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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

ブログ引っ越しました

2025-05-06 11:51:38 | お知らせ
「gooブログ」サービス終了のアナウンスに伴い、当ブログは「Hatenaブログ」に引っ越しました。

《引っ越し先》  
☆「老人党リアルグループ「護憲+」ブログ」☆
https://rojinto-goken.hatenablog.com/

これまでの、長きにわたるご訪問有難うございました。
新しいサイトにも是非引き続きお越しください。お待ちしています。

フト思ったこと

2025-05-04 16:42:11 | 環境問題
半年ほど前のこと。群馬は松井田のとある市道を走行中に、60-70cm程の高さの特段に壁面を補強していない土壁が2メートルほど突然崩れるさまを目撃した。

また数日前、松井田の別の場所、そこは見上げるほど高い丘の上に民家が数軒立ち並び、すぐ裏に崖が迫るという、良く見かける補強を施していた筈の崖に、応急処理的にブルーシートが被せてあるのを見かけた。

松井田もご多分にもれず、冬の終わりから春にかけて、さして雨が降らない天気が続いているが、一旦降るとなると豪雨的な降り方になることを繰り返している。

水文気候のムチ打ち症(Climate hydrowhiplash)の典型的な情況が、注意してみるとここ安中の松井田でも起こりつつあるのではないかと見ている。

国連事務総長のグテーレスさんが、地球温暖化を通り過ぎ、今や地球沸騰化と宣言したように、気温はこれ以上高くなると引き返せないという閾値にいよいよ私たちは近づいており、気候のムチ打ち症といった気象上の症状として私たちの眼前に立ち現われていると考えるべきではないかと思っている。

崖の強度というものは、今までの気候状況のバランスの下では充分に保証されるやり方で設計され、補強されているものだろう。
しかし、地球温暖化から地球沸騰化へと移行しているという現在、今までの条件の下では保証された強度を持っていた壁が、気象状況のバランスが変わってしまった現在、ヒョットすると最早持たない状況に私たちは入り込んでしまったのではないか?
そんな状況を、ここ松井田で散見したのではないか、とも思っている。

事は、崖崩れだけの問題ではない。昨今の世界で頻発する山火事も全く同じことが根本的原因のように思える。
即ち人々は、従来のイメージと同じ思いをもって山に入り、従来と同じ行動をするものの、山林自体は今までのバランスとは違った状況になっており、充分管理下に置いた筈の行動が急速にコントロール不能の状況になってしまった結果なのではないか?

世界各地の洪水被害も今までとは次元の異なる状況の発生が今後懸念される。

しかも、このバランスの崩れは刻々とその様相を変えていくものであり、しかもその変化のスピードは刻々と上昇していくと、予測されている。

この国土のバランスの悪化、不安定さの進行は、ほっておくべきことではなく、正に(人・もの・金)をつぎ込むべき大切な事業と捉えるべきと思う。

次から次へと兆円単位のイベントを繰り返す国や自治体や国策会社の箱物事業や再開発事業の連鎖だけがクローズアップされる社会では持たない、と思う。

万博は止められず進んでしまった。JR東海のリニアも水面下で粛々と進行している。

現在のバランスに基づく机上の計算では充分安全性は保証されていると、聞けば答えるだろうリニアなど果たして、自然界のバランスが時々刻々と変化していく今後、本当に大丈夫なのだろうか。ことは、人の安全だけの問題ではない。がけ崩れに象徴される環境面の劣悪化に拍車をかける事業に彼らは手を染めてしまっているのではないかと懸念する。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
yo-chan

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☆「gooブログ」が11月18日をもってサービスを終了するとのアナウンスがあり、「護憲+」ブログも「Hatenaブログ」に引っ越すことになり、当記事を最後に、以下引っ越し先に一本化します。
★「老人党リアルグループ「護憲+」ブログ」★
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5.3市民意見広告「武力で平和はつくれない!」

2025-05-03 10:11:11 | 憲法


憲法記念日の今日、恒例の「5月3日、市民意見広告」が、朝日新聞全国版、大分合同新聞、沖縄タイムス、毎日新聞全国版、八重山毎日新聞、琉球新報の計6紙に掲載されました。

今年のメインタイトルは「武力で平和はつくれない!」、サブタイトルは「80」です。
今年の主張は「敗戦80年と憲法」「武力は戦争の抑止になりません」「私たちにできること」の章分けで語られています。

「市民意見広告とは(歴史・あらまし)」、今回の「意見広告の詳細」は以下をご覧ください。
https://www.ikenkoukoku.jp/about/
https://www.ikenkoukoku.jp/archives/944/



「老人党・護憲+」も長年にわたり参加しており、今年も賛同者に名を連ねました。画像の文字「80」の下の丸(ブルー部分)の右上方に名前があるのですが、分かりますか?

