては<官僚とマスコミ>とのタッグに依る成果であり、日本に取って真の民主主義を誕生させ、真の独立を果たせる機会の喪失であった。


ヒラリー国務長官は、鳩山の決定を歓迎した。

アメリカの<全面的勝利宣言>である。



恐れ多くも、<陛下の官僚>などとうそぶき、政治家など単なる飾りとしてしか見ておらず、国民の生活や、痛みや、苦しみなどには全く無関心で、ただおのれ達の<エリート意識>だけにふんぞり返って、「この国は自分達が動かしている」とうぬぼれ惚け、この日本の運営を所詮アメリカの言いなりになる事でしか、成してこなかった我が国の<官僚>とは、一体何なのだろう。

<陛下の官僚>など恐れ多い。

何の事は無い。
<合衆国大統領の官僚>に過ぎないではないか。


彼ら<官僚一家>の組長である『検察』と、オール反民主で凝り固まって、正しい分析も行わず、国益に沿う論陣も張れず、タダ自国の首相の足を引っ張って<嘲笑>しているマスコミは、自らの成す事とそのもたらす結果を、もし<解って>やって来たのであれば、本当の売国奴であり、解らずにただワイワイとはしゃいで反政府の煽動をやって来たのであれば、救いようの無いバカである。


このような<身動きの取れなくする>彼を取り巻く環境の中で、鳩山首相が<宣言した約束>を実行出来なかったのは、彼が辞任すれば済む様な話とは訳が違うと思うのだ。


責任を取るのは、鳩山では無いと思う。


彼に、<権力>を与えられない<取り巻き>の方であろう。
この<取り巻き>の中には、当然我々<一般国民>も含まれる。


80%の、鳩山内閣不支持の国民達。
それを生み出して来たマスコミの諸君。

敵は、鳩山首相ではないのだよ。


真に戦うべき相手は、アメリカの手先となって、日本を売り渡そうとしている、旧政権の政治勢力、及びそのシステムの中核を成す<官僚達>と、さらには、それらの<子分共>を良い様に使って、日本を65年間間接統治し続けて来て、いまだに日本を属国扱いをしている、『アメリカ』そのものなのだ。


日本の各種政策の類い。
商工政策。
輸出入政策。
金融政策。

アメリカの対日政策の類い。
農薬まみれの穀物から牛肉に至る、あらゆる農産物の輸入促進を迫る対日通商政策。
東アジアに於いて、唯一<軍事基地>の縮小を行わない、対日軍事政策。
通信から医療薬品、航空行政に至るまでのあらゆる不平等。

財政赤字を埋め合わせる<国債>の半強制な売りつけ。

郵貯と簡保の資金欲しさでの『郵政民営化』の押しつけ(小泉某はもともとCIAだっただけ有って、忠実に実行した。リーマン・ショックが起こらなかったら、『長銀』と同じ運命を辿っていた)


思いやり予算に見られる<やらずぶったくり>の対日政策は、あの国が日本を<対等のパートナー>などとは、決して見なしていない事を、如実に物語って居るでないか。


いい加減に目を覚まそう。


初めて、アメリカ政府の指示する路線と違う事を言い出した、<アメリカからの離脱>を言い出した首相は、これからの新しい日本のシンボルではないのか。


密約に次ぐ密約を取り結び、徹底してアメリカに尽くし続けて、貢ぎ続けて来た<自民党政治>から脱却して、アメリカと対等に独立国家同士の提携関係を築ける為にも、鳩山は止めるべきでは無い。


まだまだ、第一幕が終わったばかりだ。

これから、間奏曲を経て、第二幕、第三幕と<あれに荒れて>も良いでは無いか。


今こそ我々『日本国民』は、日本の真の対米独立と、その未来の為に結束しなければならないのであって、鳩山首相に退陣を迫るときでは無い。


<アメリカに隷属>する関係に終止符を打ち、独立国として、主権国家として、対等にアメリカとの関係を築き上げて、官僚共を<事務方>としての分をわきまえさせて、日本の大掃除を成し遂げる、望まれる『最終楽章』を迎える為に、鳩山首相は、捨て石になって欲しい。

もっともっと<泥を被って>、道筋を付ける役を果たして欲しい。


そうで無ければ、沖縄県民、日本国民、そして<彼自身>も救われない。


と、私は愚考する次第であります。


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日本の将来や国益など考えない既得権層/普天間の迷走の原因たる抵抗勢力の<障壁>に悲しみを覚える

2010-05-24 06:35:34 | 政治と社会
数日前、『普天間飛行場』の『辺野古』での決着、との報に接して、たまらない虚脱感と言うか、哀しみに包まれてしまった。


旅先のこと故、ブログに書く気力も湧かなかった。


そして、あるツイッターに、興味深い<つぶやき>を見つけて、考えてしまったのでした。


要するに、この国を取り囲む腐敗した既得権益は、想像以上に根深いこと。この八ヶ月でよくわかった。 圧倒的な民意を受けて、選ばれた首相がこれほど海外・県外に基地移設を試みても、アメリカはもちろん国内のマスコミ、検察、官僚、利権関係者にここまで、つぶされるのだから@aobadai 0301



そうだよなあ~。


あれだけ頭の良い筈の鳩山首相が、あれだけ<県外>と<5月末>とを明言していて、最終的にはガラガラと何かが崩れ落ちるが如くに、現行案に限りなく近い線で決まってしまうなんて。


やはり、旧政権下の既得権層の抵抗は、我々一般の国民の目には触れない所で、
ものすごい<大障壁>となって立ち塞がっているのだろうなあ、と改めて想像する事になったものです。


それに付けても、もしこれが『小沢首相』であったなら。。。


「歴史に<タラ>と<レバ>とは無い」とは言うものの。
事はもっとスムーズに運んで居た事であろう。


それを思うと、一年前の『東京地検特捜部』のやり口は、決定的に日本の改革を止めてしまった。

言い換えると、<検察>権力を筆頭に、官僚制度に依る旧体制に日本で、如何に甘い蜜を啜っていて階層が、如何に沢山いたか、と言う事だ。


自分達の<蜜の壷>を守る為だったら、日本という国の事など<何にも>考えていない、ただただ自己の利益を確保出来れば良い、という連中が日本を動かして来たのだ。



▶鳩山首相と仲井真知事の会談録▶(沖縄タイムス)


>鳩山首相

 「あの、知事から今その話をいただいて、厳しいことは十分に理解いたしております。県民の皆さん、特に知事を中心として県民の皆さんの思いというものをしっかりと勉強させていただいて、県民の皆さんに理解が少しでも深まってまいるように最善を尽くしてまいりたいと思っております。そういう意味で知事からお話がありましたように、県外という思い、すなわちできる限り例えば訓練などもいま申し上げたことをさらには訓練の在り方も、さまざまあろうかと思っておりますが、県外に負担をですね求めるようにこれから積極的に行動してまいりたいと思っております」

>仲井真知事

 「そうしますと『県外』っていうのはまだ何か、もう終わったんではなくて続けておられますか」

>鳩山首相

 「これからも、訓練の話などを中心にお話を申し上げましたけれども、そういったことの中で極力ですね、実質的に沖縄の県民の皆さんに、特に現在普天間でありますけれども、普天間に集中しているこのご負担ができるだけ軽減されるように最善の努力をしてまいりたいと。これはアメリカとの交渉ごとでございまして、これから求めていく部分も多々出てくると思っていますが努力をしてまいりたいと思っています」

>仲井真知事

 「まだ全部終わりではないということですか」

>鳩山首相

 「これは終わりとは思っておりません」

>仲井真知事

 「あぁ、そうですか」
【沖縄タイムス/政治/2010年5月23日 13時50分】



あえて期待したい。


小沢さんに極めて近い筋からの情報に依れば、週明けにも宗男議員が<官邸>の特命を受けて、どこぞに飛ばれるそうである。

鳩山さん自ら言明して来た期限が切れかかって来た現状にあって、最低何とか形を作る為の<逃げ>の手を打っておいて、今後も<自らの求める>県外移設への模索は続けて行く。

その様に<努力>を続けて行くつもりである事を。


このまま『辺野古』では、やはりあまりに悲しい。



それにしても不埒なのはこの男。


▶石破氏「首相は民意を軽んじている」(産経見出し)

>石破茂自民党政調会長「名護市長選前に現行案を基本にやるということだったら自民は協力するといってきたが、首相は応えず、その結果、(反対の)民意が示された。(首相は)民意を軽んじていないか」
【産經新聞/新報道2001抄録/5月23日21時38分配信】



君たちに<そんな事>を言う資格が有るとでも思っているのか!


「民意が示された」


と言う事は、<自民公明政権>が沖縄県民に押し付けた<辺野古>案は、沖縄全県を上げて<反対>と言う事、を証明した訳だ。

と言う事は、自民公明政権が沖縄県民に押し付けた<辺野古>案と言う物は、沖縄県民の民意を問うていなかった事、が証明された訳だ。


第一、自民党政府が<民意に沿った>政策を行った事が、一度でもあったとでも言うのか?


あなた方には、現政権のもたつきを攻める<資格>なんぞ、これっぽっちも無い、と言う事を肝に命じたまえ!


