いつまで続く<ぬかるみ>ゾ。。。
▶朝鮮半島有事の基地使用も事前協議? 密約検証が「同盟破壊の爆弾になる」恐れ…【久保田るり子の外交ウオッチ】(産経見出し)
>核持ち込みなど日米のいわゆる「密約検証」が2月末に公表される。対象の「4つの密約」は今回、その存在が裏付けられるのがほぼ確実で、有識者委員会(座長・北岡伸一東大教授)が存否の検証に加え、当時の時代背景を踏まえた「歴史的な評価」を表明する。
>問題はその後の措置、つまり日米同盟の根幹をなる拡大抑止に関する戦略が鳩山政権下でいまだに定まっていないことだ。扱い次第でこの問題は、「普天間」で傷ついた日米の信頼関係を危機に追いつめる「同盟破壊の爆弾」となる恐れが指摘されている。(久保田るり子)
いつまでたっても、「普天間で傷ついた日米関係」としか捉えられない、頭の悪さ。
あるいは、そこに作為をもって、あえて<その路線>に固執し続けなければならない理由が有るのか?
>朝鮮半島有事の基地使用問題をどうする?
>昨夏の総選挙前から民主党が公言してきた「4密約の検証」の鳩山政権の狙いは、「日米同盟のレビュー」である。いわく『自民党歴代政権は米国に遠慮し日本からの要求をタブー視してきたのではないか』『「非公開の密約」部分を米国が公表しているにもかかわらず、日本でその存在すら政府が否定してきたのは、対等とはかけ離れた片務性ゆえではなかったか』『国民に対してうそをついてきた結果ではないか』-との責任の所在追及だ。
>外務官僚が時の政治家にどう引き継いだのか改めて問われることになろうが、過度の「真実追究ムード」は、今後の日米戦略対話の足かせにならないか懸念される。
アメリカ側が、とっくに<情報公開>してしまっている事実を検証する事が、なぜ両国の対話の<足枷>になるのだろう。
>核持ち込み密約は、ブッシュ(父親)政権で米国は1991年末、戦術核撤去宣言ですでに過去の事例だが、では、朝鮮半島有事の基地使用(注(2))はどうなのか。日米両国の協議が必要となってくる。
このように、「米艦船は本当に<戦術核>を搭載していない」と、頭から信じて疑わない姿勢で、マスコミとして本当に良いと言えるのだろうか?
ところが記者はその後の段で、次の様にも論じている。
>鳩山氏は「オープンな議論の中で結論を出す」というが、米国は核抑止力について「核の存在を肯定も否定もしない」(NCND)をどう理解しているのか、非核三原則との整合性をどこまで明文化するのかには、全く言及してこなかった。
<核保持>を「肯定も否定もしない」のが、軍事的戦術である限りは、久保田氏の論調は、矛盾している。
>専門家は「朝鮮半島有事は即座に日本有事となる可能性もある事態だが、この“密約”を解消し『今後は(有事の事前協議なしの)基地使用は不可とする』となったら、米側から『それでも日米は軍事同盟か』と不信は最高潮になるだろう。実は密約の本質とは同盟の根幹にかかわっている」と指摘する。
<朝鮮有事>は、アメリカ世界戦力的には有事で有るが、それが<即>日本有事とは限らない。
もちろん、平壌が攻められれば、金正日としては<米軍基地を有する日本>に、ミサイルの照準を定めるであろう。
ただそれは、米軍主力が、日本国内に集中しているからこそ、である。
>鳩山政権の「同盟観」はいまだ不明
>岡田克也外相は、密約検証が日米関係に及ぼす影響について「必要に応じ米側と協議する」と述べる一方で、検証後の政策については「あえて考えないことにしている。まず事実をしっかり出して、そして検証することが重要で、その上で今後のことを考えればいいと基本的に考えている」(21年11月27日、定例会見)と考えを明示してこなかった。
そもそも、手の内を早々と示さない事は、上述した通りであり、何もそれは<軍事作戦>上の事に限らず、高度な<外交戦略>では、欠かせない態度だ。
小泉某が、ブッシュによるイラク侵攻の際の日本の態度、について「起こっても居ない事は考えていない」と言い放った事とは、意味が違うのだ。
>われわれの前には過去より未来、理想より現実が広がっている。5月末に向け普天間問題の時限が迫る。密約の事後処理で日米関係がこれ以上の不協和音を奏しないよう、細心の管理が必要であることを鳩山政権は肝に銘じてほしい。