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子

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☆「gooブログ」が11月18日をもってサービスを終了するとのアナウンスがあり、「護憲+」ブログも「Hatenaブログ」に引っ越すことになりました。
引っ越し先は以下になります。(あと数回こちらにも投稿する積りですが。)
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2馬力選挙等、選挙運動を騙り、選挙の公正並びに他候補者及び投票者判断への介入、不利益を図る活動を監視しよう

2025-04-29 10:52:23 | 社会問題
我ら主権者、投票権者は、2馬力選挙等、選挙運動を騙り、選挙の公正並びに他候補者及び投票者判断への介入、不利益を図る活動とその候補者を唾棄、糾弾、排除、&禍根を残すべきではないと決意すべきではないか。

西日本新聞【社説】2馬力選挙 公平欠く行為に歯止めを 4/28
https://www.nishinippon.co.jp/item/1344805/
 ○当選する意思がなく、他候補を後押しするために立候補する「2馬力選挙」は選挙の公正を損なう。歯止めをかける対策を急ぎたい。
 2馬力選挙は昨年11月の兵庫県知事選で表面化した。立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首は斎藤元彦知事の応援に終始し、自身に投票しないよう呼びかけた。斎藤氏は再選を果たした。
 選挙の後、兵庫県選挙管理委員会は2馬力選挙を禁じる法整備を総務省に要望した。選管委員長の「選挙の形がおかしくなってしまった」という言葉は率直な実感だろう。
 候補者1人が配布できるビラの枚数は制限され、ポスター作成費や選挙車の燃料代などは公費で負担している。こうした制度を1人の当選のために複数の候補者が利用する2馬力選挙は、明らかに問題がある。
 公選法に歯止めをかける規定はなく、法律の隙を突かれた格好だ。鳥取県の平井伸治知事ら19人の知事は政府や国会に対応を求めた。
 鳥取県は政府に先んじて、独自の対策に乗り出した。立候補する人に「自らの当選を目的として候補者になる」という趣旨の宣誓書の提出を求めるもので、5月の県議選補欠選挙で初めて導入する。
 提出を拒んだ場合は、立候補の届け出を受理しない可能性があるという。
 島根県と連携し、参院選の鳥取・島根選挙区に導入することも決めている。島根県の丸山達也知事は「国政の怠慢を現場で改善している」と述べ、政府と国会の対応の遅れに不満を表明した。
 今国会では、選挙ポスターが風俗店の広告など目的外に悪用されないように、品位保持規定を新設した改正公選法が成立している。
 一方、2馬力選挙や交流サイト(SNS)での誹謗(ひぼう)中傷と偽情報対策は、施策の在り方を検討して「必要な措置を講じる」と付則に記すにとどまった。表現の自由との兼ね合いもあり、具体策がまとまらなかった。
 候補者の主張を安易に法律で規制してはならない。配慮が必要なのは確かだ。
 とはいえ、今後も2馬力、3馬力の選挙をもくろむ候補者が出る恐れがある。立花氏は別の首長選でも他候補の応援をほのめかした。国会は対策の検討を急ぐべきだ。
 鳥取県は昨今の選挙課題に対し、先駆的な取り組みが目立つ。選挙目的から逸脱したポスターは、県条例で公営掲示板に張ることを禁じた。
 投票所の立会人が不足する地域では、遠隔地からカメラ越しに投票の様子を監視する「オンライン立ち会い」を推進している。法整備を待たなくても、自治体にできることはある。
 民主主義の基盤である選挙を安定して実施することは、政府と自治体の責務である。阻害する行為には、機敏に対応してもらいたい。

全国知事会、「2馬力」選挙への早期の対策要請…「選挙のあり方を根底からゆるがす」 【読売新聞】2025/4/9
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250409-OYT1T50168/
 ○他の候補の当選を目的に立候補する「2馬力」の選挙運動などが、国民の選挙への信頼を損なうとして、全国知事会は9日、国や国会に早期の対策を求める提言をまとめ、自民、公明の両党などに要請した。