そして、石破さん。
貴方は、戦闘機のプラモデルかなんかで遊んでいれば宜しい。


アメリカ利益代表に、日本の将来に関わる事柄に口を出して欲しくない。


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『指揮権発動』について思う事 / 伝家の宝刀は抜かなきゃ価値は無い

2010-05-21 01:11:13 | 政治と社会
小沢事件は、麻生内閣の『森英介法務大臣』に寄る<指揮権発動>であった、という情報に接した。


ああ、やっぱり。

そうだったか。
いくら、「民主党憎し」といっても、まだ政権を取る前から<官僚=検察>が、そこまでやるとは、いくら何でも思い上がりも甚だしい、と感じてはいた。

未だ、官僚の思い上がった独走を、多少は割り引いて受け取らなければならないか、と思っていた頃である。

一国の命運を左右する人物を、一国の命運を左右するタイミングで、「そこまで露骨な事は、いくら何でもやらないだろう」とB層的に考えていた。


今なら、官僚の暴走は、全く普通の事として捉えている。



そこで本題に戻るとしよう。


もしこの、<法相の指揮権発動>が本当の事であったら、総選挙の敗北を言われていた『麻生政権』としては、最後の<大ばくち>だったのだろう。

これまた、いくら何でもむちゃくちゃな話だ。


ただ、やや疑問な事は、もし事実であると仮定して、(あの)森某が独自にそこまで考えたか、と言う事である。

そうなると、おそらく当時の首相を始めとする党三役と<密議>をこらしたに違い無い、と考える方が、自然だろう。


しかし、あの<アホウ>共が、はたしてそこまでやるか??
ズルがしこい<クロウト衆>としては、額を集めて貢ぎに耽っている構図が、目に浮かぶものの。。。
あまりにも、それらしすぎる。

当時の首相を始めとする閣僚連中が、例えば<CIAナベツネ>にでも唆されて、総てのお膳立てを示されていたとしたら、多いにあり得る話だ。


しかし、今回の話の流れから判断するに、多分(あの)口の軽い森某が、酒が入った勢いで、<自分には権力が有る>事をを見せつけたかったと言う、子供じみた<虚勢>であった様な気がしてしまうのだが。

(それにしても、森と名の付いた自民党の<有力議員>は、なんて口の軽いアホばっかなんだろう!)



ただ、私が言いたい事は、そんな事では無い。


よしんば、自民党の法相が<指揮権>を発動したとしよう。

沈み行くタイタニックにしがみつく、救命ボートも無い乗組員達に取っては、現実的な<取るべき選択肢>の一つである。


65年間安住して来た、「『密の溢るる』地位に居る」という立場は、失いたくない物だったろう。

私がその立場であったとしても、やったかも知れない。


言いたい事はただ一つ。


「それでは『民主党政権』になっての『法相』は、一体全体何をしているのか!」
と言う事なのだ。



だって、考えても見たまえ。

自分達の政府が、無体な弾圧を受けているのだ。


たかだか、2ヶ月の記載のずれなどと言う<瑣末>な事柄で、現役国会議員を国会開催直前に、引っ括ったのだぜ!


法相としては、当然<拒否権>(そんな権利があるかは知らないが)を発動すべき時であろう。


『指揮権』を発動して止めさせるべきであった。


その後の、検察が先に決めている<シナリオ>に沿った<ムチャ捜査>に対しても、それを全力で<側面援助>するマスコミに対しても、現役『法務大臣』としてやるべき事が、あったのでは無いか。


日本国の法務大臣の法的権限に鑑みて、などという御託を並べる気はありません。

ただ、法律などの知識の無い<一般人>として、我が国の<法と秩序>が、あまりにも踏みにじられて、<一部の階層>の為の<一方的>に偏った捜査と宣伝とが、繰り広げられて来た<この一年>は、黙って見過ごす事は出来ない程の危機的状況だった。

日本の法と秩序との崩壊の危機である、と言いたい。


法務大臣の権利として、『指揮権』と言うものが存在する訳でしょう。

それを使用するのは、<権力側>の特権である。

「『司法』の独立に、行政が関与してはならない」なんて、お為ごかしに過ぎない。


民主党政府のメンバーは、(小沢を除いて)あまりにも<素人>だ。

もっと、権力の側に就いた事を、噛み締めるべし。


千葉さん。

ちゃんと仕事しなさいよ。

さもなくば、もっと適任だと思える人に、席を譲るが宜しかろう。


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基本的概念を外して政権批判を続けるマスコミへの 「何処までやるの?」

2010-05-19 05:37:37 | 政治と社会
依然旅先の事とて、ブログの更新もままならず。。。


日本の衛星テレビも見る事能わず、情報不足と時間のなさとで、やや苛ついております。

少しずつネットでニュースに触れる限りにおいて、あいも変わらず「何処まで続くぬかるみゾ」といった具合のマスコミの報道姿勢に、イライラはますますつのるばかりの日々ではあります。



▶仕分けは経営介入か? 尾立氏「社内対立に入っちゃった」と困惑(産経見出し)

>支持率低迷にあえぐ鳩山政権の“切り札”と言える政府の事業仕分けで、18日、思わぬ騒動が持ち上がった。仕分け作業の中枢メンバーである尾立源幸(もとゆき)参院議員(民主党)が4月末、西日本高速道路(大阪市)を訪れて現地調査し、批判したことが「圧力ではないか」と問題視された。

>今回の騒動で見えてきたのは、法的権限がはっきりしない仕分け人が、国家予算そのものや国家予算に基づく事業に大ナタをふるうことの危うさだ。



と言うか、今回の政権交代で見えて来たのは、政治の<プロ>だけが密かに連綿と続けて来た、自らの利益(=権限、地位、名声? 錬金術のシステム 等など)を維持する事だけが目的と化した<政治>の危険さであった、のでは無いか。


官僚のお手盛りの法体系の成立。
それに則っての、官僚のお手盛りの事業構築。
それを(スムーズ)に成す為の、官僚のお手盛りの予算配分。

そして、極めつけが、それらを<政治的>に見せる為の<大臣折衝>と<国会審議>に寄る追認。

結果としての、高級官僚と、政治家(自民党の)と、それらと金銭的に癒着していた大企業とダケが潤う、矛盾だらけの日本社会の形成。


特権階級は、増すます富み栄え、持たざる物達の、いよいよの貧困化。
それを庶民に気づかせない、巧みなマスコミによる世論形成。


60有余年の錆が、今やっと表面化して来た。

知らされていなかった<一般大衆>に芽生えて来た、「何か変だ」という意識。


そのような、(未だ緩やかではあるが)社会の変化、国民の意識の芽生え。


これらは、一体誰のおかげだ。


政権交代を成し遂げた、民主党である。
政権交代を可能ならしめた、日本の選挙民である。


★「歴代総理大臣の中で、沖縄の基地の県外移設を言い出したのは、鳩山さんがはじめてです」
という沖縄県民の声を、本土のマスコミは伝えたか。


★「沖縄の基地の問題を、初めて日本全体が話題にしてくれた」
と言う沖縄の反応を、本土のマスコミは伝えたか。


>にもかかわらず、政府が仕分け作業に入るのは、夏の参院選を見据え、「少しでも世論の評価を得たい」(政府関係者)という打算がある。特に米軍普天間飛行場移設問題や「政治とカネ」問題で窮地が続く政権にとって、唯一の光明だ。
【産經新聞/5月19日0時3分配信】


にもかかわらず、本土のマスコミはこのような記事しか書かない。



▶<陸山会事件>小沢氏再び不起訴へ 新証言は得られず(毎日見出し)

>再捜査で新供述が得られなかったとみられることから、特捜部が不起訴処分を見直す可能性は極めて低く、月内にも結論を出すとみられる。

>東京第5検察審査会は、石川議員や池田元秘書の供述などに基づき、小沢氏と元秘書の共謀認定を可能としていた


法律の素人が、たった11人で、自民党に関係の深い法律事務所の弁護士がたった一人で<立ち会って>行う、非公開の『検察審査会』なる制度のもと、専門家集団である『検察』が起訴出来なかった事を、簡単に翻す様な判断をする事に、<危うさ>は感じないらしい。


見事なまでの、ご都合主義に寄る報道ぶり。

極めつけがこれである。


>特捜部が改めて不起訴とした場合、同じ審査会が第2段階の審査を行う。審査会が再び起訴すべきだと判断して「起訴議決」をすると、小沢氏は裁判所指定の弁護士により強制的に起訴される。
【毎日新聞/5月19日2時31分配信】


『検察審査会』は、「必ず再度<不起訴不当>の意見でまとまる事が決まっている」、との前提にたっての結論付け。


つくずく都合のいい論調である。


普天間問題といい、子供手当ての件といい、口蹄疫の事と言い、<事実を正確に伝える>という本来の<報道機関>の役割を完全に放棄して、ただただ<民主党政権>を潰す事だけがその<存在目的>と化してしまった<中央マスコミ>は、<××新聞社>やら<○○テレビ>の看板を外し、『旧体制利権保護共同戦線機関誌』と名称変更すべき時が来ている。



▶口蹄疫 普天間に次ぐ「失政」に自民、攻勢へ(産経見出し)

何が<失政>なのかさっぱり解らない。

普天間の移設問題は、『自民公明政権』が生み出した問題である。
口蹄疫は、自然発生の現象である。


対応が遅いって?
日米関係が破綻するって?


