晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

冬空に、パリは今日も晴れだった!

2009-01-19 08:21:15 | Weblog
2008年1月18日、拙ブログを立ち上げて、ちょうど一年が経ちました。

毎日更新した日も有りましたが、概して週一ペース位で、あまり勤勉な<管理人>ではありませんでしたが、ご愛読してくださった皆様には、厚く御礼申し上げます。

サブ・タイトルに有る通り、『小言小兵衛』に徹する事も出来ておらず、<写真付きの面白い所の紹介編>と、<イカリング編>が入り交じった、何とも中途半端な体裁に、赤面するのみです。

と言いますのも、あまり怒り狂って小難しい事ばかりダラダラ書いていても、読んで頂けないのではないか、等と言った小心な自分が居て、写真で読者の歓心を惹いて中和しよう、というようなつまらない計算が働いて、結局どっちつかずになってしまったのだと思います。

本来でしたら、二つ別々のブログを作るべきだったのでしょうね。

でも、言いたい事は言いたい、聞いて頂きたい事は聞いて欲しい、それに、日本の皆様に珍しい(カモ)情報もお教えしたい、という気持ちには勝てず、結局このままのイミ不明な体裁のままで、今後も続けさせて頂きたいと改めて考えた<一周年記念日>でした。

どうか、今後もご愛読下さって、お叱りの言葉や、賛同、不賛同のご意見を、コメントして頂ければ、幸いです。

『晴れのち曇り、時々パリ』を、今後も宜しくお願い申し上げます。
コメント (2)
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坂本総務政務次官の発言と、御手洗経団連会長の発言の根底に有るもの

2009-01-07 05:43:08 | 社会問題
関経連会長の下妻氏が、「今期の業績は減益にはなるが、赤字にはならないという感じが強い。それなのに減産で人が余ったからといって、(すぐ)解雇というのはちょっと短兵急だ」と苦言を呈した。(時事通信)

よくぞ言ってくれました。

財界人にも、まだ物事の道理の分かっている人が居るのだ(!)と、驚いてしまいました。
(そんな事に驚く事が情けない。。。)

麻生(あほう)総理がいみじくも御手洗経団連会長に<雇用の安定>を直接頼み込んだ直後の、<キャノン>による大量派遣切りで、経営者達に『派遣社員や非正規社員は首にしても良いのだ』という免罪符を与えたことで、キャノン会長にして経団連会長の御手洗某には万死に値する罪がある。

あとはご存知の通りの有り様。

そして、散々下請けや労働者を締め付けるだけ締め付けて、一人勝ちして来た『トヨタ』の会長奥田某が経団連の前会長で、まさしくその彼が御手洗を後継に指名したのでした。
そのトヨタの派遣切りも半端じゃない。

労働者有っての企業であって、いくら<株主>が居ても、働く人間が居なければ、企業も成り立たないし、利益も生めない。
さらに、その労働者こそが、まさに<消費者>なのである。
製造業は、消費者有っての会社だったはず。

この前提をまるっきり忘れてしまっている感の有る、昨今の大企業の経営者達は、ただただ生産コストの調整の為にのみ派遣労働者を導入し、業績の悪化が始まるや、躊躇無く<派遣切り>を行った。

年の暮れに、一週間前に解雇通告なんて、『非人道的』以外のどんな表現が有るというのだろう。

しかも<解雇と同時の退寮勧告>なんて、子犬を捨てる事以上に残酷な事を平気で行った。

本来、<寮完備>という条件は、住居費がほとんどかからない労働環境で、その分貯金が増えるのが当たり前のはず。

ところが、食べて行くのがやっとで、解雇退寮と同時に<ホームレス>にならざるを得ないような、そんな給料しか支払ってこなかった、という非人間的雇用条件すら、いままで大きな社会問題にされてこなかった。

その事が、一大事だと思うのです。

おかしいよ。

衣食住を最低まかなえる事が、<所得>の最低条件であるはず。
実際生きて行く上で幾らくらいかかるかに関係なく、企業がかってに(スズメの涙程度の)給与を定めて働かせる。
「嫌なら働かなくていいよ」というのが昨今の現状になっていた。

変だよ。

そして、本人にどれだけやる気が有り、必死で努力して探しても正規社員の採用が無く、<派遣労働者>にしかなれなかった大量の人達を生み出す社会にした、政治。

張本人の小泉某と、腰巾着学者先生大臣の罪は、言うまでもなく、その社会状況を生み出した政府自民公明政権政党政府の内部から、<坂本発言>が飛び出してくる現実に対する無知ぶりの情けなさ。