(社説)維新県議の処分 問題の根本を直視せよ - 朝日新聞 2025年2月28日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16159498.html
 ○日本維新の会の地域組織、兵庫維新の会の2県議に共通するのは、自らは選挙で選ばれた議員であるのに、選挙の公正さを傷つける立花孝志氏に対して、真偽不明の内容を含む情報を提供したことだ。その根本的な問題を直視した処分とは、とても言えない。
 斎藤元彦知事らを元県民局長が告発した問題に関し、兵庫維新の会が2県議を処分した。他会派の県議(当時)を「(問題の)黒幕」と記した文書を提供した岸口実氏は除名。告発問題を調べている県議会百条委員会の会合のうち、非公開だった昨年10月下旬の会の音声を録音して渡した増山誠氏は離党勧告とした。

朝日新聞(社説)維新と立花氏 党の責任が問われる 2025年2月22日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16155062.html

公選法改正案 公正さ確保へ議論尽くせ - 中国新聞デジタル 2025/2/21
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/600982

また、youtubeの
【非公開場面多数】抱っこしに来て! ツキノワグマの赤ちゃんすくすく 生後2、3カ月  奥飛騨クマ牧場 今年は10頭が誕生 飛騨高山 
https://www.youtube.com/watch?v=jmYukpwmL90
 ★中日新聞デジタルの発信だから、真偽は、一応確からしい。

だが、下記例、これらはどうなのか!?盛りすぎ!? “願望”に合致する傾向はあるものの、創作ではないかの気がした。真偽不明の垂れ流しは、どうだろう。危惧される。我らの共通利益を損ないはしないか。選挙であれ、認識、発信であれ ソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service; SNS)上であれ、真偽不明のそれは、人を遠ざける…のでは。
【例】
猫が子どもの運命を変えた!家族全体を救った奇跡の実話とは?
https://www.youtube.com/watch?v=x0lqmQ_QLJU
  ★特別養子縁組待ち…
猫は子どもから一歩も離れなかった…理由を知った親は涙した!
https://www.youtube.com/watch?v=U3fniz7ZWxw&t=158s
猫が近所の全子犬を盗んだ…飼い主が理由を知って衝撃を受けた!
https://www.youtube.com/watch?v=sL5dAoSiL90

「護憲+コラムより」蔵龍隠士

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☆「gooブログ」が11月18日をもってサービスを終了するとのアナウンスがあり、「護憲+」ブログも「Hatenaブログ」に引っ越すことにしました。
引っ越し先は以下になります。(あと数回こちらにも投稿する積りですが。)
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「未来は変えられる!戦争ではなく平和なくらし! 2025 憲法大集会」5/3有明防災公園

2025-04-23 20:31:38 | イベント情報
5月3日の憲法記念日に、今年も憲法集会が有明防災公園で行われます。
詳細は以下のとおり。

***

日時:5月3日(土・休) 11時~ ※メインステージ13時開始
場所:東京・有明防災公園(東京臨海広域防災公園・東京都江東区有明 3-8-35)
※りんかい線「国際展示場駅」より徒歩 4分/ゆりかもめ「有明駅」より徒歩2分
私たちは
・改憲発議を許さず、憲法をいかし、平和・いのち・くらし・人権を守ります。
・パレスチナの恒久的停戦とウクライナからの撤退、憲法9条をいかした平和外交を求めます。
・ミャンマーや韓国市民などの民主化運動に連帯し、東アジアの平和を求めます。
・台湾有事の扇動を許さず、敵基地攻撃能力の保有と日本全土へのミサイル基地配備の撤回を求めます。
・平和主義をつらぬき、核兵器のない世界をめざして、日米軍事一体化と軍拡増税、武器輸出を許しません。
・沖縄の民意を踏みにじる辺野古基地建設に反対し、米兵による性暴力を許さず、日米地位協定の抜本的改定を求めます。
・原発推進政策を撤回し、再生可能エネルギーへの転換を求めます。
・ジェンダー平等を実現し、選択的夫婦別姓の法制化、個人の尊厳を大切にする社会をめざします。
これら実現のため共同の輪をひろげ、参議院選挙でも金権腐敗、憲法破壊の自民党政治に審判をくだし、安心してくらせる社会をめざします。

主催:平和といのちと人権を!5.3憲法集会実行委員会
***
https://kenpou2020.jp/information/2025/

トランプ米大統領の出現で、世界はますます混乱、不安定化し、日本もその渦に巻き込まれようとしています。
そんな今だからこそ、日本国憲法の基本理念「国民主権、平和、人権」を大切にする人たちと時間・空間を共有し、憲法に則った政治を日本政府に求める私たちの意思を明確に示すことが重要ではないでしょうか。
ご都合の付く方は、是非参加しましょう!