バカ言っちゃいけませんです。


今までの<自民公明政府>で、対応が素早かった事が、果たしてあったか。

唯一素早かったのは、イラクに(国際法を無視して)攻め込んだブッシュを、開戦と同時に支持を表明して、『参戦国』の仲間入りを果たした時だけ。


自民公明と言う<クロウト集団>が怪しげなやり方で造り上げた、瀕死の状態にあった日本を、21世紀のバベルの塔の如き状態で、民主党と言う<素人集団>が引き継いで、いくら気張ってみた所で、半年や一年で一体何が出来ると言いたいのか。


マスコミ諸君。


あなた方が、片棒を担いで来た政府が残した、<問題だらけの日本>を引き継いだ新政権に、あなた方は、偉そうな口で批判する権利など、毫も無いと言う事を自覚しなさい。


官房機密費でたっぷり甘い蜜をなめて来たあなた方には、報道機関を名乗る資格など無いのです。


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原発に思う事 / 風力や汐力や地熱をもっと活用しなければ

2010-05-13 00:00:03 | 社会問題
数日前に、『もんじゅ』が運転再開を決めた時、それについて書きたかったが、「いまさら」と言う気もして、ついつい無視して来た。


ところが、運転再開と同時に事故と来た。

しかも、作業員が作業手続きを知らなかった故のミス!

呆れ返って、言葉も出ない。


運転再開が悲願であった<原発>側が、いくら長年運転休止して来たとは言え、その間作業員の技術の維持を計ってこなかったのか、という笑い話は、別の機会に譲ろう。

ただ、今回<安全宣言>をして運転再開のGOを出した、組織なり個人なりの、身元、及び「安全である」と査定出来る資格と能力を、ぜひとも明らかにして欲しい。

常に同じ事を指摘して来たが、遺伝子組み換えにしろ、何にしろ、「安全宣言」をするのは、常に<利害関係>の当事者の身内の様な気がしてならない。
常に、前提として<再開>ありき、の儀式に過ぎない様に思う。

一体全体、何を持ってして<安全>と断定しうるのだろうか。
この疑問は、解決しない疑問でる。

問題が発生した時に、誰も責任を問えない様になっている。


ただ、その事はさておき。


この主題に関して、和久希世様のブログ『dendrodium』に、興味深い記事が掲載されているので、ご紹介したい。

原発がどんな物か知ってほしい



ところで、私が住んでいるフランスは、世界に名だたる原発大国である。


政府『原子力庁』の広報ペーパーによると、全発電量の75%を原発に頼っており、発電総量はアメリカに次いで世界第二位である。

エネルギー調達量の自給率を資源別で考えると、化石燃料からの発電は(石油/1975年当時75%を自給していた天然ガスと石炭)総てをひっくるめてほぼヒト桁%に過ぎない。

それに比べて、<電力>は100%を越えており、総エネルギー量で、50%の自給率となっている。

発電総量が需要を上回っている事が示す通り、フランスは隣接する近隣諸国に<売電>すらしているのだ。

コルシカ島最南端の、この世の絶景の如き美しい村『ボニファッチオ』と、肉眼でも見えるイタリアの島『サルデーニャ』の間の海峡は、海底ケーブルが施設されている。

南ドイツ『バヴァリア』地方にも、ベルギーの『アルデンヌ』地方にも、送電されている。


そう言う私は、いまだに原発には非常に懐疑的である。

かっては、「とんでもない!絶対反対!」と思っていた。


しかし、現実問題として、原発が生んだ電力で日常暮らしている。


しかも、自分の意志に反して、フランス各地の、原発、原子力研究所、原子力庁を訪れた。

そこで、多くの技術者達の話を聞いたりもした。
そこで、技術に携わっている技術者、及び研究者たちは、実に純粋に原子力技術の改良に熱心であった。


ベルギー国境のショーズの、岩盤を掘削して造った<地下式>原発は、トンネルを掘っている時点から、その中に潜り込んだ。

フランス最古の<商業原発>であるアンジェの第一号機の、運転停止の後始末で、汚染部分を撤去し、クリーンな部分のみ残った(と言われている)原子炉の内部にも入った。
(この施設は、現在原子力博物館となっている)


『もんじゅ』で話題の、ウラン燃料から回収するプルトニウムを燃やしながら、自力再生する<夢の>原発の第一号実験炉『フェニックス』の現場マルクールも、実証炉『スーパー・フェニックス』のサイトも何度も訪れた。

トリカスタンの研究施設で、原子炉シュミレーター(小さいが本物)で、操作実習も体験した。


使用済み核燃料廃棄物の再処理工場である、シェルブール(フラマンヴィル)にも入った。

処理を待っている<使用済み核燃料棒>が活性化しない様に、再処理の順番を待って、沈められて保存してある<プール>の上の通路を歩いた。

足の下10メートルにたゆたう、あくまで蒼く澄み切った水の底に沈められていた、<廃棄物燃料棒>は、実に祖国日本から送られて来た物だった。


さあ、そこが問題だったのです。

60年代に入って、東海村実験炉で初めて原子力発電に成功し、70年代に積極的に原発建設が押し進められて行ったときから、つい近年まで<使用済み核廃棄物>の処理技術が無かった!


原発を稼働するには、ウラン燃料を使用し、使い終わった後、廃棄物が必ず残る。

ウラン燃料を納めていた、ジュラルミン製の筒容器。
周辺の様々な部品の類い。

それにも増して、燃え残ったウランの滓。


それらを、どうするか。

日本国内では処理出来なかったにもかかわらず、原発建設を突き進めて行ったのです。

いわば、トイレの無いマンションを、大量に売り出したみたいな物だった。



その処理技術を、いち早く確立したのがフランスだったのです。


ウランの滓から、プルトニウムを抽出する。
(これは原子爆弾を製造している国なら、いまや何処でもやっている)

さらにその滓、と上記汚染物質を、<ケイ素>の高純度の特殊ガラスで包み込んでしまう(ガラス固化)のです。

さらにそれを、鉛の隔壁容器に密閉する。


では、それはどうするかと言うと。

「そっと置いておく」しかないのですね。


アメリカ、フランス、ドイツ等の、かつての原発先進国は、様々な方法を考え出して来ました。


海中深く沈める。
地底深く埋める。
宇宙に捨てる。


海中投棄も、地底保存も、実際に行われている。


しかし、深深度深海の底に沈めるとはいっても、容器が万全である保証等あり得ない。放射能が漏れ出したらどうするんだ。

地底に埋めるやり方は、プレートのずれの起こる確立の最も低い(従って地震発生の可能性が限りなく少ないと思われる)安定岩盤を選んで、トンネルを掘って納めてしまえ。


現実としては、ドイツ/オーストリアの、ケルト族の文明の栄えた源であった<岩塩>を掘り出した『ハルシュタット』の、既に使われていないトンネル(地底800メートル以上)に納めている様です。

しかし、万一地震が起こって、容器が壊れたりしたらどうする。。。


それらに対する、万民が納得出来る回答は一切なされ無いまま、<ウヤムヤ>に放置されているのが現実です。


宇宙に捨てるなんざ、もってのほか。

スペース・シャトル『チャレンジャー』の爆発で分かる通り、ロケットの打ち上げなど、100%安全な物からは、ほど遠い。

もし、打ち上げ途中で<大気圏>で爆発でもしたら、ましてやロケットが失速して地上に墜落でもしたら、核戦争が起こった事と同じ自体になる訳だ。

とても<おっかなくて>ロケットで打ち上げる事を、世論に納得させる自信は何処の政府にも無い。

宇宙に打ち上げとなると、海底や地底と違って、<人知れず>こっそりと言う訳には行かないですからね。



長々と書いて来たが、日本はつい4年前、2006年フランスの技術援助で『六ヶ所村再処理工場』が完成するまで、総ての廃棄物を、フランスに送って<再処理>をしてもらっていたのです。


そのフランスですら、自国の分で手一杯であった所を、無理矢理頼み込むにあたって、工場の建設費用は日本原子力庁が負担し、運転費用の一部も負担して来た。
その施設で、フランスは、アメリカやドイツの廃棄物処理も行って来た!

