晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

風が、かわる。流れが、変わる。微かな変化が、始まる。日本を、大きく変えて行こう。

2011-06-30 22:54:50 | 政治と社会
6月最後の日、パリは底抜けの好天に恵まれ、心地良い涼しい風が吹き抜ける日和であった。


そして、さりげなく、いいニュースが見つかった。

風が、変わりそうな気配になって来た。


▶元秘書らの調書一部不採用=「共謀」認める供述など―陸山会事件公判・東京地裁(時事見出し)

>小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員石川知裕被告(38)ら元秘書3人の裁判で、東京地裁の登石郁朗裁判長が30日、検察側が証拠申請していた元秘書3人の供述調書のうち、元公設第1秘書大久保隆規被告(50)との共謀を認めた調書など、一部を不採用とする決定をしたことが、関係者の話で分かった。

>検察側にとって、不採用とされた調書は大久保被告の事件への関与を立証する重要証拠で、判決に影響を与える可能性がある。

>検察側はこれまで、石川、大久保両被告と元私設秘書池田光智被告(33)の供述調書計三十数通を証拠請求していた。

>関係者によると、却下されたのはこのうち、少なくとも十数通に上るとされる。全文が採用されなかったものと、一部のみ不採用となったものがあるという。

>不採用の調書には、石川被告または池田被告が逮捕後の調べに、「収支報告書の虚偽記載を大久保秘書に報告し、了承を受けた」という趣旨の供述をしたとする調書も含まれるという。これらの調書については、供述が任意でなされたことに疑いがあると判断されたとみられる。
【時事通信/7月1日(金)2時35分配信】


徹底的に「小沢叩き路線」に明け暮れて来た『時事通信』であればこその、極めて地味な表現であるが、是はじつに重要な出来事である。

この、不明確な記事の文面だけから判断しても、事件自体の存在そのものを否定する事になりかねない、朗報である。


西松事件全体が、余りにも辻褄の合わない「ムリ筋」のでっち上げである事は、社会の趨勢に敏感な人々に取っては、自明の事では有る。

しかし、裁判自体が「検事」と「判事」とがグルになっての出来レースであると思われていたにも関わらず、検察の「有罪に持ち込みたい為」の証拠を、判事が却下した訳だ。

驚きの、『新たなる第一歩』と言えよう。


このまま、「証拠不十分」等では無く、『公判の無効』を宣言する所まで、行って欲しい。

『証拠不十分による無罪』等になれば、あくまで小沢を屠りたい一部狂信者たちは、「検察が証拠を固めきれなかったから無罪になっただけで、決して真っ白では無い」あくまで限りなく黒に近い灰色だ、などとへ理屈を言い出すに決まっている。

「証拠不採用」が多出した事の不合理性を追求し、公判の無効を勝ち取って欲しいと、切望する。

取り敢えず、新たな展望の開ける端緒についた事が、喜ばしい限りである。



▶<陸山会公判>元秘書の調書半分不採用 東京地裁決定(毎日見出し)

>東京地裁(登石郁朗裁判長)は30日、検察側が証拠請求していた3人の供述調書計約40通のうち約20通は証拠採用しないことを決定、残る調書の多くも部分的に却下した。

>3人はいずれも捜査段階で虚偽記載を大筋で認めていたとされるが、弁護側は「検察官の作り話や誘導によるもの」と主張し、調書を証拠採用しないよう求めていた。今回、地裁が却下決定した調書には任意性が問題となったものが含まれている可能性がある。
【毎日新聞/6月30日(木)23時58分配信】


欣快に極み。
上記の記述通りに解釈すれば、検察が主張する「被告の自供」のほぼ総てが、検察側の作為であった事が、公にされた事と言って良いであろう。



▶検察側請求の供述調書、十数通却下…陸山会事件(讀賣見出し)

>却下された十数通の中には、石川被告の後任の池田光智被告(33)が逮捕後の取り調べで、元会計責任者・大久保隆規被告(50)との共謀を認めた調書も含まれ、任意性が否定された。石川被告の複数の調書も却下されたという。
【讀賣新聞/7月1日(金)3時10分配信】


任意性が却下。

当然と言えば当然であるが、これで『西松事件』自体の存在も、多いに疑問視される事とならねばならない。

何にせよ、今までに無かった風を感じる。
登石郁朗裁判長の「公平な判断」に、敬意を捧げたい。



▶<小沢元代表>事務室に脅迫文書届く(毎日見出し)

>民主党の小沢一郎元代表の議員会館事務室(東京都千代田区)に30日午前、千枚通し(全長約20センチ)が入った封書が届いたことが警視庁麹町署への取材で分かった。

>同署によると、封書は小沢元代表宛て。A4判の便箋1枚に、小沢元代表と菅直人首相の辞任、民主党と自民党の大連立などを求める文面が手書きで書かれていた。

>要求を受け入れない場合は危害を加えるという趣旨の文言もあり、末尾には「赤報隊」と記されていた。消印から6月28日に大阪府内の郵便局に投函(とうかん)されたとみられる。
【毎日新聞/6月30日(木)21時34分配信】


▶「警告に従わないと処刑」 小沢一郎元代表に脅迫文(産経見出し)

>郵便物は小沢氏本人あてで、便箋(びんせん)1枚の手書きの文書と、長さ約20センチの千枚通しが同封。小沢氏や鳩山由紀夫前首相を名指しして「一刻も早く政界を引退しろ」「政権は被災者そっちのけ」などと書かれていたほか、「警告に従わないと処刑する」と記されていたという。
【産經新聞/6月30日(木)18時49分配信】



そして、状況はとうとう、ここまで来てしまった。


この『赤報隊』を名乗る誰かは関西に居るらしいが、一個人の単純な「馬鹿」とも考えられる。
しかし、その筋からつながる「闇の」力かもしれない。

もし、そうであれば、狂犬の如くに跳ね返って「脅迫」をして来る程に、敵勢力は追い込まれている。
それだけ、小沢復権が近い事を、彼等は実感している訳だ。


一度流れが起これば、一気呵成の奔流となる筈である。

それだけ、祖国は、病み、疲れ切り、瀕死の状態に喘いでいる。

いまだ流れが起きないのであれば、皆で流れを作らなければならない時に、至っている。



▶馬淵前首相補佐官、小沢元代表に「あいさつ」(讀賣見出し)

>民主党の馬淵澄夫前首相補佐官は30日、小沢一郎元代表の都内の個人事務所を訪れ、小沢元代表と会談した。

>馬淵氏は会談後、記者団に「補佐官退任のあいさつだ。(小沢元代表からは)東京電力福島第一原子力発電所事故について、またいろいろ話を聞かせてくれと言われた。党代表選の話はしていない」と述べた。
【讀賣新聞/6月30日(木)23時45分配信】


政府高官が、党員資格を停止されている人物に、退任の「あいさつ」をしに来る事自体が、小沢の存在の意味を表していると言えよう。

この馬淵という人は、消費税増税論の流れに「どさくさ紛れ、断固反対」と言う立場を取っていた。
八ッ場ダムには、「中止にこだわらない」という立場で有ったが、少なくとも首相補佐官の立場に有りながら、『財政一体改革』に非を唱えた。

その意味で、菅直人政権内に遇ったとは言え、多少なりとも「本来の」民主党の心を失っていない様に、思われる。


▶小沢氏「大変だったね」 退任の馬淵氏をねぎらう(産経見出し)

>民主党の馬淵澄夫衆院議員は30日、小沢一郎元代表を都内の個人事務所に訪ね、首相補佐官の退任あいさつをした。小沢氏は福島第1原発事故の対応に当たってきた馬淵氏に対し「大変だったね」とねぎらった。

>馬淵氏は、菅直人首相の後継を決める民主党代表選への出馬を検討している。党内では代表選をにらみ、小沢氏との連携を模索する動きとの見方が出ている。
【産經新聞/6月30日(木)20時51分配信】


小沢は、頼って来る人物には腕を拡げる。
その代わり、後足で砂をかけて出て行く人物にも、公然と非難したりもしない。

やはり、上に立つ人物の器である。

その事が分っている党員達は、固い団結を保っている。
その流れが、徐々に太くなり、是までの経緯を越えて、再び接近して来る議員達が、是から増々増えて行く事だろう。

何しろ、菅直人には、早く見切りを付けないと、大変な事になるのだから。
無責任に解散でもされた日には、大半の民主党議員たちは、再び議席を得る事は難しい状況である。

その事は、誰しも分っている。

真の実力者に再び回帰して、状況を挽回したいと思うのは理解出来る。

去る物は追わないが、くる物は拒まない。
「国民の生活が第一」に恭順を示すのであれば。


その意味で、党内にも党外にも、新しい流れが生まれているのだ、と信じたい。

裁判に早く切りを付けて欲しい。
日本の全てを、変えなくてはならない。

報道機関を、手直しして欲しい。
何の責任も取らないマスコミが、国の命運を左右する様な重大事を、作為を持って世論誘導する様な、そんな「似非報道機関」は、それ相応の報いを受けるべきである。

変えよう。
日本を、日本の国民一人一人の幸せと安全が保てる様な国に。

官僚が、国民の為では無く、省益と官僚自身の為に働く様な制度を、変えよう。

一部大企業だけが、巨額の利益を蓄積し、その陰で大衆が結婚も出産も出来ない様な貧困状態に置かれる様な日本を、変えよう。

アメリカの財政赤字を埋め続ける、対米隷属姿勢を、変えよう。

国民の生命を無視して、アメリカを中心とする国際企業の為に、医療食料エネルギー総ての分野での、国民を騙し続ける様な官僚と政府を、変えよう。

米軍の無償補給廠の様な立場を、変えよう。


その為に何を成せば良いかを、再度考えよう。

上記した変革を打ち出して、失脚させられた人物こそが、上記の利益誘導組織の敵だった訳である。

その人物に、力を与えよう。
その人物の周りに、再び国民の力を結集しよう。

小沢一郎が求められている。


そして、その流れが徐々に始まっている様な気配を感じる。

風を感じる。

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祝、民主党終了! 気分一新。『自由党』の再結成を渇望する。

2011-06-28 20:36:18 | 政治と社会
スッキリした。

『民主党』と言う幻想は終わった。

実に、じつに「大いなる幻想」であった。
じつに、何とも壮大な「無駄」であった。

日本が、憲政史上始めて「国民目線」の政権を持つに至った、と心が躍った物だった。
2009年8月30日。

『真夏の夜の夢』

そして、半年後の幻滅。
その後の「怒りに満ちた」一年。

総てが、今日終わった。

2011年6月28日。
民主党自ら、両院議員総会を開いて、自らの葬儀を執り行った。

目出たし。
少なくとも、自らの手で責任を取ったのだから。


それにしても、何だかお公家さんの奏上の様な雰囲気だった事よ。

あくまで、丁寧に。
とことん、穏やかに。

言葉は「詰問調」でも、語り方が「祝詞」の如きであった。

祖国を破滅に追い込みつつ有る「権力簒奪者」に対して、どこまでも上品に。


再生可能エネルギー買い取り特別措置法案?
第三者企業による、エコ発電で得られた電力を、既成電力独占企業に買い取りを義務づける…。

要するに、『孫正義』さんの新事業援護ですね。
じつに、分りやすい。

孫人気にあやかって、延命を謀る菅直人の、面目躍如。
自分の権力欲の為には、法律すら作ります。

原発は、当然稼働させながら、ですよね。
とっても、明確。



馘寸前だった菅直人が、大震災で息を吹き返した。
この事が、先ず異常。

原発事故の混乱で、更に延命が可能になった。
それが更に異様。

次は、「脱原発」を標榜する事で、更に流れに乗ろうとしている。
何とも見事なペテン師ぶり。


それだけでは無い。


「東電救済が第一」

その為になら。

賠償金の国家負担。
賠償請求訴訟を司法制度の枠から外す、驚きの禁じ手。
被曝許容数値の改悪。
避難指定地域の範囲の矮小化。
汚染実態の隠蔽。
測定数値の改竄。



東電への刑事訴追等は考えもしない。


さらには。

「官僚の利権が第一」
「アメリカの利益が第一」
「マスコミの偏向が第一」
「裁判の不正が第一」
「経団連の利益が第一」

それらの為には、何でも有り。

食料自給を潰し、国内の農業を壊滅させかねない、TPP積極参加。
自由な情報の流通を妨げ、国家統制を容易にする、コンピューター規制法。
日本経済を壊死させる、消費税増税。
憲法改正への道筋を開く、「国民投票制度」の策定。

切りが無し。


良いでしょう。
どうぞ、好きな様におやりくださいまし。

本日を持って、「民主党」を名乗る一味の事は無視する。


そして、事ここに至って、何が何でも「国民の生活が第一」の理想を追い求め、現実の物にする政策を掲げる、新たな政党の誕生を、切望する。

『小沢一郎』の再登場を、切に願う。


民主党と言う幻想を経て、皆が学んだ事が有る。

議会制民主主義は、数である。
だから、小沢は政界再編を志し、数々の離合集散を試みた。
その時々の、ベター・チョイスを求めて。

そして、最終的に「旧民主党」と合併した。

彼の指導の元に、「新民主党」は、国民の支持を集める事に成功した。
小沢一郎が、求めて止まなかった『二大政党制』が、ついに完成したかに見えた。

幻想であった。

要するに、数を求めるあまり、理念の「異なる」、或は理念の「無い」連中と合併しても、成果は得られない、と言う事が確認出来たのである。

枯れ木は、山の賑わいを見せても、所詮「枯れ木」に過ぎない。
大地にしっかりと根を下ろして、空に向かって伸びる事を固く信じて生きている、優良な若木をのみ、集めるべきであった。