以上【産經新聞】
アメリカの主要マスコミの論調の変化もさることながら、アメリカ政権内部ですら、普天間が<日米関係>の障害とはならない、と明言し始めている。
「アメリカは、何が有っても、日本を護るよ。日本は大切だから」
以上のような、米国内で漏れ始めている彼らの<本音>は、日本の<大手マスコミ>は伝えようとしない。
その<日米関係>の大切さが、内部からの<偏向報道>こそが、<シロアリ>のごとくに<土台>を食い荒らし、結局悪い方角に導いてしまう事になる、と<マスコミ>に携わる者として、肝に銘じて欲しい。
それよりも、地方紙の健全さを示す<論調>を、再び集めてみた。
▶沖縄よりうんと遠い米国の声が大きく聞こえるのか…【京都新聞のコラム】
>…基地のまちの不安は、墜落事故や米兵の犯罪、騒音にとどまらない。この地で訓練を受けた兵士がこの瞬間も世界のどこかで人を殺しているかもしれない…。沖縄以外なら考えずに済む安保の現実と日々向き合っている
>表裏をなすのが「本土」の鈍感さだ。米政治学者チャルマーズ・ジョンソン氏は、そこをえぐる。沖縄の人に対して根深い優越感があり、米はその「差別感情につけ込んでいる」と指摘する(「帝国アメリカと日本 武力依存の構造」集英社)
大手マスコミの諸君、頭をたれて傾聴したまえ!
平野官房長官を始め、政治家も、官僚も、マスコミも、一般国民も、全員が肝に銘じなければならない。
>沖縄よりうんと遠い米国の声が大きく聞こえるのか、官邸の主はきのうも素っ気ない物言いだった。名護に火を付けたのはあなた本人。腹をくくって、鳩山さん。(2010年1月26日付「凡語」)
▶鳩山政権こそ苦しみ、道を開け【宮崎日日新聞のコラム】
>今でも時々「今、どこで、どうしているだろう」と思うことがある。15年前の9月、沖縄県内で3人の米海兵隊員に拉致され暴行を受けた、当時小学生だった女性のことだ。
沖縄県民の方々のみならず、日本国民全員の気持ちであるはずだ。
この<気持ち>を共有していれば、
「早く辺野古へ!」
「アメリカが怒っているゾ」
「日米関係にヒビが入る」
等という論調の記事は書けるはずが無い。
>…「もう終わりにしよう」―。辺野古への移設反対を表明し、おととい行われた名護市長選で当選した新人の稲嶺進氏は、有権者にこう訴えてきたという。地元住民の幾多の痛みに接してきた者ならではの言葉が、とてつもなく重く響く。
>地元の意思を突き付けられた鳩山政権。現行案に固執する米国との板挟みで、5月末の移設先決定まで苦難の道が続く。
>だが、それも冒頭の被害女性や、人間関係にひびを入れられた沖縄の人々の苦しみに比べれば大したことではなかろう。(2010年1月26日付「くろしお」)
このように、政権の於かれた立場をそれなりに理解して、より良い方向への結論を導きだす事を<見守る>ような報道は、<大手マスコミ>の能力では、出来ないのだろう。。。
▶封印を解いた以上、惑うべきではない【山陰中央新報のコラム】
>伝説に「見てはならぬ」の掟は多い。破れば災いを招くのだが往々にして封印は解かれ、物語は急転する。ギリシャ神話「パンドラの箱」からは無数の悪霊が飛び出す。
>基地の島・沖縄も、同様に魔法の箱かもしれない。
>…沖縄の民意が辺野古案「拒否」に決まった段階で、まぜ返す平野官房長官発言の真意は何か。
>…普天間閉鎖はそもそも米国側の判断で、海上基地は日本側のサービス。グアム島への米軍再編は既定路線だから、いわば”過剰接待”なのに…
この<視点>で論じる<中央マスコミ>が皆無である事も、大いなる作為を感じざるを得ない点のひとつだ。
>慌てて閉めたパンドラの箱に、一片の「希望」が残ったとする異聞がある。それは名護市の場合、苦渋の選択を通した民意だった。封印を解いた以上、惑うべきではない。(2010年1月28日付「明窓」)
これらの論調には、<身内>の政府を、あたかも自分の問題ではなきかのごとくに、相手の立場に立った気になって<内部>から攻撃するような<理不尽さ>は、まったく感じられない。
このような態度こそが、国の世論を啓蒙する、マスコミの依って立つべき<姿勢>では無いのだろうか?
再度言いたい。
大手マスコミの記者さん達は、地方紙に教えを請いたまえ!