(何やらの基地に話みたいですが、日本の官僚達とは、基本的な所では朝貢して解決するしか、能がないのですね)


しかも、事はそれだけでは無いのです。


<再処理>された日本からの(元)汚染物質は、その都度日本が引き取る契約で有ったにもかかわらず、「場所が無い」事を理由に、ノラリクラリと受け取りを引き延ばし続けていたのでした。

フランスが、とうとう<たまりかねて>回収を迫り続けた結果、やっと搬送したのが、自衛艦『赤城』の護衛になる第一回目の搬送で、ルート上の各国政府は大反対するは、グリーン・ピースは抗議行動はするは、世界を上げての大騒ぎを巻き起こしたものでした。



話は変わるが、10年以上前、ピレネーを越えてスペイン国境のバスクやアラゴン地方をドライブしていて、山々の稜線上に<風車>がずらりと並んで居るのを目にした時、実に不思議な気がした。

風力発電は、知識としては知っていた物の、オランダ等を除いて、特に地中海地域で目にする事等無かったのですから。


なんだか、感動してしまった事を、今でも覚えています。


ピレネー山脈は、太陽光発電の実験で既に名高く、70年代から<巨大な四角の>鏡ばりの建物が有って、フランスの名物になっていたものの、フランスにはまだ<風力発電>の意識は無かったようです。


ここ10年の、世界中でのエネルギー政策の変化、人々のエコ意識の進化は、素晴らしい速度で進んでおり、何度も経た<石油価格の高騰>も後押しとなって、今やフランスも全国津浦々で風車が回っている様になった。

一般家庭でも太陽発電パネルを取り付ける人々も増え始め、各家庭での発電量のうち使用分以上の発電分は、『フランス電力』が買い上げる事が義務化されてもいる。


翻って、日本の現状はどうなのだろうか。


確かに、エコ・ブームと言う言葉は、昨今よく見聞きする様になった。

一般家庭の太陽光発電も、電力会社への売電も、法制化されたらしい。

ハイブリッド車は当たり前になりつつ有り、完全電気自動車も、市場に出始めている。

しかし、語られる事は「蓄電池」の性能アップに関する事ばかりのようだ。

つい最近も、<リチウム蓄電池>の性能アップと、開発のために、電機メーカー各社が共同プロジェクトを立ち上げた様なニュースに接した。


エコカー減税も良いだろう。

下請け各社に又また酷い条件を否応無く飲ませての<黒字回復>を果たした『トヨタ』を始め、元々電気自動車開発に積極的で有った『日産』も、黒字に転化したそうだ。


しかし、自動車目メーカーを儲けさせるのも良いが、もっと根本の所から、総てを見直す必要が有るのでは無いか、と言う気がする。

そして、高性能電池の開発も良いけれど、電池は<電力>が必要なのである。

そして、発電には、エネルギーが必要なのだ。



フランス北部、ブルターニュ地方に、その地方特有の<潮位の差の大きさ>と、それに伴う<潮流の早さ>とを利用した<潮汐発電書>がある。


日本は、名だたる火山国で有る以上、<地熱利用>を、もっと積極的に進める必要は無いのだろうか。

「コストの面で、実用化が困難」などと言っているから、何もかも永久に不可能のままになってしまうのだ。


そのくせ、民間レベルではあっちでもこっちでも<温泉掘削>が大流行り。

もちろんそれはそれで良いのだろうが、これからの日本と世界のエネルギー需要と、供給環境を鑑みるに付け、可能性の有る事は、総てにおいて積極的試みる必要がある。


地熱発電。
潮力発電。
風力発電。

これらの、有る意味で<無尽蔵>な資源を放っておく手は無い。



原子力は、人間の生活寛容に、絶対にそぐわない。


そして、オーストラリアが、いつまでもウラニウムの供給を続けてくれる保証も無い。
日豪長期供給契約を結んだ、などと言っても、どうせ状況が変われば、何が起こるか解らない。


エネルギーは、食料と並んで<他国任せ>にするべきでは無いのだ。

日本は、石油の確保で、この事は身にしみていなければならないのでは無いか。


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世界各地で依然として続く未成年労働の実態 / 国際労働機関発表

2010-05-12 04:31:00 | 国際関係
日本は平和だ。

つくづくと感じる。

特に、昨今の国内の政争などをブログに書いていると、日本の市民の直面している困難など、次元が違いすぎて、我が表題通り<井戸の底の蛙>である事を痛感させられてしまう。



『世界で2億千五百万人の子供達が、依然働かされている』【ル・モンド5月11日】


日本で<就学年齢児童>の非就学率の調査が有るかどうか。

そんな調査など、考えられない。
非就学児童の数など、特殊なケースのみで、おそらく1%台ではないだろうか。


ITB(国際労働機関)の調査結果が発表された。


2008年に、世界で2億千5百万人の児童が、労働に従事している。

これは、実に世界の18歳未満の人口の<13,6%>に相当する。
(ちなみに2004年度は14,2%であった)

同機関は、2006年に「2016年までに未遷延労働の最悪の事態を終息させる」と言う目標を決めているが、実現には道は厳しそうだ。


事務局長のフアン・ソマヴィア氏によると。

「この目標値への到達速度は、遅々として鈍く、且つイレギュラーであり、我々が決めた目標に達するには、実に不十分なリズムである。」


ただ、今回多少の改善点も見られたそうです。

>少女の労働率の減少は明らかであり、ー15%に及んだ。
さらに、危険な職種での少女の労働率はー24%であった。

>5歳から14歳までの労働従事率もー10%の減少を見た。
さらに、危険職種においてはー31%の減少であった。


これらのプラスの結果に反して、<少年>の就労率は7%増加して1億2千7百70万人に及んでいる。

特に危険信号を発しているのは、<15歳から17歳の少年>の働いている率で、一挙に20%もの増加で6千2百万人にも及んでいる。


これらの、未成年の働かされている数の高いのは、やはりアジア太平洋地区で、1億1千3百万人以上の未成年がが労働に従事させられている。


さらに加えて、同機関が危機感を抱いている局面は、『サハラ以南のアフリカ』の現状で、4人に一人の児童が、<義務教育>の機会も与えられないまま、働いていると言う事実でる。

例えば、中央アフリカの『マリ共和国』では、実に2人に一人の子供が労働に従事させられている。

主な仕事の分野は、60%を占める農業であるが、サービス業も25%以上に及んでいる。


加えて問題とされる事は、これら<教育>を受ける機会を奪われて働いている子供達の、実に80%にも及ぶ数が、賃金を本人が受け取っていない、と言う事実である。


別の記事によると、モロッコではいまだに幼い少女の家政婦を雇う制度が根強く残っているとか。

中東イスラム諸国でも、ごく普通に見られる光景では有るのですが。

モロッコでは、5~6歳で地方の家を出されて(要するに売られて行く訳です)ラバトやカサブランカ、マラケシュ等の都会へ女中として雇われる幼女が年に8万人くらい居るらしい。

彼女達は、早朝から深夜まで、文字通り<こき使われる>のです。

もちろん学校に意消せてもらえる訳でも無く、大人と同じかそれ以上に働かされる。

お小遣いを貰える訳も無く、働きが悪いと言っては殴られ、鞭打たれる。

そして、7~8歳ともなると、頻繁に性的暴力の犠牲になっている。
働きが悪いと、15~18歳くらいで、嫁に行かされる(つまり再び売られる訳です)。


湾岸諸国では、ドバイやジェッダなどの<陽の当たる>面しか話題にならないが、シンガポール等からの出稼ぎ少女達を、奴隷状態で奉公させている中産階級が数あるのが現実なのだ。

これは、それこそ<シンドバッド>の時代から、伝面と続く<伝統>なのです。


モロッコ政府挙げて、この手の<悪しき旧弊>を撲滅しようとの運動を強化して来た物の、数こそ減って来た物のいまだにこの有様だと言う。


これらの事実を前に、我が祖国を振り返ると、近年の<貧困率>や<自殺率>
の増加には、きわめて危機感を抱いて来た物の、『子供の権利』の尊守と言う点に関して見れば、日本は大変恵まれていると、つくづく思う。


有り難い事では有る。

とは言え、別の面で、やはり危機に瀕している事も、忘れてはならない。


つまり、豊かさ故の<精神>の荒廃とでも言おうか。

子供達の世界は、現実は残酷な物である。

では有る物の、昨今の<いじめ>の陰湿さは、聞くに堪えない物が有るようだ。

子供が子供を殺す。

親が子供を殺す。

子供が家族を殺す。

若い女性を襲って、殺す。

お年寄りを殺す。

ホームレスを殺す。


ああ。

書いていて、嫌になってしまう。

まるで、ゲームをリセットするかのごとく、簡単に命を奪ってしまう。

そして、精神の豊かさは顧みられる事が少なく、総ては<金銭>で判断される様になってしまった。

かつて、日本には「分相応」という感覚があった。

ほどほどがちょうど良く、程々で皆しあわせだった時代も有った。


その後、日本人は<一億総中流>意識となった。

猫も杓子も、家を買い、家が買えない若者は、せめて外車を持ち、ブランド品で身を飾り立てた。

誰しもが、経済状態は<永久に>不変だと信じ込まされていた。


その実、社会はしっかりと階級が存在しており、見えない所での階級の差は、実は越え難い程の物だったのだが、巧みにカモフラージュされて、実態は見えなかった。

やがてその実態が明らかになって来た。

一部の<支配層>は、その実態を特に隠そうともしなくなり、<競争社会>という言葉の免罪符で、弱者を平気で切り捨てる様になって行った。


落ちこぼれたのは、本人の努力の不足と<運>のせいであり、社会的に弱者を救済する必要は無い。

すべては自己責任。

働き詰めに働いて、結婚して一家を構えるに足る収入が得られない。
働きたいのに、仕事が無い。
仕事が無いので、部屋が借りられず、住所が無いので就職出来ない。



その一方で別の世界では、幼い子供達が、学校にも通えず、劣悪な労働環境の基に働かされている、と言う実態が有る。


しかし、私が訪れた、アフリカ諸国で、現地の子供達の目は輝いていた。

元気に溢れ、飛び跳ねていた。

1時間かけてバケツで汲みに行かねば水が無い生活。
電気も無い。
大人も子供も、数メートル四方の泥の家に暮らし、家の回りは泥水が流れる。

衛生状態はきわめて悪く、生活環境は過酷に見えた。


しかし、家族は怒鳴りあいながら暮らしていても、活気があり、最終的には幸せそうだった。



高学歴(単にペーパー・テストによる)のエリートが、国の予算を自由に操って、己の老後の生活環境を贅沢にする為にのみ働き、その為に税金の無駄遣いの限りを尽くす。

大多数の国民の実際の幸せに真摯に向き合うつもり等、彼らにはサラサラない。


そんな連中に操られて、何処やらの超大国に搾取され続けながら、納める税金の半分くらいはムダにこぼれ落ちて行く事を、特に注意も払わず、薄型テレビやクーラーやパソコンの囲まれて、<豊かな社会>だと信じきって生きて行く。


果たして、どちらが真に幸せなのだろう?