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

過去を知り、未来を作る

2025-04-20 20:35:33 | マスコミ報道
 この数週間、日常的に40年近く前の地方紙を数年単位で連続して眺めている。自分が知りたいトピックやニュースの記事だけをピックアップして読む場合や特定の日付の新聞だけを閲覧するときとは異なり、時系列でどのようなことが話題になっているのかが把握でき、そのテーマや問題のいわば事の発端まで確認することもできる。

 1980年代後半の地方紙では日に日に海外旅行や車の広告が増え、さらにはカタログ通販の特集なども組まれるようになった。現代にも続く消費社会が形作られていく様子が垣間見えるようだ。
 また、その新聞が発行されている地域内に商業施設だけではなく公共施設までもが続々と建設されるニュースが連日のように続いていた。今では考えられないと同時に、あの当時大量に建てられた建物をどのように維持管理するのか、あるいは必要がなくなった場合にどのように対処するのかが現在に続く課題となっているようにも感じた。

 新聞紙面からその時代に特有の雰囲気や空気のようなものを知ることができる反面、現代でも大々的に報じられている問題がこの当時からすでに問題となっていることも事実である。
 当時は「セクハラ」という言葉も存在しなかったが、女性がいわゆる社会進出をする際の障壁や、男性が中心となる職業の世界で女性がいかにして立場を獲得していくのかは、盛んに論じられていた。今以上に女性が社会参加しづらかった時代にもかかわらず、男性に負けず活躍する女性のロールモデルなども特集されていた。
 こうした問題が40年近く経過しても完全に解決されておらず、男性と同じ水準かそれ以上に活躍することが今でも求められているあたりにどこか虚しさと悔しさを感じてしまう。
 
 また、政党内の派閥が現在でも問題視されているが、40年前にも連日のように報道されていた。現代の報道だけを見ていると目新しい問題のようにも思えるが、以前からずっと派閥の存在について疑問を持つ声があった。これも現在に至るまで解決していない問題であり、「前からずっと問題になっている」というだけで済ませてはいけないと感じている。

 これまでに挙げたほかにも、政治家への献金や裏金の問題なども大きく報じられていた。新聞は現在形で起こっていることを知るために参照することが多く、即時性を求められるメディアではあるが、過去のアーカイブを参照することで様々な時事問題について、より掘り下げて考察できるのではないだろうか。そう考えると、過去に発行された資料を保存することがなおさら重要になる。

「護憲+コラム」より
見習い期間

保守支持層に媚びる自民党は密約を解消しろ!

2025-04-14 16:51:18 | 自民党政治
右傾保守派の象徴かつ政治的原動力だった安倍晋三が亡きあと、石破首相が招いた保守層離れを食い止めるために高市早苗氏を含む自民党保守系議員は保守派票田を取り戻すべく必死になっている。

先日、石破首相は人権無視&エセ保守の杉田水脈氏が秋の参議院選に出馬することを承認した。杉田氏は「なぜ、国会議員でいられるの?」と疑問符だらけの言動を続けているが、自民党を支持する保守層にはウケがいい・・・そういうコトだ。

そして4月4日、自民党が他党に様々な譲歩を行った新年度予算案が衆議院で可決された。その額、なんと115兆円!子育てや教育、社会福祉に回す予算がない、減税する財源がないという一方で、防衛予算は青天井。米国製の武器兵器をFMS(多年度ローン)も加えて大量購入する予算配分を行っているではないか。

そこへやって来たのが“トランプ・ショック”である。米国は傍若無人なロシアを棚上げし、ウクライナを侮辱した後は、全世界に向けて関税戦争を仕掛けた。ケンカを売られた主要国は報復関税や米国債売りなどのカウンターを始めたが、日本の動きが鈍い。やはり日米(安保)同盟という建前上、米国の顔色をうかがっているのだろう。

しかも、トランプ政権は米国第一主義で「軍事的に日本を守らない」「在日米軍を引き上げる」「米軍の軍事費をもっと肩代わりしろ」と言いたい放題。それでは、自衛隊が行う“米軍に譲歩・忖度した”共同軍事演習や、使い切れず維持管理が大変なのに購入契約した大量の武器兵器は、どうなるのか。沖縄・辺野古で識者と県民の反対を無視して膨大な税金を使い、無理ムダな埋立てと杭打ちを進めて作る基地は、どうなるのか。依然として占有され続ける首都圏の広大な「横田空域」は返すのだろうね?