『烏合の衆』の寄せ集めは、要らない。
邪魔になるだけである。

下手に色に付いてしまって居る「既成」のプロの政治家達は、自分の無能さは棚に上げ、本物の実力者に嫉妬するあまり、理想の実現の前に立ち塞がる反対勢力になってしまう恐れが、多分に有る事が、いみじくも証明された。

数は要らない。
ソコソコ、存在感が示せる程度で良い。
むしろ、少数精鋭が良い。

固い信念の基に団結する、双葉の栴檀の集団をこそ、必要としている。

今こそ、『自由党』の再結成を、強く望むものである。

本物のリーダー。
その周りに、コアな精鋭達。

それが生み出すエネルギーこそが、改革のエネルギーとなって昇華して行くのでは無いのか。



「壊し屋」小沢一郎殿に申し上げる。

失敗作である「現民主党」を、壊しましょう。
そして、この失敗を奇禍として、本来の「小沢イズム」の原点である『自由党』の再結成を決断して頂きたい。


急がば回れ。
離党や新党結成より、党内に有って「異分子」の追い出しを。

と言っていたのは、昨日まで。
今日の『両院議員総会』で、民主党を名乗る一味の正体は、完全に明らかとなった。

「心を入れ替えること」等、期待するだけ無駄です。

腐った林檎は、新鮮な林檎には戻らない。
腐った部分を切除しても、既にそれは林檎では無いのです。

林檎が腐ってしまったら。
その林檎は捨てて、新しい、新鮮で美味な林檎を作るしか無いのです。


菅直人を見ていると、死にものぐるい、と言うより、既に常軌を逸しているのは、明らかです。

内閣を構成する現職大臣が、「民主党も、自民党も、公明党も嫌い」とのたまった。

党内からは、最終宣告が為されている。

「無理矢理辞めてて頂くしかない」と。
「花道は、他人が造るもので、自分が造るものでは無い」とも。


行き詰まるのは明らか。

となると、菅直人の事だから、きっと「解散」するに違いない。
あの異常な人物が、自ら身を引く訳が無い。

絶対「脱原発」解散に、打って出る事は、火を見るより明らかである。
窮菅国民を噛む。

しからば、その時点では、「違う旗」の基で、闘って欲しい。



小沢一郎殿。

国民は、民主党に愛想をつかして居ります。
しかし、心有る国民は、今の民主党が、政権交代を託した民主党では無い事、はっきりと解っています。

国民に取っては、民主党は、本日で完全に終わりました。

自由党に回帰して、もう一回「国民の生活が第一」を、高らかに宣言して下さい。
「無理な裁判による被告」のままで、堂々と「党首」に納まり、堂々と結党を宣言し、堂々と戦いに臨む事を、宣言してください。


何に戦いを挑むのか。

民主党に、です。
総選挙に、です。
冤罪裁判に、です。
偏向マスコミに、です。
霞ヶ関連合軍に、です。
利益誘導型政治の利益代表に、です。

アメリカの国際支配戦略に、です。
中国の覇権主義に、です。
ロシアの領土拡張主義に、です。
韓国の領土搾取に、です。
日本経済の支配を狙うユダヤの国際資本に、です。

闘う相手は、山ほど居ます。

御身独りでは、とても対抗しきれないかもしれません。

しかし、太い志の旗を打ち立てれば。
その志を理解する、ぶれない同士が居れば。

国民の支持もついて来ます。
国民が、一度理解をし始めるや、流れを造る事も可能であると、確信します。

自民党や、その他の部分からも、貴殿の理想を理解する政治家は、居る筈です。
その部分と、連立すれば、かなりの数を確保出来るのではは無いでしょうか。

そうすれば、実際の『正解再編』に、持って行く事も、可能になるかもしれません。
一度の選挙では無理であっても、輪は絶対に広がる筈です。

いや、ぜひそう有って欲しいと願います。
一般庶民の、無責任な願望では有りますが、日本国民の平均的願望である筈です。

何しろ、今日本国が辿らなければならない「正確な」道筋を示す事が出来そうな政治家は、貴殿を除いて他には見当たりません。

どうか、「起ち上がって」ください。


私は、本日を持って「自由党」の再結成を、強く望むものです。
恐らく、国民の大半も、望む所であろうと、確信します。

今度こそ、「国民の生活が第一」の実現を、強く期待するものです。



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裁判官といい、霞ヶ関官僚といい、日本の「エリート」とは、実は愚か者の集団だったのか?

2011-06-27 23:56:55 | 政治と社会
ずっと以前から、「裁判官」と言う人種は、誰の為に「正義」を実行しているのだろう、と不思議で仕方がなかった。


具体的事例を、羅列する程の資料は持ち合わせていないが、若い頃からの変わらぬ思いである。


特に、お上と下々との対決の場合は、まずお上に有利な判決がでる。
「社会的弱者」に、顔を向けているとは到底思えない判決が、普通に出される事が実に多い気がしている。


▶国がじん肺認定の患者、地裁支部認めず 山口の賠償訴訟(朝日見出し)

>三菱重工業下関造船所(山口県下関市)で働いていた下請けや孫請けの元従業員と遺族計4人が、三菱重工業が安全配慮義務を怠ったためじん肺になったとして、計約1億4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、山口地裁下関支部であった。

>元従業員はいずれも国にじん肺と認定されていたが、曳野久男裁判長は「じん肺と認定するには足りない」として請求を棄却した。

>原告弁護団によると、国の基準でじん肺と認められた人が、裁判で「じん肺と認められない」と判断されるのは極めて異例。
【朝日新聞/6月28日1時44分配信】


例えばこのような。

どう考えても、一介の従業員の、大企業に対する弱い立場を考慮せず、あくまで「大企業の側」にたった視点で、判断している様に見える。

この種の例は、枚挙にいとまが無い。



▶諫早の開門、長崎地裁認めず 高裁判決とねじれ(朝日見出し)

>国営諫早湾干拓事業(長崎県)をめぐり、諫早湾内や付近の漁業者41人が国に潮受け堤防排水門の開門などを求めた「長崎訴訟」で、長崎地裁は27日、開門請求を棄却する判決を言い渡した。

>須田啓之裁判長は「開門せず、調整池内を塩水化しないことが、原告らに対する違法な侵害行為とは認められない」と述べた。

>長崎訴訟の原告は、堤防の近くで漁業を営む小長井町漁協(同県諫早市)の組合員9人と、湾近くの佐賀県有明海漁協大浦支所(佐賀県太良町)の32人。

>菅直人首相は開門を命じた昨年12月の福岡高裁判決(一審・佐賀地裁=佐賀訴訟)を受け入れる政治判断で上告を断念したため、国は今後も開門の義務を負う。

>開門とは逆の判決が示されたことで開門準備の迷走は避けられなくなった。
【朝日新聞/6月27日21時29分】


この、諫早湾干拓事業の無意味さは、ここでは繰り返さない。

しかし、誰がどう考えてみても、自然の生態系を破壊して、今の時代に干拓農地を開発しなければならない合理的理由は、何処にも見いだせない。

「お上が始めた事」は、たとえ意味が無かろうが、国民に被害を与える事になろうが、決して撤回しない。

「その場で止める」勇気はなく、先送りして子孫に付けを廻して平気で居る。

そして。
「自然の豊かさ」より、「目先の経済効果」が優先される。

と言うより、自分達の周囲に有る自然という、かけがえの無い宝物の価値が、全く理解出来ない人種が、裁判官であり、官僚なのでは無いのだろうか。

到底「先進国」とは言えない、価値基準である。


農水省側の良い分は、長年にわたっての事業見直しで、コロコロと変わって来た。

治水。
氾濫予防。
農地の開発の必要性。

そして最後には。

入植農家は、既に数年に渡って農業を営んでいる。
今さら彼等に立ち退きを求める事は出来ない。

入植農家の言い分。
「国の政策に従って開墾して来て、今更水門開けたら、総てがダメになる。そんな無責任な事が有るか」

しかし、論点がずれている。

それを言うなら、先祖代々の漁業権を奪われた漁民の方は、どうなるのだ。
タカだか、お涙程度の和解金で、なれ親しんで来た生活基盤を奪った挙げ句に、自然の生態系が大きく変化してしまった、そっちの被害の方がずっと大きいのでは無いか。

入植農家は、開門して「諫早湾」を旧に復する事は受け入れ、農水省=国に損害賠償を求めれば良いだけの話では無いか。

精々数年の事業から撤退と、先祖代々の生業の喪失とは、重さが違う。
非難する対象が、間違っている。


それより、やっと「開門」を命じた、有る意味で日本の司法史上画期的とも思える「先進的判決」を高裁が出した後で、一体何故地裁判事が、それとは真逆の判決を出すのか、と言う事である。

おそらく、この判決を出した判事に取っては、手持ちの判例から判断すれば、それが正しい判断で有ったのだろう。

「法律に照らして」言えば正しい判断、が必ずしも現実生活の上で「正しい」tとは限らない。
しかし、裁判官に取っては「法律に照らし絵」判断するのが責務である。

ただ、「法律」は神では無く、「判断」次第で、どうにでもなる。
その典型が、この様な無味乾燥で、命を感じさせない判決を生む。

何故なら、裁判官は「ロボット」と同じ判断しかしないからだ。


この二例は、氷山の一角であるが、「お白州」が弱気を助ける姿勢に欠けている、と見なさざるを得ない端的な例である。


その他、こんな例もでて来た。


▶コメ先物取引:試験上場 農相が認可の方針(毎日見出し)

>東京穀物商品取引所と関西商品取引所が認可を申請していたコメ先物取引の試験上場について、鹿野道彦農相は24日の閣議後会見で「認可しない考え方に立つのは難しい」と述べ、事実上認める方針を表明した。早ければ来週中にも認可する。コメ先物の復活は72年ぶりとなる。

>先物は将来の価格をあらかじめ決めて売買する取引。米シカゴ市場の農産物先物は世界の指標価格とされ、国内の取引所でもトウモロコシや大豆などの先物が上場されている。作柄変動などのリスクを軽減できるため、生産者や実需者側にメリットがある半面、利ざや稼ぎを狙った投機資金が流入して価格変動が増幅される面もある。

>コメ先物の認可には、客観的な指標価格の形成を促す狙いがある。

>一方、全国農業協同組合中央会(全中)などが懸念するように、投機主導で価格が乱高下すれば、作付けをめぐる農家の判断が混乱する可能性もあり、極端な価格変動に歯止めをかける値幅制限を設けるなど慎重な制度設計が求められる。また、相場に影響を与える政府備蓄米の買い上げや放出も客観的な基準を使い運用される必要がありそうだ。
【毎日新聞/6月25日 0時54分】


どう考えても、生産者にも、消費者にも、何処にもメリットはない様に思える。

アメリカでの「トウモロコシ」や「大豆」の先物上場と、日本の「コメ」とを同列に並べて論じて、何か意味が有るのか。

一度「凶作」が見通されるや、国際的「禿鷹ファンド」が、情け容赦なく買い付けに走って、価格を高騰させるに違いない。

中東紛争時の、石油取引を見てみるが良い。

国際ファンドは、庶民の味方では決してないのだ。
生活必需品である程、投棄の対象になりやすく、国際価格を操作されやすい。

儲けるチャンスは、決して逃さず、情け容赦なく投機の対象にして、利益をしゃぶり尽くす。
「食料自給率」の向上には、全く相反するシステムであろうと思える。


農水省は、一体誰の為にこのような認可をする決定に至ったのだろうか。

勿論、想像に難くはないが。


一事が万事である。

目下の急務である原発事故の処理にしても、「保安院」なるお役所は、誰の為に働いているのだろうか。

勿論、想像に難く無いが。



遥か昔、『司法試験』を受ける為に頑張っている友人が居た。

父親は、かなり「立派な」裁判官だったらしい。
その友人は、既に10回受験して、失敗を繰り返していた。

年間合格者が、確か250名程度であった時代の事である。

彼は、『六法全書』の総てと、関連法規、及び戦前戦後の判例を、ほとんど諳んじていた。

東京大学の、司法試験受験者達の勉強会に、講師として招かれているくらいだった。

しかし、実戦に弱いと言うのか、教えた後輩達が次々と合格して行くのに、彼だけは毎年不合格であった。


驚かされたのは、戦前戦後の総ての法律と、その判例とが、総て頭の中に収まっていた、彼等の記憶力である。

裁判官と言う人種は、つまりはそう言う人種なのだ。

担当する事件を、適応すべき法律に当てはめて、過去の総ての判例に比べて、判断をするのだ。

つまり、コンピューターと同じである。

データーで判断する。


ところが、現実問題は、適切に当てはまる法律がない事も多いのではないか、と思える。
比べるべき前例がない事も、多々有るのではなかろうか。


判決を導き出す、その根拠は、あくまで現存する法律と、過去の判例である。

たとえ、的確に比較出来ない様な事例であっても、与えられた条件で判断するしか無い。

そうすると、「弱気をくじき、強きを助ける」様な判断になってしまう事も大いに有るであろう。
枝葉には目をつぶって、幹だけで判断する。

そのような判決を紡ぎ出す「裁判官」は、彼自身には、その経過と、結果に、いささかの恥じるべき事等無いに違いない。


法律は、あくまで指標に過ぎない。
判断は、ここの事例の具体的特殊性に鑑みて、柔軟に対応して運用する。

そのような思考のメカニスムは、残念ながら日本の司法の場では期待出来ない。

つまり、「鳥居耀蔵」は数多く居ても、『大岡越前守』は、現実には居ない、と言う事なのだ。


この判断は、官僚総てに当てはまる。

総ては、前例に従って判断する。
前例に無い判断をすると、自分に責任がかかって来るから。

そんな事は、官僚はやらない。

つまり、「自分が前例を作る」という気概や、先取の気概は無い。


何もかも、「やら無い事」に全神経を集中する。
先例は造らない。

対処出来ないからだ。


それが、「偏差値教育」の最も大きい欠陥である。

マルバツで、正答を如何に早く、多く導き出すか、の能力。
正しく、前例と判例の判断基準そのものである。

その基準では、優劣はつけやすい。
しかし、本当の人材は育たない。

従って、「エリート意識」だけが鼻先にぶら下がった、傍若無人なマヌ◯が輩出する事になるのである。


ところが、時に彼等は今までに無かった事を、いきなりやってしまう事が有る。

卑近な例が、上記「コメの先物」取引の認可であったり。
放射能の被曝安全基準の「世界の常識」に反する大幅引き上げ、であったり。

突如決める「コンピューター監視法」であったり。
(国会で決めた事とは言え、先ず官僚が法案を準備する事を、忘れてはならない)