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あらゆるマスコミ人よ『【高橋昌之】普天間問題、足を引っ張り合っている場合じゃない』をどう読む?

2010-05-11 04:11:25 | 社会問題
5月8日に配信となった産経の記事を読んで、愕然となった。


産経もとうとう気が狂ったか、と真面目に心配になった。

自らを否定し、今までの事実を有りのままに分析して、自らの軌跡に自己批判をしているでは無いか!


そして、既に旧聞に属する事だが、如何しても書かずにはいられなくなった。



高橋昌之氏は、産経のどのような記者なのか、寡聞にして知らない。

しかし、書いている事は、実に正鵠を射ている。



題して。

普天間問題、足を引っ張り合っている場合じゃない

【高橋昌之のとっておき】と言うコラムらしい。


驚く事に彼は、鳩山首相の発言と行動との真意を評価している!

驚く事に彼は、自民党の対政府の姿勢を否定している。

驚く事に彼は、沖縄県民の真の<民意>を理解している。

そして極めつけは、彼は<マスコミ>の姿勢を<マスコミ人>の立場から非難している。

自己批判し、自らの取るべき正しい態度と、自らの正しい役割とを、示唆している。



こんな記事を、あの(!)『産經新聞』が掲載するなんて、何事が起こったのだろうか。


この記事に接して以来、考えてしまった。

そして、いかにも<ツイッター>につぶやくべき内容の様な事では有るが、どうしてもブログで書きたくなってしまったのです。


しかし、彼の事が気になって、その他の彼の記事【とっておき】も読んでみた。

ただ、「遊軍記者」と謳っている。

<遊軍>は、どうしようもなく使えないか、ものすごく頼りになるか、どちらかで有る場合が多い。

多分いずれにせよ、産経の本流では無いのだろう。


そして、記事は全体的に<ゆる~い>論調で、しかも切り口は全く<大手マスコミ>らしい恣意的断定のし方にたっている。


と言う事は、今回の「普天間・・・足を引っ張り合っている場合じゃない」に関してのみ、脱皮したのであろうか。

それとも、産経の記者にも理性のカケラがあって、改悛の情が首をもたげて来たのか?

はたまた、<禄を食む>以上社の方針に従わざるを得ない為に書き続けて来た、今までの自分の記者としての魂に、とうとう恥入って、会社に逆らったのか?

だとしたら、デスクがよく<ボツ>にしなかった物だ。。。


それとも、それらは総て<深読み>に過ぎなく、今回の記事は<偶然>の産物ででも有ろうか。

そして、偶然デスクの検問をすり抜けてしまったのか。。。


本人に聞いてみないと解らないミステリーであるが、いずれにせよ、上記の記事が世に出た事に、びっくりしたものであります。



そう言えば、『週刊ポスト』の宣伝文に、
『鳩山首相、普天間でウルトラCを握っている』
という内容の記事が有るらしい事を謳っていた。


何か有るのを掴んだのか、単なる<吹かせ>ただけか。
「驚愕! 普天間2014年全面返還と明記」とも煽っている。


マスコミの一部にでも、風向きの変化が出て来てくれればと、願うのみ。


産経自身がWEBから消してしまわない様に、以下に全文を転載しておく。
(転載開始)
普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、鳩山由紀夫首相が4日、沖縄県を訪問し、政府は今月末の決着に向けて本格的に動き始めました。私は日米関係、ひいては日本の国益の観点からも、何としてもこの問題を決着させるべきだと思っているのですが、政府、各党の姿勢、そしてマスコミの報道のあり方には、問題を感じざるをえませんので、今回はそれをテーマに書きます。  
まず、最初に鳩山首相の沖縄訪問については評価したいと思います。もっと早く行くべきだったという指摘はあると思いますが、沖縄県や名護市側から厳しい意見が出ることを承知のうえで、首相が訪問したことは決着に向けて大きな一歩となりました。政府にとってはこれからが本当の正念場です。  
沖縄県での首相の発言も率直に行ったという観点から良かったのではないでしょうか。首相は検討を重ねてきた結果として、普天間飛行場を全面的に県外に移設することは不可能と判断し、一部機能を沖縄県内に移設することを、初めて表明しました。昨年8月の衆院選で「最低でも県外」といった首相にとって「苦渋の決断」だったと思いますが、沖縄県民におわびしたうえで、理解を求めたことは前進と言えます。  
また、首相は「最低でも県外」と発言していた当時について「海兵隊の存在が抑止力として沖縄になければならない理由はないと思っていた。浅かったといわれればその通りかもしれない」と率直に認め、「学べば学ぶほど、海兵隊の役割を考えたときすべて連携して抑止力が維持できるという思いに至った」と、県内への一部移設の理由を説明しました。  
「首相がそんなことも知らなかったのか」という批判も、他党、有識者、国民の中にはあると思います。ただ、私が長年、政界を取材してきた限り、日本の防衛や日米同盟関係を本質的に理解している政治家は、ごくわずかです。民主党だけでなく、政権を担ってきた自民党の議員だってそうです。日本の国会で安全保障の本質的な議論は行われず、議員は真剣に勉強してこなかったからです。  
したがって、首相が政権を担うまで、米海兵隊の必要性について理解できていなかったとしても不思議ではなく、これを批判する資格のある、つまり米海兵隊が日本に駐在している意義について明確に説明できる国会議員は少ないと思います。ただ、首相はその気になれば、政府部内の情報を知り、勉強できる立場にいるわけですから、理解するまでに時間がかかり過ぎたと言われても仕方がないでしょう。  
一方、首相と会談した仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)沖縄県知事は、問題をこじれさせないよう、言葉を慎重に選んで対応したと思います。稲嶺進名護市長は移設受け入れ拒否の意向を示しましたが、これは想定の範囲内です。稲嶺氏は1月の市長選で移設受け入れ反対を掲げて当選したのですから、それを覆すのは簡単ではありません。  
しかし、私は昨年12月に名護市に出張し、その後も名護市の情勢を取材し続けていますから、名護市民の間に、かなりの割合で移設受け入れを容認する方々がおられることを承知しています。稲嶺市長は自分のメンツにこだわることなく、名護市民の幅広い声に耳を傾け、市の将来にとって本当に良い選択をしてほしいと思います。  
そのためにも、首相はじめ政府は、沖縄県や名護市に対して粘り強く、誠意をもって説得にあたるべきです。沖縄県や名護市にとって、移設を受け入れることは反対する人々がいる以上、「苦渋の決断」になることは当然で、それを求めるには、政府が誠意を尽くすしかありません。  
ただ、これまでの状況をみていると、政府・与党全体にそうした誠意はあまり感じられません。政府はそれぞれの部署がバラバラに動いており、首相のもとで結束しているとはいえません。与党側も民主党が本当にこの問題を打開するため、首相を本気で支えているようには見えません。  
同党の沖縄県連や鹿児島県連は地元住民の声だとして、早々と首相の方針に反して移設受け入れ反対を表明しましたが、政権担当政党として国益も考えたうえでの判断でしょうか。地元のムードに流され、国益より自分たちの選挙を考えての行動のように思われます。国会議員は有権者にとって厳しいことであっても、国益を考えて説得して理解を求めるリーダーであるべきで、その責務を忘れてはなりません。  
一方、自民党の谷垣禎一総裁は4日、首相が沖縄県に一部機能の移設を伝えたことについて「県外とあおるだけあおって明確な約束違反だ」と厳しく批判しましたが、これには落胆しました。自民党はもはや単なる批判政党に堕してしまったのでしょうか。この問題が決着せずに、日米関係が悪化し、国益が損なわれても構わないと思っているのでしょうか。  
自民党はキャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)沿岸部を埋め立ててV字型滑走路を作る「現行案」を進めてきたはずです。そうであれば、自民党は現行案の履行を求め続けるのが筋で、約束違反だからどうのこうのとばかり批判するのは、国益がかかった問題を「政争の具」にしているといわざるをえません。  
私はこの問題で、自民党はもともと鳩山政権の迷走を批判する資格はないと思います。普天間飛行場の返還が合意され、「苦渋の決断」で名護市が移設を受けれ入れたのは、平成9年の橋本龍太郎政権のときで、それから何年かかったのでしょうか。その後の政権が本気で問題解決に取り組んでいれば、とっくに移設はすんでいたはずです。  
それを放置したまま、自民党は政権の座から落ちてしまったわけで、現在まで問題を長引かせてきた責任は、実は自民党にありますす。そうであるならば、自民党は鳩山政権を批判してばかりいるのではなく、現行案での決着を求めていくか、現在の情勢を踏まえて、より望ましい決着案を提示すべきです。  
石破茂政調会長は6日、「自民党ならこうすると示さず、5月末に決着しなかったら鳩山首相は辞めろというのは、従来の野党と一緒で無責任だ」と述べ、現行案をベースに自民党として案を作成する考えを示しましたが、ようやく良識が示されたと思いました。ぜひ自民党は独自案を作り、沖縄県、米政府の理解を得て、鳩山政権に実行を迫ってほしいと思います。そうすれば、よりよい案で問題は決着することでしょう。  
社民党にはあきれ果てるしかありません。福島瑞穂党首は4日、首相が沖縄県内への一部機能移設を表明したにもかかわらず、あくまで全面県外移設を主張していく考えを示しました。社民党はいまだに昔の社会党の体質を引きずり、空理空論の安全保障政策から脱することはできていませんから、私は社民党がこの問題を現実的な観点から理解するのは無理だと思っています。  
にもかかわらず、民主党と連立を組んで政権の座にいることは、鳩山政権の足を引っ張る存在でしかありません。首相は5月末までの決着を明言しているわけですから、社民党は従来の方針を転換して鳩山首相の決断を受け入れるか、もし受け入れられないなら、潔く連立を離脱すべきでしょう。国益のかかったこの問題で合意できないなら、社民党に政権を担う資格はないと思います。  
それから、今回はマスコミの報道のあり方についても、問題点を指摘したいと思います。4日の首相の沖縄訪問について、多くのテレビ、新聞は判で押したように「おわびに回る首相、猛反発する沖縄県の住民」という構図で報道しました。結論はいずれも「ますます今月末の決着は難しくなりました」です。これは表面的な取材と、この問題はこう報道しておけばいいという思考能力の欠如といわざるをえません。  
沖縄県庁や名護市役所を取り囲んだ人々についても、テレビのリポーターは「住民が猛反発しています!」と連呼していましたが、どういう人々かよく見たのでしょうか。私が映像を見ただけでも、幟や横断幕にはそれぞれ組織名が書かれていました。これらの人々をひとくくりに「住民」ととらえていいのでしょうか。  
先ほども書いたように、私は沖縄県内のルートに取材を続けており、県民の中に理性をもって現実的にこの問題を考えている人はたくさんいることを知っています。しかし、ほとんどのテレビは、移設受け入れに反対の人のコメントしか、報道しませんでした。受け入れ容認の人々のコメントも報道するのが、報道の中立性を保つうえで必要だったのではないでしょうか。  
これに限らず、従来の普天間飛行場移設問題をめぐる報道は「5月末の決着は絶望的だ」などの悲観論ばかりで、何となく決着しないことを面白がっているかのように見えます。本当にそうなればいいと思っているメディアもあるかもしれませんが、5月末に決着できなかったときの日米関係の悪化、国益上のはかりしれないマイナスを真剣に考えているのでしょうか。  
報道の仕方も現象面ばかり取り上げて、それこそなぜ米海兵隊が抑止力として必要なのか、あるいはそうではないのか、なぜ政府が検討を重ねた結果、沖縄県内に機能の一部を移転せざるをえないという結論に至ったのか、多くのメディアは詳しく説明していません。記者の勉強不足、取材不足も要因のひとつかもしれません。  
私もマスコミの一員ですから、自戒の念を込めて書いているわけですが、この問題に限らず、メディアが今のように表面的な報道を続けていれば、国民は真実を知ることができません。ただ、国民の良識層は直感的に真相を見抜いており、そうした表面的な報道は結局、見放されると思います。  
主要マスコミの記者は、フリーランスや他媒体の記者に比べて、取材先にアクセスできる「特権」を与えられています。それにふさわしい取材努力を行い、限りなく真相に迫った報道を心がけるべきでしょう。マスコミの影響力は大きく、報道ぶりによって国益が大きく左右されることを自覚すべきだと思います。  
今、世間では幕末に活躍した坂本龍馬がクローズアップされています。黒船襲来を受けて日本国内でブームのように攘夷論が盛り上がる中、龍馬はその先見性と現時的な思考から、大政奉還、開国による発展という道を切り開き、日本の危機を救ったことが、多くの国民の憧れとなっているのだと思います。  
普天間問題はそれに比べれば、ひとつの問題にすぎないかもしれません。しかし、それを含めて日本が現在、直面している政治、経済、社会の危機は、幕末に匹敵します。龍馬が今の日本を見たら、きっとこういうと思います。「国内で足を引っ張り合っちょる場合じゃないぜよ」。