▶朝鮮半島有事の基地使用も事前協議? 密約検証が「同盟破壊の爆弾になる」恐れ…【久保田るり子の外交ウオッチ】(産経見出し)
>核持ち込みなど日米のいわゆる「密約検証」が2月末に公表される。対象の「4つの密約」は今回、その存在が裏付けられるのがほぼ確実で、有識者委員会(座長・北岡伸一東大教授)が存否の検証に加え、当時の時代背景を踏まえた「歴史的な評価」を表明する。
>問題はその後の措置、つまり日米同盟の根幹をなる拡大抑止に関する戦略が鳩山政権下でいまだに定まっていないことだ。扱い次第でこの問題は、「普天間」で傷ついた日米の信頼関係を危機に追いつめる「同盟破壊の爆弾」となる恐れが指摘されている。(久保田るり子)
いつまでたっても、「普天間で傷ついた日米関係」としか捉えられない、頭の悪さ。
あるいは、そこに作為をもって、あえて<その路線>に固執し続けなければならない理由が有るのか?
>朝鮮半島有事の基地使用問題をどうする?
>昨夏の総選挙前から民主党が公言してきた「4密約の検証」の鳩山政権の狙いは、「日米同盟のレビュー」である。いわく『自民党歴代政権は米国に遠慮し日本からの要求をタブー視してきたのではないか』『「非公開の密約」部分を米国が公表しているにもかかわらず、日本でその存在すら政府が否定してきたのは、対等とはかけ離れた片務性ゆえではなかったか』『国民に対してうそをついてきた結果ではないか』-との責任の所在追及だ。
>外務官僚が時の政治家にどう引き継いだのか改めて問われることになろうが、過度の「真実追究ムード」は、今後の日米戦略対話の足かせにならないか懸念される。
アメリカ側が、とっくに<情報公開>してしまっている事実を検証する事が、なぜ両国の対話の<足枷>になるのだろう。
>核持ち込み密約は、ブッシュ(父親)政権で米国は1991年末、戦術核撤去宣言ですでに過去の事例だが、では、朝鮮半島有事の基地使用(注(2))はどうなのか。日米両国の協議が必要となってくる。
このように、「米艦船は本当に<戦術核>を搭載していない」と、頭から信じて疑わない姿勢で、マスコミとして本当に良いと言えるのだろうか?
ところが記者はその後の段で、次の様にも論じている。
>鳩山氏は「オープンな議論の中で結論を出す」というが、米国は核抑止力について「核の存在を肯定も否定もしない」(NCND)をどう理解しているのか、非核三原則との整合性をどこまで明文化するのかには、全く言及してこなかった。
<核保持>を「肯定も否定もしない」のが、軍事的戦術である限りは、久保田氏の論調は、矛盾している。
>専門家は「朝鮮半島有事は即座に日本有事となる可能性もある事態だが、この“密約”を解消し『今後は(有事の事前協議なしの)基地使用は不可とする』となったら、米側から『それでも日米は軍事同盟か』と不信は最高潮になるだろう。実は密約の本質とは同盟の根幹にかかわっている」と指摘する。
<朝鮮有事>は、アメリカ世界戦力的には有事で有るが、それが<即>日本有事とは限らない。
もちろん、平壌が攻められれば、金正日としては<米軍基地を有する日本>に、ミサイルの照準を定めるであろう。
ただそれは、米軍主力が、日本国内に集中しているからこそ、である。
>鳩山政権の「同盟観」はいまだ不明
>岡田克也外相は、密約検証が日米関係に及ぼす影響について「必要に応じ米側と協議する」と述べる一方で、検証後の政策については「あえて考えないことにしている。まず事実をしっかり出して、そして検証することが重要で、その上で今後のことを考えればいいと基本的に考えている」(21年11月27日、定例会見)と考えを明示してこなかった。
そもそも、手の内を早々と示さない事は、上述した通りであり、何もそれは<軍事作戦>上の事に限らず、高度な<外交戦略>では、欠かせない態度だ。
小泉某が、ブッシュによるイラク侵攻の際の日本の態度、について「起こっても居ない事は考えていない」と言い放った事とは、意味が違うのだ。
>われわれの前には過去より未来、理想より現実が広がっている。5月末に向け普天間問題の時限が迫る。密約の事後処理で日米関係がこれ以上の不協和音を奏しないよう、細心の管理が必要であることを鳩山政権は肝に銘じてほしい。