この様に、突如前例のなかった方向を打ち出すときは、当然背後に「庶民の与り知らぬ」理由が潜んでいるものだ。

そして、挙げ句の果てに「国民無視」の、誰の為の法律か理解出来ない様な事を、平気でやってのけるのです。


ただ一つの「正解」が隠されている問題を解く技術、偏差値、でのし上がって来た日本型エリート集団は、実際に何が正解なのか不明の現実で、あらゆる考察を経て、最も「正解に近い」選択をすると言う柔軟性有る判断力は無い。

先例に従う。
それは、往々にして「下々には過酷な」判断となる事が多い。

または、先例のない事をやる。
その際は、背後に潜む、より大きな力に動かされての事である。

その場合も、「下々には非常にに不利な」判断となる。


裁判官も官僚である。

そして、世界中で「民主国家」と言われる国々の中では、日本の官僚のレベルは、相当に低いと思われてならない。

何故なら、国に奉仕しているのではなく、「自分達の前例」に奉仕しているダケだから。


そして、彼等のその行動パターンが、国民の血税を無駄遣いし、自分達の組織に尽くす事で、彼等だけの王国を築き上げ、特殊な相互利益授与構造を維持しているからである。

結局、「司法」「立法」「行政」のいずれを取っても、国民に奉仕するシステムにはなっていない国、それが日本である。

「国民の生活」を第一に据えた政治家は、この特殊な構造の力によって、葬り去られようとしている。

いつまでたっても、日本は変わらないのだろうか。

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「時が英雄を生むのか、英雄が時を作るのか」頂点を極めた男の散り際。ナポレオンの生き様(最終回)

2011-06-26 21:23:34 | 歴史と文化
ルイ14世は、77歳で天寿を全うした。

1715年9月8日。
一週間前から、足にけがをして、破傷風を煩った挙げ句の事であった。
けがをしなかったら、もう少し生きたかもしれない。

人生、たかだか50年の時代である。

余りの長寿だった為、彼が崩御した時点で、彼以前から生きていた人間は、フランスには独りも居なかった。
つまり、フランス人の全員が、生まれたときから「ルイ14世」の御代で有った訳だ。

国王崩御の報に接したフランス人は、「悲しみ」よりむしろ、頭上の重しが撮れたかの如く、皆「ほお~っ」とため息をついた、と言われている。


最後まで、全欧で最高の地位を保ったままであった。



ナポレオン1世は、晩節は「絶望」と「反省」と「諦め」と「悔しさ」とが、交錯して居たのでは無かろうか。


全欧が「ポスト・ナポレオン」の枠組み造りに成功せず、いたずらに『会議は踊って』いた。
1815年2月13日、ナポレオンの腹心の政治家の使者がエルバ島を訪れ、「軍を中心に彼を追慕している国民感情」を伝えていた。

機を見て彼は、最初の流刑地から、脱出する。
手勢わずか200名の兵士と、2門の大砲とを持って。

3月1日午後、カンヌから西側に開ける、『ゴルフ・ジュアン』と言う湾に、上陸した。

地元民たちは、当初「不審人物」に警戒感を示すが、例の帽子に気がつき「皇帝陛下」である事が分るや、たちまち「皇帝万歳」の歓声が轟き渡った。

上陸第一声。

「諸君の鷲の旗は、国旗に並び、教会の鐘楼から鐘楼へと飛翔し、パリのノートル・ダム大聖堂へと天翔るでろう。そのときこそ、諸君は諸君が成し遂げるであろう事に、誇りを持つ事となろう。諸君は、祖国の解放者となるのだ」

近隣から多くの人々が参集し、1500名を越える一団となって、進軍を開始する。


目指すはパリ。
劇的なナポレオンの生涯の中でも、最も劇的な二十日間、『鷲の飛翔』は始まるのだった。


ただ、街道筋は王政復古なった新体制を支持する「王党派」が、要所要所を固めて居り、小人数の集団では突破出来ない。

そこで、名高い山岳地の迂回ルートを通って北上する『ナポレオン街道』となる訳である。


地中海は、背後からすぐに山岳地となる。
ゴルフ・ジュアン(ジュアン湾)に開ける「ジュアン・レ・パン」の町を迂回し、カンヌで夜を過ごす。

地図が有れば、拡げてみて欲しい。
マルセイユに注ぐローヌ側に沿って、平地沿いに街道が北上するが、カンヌ周辺からは、北への幹線道路はない。
何故なら、ずっと山岳が続くからである。
今でこそ、しっかりと快適な道路が続くが、当時は道無き道の山越えの連続であった。


翌朝そのまま登り始めて、最初の町が香水で名高い「グラース」。
エルバ島に流される際ここを通りかかり、この町民達が「流刑の皇帝」に辛く当たった為、そこも避けて、迂回し山道を辿り始める。

険しい山越えの連続で、途中ついに大砲も捨てざるを得ない。



そして、「シストロン」で橋を渡らなければならない。
ここが、ナポレオンに取っての最初で最大の関門であった。

この町は、地中海世界「プロヴァンス」と、アルプス山岳地方「ドーフィネ」との境界であり、深く切れ込むデュランス河に架かる橋を見下ろす、切り立った絶壁の上に城塞がそびえる。

橋を渡らなければ城門をくぐれず、城門をくぐらなければ、、町を迂回する道がない以上、進軍はそこで終了となってしまう。


ナポレオンのエルバ島脱出の報を聞いたルイ18世は、彼を「国家反逆者」に指定する勅令を出し、全国の軍に動員令を発していたが、軍は積極的に動こうとしない。

狭い橋を、真上の城塞から町の守備隊が見張っている。

幸い、シストロンの守備隊司令官は、ナポレオンの渡河に、見て見ぬ振りをし、通行を許可する。

ここが、第一の分かれ目。
ここで町の防衛軍に抵抗されたら、ナポレオンの復帰はならなかった。


後は一気呵成にリヨンを目指すのみ。

ところが、グルノーブル近くまでやって来た時に、山間の隘路の小村ラフレーにさしかかった際、そこには王令を受けた「グルノーブル駐屯軍」が待ち構えたいた。

両者向かい合って、長い深い沈黙が続く。

ナポレオンは、馬車から降りて馬に乗り換え、展開する軍のの兵士の前で、さらに馬からも降りる。
そのまま、一人静かに、歩行で近づいて行く。
しっかりした足取りで。

射程距離内である。
一発の弾丸で、彼の波乱の人生には終止符が打たれる。

彼は語りかけた。
「第五歩兵連隊の諸君。君たちの皇帝がここに居る。」

そして、外套の胸元を大きく開いて続ける。
「諸君達の中に、諸君の皇帝を射ちたい者が居れば、ここに居る」

胸元を開いたまま、彼は更に近づいて行く。

一蹴の後。
「皇帝陛下万歳!」
の声が雷鳴の如くに響き渡り、兵士達は隊列を乱して「我らの皇帝」に駆け寄り、殺到した。


ここが、第二の岐路であった。
グルーノーブル駐屯諸隊は、分裂し、多くが皇帝の下に付き従い、その他は司令官と共に逃亡した。


        
        ナポレオンの復帰を確定的にした『ラフレーの隘路』
    
一世一代の名演技が功を奏し、ここで流れが完全にナポレオンへと、向きを変えた。

グルノーブルは、彼を君主として迎える。
彼は、恭順してきた多くの将兵を閲兵した。

リヨンでは、市長主催の歓迎の晩餐会が催された。

各軍の司令官達がたとえ王党派であっても、将兵達が「ルイ18世の兵士」である事より、「ナポレオンの兵士」である事を強く望み、全スランスの軍がナポレオンに帰順する。

ルイ18世は、ベルギーへと亡命。
ここに、ナポレオンの復活が為された。


当時の新聞の見出しが、総てを物語っている。

『コルシカの怪物、ジュアン湾に上陸』
『食人鬼、グラースに向かう』
『王位簒奪者、グルノーブルに入る』
『ボナパルト、リヨン占領』
『ナポレオン、フォンテーヌブローに近づく』

そして最後は。
『皇帝陛下、明日、忠誠なるパリの町にご帰還の予定』

ジャーナリスムの正体は、時と場所とを選ばない。


ここからのナポレオンは、燃え尽きるまでの100日間を、駆け抜けて行く。

しかし。

わずか一年の間に、ヨーロッパの政治バランス、軍事バランスは、変わっていた。
各国の市民達も、夫々のナショナリスムに目覚め、「統一フランス軍」等は、既に過去の夢となっていた。
フランスも、旧体制への改悪に過ぎない『ルイ18世』による王政復古には、最早信頼も希望も見いださず、かといって、以前のナポレオン大戦争当時の再来も、求めていなかった。

イギリスは、早速「対仏大同盟」を復活させ、『ワーテルロー』で最終的な勝利を収める事となる。

その戦いには、数多くの「小さな行き違い」や作戦伝達の「遅れ」や、気象条件など、多くの要素がナポレオンに不利に作用する。


        
        砲弾に貫通された、ナポレオン軍の軍標

彼の復帰は、3ヶ月しか続かなかった。
所謂、百日天下である。


結局18215年、二度目の失脚をしたナポレオンは、大西洋の孤島『セント・へレナ』に流刑となる。

アフリカ海岸から2000キロ、ブラジルの海岸から4500キロ、フランスからは実に8500キロの、絶海の孤島である。


        
        セント・ヘレナ島に上陸したナポレオン


島はイギリス領で、その島を預かる代官は、己の手の中に落ちた「巨人」を、徹底的に虐め抜いた。

小さな家が一軒与えられる。
半径200メートル以上にでる事を厳しく禁止する。
24時間、武装兵士による監視つき。
話しかけられても、彼には一切口をきいてはならない、と厳命されていた。

一族の来島は禁止。
手紙のやり取りも、相手を問わず、一切認められなかった。

流刑から6年を経て、彼は胃の痛みに悩まされる。
激痛。
発作。
嘔吐。
失神。

1821年5月5日。
鷲は地に墜ちた。

食事に少しずつ「ヒ素」が混ぜられた事による中毒死であった事が、近年判明している。
太く短く駆け抜けた、波瀾万丈の人生、享年54歳であった。


彼の死から19年後、ナポレオンは祖国に返還される。
棺がパリに帰還したのは12月15日。

凱旋門の下で、国葬が営まれた。


        
        今日の『エトワールの凱旋門』は第一次世界大戦の無名戦士の墓
        も、真下に置かれている


頂上から見下ろすと、シャンゼリゼ通りの遥か突き当たりが『ルーブル宮』で、その中庭に、彼が造らせたもう一つの凱旋門『カルーゼルの凱旋門』がある。

両方とも、1805年の『オーステルリッツの戦い』の勝利を祝って、造られた物である。


        
        突き当たりが、カルーゼルの凱旋門のある、ルーブルの中庭


国葬の後、ナポレオンは、ルイ14世が造った「負傷兵の為の病院と養老院」である『アンバリッド』の、サン・ルイ教会に公式に安置される。


        
        アンヴァリド全景


        
        アンヴァリッドの王室サン・ルイ教会


『フランスの皇帝』の、祖国への帰還を祝して、時のスエーデン国王によって寄贈された、スカンジナヴィア特産の赤い御影石で造られ他、見事な墓石がドームの真下に置かれて居る。


        
        皇帝ナポレオン1世の墓


ちなみに、彼の墓碑の周りの遊歩廊に、息子『ローマ王ナポレオン2世』の墓も有る。


        
        大理石の床に刻まれた、『ナポレオン2世、ローマ王の墓』


「皇帝」の資格として、イタリア王を名乗れる。
ナポレオンは、息子に『ローマ王』と言うタイトルを与えた。

彼は、母親に連れられて幼くしてウイーンに去っていたが、父皇帝の流刑と、フランス人のナポレオンへの愛情、「皇帝待望論」を聞き、フランス行きを強く望む。


しかし、祖父オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフは、彼を行かせない。

父親の二の舞を踏ませたく無かった。
そして、2世を担いでのフランスの高揚には、ヨーロッパは堪えられないと思った。

ナポレオン2世は、失意のうちに若くしてこの世を去る。

享年21歳。
ウイーンの宮廷で浮き名を流す母親を疎んじながらの、無念の夭逝であった。


鷲は地に墜ちた。

敗軍の将は、栄光は奪われる。
ほとんどの記録は、勝者イギリス、及びその同盟者ドイツ、オーストリとロシアの文書によって、後世に伝えられた。

あまりにも多くの使者を出した大戦争を継続したが故、「食人鬼」「コルシカの悪魔」「人生の浪費者」等と蔑視されている。


しかし、彼の生涯をかけた戦いによって、フランス革命の精神がヨーロッパ各地にもたらされ、「国民国家意識」が誕生し、近代的国家観、国民観が成立する。

ナポレオン法典は、現代まで諸国の法体系の規範となっている。

地球の子午線の長さを算定し、『メートル法』を確立した。

近代的学校教育制度も造り上げる。

道路の右側通行も。

考古学も。

近代的勲章制度も。


        
        レジオン・ドヌール勲章、最高位勲章


ナポレオンは、ヨーロッパの近代化の牽引車であり、時代を造り上げた寵児であった。

あの時代が、彼を必要としていた。
彼も、あの時代で有ったから、存在出来たのだ。


英雄は、時代と共に有る。


そして、今こそ日本にも、英雄が求められているのでは無いだろうか。

現代に即した形での、強烈な個性と、的確な判断力と、強力な指導力と、確実な実行力とを合わせを持った、英雄が求められていると、私は思う。

そうでないと、日本に明日は来ないかもしれない。




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与謝野、菅首相を持ち上げ 国民の低評価「ファッションになってる」/ファッションで国潰す大馬鹿!