(転載終了)


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「では沖縄なら良いのか!」

2010-05-09 21:33:39 | 日本人の意識と精神構造
普天間の移設問題が、ますます迷走を続けて来ている。


種々のニュースに触れて感じるのは、日本中が<米軍基地>を自らの町に受け入れる気などサラサラ無いくせに、<県外移設>が頓挫しかかっている事を<責め立てている>事の違和感である。


首相の発言の軽さも、二転三転のフラツキもさておき、それを責め立てる権利が、一体誰に有ると言うのだろうか。

マスコミも含めて、旧政権を担った自民党と公明党の面々は、宜野湾沖を埋め立てる暴挙を押し付けていたでのは無かったのか。

それを、どこかにおいておいて、県外移設が不可能だと<鳩山首相退陣>とか、<内閣総辞職>とかとほざいている事が、理解出来ない。

だってそうでしょう。

君たちが決めた事に近づきつつ有る事は、むしろ君たちに取っては有り難い事なのでは無いのか。
そんなに<酷い>事であるのなら、君たちが決めていた事は、一体何だったのだ。


沖縄の声を上げよう。

怒る沖縄 九州中北部で海兵隊の全機能を集約するほうが合理的だ【沖縄タイムスの評論】

★沖縄戦でも日本軍上層部の迷走が沖縄県民を苦しめた【山陽新聞のコラム】

★沖縄県民の心をもてあそ弄んでいるようにしか見えない【上毛新聞のコラム】 

★国会で首相が明言した「命がけ」の行動を、全国民が注視している【中日新聞のコラム】

憂鬱な言葉 聞きたくなかった「ごめん」の首相メッセージ【琉球新報のコラム】

望み捨てぬ沖縄 時間はまだある。沖縄の現状を見て対話を重ねれば、選択肢はおのずと「国外」になるはずだ【沖縄タイムスのコラム】

★沖縄県民にはすべての税金を免除したらどうだろう【47コラム】


マニフェスト 約束違反を勧めたくはないが、目標自体が不合理な場合は考え直すことも必要だ【秋田魁新報のコラム】

★本土での反基地闘争のあおりで、沖縄に米軍基地が集中した【日本海新聞のコラム】

★沖縄に片足をかけたような中途半端な移設案では、沖縄戦の戦死者も浮かばれまい【徳島新聞のコラム】

何度でも問いたい。なぜ沖縄なのか?【沖縄タイムスの社説 3/27】

米政府が決めた軍事戦略に、日本は黙って従う。そんな「日米同盟」がいいのか、問い直す必要があろう【北海道新聞のコラム】
【以上47ニュースより】



これらの<地方紙>の言葉を、中央マスコミは如何に聞くか!


徳之島の反対集会での、自民党首脳の「この美しい島に米軍基地は要らない!」との演説は、『何度でも聞きたい。何故沖縄なのか?』の問いに、何と答える?


では沖縄なら良いのか?


そして、その「沖縄なら良い」はずの決着になったとしたら、鳩山政権は責任問題になるのか?


全く理解出来ない。。。


もちろん、昨今の民主党政府は、政権の態を成していない。


首相ははっきりしない。
閣僚は首相の意見と食い違う見解を、次々と発表する。

閣僚以外の議員達も、テンデンに好き勝手な事をほざいている。

首相の言葉が、悲しくなる程軽い。


よしんば、誰にも開かせないウルトラCを隠し持っているとしたら、オスカー候補なみの名演技ではある。

もし、見事国外で決着した暁には、外野席全員が懺悔しようでは無いか。

しかし、その期待はどうやら<捕らぬ狸のナントやら>で終わりそうな気がしてならない。


万一、ちまたの想像通りに、県内で決めてしまうとしたら、支持者としての悲しさもさておき、裏切られる<沖縄県民>のつらさ、憤りは、やり場の無い物となろう。

その時には、「沖縄共和国独立論」も、現実味を帯びて語られる事になるかも知れない。


しかし、本来旧政権とその応援団たる中央マスコミの、<沖縄県内決着>への大非難は、彼らの依って立つ主義主張を覆す<矛盾>をもたらすのでは無いのか。


せいぜい公約違反で騒ぎ立てるのが落ち。


そして、60有余年の自民党政府が、公約を守った事が有ったか?


日本の中央マスコミが<報道機関>を標榜するのであれば、理論の矛盾は避けるべきである。

それとも、『旧政権=官僚支配制度の支持の為の機関誌』である事を、素直に白状なさるか?


次官、局長、部長を同列に。
天下り制度を無くす。
官僚のリーダーシップを裏付ける<政治発言>を禁じる。
検察警察の捜査過程を開示する。
マスコミの、紙のメディアと電波のメディアとの共通資本を禁止する。



そりゃあ、困るでしょうねえ。


彼らは、必死で抵抗している。

普天間が迷走しているこの時期に、国民はどうする??