一部のネット上のコメントで、<派遣=怠け者>扱いし、<坂本発言>を後押ししている風潮も、国民の中に社会の現状の正しい認識が出来ない層が増えて来ている現実を示しており、大いなる危惧を覚えます。

ワーキング・プアーは、怠け者だからそうなった訳では断じて無い。
その事の解らない阿呆どもは、漢字の読めない首相以下、政権政党の政治家と同列に、社会の現状が解っていない。

そして、そんな政府と二人三脚で歩んで来た<大企業>との、官民一体、政経一体となっての、国民を置いてけぼりにして来た政治に、今まで大した反対運動がなされてこなかった、国民の情けなさ。

お上から下々まで、一体日本はどうなっとんじゃい!!

さすがにキャノンに対して風当たりが強くなって来ての、御手洗某の<ワークシェアリング>発言。

逆だろ。

先ずそれをやって、二進も三進も行かなくなって、初めて<解雇>という順番だろ。

今回の<大量派遣切り>に関して、経営者達は、<悩みに悩んだ>挙げ句の<苦渋の>決断、という雰囲気は皆無だった。

「急激な業績悪化だ!それ人員整理だ!」という、あまりにも単純な行動にしか見えなかった。

平然と、<在庫調整>と同じ感覚で<派遣労働者>を首にした。
しかも一週間の通告期間しか与えずに。
一切の保証金も与えずに。

もちろん<派遣社員>の労働条件の問題は、あくまで自分が属する<派遣会社>との問題であって、派遣先の企業とは直接関係ない、とは言う物の。。。
そんな理論とは関係ないと思うのです。
やはり、仕事をする会社が、仕事をする労働者を、人間扱いしなければ、人間の社会は成り立たないのでは。

そんな矢先に、関経連会長下妻さんの上記の発言。

この<派遣切り>の流れが異常だ、と思っているのは私だけではなかったのだ、とほんの少し安心したのです。

そして、企業にも『品格』とうい物が有る事に思いを新たにしたのでした。

幾ら大企業でも、何の企業努力もせず、まして悩みも躊躇もせず、経済動向の悪化と同時に、大量の派遣切りを行う。
あんな<首切り>を平気で行える会社は、決して『一流企業』とは言えない。

ヤクザな企業である事が、今回さらにはっきり皆に解る様に、自ら公然と宣伝してくれた訳です。

<派遣切り>は二社だけではないけれど、経営トップが前、現経団連会長であることで、キャノンとトヨタの行動は、日本企業の代表の行動と見なしうるのです。

私は、キャノンとトヨタの製品は、一生買いません!

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日本の皆様に、パリより、謹んで初春のお喜びを申し上げます。

2009-01-01 02:50:31 | Weblog
2009年が明けました。

嫌な事やうっとうしい事が山の様に起こった2008年でした。
日本の現状と、日本を取り巻く環境に、絶望感を抱きかけた一年でした。

特に、一滴も血の通っていないか如きの、大企業による派遣切り。

年末も押し詰まって、収入も住処も奪われて外に放り出された人達に対して、国も政府も(ハローワークに特設窓口を開設する以外)文字通り一切何にも具体的な手を打たない中で、財政破綻に瀕しているはずの地方自治体による<臨時雇用>や、一部ボランティアの活動が、冷えきった心の中に、日本の明日に対するかすかな希望が感じられるような。。。

それにしても政府は恥を知れ!!

地方自治体の首長達の<爪のあか>を煎じて飲め!

労働者を人間扱いしなくなる事は目に見えていたにもかかわらず、強引に『派遣労働者法』を成立させた張本人の<小泉純一郎>と、時の厚労相<公明党の一反もめん>には、腹を切って頂きたいものです。

世の中むちゃくちゃでは有りますが、皆で少しずつかえていきましょうよ。

一人のやれる事なんて、ほんとに些細な事ですが、だからといって何もしないで諦めているダケでは、ほんとに何も変わりません。
やれる事から、少しずつでも何かのアクションを心がけていれば、やがては何かが変わって行くのではないか。

そういう訳で、腹を立てているだけから、何かをしたい、という思いに至った2009年の年頭にあたって、皆様方に慎んで『初春のお喜び』を申し述べさせて頂く次第です。



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