2011-06-25 20:51:16 | 政治と社会
今週の突っ込み。
【週末一口時評】です。


◆与謝野氏、菅首相を持ち上げ 国民の低評価「ファッションになってる」(産經新聞/6月25日(土)16時45分配信)
◇「ファッショ」です。


▶与謝野氏、菅首相の裁定に期待 消費税引き上げは「平成27年度末」堅持を(産經新聞/6月25日(土)16時32分配信)
▷「よその」大臣は、『ペテン師』の裁定を仰ぐしか、能は無い。

▶玉木財務官がOECD転出=次期事務次長に―財務省調整(時事通信/6月25日(土)16時27分配信)
▷OECD自体、壮大なる無駄遣い。「官僚による、官僚の為の、官僚の国際互助機関」が、外交機関扱いで、代表が『OECD大使』と呼ばれる奇怪さ。

▶フクシマを見た世界が問う『日本はどういう国なのか?』(産經新聞/6月25日(土)14時29分配信)
▷『闇の国家』

▶復興相に松本氏、内幕は 選択肢なく…進む「菅離れ」(産經新聞/6月25日(土)7時56分配信)
▷「ババ抜き」現象。

▶拝啓 首相、“脱原発解散”は国際的ペテンです(産經新聞/6月25日(土)7時56分配信)
▷拝啓 首相、“貴方は”ペテン師です。

▶「夏の幽霊」脱原発解散を否定 岡田氏(産經新聞/6月25日(土)7時56分配信)
▷【怪談】フランケンが幽霊を語る。

▶「離党辞せず」参院自民混乱 元ドン、党議拘束否定の文書(産經新聞/6月25日(土)7時56分配信)
▷石井一その他がリクルート。「いつまでも野党のままで良いのか」の誘惑に、転んでしまった大笑い。

▶原発事故時、県庁機能を30キロ圏外へ…島根県(讀賣新聞/6月24日(金)21時27分配信)
▷県民は!?

▶「復興担当相の決定遅い」 自民幹部(産經新聞/ 6月24日(金)21時14分配信)
▷「自分の延命が第一」政権ですもの、「国民の延命など最後」で当然(怒)

▶「防災相との両立、心配」 公明代表(産經新聞/6月24日(金)21時8分配信)
▷ご心配には及びません、大した事やりませんから。

▶首相「意欲をみなぎらせ押し返された」と岡田氏(讀賣新聞/6月24日(金)21時7分配信)
▷フランケン人造人間 vs ペテン師 無制限一本勝負。 縫い目が裂けてフランケンの負け。

▶外務省幹部「ロシアはおかしなコメント」 北方領土「日本の立場支持」の米国批判に反論(産經新聞/6月24日(金)21時3分配信)
▷ただコメント出すだけ。口先外交。

▶韓国機A380竹島上空デモ飛行 外相「侵犯は遺憾」も、懸念伝達は5日後 自民は議員派遣で対抗検討(産經新聞/6月24日(金)21時0分配信)
▷懸念を伝達するだけ。口先外交。

▶<東日本大震災>増田元総務相 「復興目的の一時増税必要」(毎日新聞/6月24日(金)20時59分配信)
▷一時増税の後は二時増税? 二十四時増税まで続けます!

▶会期中に首相退陣を=輿石氏ら一致(時事通信/6月24日(金)20時55分配信)
▷「ゴマメ」が一致して「歯ぎしり」

▶佐賀県議らが県主催を要求=政府の原発安全性説明会に反発(時事通信/6月24日(金)20時43分配信)
▷マスコミの世論調査並みの「みえみえ操作」に呆れました。

▶<普天間移設>超党派議員が沖縄訪問 仲井真知事と面談へ(毎日新聞/6月24日(金)20時37分配信)
▷「皆で寄って集ってボコってやろうゼ!」

▶<民主>「脱原発解散」 岡田幹事長「あってはならない」(毎日新聞/6月24日(金)20時7分配信)
▷「菅直人の延命」有ってはならない。「岡田克也の継続」有ってはならない。「枝野の与太話」有ってはならない…

▶<菊田外務政務官>ミャンマー訪問へ スーチーさんらと会談(毎日新聞/6月24日(金)19時58分配信)
▷ミャンマーにも「エステ」が有ったのか!?

▶消費税率引き上げ時期、明記しない方向で調整(讀賣新聞/6月24日(金)19時57分配信)
▷つまり「いつでも望む時」に、上げられる訳です!!

▶政府賠償金「福島第二の分も出すべき」…経産相(讀賣新聞/6月24日(金)19時42分配信)
▷えっ。ゴマカす気だった!?

▶枝野官房長官、「首相の国民への説明責任は国会を通じて」(産經新聞/6月24日(金)18時29分配信)
▷??? 責任は「辞める事」だったのでは…

▶「脱原発」解散、あり得る=みんな代表(時事通信/6月24日(金)18時8分配信)
▷「総理の座を守る為なら、伸子以外の国民全員を見殺しにしても平気だ。文句あッか!?」

▶<民主>28日に両院議員総会 統一地方選敗北を総括(毎日新聞/6月24日(金)17時58分配信)
▷オオカミがでた! オオカミがでた! オオカミがでた!

▶防衛相が山口知事批判…岩国移駐で会談断られ(讀賣新聞/6月24日(金)15時34分配信)
▷ドッチもドッチ。目◯そ鼻く◯。

▶燃え尽きるまで…首相、法案成立などに強い意欲(讀賣新聞/6月24日(金)13時38分配信)
▷2011年度流行語大賞『焼身自殺総理』

▶みんな・渡辺代表「権力への執着心が菅首相の再生エネルギー」(産經新聞/6月24日(金)12時57分配信)
▷「存在する事が唯一の目的という再生エネルギー」なら『癌細胞』と一緒です。

▶<民主党>一体改革で調査会意見集約、週明け持ち越し(毎日新聞/6月24日(金)12時55分配信)
▷「一体改革」とは「寄って集って増税」という意味だったのか。

▶<民主党>小沢元代表らの処分を正式決定(毎日新聞/6月24日(金)12時48分配信)
▷<民主党>の存在目的は『小沢処分』。

▶中国調査船の宮城沖航行、枝野長官が強い不快感(讀賣新聞/6月24日(金)12時38分配信)
▷枝野の存在に、国民は強い不快感。

▶民主、28日に両院議員総会=首相も出席へ(時事通信/6月24日(金)12時7分配信)
▷今度はどんなペテンが見られるか。

▶復興相「ない」…玄葉氏と枝野氏きっぱり(讀賣新聞/6月24日(金)12時3分配信)
▷俺だってそんなもの、「ない」ってきっぱり言えらァ。

▶内閣改造やっぱり小幅?「大幅改造は考えられない」と玄葉国家戦略相(産經新聞/6月24日(金)11時52分配信)
▷内閣改造を考えるのは「総理」なんだけどね。

▶「15年度10%」は死守=消費税で与謝野経財相(時事通信/6月24日(金)11時52分配信)
▷「よその」大臣が必死こいて。

▶復興相「今日中に任命難しい」…菅首相(讀賣新聞/6月24日(金)11時44分配信)
▷大臣のなり手が無い、と言う滑稽な政権。

▶仙谷、枝野両氏の登用は「国民愚弄ではない」 政府答弁書を決定(産經新聞/6月24日(金)11時11分配信)
▷単に「国民無視」です。

▶菅首相のままでの解散・総選挙「勝ち目大きい」 静観か対決か 自民、迷う延長国会戦略(産經新聞/6月24日(金)11時8分配信)
▷「因果応報」。麻生政権時の民主党の戦術ですね(^^)

▶菅首相らが復興相兼任も=大幅改造を否定―玄葉氏(時事通信/6月24日(金)10時53分配信)
▷いっその事、全閣僚を菅直人が兼任して『独り内閣』を望む。

▶地デジ移行、追い込みに全力=片山総務相(時事通信/6月24日(金)10時40分配信)
▷「追い込み」? 「なにィ、テレビ買い替えてない!? はよせんかい!」

▶自民、倹約の夏…「氷代」100万に若手ら悲鳴(讀賣新聞/6月24日(金)9時57分配信)
▷剥落の野党暮らしは辛いねえ。 政権時代「どんだけ」利権で稼いだ事やら。

▶直接被害、16.9兆円=東日本大震災で政府試算(時事通信/6月24日(金)9時56分配信)
▷間接被害はそのの10倍? その内『東電』の負担分は?

▶東シナ海から危険な高波、中国が無人機、海上戦闘能力を誇示(産經新聞/6月24日(金)8時53分配信)
▷秦の始皇帝から、この民族は常に「覇権」を求めるのだろうなあ。。。

▶中国ヘリがロシア艦に接近威嚇、フィリピン東方海域(産經新聞/6月24日(金)8時53分配信)
▷全方位攻撃外交。

▶<柳井正氏>震災対応「首相がブレーキ」 早期退陣促す ファーストリテイリング社長(毎日新聞/6月24日(金)8時2分配信)
▷ブレーキどころか「バックギア」。

▶原発賠償トラブルは紛争審が仲裁…和解を迅速に(讀賣新聞/6月24日(金)3時3分配信)
▷東電を刑事告発する「市民団体」は無いのか?

▶自民・谷垣氏、原発再稼働は必要との見解(讀賣新聞/6月25日(土)18時59分配信)
▷同じ穴のマフィア。

▶需給切迫時に緊急メッセージ=節電対策で方針―関西広域連合(時事通信/6月25日(土)18時58分配信)
▷まっ、まさか「山口組」では。。。

▶特区創設し経済再生=規制緩和、税優遇で民間投資促進―復興会議提言(時事通信/6月25日(土)15時5分配信)
▷水産業も農業もまとめて大資本に差し出す。零細漁民や農民は、奴隷状態。

▶驚きのお取り寄せ「青森のホタテ貝ブラジャー」が売り切れ(NEWS ポストセブン/6月25日(土)16時5分配信)
▷馬鹿ばっか(*^-^*)

▶ドイツ水族館で新予言タコ探し、サッカー女子W杯の結果予想(ロイター/6月25日(土)14時15分配信)
▷馬鹿2。柳の下ならぬ水槽の中に、二匹目の蛸。

▶IEA石油備蓄放出、日本と韓国は計1100万バレル超放出へ(ロイター/6月24日(金)17時49分配信)
▷日韓が貢ぐくん。

▶基幹税の増税、国民負担増で副作用も(産經新聞/6月25日(土)20時21分配信)
▷国が疲弊しても構わん。経団連だけ栄えれば、それで良い。

▶<東日本大震災>「逃げる」基本に対策を 復興会議が提言(毎日新聞/6月25日(土)21時27分配信)
▷政府は「責任」から逃げる、「義務」からにげる、国民の「追求」からニゲル。

▶菅さん、あしたにでも、あなたが辞めればいいんです(産經新聞/6月25日(土)23時16分配信)
▷説得力無し! B層に、その理屈が理解出来ない様な世論誘導を、しておいておいて、今さら。

▶2年ぶり、平野氏を代表に選出 民主党大阪府連(産經新聞/6月25日(土)21時37分配信)
▷中央も地方も。民主党は結局「何も」理解していない。

▶民主「七人の侍」7月退陣へ決起(ZAKZAK/06月25日 19時40分配信)
▷この際「エセ侍」だろうが何だろうが。。。枯れ木も山の賑わいで。

▶民主・渡辺国民運動委員長「延長国会内に菅首相は辞めない」(産經新聞/6月25日(土)18時4分配信)
▷辞めない、辞めない、辞める筈が無い。

▶松本龍氏を復興相に起用のわけ(産經新聞/06月25日 00時13分配信)
▷かくして、「ばば」が残った。

▶財源確保へ臨時増税検討を…復興会議が提言(讀賣新聞/6月25日(土)19時36分配信)
▷彼等のオツムのポケットに有るのは、「増税」「カジノ」「オリンピック」のみ。

▶権力の座ににしがみつく「日本のカダフィ」菅首相「驚異の粘り腰」を支える『知恵袋』は誰か/歳川 隆雄(現代ビジネス/6月25日(土)7時5分配信)
▷「アンタ、何メソメソしてるの! 死んだ気で頑張んなさい!!」(菅伸子)

▶ウイルス作成罪成立「感染しても犯罪?」と疑問の声(Web R25/6月24日(金)6時5分配信)
▷『国会寄生虫駆除法』を望む。


◆「平泉」世界文化遺産に登録…東北では初(讀賣新聞/6月26日(日)0時51分配信)
◇おめでとう御座います。苦節三年、長かったですね。東北の復興の象徴になれる事を、願っています。

◆小笠原諸島、世界遺産登録決定 観光振興へ期待が高まる一方、観光客増加を心配する声も(FNNニュース/6月25日(土)18時13分配信)
◇これからが大切。振興と保存はなかなか両立しない。がんばって。

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沖縄が本土を救ってから66年。本土の未だに琉球処分のままの感覚で良いのか?