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フランス人の理屈っぽさはデカルト譲り。。。こんな国の大統領は大変だ / 翻って日本は?

2010-05-08 07:51:10 | フランスと日本の文化比較
フランス人に関する、面白い記事にであった。


フランス・ロイター電5月6日によると。

市場調査専門会社も調査によると、93%以上のフランス人が「フランス人は良く文句を言う」と答えたそうです。


いやはや、<自他ともに認める>というやつですね。


考えてみると、フランスは<近代哲学>と<現代哲学>に、多いなる貢献をして来たのでした。

17世紀以降の哲学者達のリストはそうそうたる顔ぶれが並んでいる。

そして、デカルトから始まって、20世紀のサルトルやミッシェル・フーコーに至るまでの、殆どの<哲学者>達は、「感覚」や「知覚」に重きを置いて、真理の有りようを見つめて思索して来た。


ドイツ哲学のごとく、大学教授たる哲学者が教壇の上から、アカデミスムの土俵の上での<体系化>にこだわり続けた訳では無く、フランスでは、市井の一ブルジョワ市民である「貴族」やら「聖職者」やら「政治家」やら「教師」やら「作家」であったりする人物達が、自己の内面の直視によって、思想の方法論が探求されて来た。

しかも、<哲学の為の哲学>と言った趣の、ドイツ的「形而上的体系化」ではない。


パスカルが天才<数学者>で且つ偉大なる<物理学者>であった様に、ダランベールも、ロッシュフーコーも、コンドルセも、ラ・メトリも、20世紀のポアンカレまでもが、<数学者><医者><物理学者><生理学者>など、自然科学の上での業績を上げて地位を築いた後に、その科学的思考を持って、<実証科学的>に思想体系を紡ぎ上げて行った。

その点も、ドイツ哲学との大きな違いである。


デカルトによってもたらされる、<理念>や<知性>の明晰性を持って<真理認識>の基準とする近代思想の歩みは、「明晰でないものはフランス的でない」といわれるように、これはフランス的精神の本質的な特徴を形づくる。



固い話はもう止めにして、要するにフランス人は常に<理屈>を紡ぎ続けている人種なのです。


いつか拙ブログに書いたが、高校生活の最後を締めくくる、一週間続く全国高校卒業資格『バカロレア』試験の第一日目が『哲学』!

与えられたテーマに沿って、5時間で論文を書く。

18歳でですよ。

これが出来なければ、高校終了と見なされない訳です。


「我思う、故に我有り」

つまり、<知覚>無くして、人格無し。

逆に言うと、思考するからこそ<人間>なのですね。

そして、人間である限りは、分析的で現実主義的であらねばならない。



こんな人達が、<理屈っぽく>無い訳が無いです。



通りを歩く誰にマイクを向けてインタヴューしても、ちゃんと分析的答えが返って来るのです。

その答えが正しいか正しくないかは、別としても。

魚屋さんのご主人であろうと、女子高校生であろうと、ホームレスのオジサンであろうと、政権に対する評価も、ちゃんと自分なりの意見を持っていて、それを<滔々と>語る。


「わかりません」
「自分には関係ないっス」
「ええ~ちょっと。。。」

日本では珍しくもない、<答えになっていない答え>には、決して出あわないのです。


しかも彼らは、<自分の意見>は<自らの分析>によってしっかりと導き出しているのです。


日本の様に、朝見た<みのもんた>の意見が、そのまま大多数のおばちゃん達の口をついて出て来る、と言う様な現象は決して無い。



こういう環境と土壌とでもまれているフランスの政治家は、一筋縄では行かない。



現在のフランスの大統領<ニコラ・サルコジー>の政策に、国民の70%以上が反対を表明しています。


何処やらの首相の支持率とどっこいどっこいです。


国民の間では、現与党の支持者達の間ですら、「サルコジー氏の2期目の出馬は止める様に」と言う意見が大勢を占めている。


だからと言って、与党代議士が<反大統領>的発言などはしないのですね。


どんなに国民が否定している政策であろうと、それが政府の公式な政策である以上、全員が肯定的発言しかしない。

説得力溢れる<大統領をサポートする発言>しかしない。

与党内では、次期大統領選への対立候補の動きも有るものの、今に時点で<利敵発言>等絶対にしない。
(選挙が近づいてくれば別ですが)


ここが、日本と決定的に違う所です。


自民党時代も、民主党政権下でも、政府の支持率が下落し始めると、必ず党内から<分裂行為>の動きが出て来る。


これは、節操がないのか。
それとも、政治的に幼いのか。


おそらくは、夫々の議員達が、政治家としての『哲学』を持っていないのが理由であろう。


上は内閣の主要閣僚から、下は30歳代の一年生議員まで、我も我もとマスコミの前で、平気で自らの党首を否定する如き発言をする。


しかもそいつらが、東大卒やら京大卒だと来ているから、日本の教育水準に疑問符を付けざるを得ない。


日本の教育の決定的な欠陥は、<思考力>の促進には何ら貢献しない、と言う事につきる。



単に<正解>を導きだす能力(=偏差値)の養成だけが目的の<日本型教育>にこだわり続けていると、この国の将来は無いと言っても過言では無いのでは無いか。

繰り返して来たが、世の中には<正解の有る命題>など、ほとんど無い。


確たる正解などない諸問題に対峙する際には、分析力と思考力が養われていないと、最良の解決手段など見つけられないのである。



フランス人の<理屈っぽさ>に学ぼう。

精神の動きを知覚する発想方法を、学ばなければならない。
そこから、物事の<正しい>見方に導かれ、正しい<分析>が行える様になるのだ。

そして、そのような思考体系を養う事によって、良い意味での<社会の主張>もなされ得る様になろう。


<同人誌の如きマスコミ>の宣伝文に洗脳される事も無くなろう。


他人の意見に惑わされずに、国家百年の計を見誤らないだけの思考力を、身につけなければならない時である。


将来の子供達の為にも。

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沖縄の米軍基地をグアム・テニアンに移転させよう! / 費用は米国債で支払おう!

2010-05-06 15:29:08 | 世界に置ける日本
鳩山首相の<殉教の道行き>によって、沖縄県にも、徳之島にも、はたまた日本全国の如何なる所にも、「米軍基地を引き受ける」と言う所など無い事、が改めて証明されつつ有る。


橋下大阪府知事のみ、前向きな発言をされていたけれど、所詮は<個人的見解>に過ぎず、大阪府民の何パーセントが<現実として>受け入れを<可>とするかを想像すると、非現実的案としか思えない。


所詮日本人には、<痛みを分かち合う>発想は、生まれない様だ。
参考に、過去の拙ブログ記事を読まれたい。

「在日米軍の必要性を強調するなら、その負担は全国で分かち合おうと呼び掛けるのが筋」地方紙に注目!




ところで、日本は昨年末の時点で、日本のアメリカ国債保有高が7688億ドル(69兆2000億円)に達しているそうな。


そもそもこの『アメリカ国債』購入なる物は、<トヨタ>の輸出の見返りとして、半強制的に(逆に唯々諾々として?)背負い込まされた、『冥加金』である。


しかも<売れない>!


もし、多額の米国債を売り出そう物なら、価格は一挙に暴落し、即『世界大恐慌』を引き起こす。

だから売れない。

と言う事は、何の事は無い、日本は<形だけ>対米輸出を行い、売り上げは<政府が>アメリカにそっくり還付していたたわけだ。



アメリカは、世界各国の主権国家の内政に干渉して<戦争>を続行して来た。

結果として、多くの国々、多くの民族に嫌われ、恨まれて、それが対米テロとして跳ね返って来た。

その動きに対抗する(!)という名目で、更に戦争行為を拡大し続けて居る。

当然天文学的金額の予算を必要とる。

彼らの『ドル』は、一応世界の<基軸通貨>と言う事になっている。
しかも<兌換通過>では無い。
つまり、100ドル紙幣をアメリカの中央銀行(と言う物は実は存在しないが)に持って行って、100ドル分の『金』ないしは「貴金属」に交換を求めても、受け入れられないのだ。
つまり、その<価値>には何ら裏付けの無い通貨なのである。


この便利な通貨を発行する国家は、当然<必要なだけ>ドルを印刷する。
財政収支に悩む必要は無い。


今や、世界中のほとんどの国の通貨は<兌換通貨>では無くなって居る様だ。

しかし、対外的に保証し合って、され合って、価値の維持がなされている。
そして、具他的にはドルが基準となって、対外的信用が担保されている訳だ。
したがって、有る国が<必要に応じて>紙幣を発行し続けると、当然通貨の価値は下落し、インフレに苦しめられ、対外的にも通貨の信用を無くし、対外負債の支払いが不可能となる事で、国家破綻にいたる。