これだけ米国に振り回されても言いなりに、カモネギになっている日本。黙って見過ごす保守派論者とネトウヨ。そんな中、自衛隊に陸海空の統合作戦本部が発足した。

これにより、災害派遣等に自衛隊は迅速な対応ができると政府はPRするが、そこには憲法9条をないがしろにしてきた政治的思惑を隠し、有事には米軍の言いなりに手先となって戦わされる危険を、東京新聞が識者とともに解説している。

◆ 日米の戦後密約「現実化」の恐れ~「統合作戦司令部」発足、有事に自衛隊は米軍指揮下に?識者がにらむ問題点。/東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/394406

“有事の際は、日本が米軍の指揮下に入る”

という密約(指揮権密約)を1954年頃に吉田茂首相が米国と行ったという。米国側は「その密約は憲法改正を行ったうえで行うべき」と正論を言ったが、吉田茂は「10年以内に改憲するから」と言い訳をして、密約が見切り発車した。それが長年、自民党が憲法改正にこだわり、安保条約の下で米国の言いなりに在日米軍を優遇かつ“思いやり予算”をつけている元凶である、と。

なるほど。政府自民党が防衛費増額を優先し、沖縄の民意を無視し、平和憲法の改悪に固執する理由が見えてきた。だから、憲法9条や平和を唱える護憲派を「お花畑」と揶揄するわけだ。だけど、わかっているのか?米軍の指揮下に入ると「真実」の情報はもらえず、米国に都合のいい情報に踊らされ、正統な理由のない攻撃作戦を指示される。それが相手国への先制攻撃となる危険性があり、そのリスクは日本が被る。「平和国家」「専守防衛」というスタンスなど、アッ!という間に吹っ飛んでしまうのだ。

結局、自民党も保守派も戦後理想とした「平和で中立な日本」の姿勢を貫く矜持などなく、勇ましいコトをいいながら米国にすり寄り、軍事に税金をバラまきながら使いっ走りとなり、好き勝手な予算編成で官僚とともに私腹を肥やすほうが安泰だと考えているのでは。

改憲?そんな寝言は、密約を解消してから言いなさい!

「護憲+コラム」より
猫家五六助

「戦争が廊下の奥に立ってゐた」

2025-04-07 10:32:40 | 戦争・平和
「戦争が廊下の奥に立ってゐた」
作者、渡辺白泉(1913〜69年、本名威徳たけのり)

この句は、2015年安全保障関連法を巡る議論が起きた際、市民団体が取り上げたことなどを切っ掛けに「、反戦句」として広く知られるようになった。
何と不気味な句であろうか。顔も輪郭も分からない不気味な何かが、薄暗い中でじっとこちらを見ている。

渡辺白泉は戦前はよく知られた俳人だったが、戦後は東京を離れ、俳壇から距離を置いたため、次第に忘れ去られる様になった。それでも白泉の、季語に拘る事なく口語体を取り入れるなど自由な俳句を高く評価する人々は今でも存在している。
私は無季俳句というのを渡辺白徳の俳句で初めて知った。

白水がこの句を作った1939年、日本は日中戦争の最中にあったが、国土が戦禍にみまわれる事なく、多くの国民はどこかこの戦争を対岸の火事のように捉えていた。そんな中で白泉は忍び寄る戦争の不気味さ恐さをいち早く捉えていた。
この頃、白泉は主に京大関係者が作った雑誌『京大俳句』に属していたが、治安維持法により逮捕され、東京の自宅から京都まで連行された。白泉は執行猶予とされたが、以後執筆活動禁止を言い渡された。
軍隊生活を経て戦後は沼津市沼津高校に社会科教師として赴任し、同僚と麻雀や囲碁、酒を嗜み、いつも穏やかな生活を送りながら、俳句に関しては家族に語る事も無かったという。