2011-06-23 21:05:54 | 政治と社会
『捨て石』

66年前。本土防衛の為に。
66年後。随米の証として。


本日2011年6月23日、沖縄戦終結の66回目の「追悼の日」の式典に望んで、仲井真弘多知事は次の様に挨拶した。

「基地負担の大幅な軽減や米軍普天間飛行場の県外移設などを日米両政府に訴えていく」と。
「平和な世界を求める沖縄の心に立ちながら、大震災に苦しむわが国のために貢献の任を果たす」と。

『ペテン師』の前で。


そして、そのペテン師の発言。

「東日本大震災、原発事故の中で慰霊の日を迎えることは感慨を覚える。沖縄には基地が集中し、皆さんに負担をおかけしている。沖縄だけ負担軽減が遅れていることは慚愧に堪えない。今後、危険性の除去に最大限努力する」

追悼記念式典に参列されていた5000名の方々は、一体どのような気持ちで、この言葉を聞いていたのだろうか。

「ウワッスベリ」な言葉である。

東日本大震災と原発事故の中で、「感慨を覚える」のだそうだ。
沖縄だけ負担軽減が遅れている事が「慚愧に堪えない」のだそうだ。


本人の「演説の為の表現」と、総理として振る舞える「自己満足」が、アリアリと透けて見える。
実に底が浅い。

要するに、中身が何も無いからに他ならない。


今日「この日」の意味が、恐らく分っていないに、違いない。

そして、沖縄県民には、とっくに見透かされている。



▶無策の首相に沖縄冷淡、「近く退陣」見限る?(讀賣見出し)

クエスチョンマークは、不用なのでは有るまいか。


>菅首相は23日、沖縄全戦没者追悼式に出席し、「米軍基地の負担軽減に努力する」と強調した。

>だが、日米両政府はわずか2日前に、米軍普天間飛行場を沖縄県内に移設する具体的な工法などで正式合意したばかり。沖縄県民の目には「負担軽減」の道筋とは映らない。


当然ですねえ。
皆さん、総理程オバカでは有りませんでした。


>首相が沖縄を訪れる直前の21日、ワシントンでは「日米安全保障協議委員会(2プラス2)」が開かれ、日米が普天間移設問題をめぐる方針を正式決定した。沖縄県内の名護市辺野古にV字形に2本の滑走路を配置する代替施設を建設する、という合意内容は、「県外移設」を強く主張している沖縄にとって受け入れがたい内容だ。

>知事周辺からは「辞める首相と解決の道筋が見えない普天間問題を協議しても仕方ないと見限っている」との見方が出ている。

>沖縄側が政府に冷ややかなのは、菅政権に沖縄政策に対する真剣さや熱意を感じ取れないためだ。


正しく、菅直人と言う男は「総てにおいて」その通り。
素直な真剣さや、真摯な熱意は全く感じ取れない。

元々、無いのだろう、そんな物は。


>菅首相は、これまでの沖縄訪問で、なぜ沖縄に基地が必要なのかということについて、安全保障上の観点から県民に説明したことは一度もない。
【讀賣新聞/6月24日(金)0時49分配信】


この事は、総てについて言える事である。

放射能被曝地の、強制避難地域の距離の設定、しかり。
最高許容値20mSvの基準設定、しかり。

消費税増税、しかり。
TPP、しかり。

再生エネ法成立、しかり。

何故、「それが」必要なのか。
何故、「それが」決められたのか。

説明できない。

一切合切「何故それが必要か」の説明は、無い。
「それが出来ないとどうなるのか」と言う検証も、全く無い。

それより何より、「菅直人が一定のめどが立つまで総理の座に居なければならない」理由の、根拠の説明も、一切ない。


ただ、自分の中で勝手に決めた事柄を、熱っぽく語ってみせるだけ。


世の中に、一切何も「問題」や「不安」が無い状態であれば、トップは「平凡」な奴で良いのだ。

しかし、極限状態のリーダーであるのは、しっかりした実力と実行力とを備え、強烈なカリスマ性が不可欠である。

残念ながら、菅直人と言う人物には、それらの何れもが決定的に欠けている。

有るのは、卑小な個人的権力志向と、思いつきと出まかせと、人間への愛情の感覚の欠如のみ。


その男が、日本の国体を救って犠牲となった『沖縄』の、犠牲者追悼記念式典で、政治の裏舞台と同じ様な感覚で「タワゴト」を言ってみた所で、信じてくれる人等、独りも居ないのだ。



▶<沖縄>菅首相の「あいさつ」(要旨)(毎日見出し)

>先の大戦で、沖縄は国内最大規模の地上戦の場となり、多くの尊い命が失われた。今改めて県民の苦難に思いを致す時、胸ふさがる思いを禁じ得ない。さらに東日本大震災と原子力発電所の事故という未曽有の困難の中で慰霊の日を迎え、特別な感慨を覚える。いつの時代も人間の尊厳と命を守ることが正義の任務であると、この場で心に刻んでいる。


空疎な美辞麗句。

というか、美辞でも麗句でもない。
単に形容詞の羅列。

「正義の任務」
これほど、菅直人に取って「似つかわしく無い」言葉も無いだろう。


>本年は終戦から66年。沖縄は大きな悲しみを乗り越え、力強い発展を遂げてきたが、今なお米軍基地が集中し、大きな負担をかけている。負担軽減が遅れていることは慚愧(ざんき)に堪えない。今後、負担軽減と危険性の除去への取り組みに最大限努力する。


もし、1万歩譲って、本当にこの通りに感じているのであれば、基地をこのままずっと沖縄に押し付ける事等、出来ようも無い筈である。
人としての感情が有るのならば。

「最大限の努力」
すなわち、積極的にアメリカの言う通りに致します、と言う事に他ならない。

要するに、白々しい。


>本年度は10カ年の沖縄振興計画の最終年。政府としては現行の沖縄振興計画の総仕上げをしっかり行っていく。また、我が国およびアジア太平洋地域の発展に寄与しうる新たな沖縄振興策に取り組んでいきたい。一括交付金、跡地利用に関する法律の制定、出先機関の見直しなど、さまざまな制度について地元の方々の声に耳を傾けながら実現していく。


「沖縄振興計画」
これは、『ウチナンチュ』の為に造られた計画では無い。

あくまで、「ヤマトンチュの政府」の為に造られた計画である。
そして、ご主人様アメリカ政府の為の、計画である。

ウチナンチュは、見抜いている。
実感で、感じ取っている。

だからこその、『普天間』県外移設を、訴えているのだ。

残念な事にその本質を、外務省に引きずられる日本政府は、全く感じ取れない。
感じ取る感性も無い。

「地元の方々の声に耳を傾けながら」
でも、あくまで耳を傾けるだけ。
何もそこから変わる事は無い。

あくまで、ポーズ。
あくまで、スピーチの為のスピーチ。
虚言。
妄言。


こんな男の、こんな言葉を聞いて、ヤマトンチュの一人として、身の置き所が無い程、切ないことだ。


>我が国は不戦の誓いを堅持し、国際社会の一員として国際平和の実現を不断に追求していく。この地に眠る御霊(みたま)のご冥福とご遺族のご多幸を心からお祈り申し上げる。
【毎日新聞/6月23日(木)19時17分配信】


多分、誰が首相であっても、この場での挨拶にそれほどの違いは、有るまいと思われる。

しかし、『菅直人』の口から聞かされると、白々しさや、いい加減さや、無責任さ、が複合的に厚みを増して、襲い掛かって来るのだ。

特に「国際平和の実現」等と言われると。
世界制覇しか頭に無い、アメリカの利益一辺倒でしか考えられない、動けない、自民党政治の強力な継承者である、菅直人の口から聞かされても。

虫酸が走るのみ。


沖縄県は、いっその事『琉球共和国』として、独立する方が良いのでは無いか。
以前にも、拙ブログで展開したことがある。

沖縄の方と出会う度に、それとなく探りを入れてみるのです。
沖縄県民の方々の、「日本国」への精神的帰属意識を。

私如き、部外者には僭越で、失礼極まりない事であるのは、重々承知である。

「沖縄県民は日本人だ」
とおっしゃるのか。

それとも。
「沖縄県民は、日本人である以前に沖縄人である」
とおっしゃるのか。


これは、ある意味で『アルザス人』や『コルシカ人』に、フランス人という認識を持っているかを聞いてみる事に、やや似ている。

彼等は、独自の文化と、独自の言語とを持って居り、長らくフランスの中央権力に支配されて来た歴史を持っている。

まあ、短時間の触れ合いで、沖縄の方々の「本音」がでて来る訳も無い。
あくまで、感触を想像するくらいの物である。


もし、私が沖縄県知事であったら。

秘密裏に準備を整えて、ある日突然「琉球共和国」の独立宣言をする。

国連に直ちに承認する事を要求する。

在沖自衛隊と、海上保安庁の施設及び航空機艦船を、接収する。
日本国政府に、これまでの長きに亘っての「迷惑料」として、それらの公式な譲り渡しを求め、琉球防衛軍に改組する。

日米安全保障条約は、日米の取り決めに過ぎない以上、独立国「琉球」には適応されない事を、国際的に宣言する。

したがって米軍基地は、当面「嘉手納」を除いて全面返還を要求し、反論の余地無しに、米軍に撤去を求める。

嘉手納は、現代の実情に照らして「地代」をきめ、日本国政府経由で、米軍に家賃の支払を求める。


そして、長年受けて来た迷惑に対して、日米政府に対し、相応の莫大な慰謝料を要求する。

その支払を原資として、米軍撤退後の基地の用地を、巨大レジャー施設、ハイテク産業団地等に、再開発する。

慰謝料の金銭的支払に加えて、工事の施工で当てても良い事とする。

シンガポールがやっている様に、世界中から有能な学者や、技術者、企業家等に集まってもらえる様な、魅力的な「ハイテク・ベンチャー産業特区」「ハイテク研究開発センター」を展開し、海外企業に税制上の優遇措置を与えて、維持発展させるべく務める。


観光業の更なる発展に、あらゆる観光産業の税の一層の軽減化に務める。

地中海諸国に見られる様な、マリンスポーツ、ゴルフ、乗馬、各種スポーツ、エステ、スパ、子供専用施設、グルメ、その他複合的にして自己完結型の大レジャー施設を複数建設し、上記「ハイテク産業施設」と共に観光振興を国家経済の2本柱の一つとする。

さらに、医療介護付き有料老人ホームを、レジャーセンターに隣接して造り、快適で健康な環境を売りに、広く本土から入居者をつのる事とする。


日本国内の製造業の工場を誘致し、中国や、ベトナム、インド等に散逸して行く日本の製造業の空洞化の受け皿を目指す。

太陽光や風力の発電基地を大規模に建設し、海底ケーブルを設置して、台湾・中国・九州・四国に売電する。


日本国政府の希望が有れば、「連邦」を形成しても良い。
希望者には、「日本国籍」を持ったまま、二重国籍でも良い事とする。

いずれにせよ、自主独立外交路線を取り、世界中と等距離平和外交に務める。

通貨は『琉球円』を採用し、対日本円は2対一、個人旅行者には1対一で運用する。
観光者免税と、観光業者免税を施行する。


勿論、かってな夢想である。

極少数のブレーンだけで綿密な下準備を秘密裏に行い、「ある日突然」に宣言する事が寛容である。

ちょうど『イスラエル』が建国したときの様に。


しかるべき後に、「国民投票」で賛否を問う形で、知事を辞任する。

後は誰かに大統領になってもらえば良いのだ。


総ては、斬新なアイデアを、如何にに沢山生み出せるか。
そして、資金の調達を如何に成し遂げるか。

に、掛かっている。

とにかく、日本政府には「賠償金」に加えて、「巨額のODA」を供与してもらおう。
沖縄県民には、それくらいの資格は充分に有る筈だ。


詳しく綿密なリサーチ等やっている訳でもない以上、乱暴極まりない提案であるが、素人の一夜の夢として、ご笑読下さい。


沖縄の人々が、「本土を救う犠牲となった」事の恩を売る様なつもりなど、全く無い事は分っている。

ただ、自分達の身に降り掛かった、理不尽で悲惨な歴史を、風化させて欲しくない、という思いだけであろう。


だから、彼等の背負った「不当な重荷」に対する正当な理解を、我々「ヤママトンチュ」の方から積極的に感じ取る事こそが、肝要なのである。


『沖縄』は、その<尊厳>を尊重されるべきであると、強く訴える物であります。


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「ポスト菅は菅」という愉快な事態も起こるかも。何が起こっても不思議では無い民主党。

2011-06-22 22:24:15 | 政治と社会
「菅さんを信じています」(鳩山由紀夫)

「菅直人氏自身が誰のために首相をしているのか分かっていないのだろう。権力にすがりついているとしか思えない。」(園田直之)

「自分が続けることが復興や予算、法案の成立にプラスになると説明できなければ、とどまることが優先、続けたいから続けるんだとしか聞こえない。」(石破茂)

「今日は1年で一番昼間が長い日。明日からどんどん日が短くなる。民主党政権もどんどん短くなり、それは国民を不幸にする…」(輿石東)

「菅さんはどうするのかな。国民は解散を望んでいないんだが」(小沢一郎)


『みなさんのおかげでここまできた。やるべきことをやろう!』(菅直人)
22日夜、菅グループ「国のかたち研究会」の懇親会に1時間遅れで現れた菅直人首相は満面の笑みを浮かべ勝利宣言した。



恐るべし、菅直人。

もしかしてこの男、希代の才能の持ち主なのでは無かろうか。


今回の騒動で、民主党と言う組織は、その任に値しない代表を「自らの力」で取り替える事が出来ない、自浄能力の無い組織であるという実態が、露呈した。

これで菅直人は、民主党政権の続く限り、総理の座に居続ける自信がついた事であろう。

お見事としか、言い様が無い。


「一定のめどがついた、そのときは、多くの責任を、若い世代に引き継いで頂くと、考えております」

という、この有名なセリフ。

実は『若い世代に引き継ぐ』と言う、彼の表現は、今まで代表選の度に使って来たセリフであった。
そして、実際には一度も実行された事の無い、定番のセリフなのだ。

これで、「菅下し」の面々を、コロリと騙くらかしてしまったのだから、菅直人の口先三寸は、冴え渡る。

あとは、もう怖い物無し。

小沢は、党員資格を「半永久的に」停止してある。
鳩山は、グループを解体してやったので、丸裸。
仙谷は、生意気に逆いやがったので、叩き潰した。
岡田は、散々国対ですり減らしてやったことで、国民の信頼は消し飛んだ。