ところが、アメリカだけは、通貨保証に担保されるべきドル自体が通貨である為に、他の国々に比べて、通貨の信用喪失が起こりにくい。

もちろんドルの<レート>は下がるが、ただそれだけの事に過ぎないのだ。

世界的な信用保証は、ドル自体が行っている以上、彼らには関係ない(らしい)。



そして、もう一つの抜け道が『アメリカ国債』を、他国による購入に頼る事が出来る事。


何しろ<世界基軸通貨>発行国なのだから、資産価値は下落しない。
為替レートの差額のみのリスクしかないのだから。

何も知らない国は、外貨を溜め込むと、資産運用の選択肢の重要な一つとして、米国債を購入する。

中国の様に。


そして、属国ないし政治的に支配している国々には、<半強制的に>一定額を引き受けさせる。

日本の様に。


民間企業の筈の<トヨタ>も<キャノン>も、何の事は無い、政府丸抱えで経営が成り立って来たも同然と言っても、差し支えない訳だった。

自分たちだけは、利益を上げ続けて丸々と太り続け、実はその<利益>は、後から日本政府が<税金>で返還していた訳だった。


と言う訳で、我が国は車や電化製品をアメリカに<タダで>くれてやって、しかも、それによって、世界中での戦争継続を<強力>に支えて来た訳なのです。


そんな<甘い汁>を吸い続けて来た<財界>は、そのシステムを造り上げ、維持し、差配を震って来た<官僚組織>と、その上にあぐらをかいて利権をあさって来た自民党政権とが一体となって、何とかシステムの破壊を免れんべく、民主党政権潰しに奔走するのは当然の帰結である。



在日米軍が、日本を守る役目を放棄している事は明らかになった。


「尖閣諸島を始めとする<領土問題>には介入しない」と言うのが在日米軍の基本姿勢である事を、アメリカ政府は明言している。

「竹島は韓国の領土」と発言したアメリカ大統領も居た。

有事の際の日本防衛は、第一義的に『自衛隊』が、その任を負うと『日米安保』には明記されている。

そして、在日米軍の主力は殆ど『アフガン』やら何処やらに派遣されていて、本当に<有事(一体どんなケース?)>の際に、沖縄にも本土にも残存兵力しか残されて居なくて、何が出来る?


これで、結論は明らかだと思えます。


『安保条約』は有名無実である。
アメリカ軍は、積極的に日本を守る気はない。

従って、<抑止力>は幻想に過ぎない。

在日米軍は、中東やアフガンへの侵略戦争への発信基地と化している。

つまり、米軍が日本に駐留する根拠が無くなっている。

彼らは、世界でも稀な<安全な環境!>で有る事に加えて、<優れた>技術的サポートを受けられるうえ、<タダ>で快適に居られるが故に、沖縄から去ろうとしないだけの事である。


既に、沖縄を始め、日本全国に、米軍基地も<受け入れ>に強力する所等存在しない。


その上で、日本は彼らの国債を大量に抱えている。



さあ。

グアムとテニアンに出て行って頂きましょう。

費用は<総て>出してやろうじゃ有りませんか。

移転費用は「100%負担する」と言えば、アメリカは喜んで出て行く。


そして、実際の支払いは『米国債』で行おう!


そうすれば、世界的大恐慌を引き起こす事無く、抱え込んだ<米国債>を処分出来る。

実際の税金による支出は1円たりとも不要である。

総ての<不要な>米軍基地を撤去出来る。


ついでに、日本専用に<高性能監視衛星>を4基とそのオペレーション・システム、及び、これから改良を重ねるベースとして<対ミサイル・ミサイル防衛システム>を大量に買い付けよう。

基地移転費用だけでは、沢山おつりがくる筈だから。



万々歳だ。



これ以上の<良い考え>が有りますか?


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いよいよ風雲急を告げて来たか鳩山政権  / ヨーロッパの見方 日本の見方

2010-05-04 19:19:30 | 世界に置ける日本
旅先で、フランス語のテレビに日本のニュースが二つ続けて流れた。


最初は、普天間に関するニュース。
「日本は、結局普天間基地をそのままの位置にとどめる事を選んだ」


二番目は、財政赤字の問題。
「日本政府は、ギリシャの財政破綻を、熱心に注意深く見守っている」



ん、と思ってヤフー・ニュースを開いてみる。

要するに、鳩山さんは『沖縄にも、徳之島にも』という事らしい。

「首相には腹案がお有りの様なので、当然県外に移設する様再残を通して頂きたい」と言う、沖縄県知事の両者会見での返事は、しごく当たり前のリアクションであろう。
『徳之島』が例の<腹案>だったとしたら、あまりにも寂しい。



志村建世氏のブログの一説。

(以下引用開始)
「5月末までに方針を決める」と自ら期限を決めたことが、いろいろな憶測を呼んでいます。この連休中にも沖縄を訪問するとのことですが、地元が基地を受け入れる可能性はないでしょう。言わば「断られることを確認する」ための旅になります。これは基地問題を半年かけて「日本全体の問題」にしてきた一連の努力の総決算です。そして導かれる答えは「日本中のどこにも、米軍基地を新たに受け入れる場所はない」ということです。
 さて、そこで政権を投げ出せば自民党の末期と同じですが、そうはならないでしょう。「対等な日米関係」を掲げた公約が本物だったかどうかが、ここでわかります。
(引用終わり)


世の中の有り様が分かっている人は、このように分析する。


ところが、当の首相自らが怪しくなって来た。


▶「最低でも県外」党の考えではない…首相(読売見出し)


>地元記者から「県外施設が困難な理由として日米同盟や抑止力の重要性を強調していたが、認識が浅かったのではないか」と問われたのに対し、首相は「海兵隊そのものは抑止力として沖縄に存在する理由にならないと思っていたが、学ぶにつけ、駐留米軍全体の中で海兵隊は抑止力として維持されるという考えに至った。『(認識が)浅かった』と言われれば、あるいはその通りかもしれない」と認めた。



ここに来て、首相までが<官僚>のブリーフィングに丸め込まれて来た事を露呈してしまったのか。


>首相は「もっと早く来いという(県民の)気持ちも含めておわびにうかがった」とした上で、「大変厳しい1日だった。『最低でも県外』との思いは、ほとんどの方からうかがい、厳しさを改めて実感した。私の考えはなかなか理解されなかったが、対話できて、(沖縄に)来て良かった」
【読売新聞電子版/5月4日18時17分配信】



この返答を聞くに付け、首相の人柄が分かる。

歴代自民党首相に、このような国民目線(県民目線)を持った首相等居なかった。
彼の優しさが、良く伝わって来る。


そして、悲しいかな、取り巻きの官僚達の影響力の何と凄い事か、と言う事実も、良く伝わってくる。


優しさは、したたかさにつけ込まれる。

やはり、民主党の掲げる<改革>は、並大抵の事では成し遂げられない事だと、痛感する次第である。



財政赤字に付いて言えば、日本の特殊性は、「対外債務がほとんど無い」と言う事だろう。

総て、赤字国債は<国内>で購入されて維持されている。

この点の意味は、海外メディアは伝えきれていない。

有り難い事に、対外破産はあり得ない。


しかし、明示しなければならない事は、これらの諸問題は総て<旧政権>が無責任に垂れ流して行った結果である、と言う事だ。


検察が先頭で肩で風を切るが如き、我が国の<官僚政治>は、「改革を行わせない」という一点で、民主党を潰す為にありとあらゆる手を使って来ている。

『在日特権を根絶する会』なる、やくざサンの<異議申し立て>で行われた<検察審査会>という特殊な11人の人達の「善良な市民」による起訴不当宣言は、その余りの偏向さにあきれてしまうばかり出るが、多くの人々はそれが何故異様な事かを理解で出来ない様な、マスコミによる世論の操作で、ますます政権を追いつめようとしてくるであろう。


当然このまま参院選を迎える事は大変厳しい情勢である。

「悪貨は良貨を駆逐する」と言うけれど、結局は<変革を好まない>日本人気質で、永遠に特権階級に奉仕させられながら、生きて行く事の方を良しとする人々が多い事は、理解に苦しむばかりである。



再び志村氏のブログから。

(以下引用開始)
鳩山内閣の支持率の低下は厳しいものですが、そのおもな理由は「政治と金」そして「普天間」から来ているように思われます。しかし落ち着いて考えてみると、政権交代後のこの半年間で、「前よりも悪くなりつつある」ことは少なく、逆に「少しずつだがよくなりつつある」ことの方がずっと多いのです。福祉関連の制度や予算もそうだし、労働法制の秩序崩壊にも歯止めがかかりつつあります。
さらに言えば、政治と金の問題でも、小沢氏は新たに問題を起こしたのではなく、4年前の会計処理について議論されているのであり、普天間の問題にしても、原因を作ったのは自公政権でした。鳩山氏が責任を問われているのは、その後始末の方法についてです。

>さて、そこで政権を投げ出せば自民党の末期と同じですが、そうはならないでしょう。「対等な日米関係」を掲げた公約が本物だったかどうかが、ここでわかります。
(以上引用終わり)


いずれにせよ、現時点までの政府の方針は、<普天間>であれ<財政赤字>であれ、ヨーロッパの視点からすれば、淡々と報道するだけの問題に過ぎない。


つまり、政府の国家運営の、単なる姿勢の次元の事でしかない。


当事者である日本では、反対派は<鬼の首>を取ったかのごとくに騒ぎ立てるでろうし、支持者側にとっては頭の痛いことではる。


しかし、「政権運営とはそのような物」と冷静に見られる様な、ヨーロッパ的成熟さが望まれるのでは無かろうか。


改革政権は、動き出したばっかりなのだ。

普天間が、5月に結論を出せなければ、首相が<退陣>しなければならぬ、等と言う議論自体が、あまりにも幼児的だ。

決して、元に戻してはならない。



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