白泉は『反戦句人』や「銃後俳句」という枠で括れない人だった。「自由が奪われるのを嫌い戦争が嫌だったのではないか」と白泉の教え子で清水市在住の佐藤和成さんは述べている。
佐藤さんは母校の教師として一時白泉と節点があった。「俳句を作るというのは本当に怖いことなんだよ」という言葉を聞いたという。
白泉の京大俳句事件での深い傷を感じられる言葉である。

戦後は「手錠せし夏あり人の腕時計」という句も残し、戦争に関しての句には「憲兵の前で滑って転んじゃった」というのもある。そこはかとユーモアも感じられる句である。
自由を奪われる事を嫌い、拘束されてもなお戦争を嫌っていた俳人の句である。
戦争で日常と自由を奪われた人達、その中の1人だった白泉は、国や権力という大きな力に抗いながら、自由が奪われる怖ろしさを感じ取っていたのだろう。  

日本列島は今年も桜が満開の時期を迎えている。物価高で多くのストレスにさらされている人々は、せめて花見で憂さをはらそうと、今週末は多くの人達が桜の元に集まるだろう。
日本人の殆どは、イスラエルの戦禍、ガザの戦争を、どこか対岸の火事と捉えているのだろうか。

しかし日中戦争の最中に詠まれたこの句の1939年、世界恐慌が起きて2年後の日本は、第二次世界大戦へと突入していく。

私には花見で平和や娯楽を享受している人達の先には、戦禍に巻き込まれる準備が着々と成されているような気がしてならない。
戦争が不気味に眼を凝らしながら人々を見つめているような気がするのだ。

※ 毎日新聞3/26日夕刊の記事より引用しました。

「護憲+コラム」より
パンドラ

「食の安全保障」の欠落した日本政府(その2)

2025-04-05 20:03:34 | 社会問題
1,(はじめに)
以前(2年前か)もコラムで投稿した問題ですが、現在の大きな問題として、コメ不足と米価の高騰があり、物価高に追い打ちをかける事態になっています。
東京には、各地から集まった農家の人たち約3000人が「令和の百姓一揆」デモを仕掛け、話題になっています。
どうやら、米価の高騰でもコメの生産は大赤字だと叫んでいるようです。

何故、再び、日本のコメの不足など、食料事情は悪化しているのでしょう。
これをもう一度検証してみたいというのがライトモチーフです。
参考文献は、以前と同じで、鈴木宜弘教授の「世界で最初に飢えるのは日本」という本(講談社新書)です。

2,鈴木教授はフェイスブックなどでも、日本の食料事情の悪化を具体的に検証して、投稿しています。上記の本は、「真相」を知りたい方にとっては、必読文献と言ってよいと思います。この本を頼りにコラム投稿を進めていきます。

①まず、一番の(日本の)問題点は、食料自給率37パーセントという「低さ」です。
しかも、鈴木教授によれば、この37パーセントも、実際には、もっと低い。10パーセントぐらいでしかないと言います。何故か。鈴木氏(以下教授は省く)曰く、「実際、37パーセントという自給率に種と肥料の海外依存度を考慮したら・・・、今でも10パーセントに届かないくらいなのである。」と。

なぜ、日本の食料事情はここまで、悪化したのでしょうか。
鈴木氏の著作を参考に、以下論述していきます。

この本では、その見出し自体がかなりショッキングです。以下、引用します。

「1日3食『イモ』の時代がやってくる」
「2022年4月19日に放送された、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」は衝撃的な内容だった。
有事に食料輸入がストップした場合、日本の食卓がどうなるかを農水省が示しいるが、それに基づいて、3食がイモ中心という食事を再現して放送したのである。先進国最低の37パーセントという、日本の食料自給率を改めて問うことになった。」

さらに、次の「見出し」も凄いです。
「食料を自給できない人たちは奴隷である」
(かつてのキューバの著述家で革命家のホセ・マルティは、こう語ったという。)

それに加えて、次の「見出し」が絶望的です。
「日本には『食料安全保障』がない」
この「見出し」の文章などは、以前の投稿で掲載しているので、以下問題点だけを紹介します。