後は、前原くらいしか残っていない。

あと2年、衆議院任期満了まで、ああでもない、こうでもない、と減らず口を叩きつつ乗り切る自信は、盤石となった。

目出たい、目出たい。

次の総選挙で、民主党が政権を握れるかどうかなど、もうどうでも良い。

小沢グループの若手は、ほぼ全滅だろう。
党が、精々80人くらいの議員数になっても、別に構わない。

自民党も、過半数は取れないだろう。

いやいや、その前に「脱原発解散」をやってやろう。
孫正義と言う、金づるも出来た事だし。

脱原発か原発推進か、を対立軸にすれば、あながち「勝利」も不可能では無いかもしれん。
200くらいいくかも。

そうなれば政治勢力は、「自民」と「民主」とが二大政党で続く事になる。

あとは、「小沢グループ」と「みんなの党」と「公明」の弱小中間勢力。

そのときは、自民と連立を組んで政権の座に居続けられるだろう。
『民自(公)』政権で、副総理も、悪くなかろう。


何て事を、考えているに違いないですね。

そして、下手すると、その筋書き通りに運びかねない所が、今の民主党の面白い所である。

♪民主党は、ゆ・か・い・だ、なぁ~♪



▶<民主>「ポスト菅」へ動き鈍る 退陣の詰め甘く模様眺めに(毎日見出し)

>岡田克也幹事長ら民主党執行部が主導した「菅降ろし」が頓挫し、菅直人首相が当面続投する見通しになったことで、民主党内の「ポスト菅」に向けた動きはいったん様子見に入った。


うんうん。


>しかし、菅首相への不満は党内で収まっていない。執行部は28日に両院議員総会を開く予定で、「菅降ろし」は主流派、非主流派を超えて再燃しそうだ。

>党幹部は「当然、首相への批判が噴出するから、絶対に首相に出てもらう」と強調した。自民、公明両党と一度はまとめた合意案を首相に覆されただけに、党執行部内にも首相を守ろうとする空気は薄くなった。自公両党との折衝にあたってきた別の党幹部も「菅さんへの同情論はもう、ごく側近だけだ」と突き放した。


本当かねえ~?
単なる、強がりじゃないのかなあ。


>小沢一郎元代表や鳩山由紀夫前首相のグループら反主流派だけではなく、主流派や中間派にも首相への批判は広がる。

>野田佳彦財務相のグループの若手衆院議員は「次期臨時国会で内閣不信任決議案が出れば、前原誠司前外相のグループも野田グループも賛成か欠席だ」と憤激する。

>中間派の若手衆院議員も「内閣不信任決議案の時は、退陣を表明したのだから首相の決断を待てばいいと思ったが、欲をかきすぎだ」と批判した。


憤慨するのは良いけれど。
何ら有効な行動はとれないし。

野田グループなんて、総理の目が消えて、憤慨してるだけ、見たいにも聞こえますなあ。


>鳩山氏は22日、記者団に「退陣が前提の会期延長だ」と強調。


全く説得力無し。
最早、誰も彼の言辞に左右されない。


>党内の支持をさらに失ったことで、首相の政権運営は不透明さを増した。

>政調幹部の一人は党側の反対でとりまとめが難航している「税と社会保障の一体改革」について「政府案は拒否する」と語った。中間派の衆院議員は「たしかに城は落ちていないが、内堀まで埋まっている」と指摘した。
【毎日新聞/6月22日(水)22時17分配信】



「中堀まで埋まってる」幻想は、危険極まりない。
この党の議員さん達は、そのときの風次第で、「コロッ」と流れが変わってしまうから。

何が、真に必要な事なのか。
何を、本当に求められているのか。

分っていない。

報道に惑わされ。
ポスト提示にふらつき。
甘言に唯々諾々と乗ってしまう。

そんな議員が多すぎる。


本日の「中村哲治参院議員」のツイートに、絡んでしまった。

以下、議員のツイートである。

(転載開始)
@NakamuraTetsuji 今日の民主党「検察のあり方WT」で法務省の幹部に占める検事(検察官・裁判官出身者)の状態を公開。多くの議員が実態を知らなかったようだ。こういう情報をマスコミは伝えない。64人の幹部のうち46人が検事。給料も事務官よりも一段高い。
(以上転載終了)

それに対する、私の突っ込み。

@tokidokiparis それでマスコミ報道を信じて小沢有罪なのですね!?

字数制限の中で、精一杯の突っ込みで有りました。

民主党を政権交代に導き、政府の座を勝ち取った功労者『小沢一郎』に対する、いわれなき「政治とカネ」批判に対して、多くの民主党議員達自身が、その恣意的流れを造り出すマスコミに対して、反論もせず、抵抗もせず、それどころか、マスコミのネガティヴ・キャンペーンに乗っかって、反小沢を標榜する。

一体何故そんな事になるのか、理解出来なかった。
そして、今回の中村議員のツイートで、始めて目を開かされた。

要するに、「知らなかった」のだ!

検察のやり口も。
報道の役割も。


そして、「知らなかった」では済まされないのが、彼等の立場である。

一般庶民ですら、検察当局の「冤罪捏造」の実態等、ウスウス感じ取っていたのです。
権力から、一番遠くはなれた所に居る、我々庶民ですら。

だって、あれほど全報道機関が、うち揃って「小沢は黒」と言い立てている事自体に、違和感を覚え、何か違うのでは無いか、と感じていたのですよ。

そして、あちこちで、「無実を叫びながら」有罪にさている例を見るにつけ、警察や、観察の捜査に対する不信感も、感じていたのですよ。

捜査内容に関わる詳細をマスコミが報道する度に、何故そんな情報が流れるのだろう、と不思議に思っていたのですよ。

それらを総合的に判断すると、報道の姿勢には信頼を持てなくなり、警察や検察、さらには「裁判所」までを含む、司法制度全体に『疑い』を持つ様に、なって来たのですよ。


それを、権力機構の一端にいて、情報収集力が庶民とは全く違う『議員』サン達が、「法務省に占める検事の実態」を把握していなかった。

と言う事は、「そこでどの様な事が行われているのか、を考えてみなかった」と言うに等しい訳である。


それで、小沢一郎という、既成の権力に対抗しようとした政治家が、党友からまで「罪人扱い」されて来た理由が、改めてはっきりしたのである。

まあ、彼等のレベルなど、おおよその見当はついていたとは言え、情けない事おびただしい。


そのようなレベルの議員達の集合体が、『民主党』であったのだ。

だからこそ、昨年9月14日に、素人が演説を聴いただけで「器の違い」をはっきり掴めた程の代表選で、あんな菅直人を選んでしまった訳なのだ。

選挙区で、支持者達が「反小沢」だから、反対は出来ない。
というレベルから。
本人自身が、筋金入りの「反小沢」まで。

205名。

選挙区民は、情報源が限られている。
世論誘導をする新聞テレビしか情報源が無い以上、訳も分らず「反小沢」でも仕方が無いだろう。

それを説得し、自らの政治哲学と実行力とを総動員して、選挙区の支持者達を説得するのが筋である。

まあ、小沢一郎自身、「言い訳はしない」という家訓に乗っ取って、具体的な反論をされなかった為に、周りが正確に何が起こっていたか、政治資金の流れ等が理解出来ていなかったとしても、仕方ないかもしれない。



しかし、我々一般市民ですら、小沢一郎の政治資金の流れと、何が起きて、何処を冤罪に利用されたか、を把握している。

今の、ネットによる情報社会を甘く見てはいけない。

ましてや、国民の考えている事をしっかり見据えていなければならない国会議員が、秘書その他人手も居るのも関わらず、正確な調査をしていなかったとしたら、その地位に居る価値も無く、居る必要も無いのと違うだろうか。


『「ポスト菅」へ動き鈍る 退陣の詰め甘く模様眺めに』

おふざけでない。
何が、「模様眺め」だ。

そんな余裕が、何処に有る!

行動しろ。
全力で、菅直人に対抗しろ。

遅すぎる位では有るが、やらないよりは良い。

『両院議員総会』で、史上最も恥ずべき代表の、党員資格を停止にせよ。

不特定多数の、多くの国民の「生命財産」を危険にさらし、的確な処置を怠って来た事で、充分告発に値する。

党員資格の停止等、簡単な筈である。
除名すら、相応しい位だ。
ましてや、「外国人献金」という、逃げられない違反を犯している。


これまで1年間、散々国民を裏切って来た民主党に属する国会議員として、最後に「成すべき事」を成せ。

せめて、2009年8月30日に我々が一票を投じた、諸君達の義務を果たして欲しい。
諸君達は、誰を代表して国政に参画しているのかを、今こそ思い出すときである。

さも無ければ、「ポスト菅」はいつまでも「菅直人」のままで有る事になる。

国民は、そのような事は、永久に許さない。

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日本憲政史上「最低」「最悪」な総理大臣を生んだ民主党は、総懺悔せよ。そして、成すべき事を成せ。

2011-06-21 21:19:44 | 政治と社会
今まで、拙ブログを書くにあたって、如何に「過激」な表現をしようと、「これ以上の言葉は使わない」と言う『自己規制』を、自分なりに課していた。


とうとう、その最後の「良心の砦」を、破棄する事にする。

改めて書こう。

菅直人は、日本の政治風土が生み出した、最も『ゲス』な総理大臣である。

いくら何でも、一国の総理大臣に対して使って良い言葉では無い。
しかし、最早他に表す言葉が見当たらない。


『下衆』
『下司』
『ゲス』


▶岡田氏根負け 70日延長にみる首相の計算(産經見出し)

>最後は菅直人首相の粘り勝ちだった。岡田克也幹事長との最終会談は21日午後9時すぎにもつれ込んだが、時間はわずか15分。同席した枝野幸男官房長官は「こんな早く終わると思わなかった」と胸をなで下ろした。

>21日の首相執務室には、岡田氏や輿石東参院議員会長らが入れ代わり立ち代わり足を運んだが、仙谷由人官房副長官の姿はなかった。20日夜の政府・民主党首脳会合で首相に「オレを追い落とそうとしているのか!」と面罵されたからだ。すっかりさじを投げた仙谷氏は周囲にこう漏らした。
「ナントカに刃物だな…」

>岡田氏が首相官邸に3党幹事長会談の合意内容を報告すると首相は色をなした。

「ダメだ! 俺は絶対認めないぞ!」
【産經新聞/6月22日(水)1時25分配信】



政府の態を成していない。
総理大臣の態を成していない。


単に、人間的な好き嫌いの問題では無い。

危機に瀕している国家の、為政者として、完璧なまでに「不適格」であるからこそ、ここまで批判されている訳である。

そして、それにも関わらず、ありとあらゆる醜態を演じつつ、信じ難いまでの「下衆」なペテンを使ってまで、総理の椅子にシガミツク姿勢が、忌み嫌われているのだ。

忌み嫌われているだけでは無い。

日本の危機に際して、限界まで危険な状況になってすら、その地位に相応しい働きをしなければならないにも拘らず、全く必要な働きが出来ない、その能力が無い、その姿勢も見られない、故にここまで四方から糾弾されている訳である。


このような「馬鹿げた」状況が、想像出来るであろうか。
そのような「馬鹿げた」状況を、許しておけるだろうか。

そして、一体全体、何故、どのようにして、このような考えられない状況が、もたらされたのか。


現・民主党の生成過程から、「同床異夢」の極みであった。

諸派集団の集合体の如き「自民党」ですら、長年与党で培われた「ノーハウ」が有った。
「政権を維持する」と言う軸の元、党内対立を繰り返しながらも、「政権を維持する姿勢」が、有った。


しかし、民主党はと言えば。

「政権担当能力が無い」
と、小沢氏によって、いみじくも看破されていた如く、政権を維持する姿勢と言う、与党に取って最も肝心な<要>が無かった。


政権を維持する、と言う事は「内閣を組み」、予算を含む各種法案を提出して可決すれば良い、と言う単純な事では無い。

預かっている「日本」と言う国の、その国民の、「平和と安寧と」を常に模索し、国民の向かい合う諸問題を実感し、如何に国民の生活の安定を計れるか。

周辺諸国との関係性を考慮し、世界に於ける日本の位置とその役割とを把握して、日本の国力の安定と向上を図れる外交が出来るか。

一部既得権に浴して搾取を試みる階層に、踊らされる事無く、国民全体の生活の向上をめざせるか。

国民の働きによってもたらされた「富」と「可能性」とを『公平に分配』し、国民全体としての発展と、国家としての発展を目指せるか。

その為に、可能な限り有効な法案を準備し、可決出来るべく野党と協議しながら、国会を運営してゆく。

一度可決された法案は、遅滞無く施行し、合理的に運用して行くべく、関係官庁の指導管理に当たる。

その為の予算案を策定し、上程し、可決して、滞り無く執行し、法案によって定められた各種政策の実行に務める。

以上の「立法」の当事者として、さらに、その実行にあたる「行政」の管理者として、常に国民の訴えに耳を傾け、目を開いて国民の生活の状況を把握し、情報を収集して、法案作成に反映させる。


と言う様な事が、「政権を維持する」と言う事では無いのだろうか。


そして、その総ての「統括者」にして「指揮者」、そして最終的「責任者」としての地位が『内閣総理大臣』であると、認識している。


そこで。
民主党議員各位に伺いたい。

上に挙げた様に、国政の運営に当たってこられたか?
上記の如き「視点」に立って、国政の運営に当たってこられたと、胸を張って言えるか?