以上【産經新聞】
アメリカの主要マスコミの論調の変化もさることながら、アメリカ政権内部ですら、普天間が<日米関係>の障害とはならない、と明言し始めている。
「アメリカは、何が有っても、日本を護るよ。日本は大切だから」
以上のような、米国内で漏れ始めている彼らの<本音>は、日本の<大手マスコミ>は伝えようとしない。
その<日米関係>の大切さが、内部からの<偏向報道>こそが、<シロアリ>のごとくに<土台>を食い荒らし、結局悪い方角に導いてしまう事になる、と<マスコミ>に携わる者として、肝に銘じて欲しい。
それよりも、地方紙の健全さを示す<論調>を、再び集めてみた。
▶沖縄よりうんと遠い米国の声が大きく聞こえるのか…【京都新聞のコラム】
>…基地のまちの不安は、墜落事故や米兵の犯罪、騒音にとどまらない。この地で訓練を受けた兵士がこの瞬間も世界のどこかで人を殺しているかもしれない…。沖縄以外なら考えずに済む安保の現実と日々向き合っている
>表裏をなすのが「本土」の鈍感さだ。米政治学者チャルマーズ・ジョンソン氏は、そこをえぐる。沖縄の人に対して根深い優越感があり、米はその「差別感情につけ込んでいる」と指摘する(「帝国アメリカと日本 武力依存の構造」集英社)
大手マスコミの諸君、頭をたれて傾聴したまえ!
平野官房長官を始め、政治家も、官僚も、マスコミも、一般国民も、全員が肝に銘じなければならない。
>沖縄よりうんと遠い米国の声が大きく聞こえるのか、官邸の主はきのうも素っ気ない物言いだった。名護に火を付けたのはあなた本人。腹をくくって、鳩山さん。(2010年1月26日付「凡語」)
▶鳩山政権こそ苦しみ、道を開け【宮崎日日新聞のコラム】
>今でも時々「今、どこで、どうしているだろう」と思うことがある。15年前の9月、沖縄県内で3人の米海兵隊員に拉致され暴行を受けた、当時小学生だった女性のことだ。
沖縄県民の方々のみならず、日本国民全員の気持ちであるはずだ。
この<気持ち>を共有していれば、
「早く辺野古へ!」
「アメリカが怒っているゾ」
「日米関係にヒビが入る」
等という論調の記事は書けるはずが無い。
>…「もう終わりにしよう」―。辺野古への移設反対を表明し、おととい行われた名護市長選で当選した新人の稲嶺進氏は、有権者にこう訴えてきたという。地元住民の幾多の痛みに接してきた者ならではの言葉が、とてつもなく重く響く。
>地元の意思を突き付けられた鳩山政権。現行案に固執する米国との板挟みで、5月末の移設先決定まで苦難の道が続く。
>だが、それも冒頭の被害女性や、人間関係にひびを入れられた沖縄の人々の苦しみに比べれば大したことではなかろう。(2010年1月26日付「くろしお」)
このように、政権の於かれた立場をそれなりに理解して、より良い方向への結論を導きだす事を<見守る>ような報道は、<大手マスコミ>の能力では、出来ないのだろう。。。
▶封印を解いた以上、惑うべきではない【山陰中央新報のコラム】
>伝説に「見てはならぬ」の掟は多い。破れば災いを招くのだが往々にして封印は解かれ、物語は急転する。ギリシャ神話「パンドラの箱」からは無数の悪霊が飛び出す。
>基地の島・沖縄も、同様に魔法の箱かもしれない。
>…沖縄の民意が辺野古案「拒否」に決まった段階で、まぜ返す平野官房長官発言の真意は何か。
>…普天間閉鎖はそもそも米国側の判断で、海上基地は日本側のサービス。グアム島への米軍再編は既定路線だから、いわば”過剰接待”なのに…
この<視点>で論じる<中央マスコミ>が皆無である事も、大いなる作為を感じざるを得ない点のひとつだ。
>慌てて閉めたパンドラの箱に、一片の「希望」が残ったとする異聞がある。それは名護市の場合、苦渋の選択を通した民意だった。封印を解いた以上、惑うべきではない。(2010年1月28日付「明窓」)
これらの論調には、<身内>の政府を、あたかも自分の問題ではなきかのごとくに、相手の立場に立った気になって<内部>から攻撃するような<理不尽さ>は、まったく感じられない。
このような態度こそが、国の世論を啓蒙する、マスコミの依って立つべき<姿勢>では無いのだろうか?
再度言いたい。
大手マスコミの記者さん達は、地方紙に教えを請いたまえ!