3,鈴木氏の論稿の「第2章」に進みます。
第2章 「最初に飢えるのは日本」
①日本の食料自給率は何故下がったのか。
要約して述べると、日本が戦後に敗戦で、食料を他国(ほとんどがアメリカ)に依存するほど、「食料難」が襲いました。(歴史学はこの問題を統計で示していません。餓死者が多数だったからだと疑っています。)
とりあえず、他国からの食料の援助に頼った時代でした。配給米だけでは、都市の市民は餓死に直面しています。山口判事の餓死事件もありました。(詳細は省きます。)
その関係からか、日本では米食を減らして、アメリカから輸入した小麦粉の食事、パン食などが普及していきました。学校給食もパンでした(団塊世代の私たちの時代は。)
こうしtて、アメリカの食料の「輸入」が激増したのです。
鈴木教授もそれを強調しています。

次の「見出し」がすごいです。
「食料は武器であり、標的は日本」となっています。
日本の「戦後史」を紐解いても、こういうアメリカの「戦略」は書いてありません。もっぱら、アメリカの米軍基地の問題が中心であり、憲法9条の「戦争の放棄」と、日本の非武装問題が俎上に上がっているだけです。

これが、今回のコラムの論点であり、アメリカ政府は、日本の非武装という軍事的な問題だけで、戦略をプランニングしていたわけでは毛頭ありません。もう一つの戦略である「食の安全保障」も、アメリカにとって重要な日本の支配の「武器」だったということです。

この盲点であり、死角となっていた「問題」を発見するなら、何故、日本政府(特に官僚集団である、財務省と農水省など)が、食料自給率37パーセントで事足りるとしてきたのかも、その「謎」が氷解します。
彼らにとって、日本の国民が飢餓に直面するだろうという危機感よりも、アメリカの「意向」である、米国産の食料の輸入への忖度が「優先」したのです。
鈴木氏の論稿にも書いてありますが、「何故、食料自給率37パーセントで大丈夫なのか」と問うと、官僚曰く「それは、海外からの輸入が十分あり、心配ない」と。

鈴木論文でも、冒頭に書いていますが、現在の世界の食料事情はかなり危機的であって、国連のレポートでも、世界の食料危機は深刻な結果であるとなっています。
特に、ロシアのウクライナ侵攻が一番の問題点であり、両国は小麦の生産地で、世界の産出量では3割を占めている穀倉地帯であると。

4、結論
かくして、日本の食料危機は間近に迫ってきています。米価の高騰は「偶然」ではありません。日本の「農業」は深刻な情勢を迎えています。
それでは、私たち市民はこの危機にどうしたらよいのでしょうか。
次回のコラムでは、その「処方」(一般論としての食の安全保障の取り組みに向けて)と「個人の生活防衛」(具体的な実践活動)を模索していきたいと思います。

「護憲+コラム」より
名無しの探偵

『世の中のムチ打ち症』の悪化を憂える

2025-03-28 09:58:37 | 環境問題
ロス地域でひと月にわたる大火災があった。
UCLAのスウェイン氏は、原因に世界で進む『気候のムチ打ち症』の進行を挙げる。

昨日、ある駅前でこんな光景を見た。塾がハネ、解放された子供数人が多くの人が往来する舗道で追いかけゴッコを始めていた。お年寄りや幼児らもいる駅前の歩道での出来事。思わず連れ合いが注意をする程、危険な振る舞いに見えた。

『ムチ打ち症』には、異常な日照りと大雨が急に交代する気象だけの問題ではないと感じる。『世の中のムチ打ち症』とも言える困った症状が進み始めているのではないか?

例えばアシストされ、高速化した自転車で、時間に急かされ走り去る人々が歩道に溢れる。
上のゴッコ遊びと同じ危なさを感じる。

そして拡大する格差の放置や異常気象の進行の放置で、脆弱な人々の疲弊が一方で進む。
片や再開発と称し街に高層ビルを作り続け、それを持続可能な街作りに貢献する事業体の使命だ、と強調する企業や行政があり、多くの人々は彼らの提示する利便さや豊かさを安易に受け入れ、大都会への集中度は増し、喧騒さに輪が掛かる今の世の中。
その一方、取り残され忘れ去られる山谷がある。

今の世には、格差拡大による疲弊があり、見せかけの豊かさに安易に乗る喧騒があり、時間と管理に囚われた人々の忙しなさが舗道に溢れ、そして忘れ去られた山谷がある、という様々な極端が同居し、それぞれが進行を早めていると感じる。

『世の中にムチ打ち症』が蔓延し、世の危うさが拡大していると感じる。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
yo-chan