上記の如き「政権担当者」として、国会を運営する気概を、お持ちであったか?
上に挙げた如き「政権担当者」として、正しい行動をされて来たか?


更に問う。

国政の最終責任者としての、資質を備えた人物を、総理大臣に選んだか?
一億二千万人の「日本人」全員の前で、正しい総理大臣を選んだと、胸を張って言えるか?


全大手マスコミ挙げての情報操作にも関わらず、国民の80%が、菅直人の続投を望んでいない。
野党の全てが、菅直人の退陣を要求している。

更に。
与党民主党の100人程が、野党が提出した「内閣不信任案」に賛成しようとした。

そのような首相が、今この時、日本を率いて良いと、真面目に考えて居られるか?
国民に、自信を持って首相への支持を訴え、支える事を求める事が出来るか?


分りきった事では有るが、敢えて言おう。

菅直人は、日本国内閣総理大臣として、極めて不適格である。
一秒たりとも、彼にこれ以上日本を撹乱して欲しくない。


党執行部の「共同正犯」の面々の、この際の身の振り方の事は、後で論じよう。

何をさておき、一番の急務は、民主党国会議員として「国民に付託された」権利と義務とを思い出し、日本の為に「一番必要な事」を、遅滞無く行う事である。


『両院議員総会』は、一体どうしなった!?

先週末に、と言う声が有った。
週明けの、月曜日に、と聞こえていた。

さらに、21日火曜日に、と言われていた。

既にその日付は、過ぎてしまった。


アメリカには、「大統領を暗殺する」という伝統が有る。
ロシアも、大統領だからと、安心して入られない「旧ソ連」依頼の伝統を持つ国柄である。

アメリカは、「狂信者」と言う鉄砲玉を使って、『CIA』あたりが事を謀る。
ロシアは、旧『KGB』組織が、未だに名称を変えて、市かも国家の統制に外に、存続している。


日本では、そう言うことは起こらない。

たとえ起こったとしても、本当の「ヤクザもの」の無鉄砲な行為でしか無く、戦前の社会体質の結果であり、戦後は『旧社会党』の「浅沼稲次郎」委員長の暗殺以後は、引き起こされていない。

だからと言って、徹底的に「総理の椅子」にこだわるだけの男が、延命の為なら何をしても許される、と言う前例が出来上がってしまったら、この先の日本はどうなってしまうのか。


G8では「原発安全な推進」を謳った。

その後、国民の生命を人質に、東電の延命に全力を尽くし、あらゆる情報管理を行って、全国の原発の早期の再運転開始に、務めた。

自分の地位が危うくなるに及んで、国民の流れに抱きついて「反原発」的素振りを見せ始めた。

『浜岡原発』の停止を命じるに及んで、一部の「反菅」国民の意見を、支持に変えてしまった。

その1週間後には、浜岡も「速やかな安全確認の後、早い時期に運転再開を」と発表。
しかも、『もんじゅ』その他、浜岡以上に危険な原発に、停止勧告の考えは無い、と言明。

「浜岡はあくまで支持率アップの道具」とまで、側近に漏らす有様。


そのご、孫正義のポピュラリティーを利用して、「脱原発、エコ・エネルギー」を打ち出す。
その間、海江田等を通じて、停止中の原発の再運転開始を擁護させる発言を続ける。

このような、何の節操も無い人間を、しかもそれらの全てが「自分の退陣を遅らせる為」にのみ利用する、という発想の人物に対して、何故最後の手段がとれないのか。



民主党国会議員各位に、再度申し上げる。

『両院議員総会』を、早急に開催せよ。

菅直人の代表解任決議案を緊急動議として提案し、即座に可決せよ。
その他の「執行部役員」全員に連帯責任の『連座制』を適用して、解任せよ。


国民の一部は、「菅直人が変わるとしても、何も変わらないだろう」と諦めている層すら有る。
それだけ、民主党への批判は強く、野党にも信頼は於かれていない。

ここまでの「政治不信」を造り出した<元凶>は、菅直人その人の「醜悪」なる態度に有る事は、多言を要しない。


ここまで言われて、それでもシガミツク菅直人の、なんと醜い事か。
迷惑千万。


70日の国会会期延長だそうな。

『公債特例法案』
『第二次補正予算案』

が成立すれば、『八月中には「菅直人派退陣するのでは無いか」と、見られている』と言われている。
大馬鹿やろうである。

「退陣するのでは無いか、と見られている」
と、今まで何度言われて来た事か。

それでも、まだ懲りないらしい。

ここまで見せつけられて来た「菅直人」と言う人物の「醜悪」な行動原理からして、彼が辞める訳が無い。


議員総会で解任出来なければ、民主党への「少なくなった」支持者の数が、一段と減るであろう事を覚悟せよ。

もし解任出来なかった場合は、『内閣不信任案』を、再度提出すべし。
与党民主党から「不信任案」を提出する事に、意味が有る。


そのくらいの覚悟を見せてくれれば、我々としては、もう少し支えてみようか、と言う気にもなるかもしれないと言う物だ。

昨日も、同じ事を書いた。
数日前も、同じ事を書いた。


民主党議委員各位の、これからの数日での行動に、諸君の「国会議員」としての「姿勢」と「矜持」と「存在意義」とが掛かっている。


国民の代表としての立場を、ゆめゆめ失う事無く、国民の為に「正しい」選択を為されん事を、切望する。


コメント (3)
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猛威を振るう末期癌に、右往左往する与野党幹部の、国民不在の能力欠如なる猿芝居。

2011-06-20 23:59:12 | 政治と社会
怒りは、とうに過ぎ去った。
虚しさも、去った。
馬鹿馬鹿しさも、既に無い。


今や残るのは、茫漠たる「虚無」だけである。

勿論、末期癌直人の「去る芝居」の事です。


岡田、枝野、仙谷、輿石、玄蕃、安住、6人が雁首そろえて80分間の猿芝居。

元々、輿石参院議員会長はやや微妙ながら、次の5人は「菅直人政権」の幹部であり、西岡参院議長言う所の『共同正犯』である。

岡田克也幹事長。
枝野幸男官房長官。
玄葉光一郎政調会長。
安住淳国対委員長。
仙谷由人官房副長官。

なんとまあ、肩書きの「重々しい」ことか。

「カンジチョー」
「チョーカン」
「カイチョー」
「イインチョー」
「フクチョーカン」

この輩達に、自ら仕える<殿>に、本気で「辞任を迫る」筈も無い。
そんな事は、役職上の逸脱行為であろう。

もし、本気で辞任を迫っているのであれば、逆に「一体どのような資格で」と言う事だ。
共同正犯の分際で。


その事もさておき。
元来『首相』に退陣を迫るのは、野党の行動である。

それにも関わらず、与党内からも「同調」する声が上がる時点で、その総理は既に存在価値がないと、見なさざるを得ない筈だ。

しかも、執行部内内部、閣内からすら「退陣」を迫る、と言う状況が既に「笑劇」である。

事、ここまでに至ってすら。
と言うより、ここまで来ているからこそ、菅直人は意地でも退陣等「口にする」訳が無い。

彼等「共同正犯組」は、分ってやっているのか、どうなのか

打ち合わせ済みの、猿芝居なのか。
本気で謀反を試みて失敗している、猿芝居なのか。


本当に辞めさせたいのなら、難しい事等何も無い。

事は単純。
執行部全員、閣僚全員が、総辞職すれば良いだけの事。

先週拙ブログで、この点に少しふれた後、実際に幹部が辞任をほのめかす言動が聞こえ始めたので、「やっと分ったか、馬鹿者めが」てな物だった。

しかるに。

あいも変わらず、何にも出来ず、何にも変わらず。

与野党うち揃って、そこまで「菅直人」を否定するのであれば、全員辞表を出す事等、何も難しい事では無いだろうに。


菅直人としては、即座に後任を指名するだろう。
それを、打診される全員が、拒否する。

あの、「ペテン師」である以上、一人で全役職を「兼務」してでも、乗り切ろうとするだろうが、現実問題として、無理な話だ。

閣議も独り。
実際の実務も、一切の補佐無し。

事ここに至って、如何なるペテン師であろうとも、万事休すとなる訳だ。

単純明快。


とは、言ってみるが。

無理でしょうなあ。
せっかくの「チョーカン」やら「カイチョー」やら「イインチョー」やらの椅子を、手放したくないだろうからねえ。

充分見えて居りますですよ、胸の内。

よしんば、何人かが辞任したとして、その後がまをオファーされたら、誰しも否やも無く「嬉々として」引き受けるに違いない。

松木ケンコーの様は人物は、そうざらには民主党内に居ない様だ。
勿論、この手のオファーは、<非小沢>に限られる故、人物の程は始めから見え見えであります。


では、どうするのか?


▶民主、会期120日延長を提案=2次補正と公債法案が退陣条件―再協議も結論出ず(時事見出し)

>民主党の岡田克也幹事長は20日夜、国会内で開かれた与野党幹事長・書記局長会談で、「菅直人首相が特例公債法案、2011年度2次補正予算案、再生可能エネルギー促進法案に強い思いを持っている」と述べ、今国会を10月20日ごろまでの120日間程度延長したいと提案した。

「菅直人首相が特例公債法案、2011年度2次補正予算案、再生可能エネルギー促進法案に強い思いを持っている」


おお!

「一定の、おお…めどが、ああ、たちましたなら、その時には、その時には…多くの責任を、若い人達にお譲りしていきたい、うう、と、思って居ります…」

と、語った。

ろれつの怪しいその語り口の、何処にも「辞める」と言う言葉は無く、何処にも「いつ頃」という明示も無かった。

「一定の」めどの、『一定』とは自分で決められる。
ファジーで都合の良い表現である。

「多くの責任を」若い人に譲る。

若手を「政務官」にでも任命してやるよ。
ソレで、何処にも「口約束」を破らずに済む訳だ。

「特例公債法案」
「2011年度2次補正予算案」
「再生可能エネルギー促進法案」

が通るのに、一体どれだけの時間が必要なのか。
勿論、長引けば長引く程、良いに決まってます。

その後は。
「2012年度予算」に、強い思いを持っています、と言い出すかな。


>幹事長会談後、岡田氏は「会期を延ばしただけ首相の任期が延びるということではない」と記者団に語った。 
【時事通信/6月21日(火)0時19分配信】


オカダくん。
またまた、ご冗談を。

会期を延ばす事は、ペテン師クンが生き延びられる、と言う事とどう違うのかを、お聞きしたい。
会期中は、『内閣不信任案』は出せない(筈だと、菅直人は思ってる)。
一事不再理。

今、この時執行部の幹部が「雁首そろえて」引きづり下ろせない総理を、会期延長して一息つ居ている最中に、辞めさせられる訳がないだろうに。

口から出任せは、前原誠司の専売特許では無いのだね。
民主党を乗っ取った、『反・国民の生活が第一』一味にとって、全員の特性である。


代表選での開票にすら不正を働いた(公算が大きい)と言われる『ペテン師』である。
甘く見てはいけない。
ずるずる、ズルズル引き延ばし、次の総選挙まで任期いっぱい「ソーリの座」に居座るつもりである事は、明白である。


北澤防衛相が、「珍しく」正しい事を言った。


▶退陣時期明確化「あるべき姿じゃない」と防衛相(讀賣見出し)

>「日にちまで特定して退陣を迫るのは与党としてあるべき姿ではない」
【讀賣新聞/6月20日(月)11時4分配信】


一般的政治理論で言えば、その通りである。

「退陣日時」を明確にして、仕事ができる訳が無い。
「辞める総理」を相手にする野党は居ない。

辞める事が確定している総理に、その後の政治を云々する資格は無いのだ。

トットと消え去るのみ。
で有る以上、辞める事が前提になっているとしても、「何月何日」等とは、言わない物だ。
あの「福田康夫」のように、辞任する「当日」に、始めて発表する物である。

しかし現状の如く、全員一致での「辞任要求」の嵐をまともに受けていたら、どんな人間でも普通は「潔く」辞めるであろうと思えるのだが。

出来る事なら「ちゃぶ台」ひっくり返して。
プライドが有れば、当然堪えられない流れである。

普通の人間なら。


しかし、菅直人と言う人間には、「人間としての」プライド等は、無さそうだ。

今辞めると、「辞めさせられた」総理大臣、と言う評価が歴史に残ってしまう。
そんな事は絶対に受け入れられない。

そのようなプライドだけは、山ほど有る訳だ。

任期満了で辞めるか。
然らずんば、何らかの『成果』を置き土産に、「惜しまれて」辞めるか。

そのどちらかしか、彼の頭の中には無いのだろう。


いよいよ今週は『両院議員総会』だそうだ。
21日にも、と伝わっていた。

本当に開くのでしょうね!

開催したとしても、前回のような「単に手続きとしての総会」で終わらせたら、支持者は許さない。


未だに、かなりの民主党員が「執行部解任決議」をビビっているらしい。
「エーカゲンにせーよ!」

ここ一年近く、何度も繰り返して来たが、菅直人を選んで「本当に正しかった」と、胸を張って言えるのか。

言えないのなら、昨年9月14日の『過ち』の責任を取らなければならない。
逃げ回っている事は、支持者が許さない。

しっかり総括し、過ちを認め、その過ちを正すべく、正しい行動をとらねばならない。


総会で、『執行部』を解任する所まで、持って行くべし。
代表を含めた「全執行部」を解任し、即座に「臨時代表」を選ぶべし。

その臨時代表の基で、「政権交代」を成し遂げた功労者の、『党員資格』を復活させるべし。


その上で、「公正な」代表選を行うべし。
不正解票など出来ぬ様、国家議員だけの代表戦で良い。

党議により、地方議員とサポーターを含む代表選は、「任期満了」に伴っての代表選に、限られている筈。


日本の状況は、一刻の遅延も許されない、危機に瀕している。
「政治ごっこ」しか出来ないお子様達には、お引き取り願おう。

正しい視点にたって、適切な判断で、有効な政策を実行出来る、実力の有るリーダーを、日本は今こそ必要としている。

官僚による、官僚の為の、官僚の好き勝手、は最早こりごりである。
アメリカの露骨な搾取も、もはやうんざりである。
マスコミの、利益誘導政治への世論誘導も、もはや沢山である。

税金の無駄遣いには、手をつけず、震災と原発事故とで瀕死の日本経済に、復旧すら遅々として進んでいないにも拘らず、「復興の財源」等と言うゴマカシで『消費税増税』しか頭に無い財政姿勢に、もはや鉄槌を下す時が来ている。

日本を、衰弱死させながらも、自分達だけは肥え太る『官僚・経団連・旧利権権益政治家・報道・アメリカのジャパン・ハンドラー』連合軍による横暴を、直ちに辞めさせなければならない。


民主党議委員各位。

諸君達に、明日どころか、今日この日の日本の運命がかかっている。

その事を、充分に認識し、何が正義であるかを熟慮して、正しい行動をとられん事を、切に願うものである。


小沢一郎に、仕事をさせなさい。
日本の為に。

それが、諸君の仕事である。


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「時が英雄を生むのか、英雄が時を作るのか」英雄も一人の人間。ナポレオンの生き様(パート3)

2011-06-19 18:48:55 | 歴史と文化
革命以前、いわゆる『旧体制(アンシアン・レジーム)』に合っては、ヨーロッパ各国に常備軍は無かった。


国王が戦争をしたくなったときの手続きは、以下の通りである。

まず、王室諮問会議に戦費の支出を求める。
王国内に勅令としての「戦争のふれ」を発布する。

各諸公は、自らの役職、位階、経済力に応じて「軍備」を調え、招集日までに招集地に「馳せ参じる」事で、王国軍が編成される。

国王自体の直属の兵力は、往々にしてスイスからの傭兵であった『近衛兵』と、『国王親衛隊』で、大した数では無い。

あらかじめ「軍制」に則って定められている、各位階は、『大元帥』から始めって、『将軍』『参謀長』その他が、夫々の<歩兵師団><砲兵師団><工兵師団><竜騎兵師団>その他が、数編成あって、夫々を指揮する。

勿論その騎下に、<旅団><大隊><中隊><小隊>が、夫々編成され、あらかじめその階級を拝命している「諸公」が、必要な兵力と兵站を伴って、参戦する訳です。


ところが、「革命」により、支配階級の貴族達の立場が否定されてしまう。

亡命したり、投獄されたりで、軍を編成し、それを指揮する「士官」と「兵力」とが、極端に減ってしまった。

従って、「革命の精神」である『自由』や『平等』、更に『支配階級の特権を排する』等と言う<危険思想>の伝播を恐れる、周辺諸国が軍事介入して来るに当たって、それらを相手に闘ったのがナポレオン・ボナパルトであった。

革命派の貴族達の兵力に加えて、各地から参加した「義勇軍」を率いていたが、兵力の差は如何ともし難く、「国民皆平」の常備軍を採用して、軍事力の拡大化を計った。

戦費に関しては、先ず闘い、勝利して「適地」の物資を摂集する事で、兵士達の給料を支払う形とする。

さらに、敗戦国に対し「戦時賠償金」を課することで、『自給自足』の軍隊を造り上げた。

これが、「近代的軍事制度」の端緒とされるのです。


連戦連勝を続ける彼は、最初は各国国民達に取って、自分達の『圧政者』を倒した<解放者>として映り、熱狂的歓迎を受ける。

しかし、各国の支配者を倒した後に、フランスの県に組み込んだり、自分の兄弟達、及び忠実な部下であった将軍達を「王」に据え、ナポレオン帝国の如き趨勢になるに及んで、自分達の「ナショナリスム」に目覚めて行く。


        
        先陣の野営天幕の再現


フランスの一部になるか、ナポレオンの兄弟縁者に支配された「連合国=属国」となってしまった。フランス周辺各国から徴募した兵士達は『フランス大陸軍」として編成されるが、元々の「フランス人兵士」に比べて、士気に劣るのは致し方ないところで有った。

そして。
知られる通り、『ロシア遠征』でつまずいてしまう。

『対仏大同盟』を主唱するイギリスに対抗する為、皇帝ナポレオンは『大陸大封鎖』令を発し、イギリスとの経済関係を断絶させようとするが、ロシア帝国は従わなかった。


1812年、フランス帝国軍、ロシアに進攻開始。

『大陸軍』65万人。
更にフランス国防軍8万人。

対するロシア軍はm会戦直前に50万人であったらしい。

戦線は延びきり、兵站は底をつき、占領した筈のモスクワでの、ロシア人自身による焦土作戦に「占領地で補給する」常の手段がとれなかったため、ロシアの『冬将軍』に勝てなかった。

-37度の冬に糧食無しで、フランス帝国軍は、崩壊する。

最終的にフランスに帰還出来たのは、わずかに5000程であった。
近衛兵達は、困難の中にも果敢に「皇帝」を守り、秩序を守って帰還する。

しかし。
敗軍の将ナポレオンを追走して来たオーストリア、ロシア、イギリスの連合軍は、パリに迫った。

パリ防衛に当たっていた防衛司令官マルモンは、皇帝と祖国を裏切って、敵軍にパリを明け渡す。
ナポレオンはフォンテーヌブローに向かわざるをえない。

オーストリアから和平提案が為されるが、国境線の回復が、非常に不利な条件で有り、しかも将軍達がほとんどナポレオンを裏切り、利敵行為に走って、和平の邪魔をする。
特にマルモンは、数々の陰謀を巡らして、連合国側に取り入った。
(まるで民主党議員達のようである)


ナポレオンは、服毒自殺を図るが、ロシア遠征に持って行った毒薬が古くなって居り、激しい胃痛を引き起こした物の、命を奪うまでには至らない。

息を吹き返した彼は、自分の「運命」を信じる気になったようだ。


『連合国軍』代表のイギリス軍が、フォンテーヌブロー宮において強制した、『退位宣言書』への署名を受け入れる。

更にイギリス側は、息子『ナポレオン2世』の名においても、退位宣言書に署名させた。


ナポレオンを熱狂的に愛していたフランス人達のことである。
ナポレオン本人を退位させ、流刑した所で「息子」を担ぎ出して、同じ事の繰り返しになる事を恐れたあまりの、作戦であった。


        
        「アデューの階段」

息子の名に於いてまで「退位宣言」させられたナポレオンは、フォーンテーヌブローの名高い『馬蹄形の階段』を、茫然自失の状態でおりて来て、整列して「自分達の皇帝」を待っていた歴戦の戦友である古参の「近衛兵達」に、最後の別れの言葉を発した。

将軍達は既に敵に寝返って居り、一人も無かった。

『諸君。私はこれまで<自分の野心>で行動して来た事は無い。総て<フランスの栄光>の為に働いて来たつもりだ。私は本日去る。私が居なくなっても、諸君は私の意思を継いで、祖国の栄光の為に働き続けてくれる事を期待する。』
『最後に、諸君の栄光の軍旗に口づけをする事を、許して欲しい』

幾多の戦場を駆け巡り、ぼろぼろになった「近衛軍団軍旗」を持っていた兵を呼びよせ、抱き合って軍旗諸共ハグをする。

『今一度、さらば、我が親愛なる仲間達よ! この最後の接吻が諸君の胸に届かん事を!』

長年ナポレオンと常に行動を共にした、歴戦の勇士であった近衛兵たちは、ひげ面に涙を流して『皇帝万歳』を叫び続ける。


ところで。
ナポレオンは、フランスをヨーロッパの覇者としての大帝国に導きながら、世継ぎを渇望した。

若き日に「追いかけ回して」手に入れた姉さん女房『ジョゼフィーヌ』を、因果を含めて離婚して、宿敵オーストリアの姫、『マリー・ルイーズ』と再婚した。

彼女は、あの『マリー・アントワネット』の姪である。

かくして、皇帝の位に加えて、しかるべき地位の若き妃も手にしていたのだ。


ジョゼフィーヌは、最初の頃はナポレオンにそれほど心を惹かれて居らず、彼の遠征中の留守を利用して、散々に浮き名を流していた。

しかし、離婚話が出る頃には、逆にナポレオンに執着心を抱いて、離婚に難色を示したが、「皇帝の妃」としての出自に低さを自覚し、子供が出来ない事を自覚して、受け入れる。

条件として、『皇后』の称号と、三つのお城と一つの館を手にする事となる。

その一つが、先週話題にした『マルメゾン城』で、もう一つは、現在フランス大統領府となっている『エリゼー宮』である。


        
        ナポレオン2世

        
        ナポレオン2世の揺りかご


彼は、イギリス軍差し回しの護送用のが者に乗って、流刑地『エルバ島』へと、送られて行く。
妻マリー・テレーズに、エルバ島に一緒に来て欲しかった様だ。

しかし彼女は、息子を連れてそそくさとウイーンへと帰ってしまう。
エルバ島に落ち着いてから二人を迎えたかったらしいが、マリー・テレーズは拒否。

公式には、ナポレオンの方が「家族の来島」を拒んだ、と言う事にしてある。


途中、彼は「マルメゾン城」に立ち寄り、ジョゼフィーヌを窓越しに見て、無言の別れを行った。
ジョゼフィーヌは、ナポレオンが「窓越しの別れ」をした事を知らなかった。


さすがに『皇帝』を単純な罪人扱いは出来かねて、建前として彼は『エルバ島の君主』と言う地位を与えられた。

皇帝の名称もそのまま使用を認められ、パリのテュイルリー宮を模した宮殿まで建てられた。

皇帝の傍へ馳せ参じる事を強く希望した近衛兵700名も上陸を許され、島での生活はかなり自由で、積極的に島の開発と近代化に務めた。

諸大臣を置き、行政や財政を改革し、濃厚や土木事業を興し、鉱業や漁業の発展に努め、病院や劇場等の建設に当たった。

当初ナポレオンに友好的では無かった島民達も、島の事を親身に統治するナポレオンに、次第に心を開いて行く。

この島は、コルシカ島北部の高地から、遠望出来る。
言い換えると、彼も「故郷」を望む事が出来た訳だ。


ナポレオン流刑の後、ヨーロッパ各国は「国境線の回復」を如何に行うか、ウイーンで延々と会議を続ける事となる。

オーストリアの支配を離れていた『ライン同盟』を形成する中央20カ国程や、ネーデルラントなどは、各自の独立を求めて、ナポレオン以前の国境への復帰を認めたくない。

何も決まらない会議の最中、「敗戦国フランス」の全権『タレーラン』は、トビッきりのフランス料理をふんだんに振る舞う夜会を連夜行い、全欧の代表団を骨抜きにしてしまう。

『会議は踊る、されど進まず』

このタレーランの妾腹の息子が、かの『ウージェーヌ・ドラクロア』である。

(続く)

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「菅降ろしをめぐる「ネズミと亀」の競争」 / ならば、菅直人はチーズの穴?

2011-06-18 19:53:45 | 政治と社会
一週間たつのは早いですね。

そして、毎日同じ事の繰り返し。
一言で突っ込めば済む様な出来事しか、起こらない。

だから毎日ブログの更新に、頭を悩ませてしまう。。。。
(言い訳はこれくらいにしておいて)


週末恒例【一口時評】で、憂さを晴らすとするか。

それにしても、空っぽ総理の「こすっからしさ」には、ほとほと呆れ返るのみ。


◆菅降ろしをめぐる「ネズミと亀」の競争(産經新聞/6月19日(日)0時18分配信)
◇空っぽ総理は「チーズの穴」。


▶馬淵補佐官、消費増税に反対「どさくさまぎれ」(讀賣新聞/6月18日(土)23時30分配信)
▷てへっ、総理自身が「どさくさまぎれ」なもので m(_ _)m

▶<原発>「安心は無視か」 経産相「再稼働を」に怒りあらわ(毎日新聞/6月18日(土)21時31分配信)
▷「国民の命が一番…最後」

▶<消費増税>「どさくさ紛れ、断固反対」 馬淵首相補佐官(毎日新聞/6月18日(土)20時50分配信)
▷だったら「補佐官」の座にしがみついてないで、早く総理に辞表出せよ!

▶石破氏、「玄葉氏辞める」暴露の石原氏に不快感(讀賣新聞/6月18日(土)19時16分配信)
▷  口の軽いおボッチャマ(^^)お父さん譲り?

▶廃炉の必要性、議会と議論=老朽化の玄海原発1号機―地元町長(時事通信/6月18日(土)18時50分配信)
▷町長よく言った! で。議会は?

▶菅首相、3次補正に意欲=岡田氏「8月提出、10兆円超も」(時事通信/6月18日(土)18時33分配信)
▷引き続き「2012年度予算」もやります!

▶「何もせず原発安全は神話」=海江田経産相(時事通信/6月18日(土)18時25分配信)
▷「だから、先ず運転再開します」

▶政局か震災対応か…スタンスに悩む公明(讀賣新聞/6月18日(土)18時25分配信)
▷宗教か政治か…スタンスは明らか。

▶経産相、原発再稼働へ安全強調=地元の理解は不透明(時事通信/6月18日(土)17時36分配信)
▷ボクが安全って言うから安全なんだ! 文句あっか。

▶原発再稼働「危ない」=自民・石破氏(時事通信/6月18日(土)17時20分配信)
▷で、東電株は売却済?

▶首相に退陣説得へ=時期明示なければ辞任視野―民主執行部(時事通信/6月18日(土)14時43分配信)
▷言うばっか。口より行動で示せ。

▶孤立無援、忘れてはならない日本兵の戦い(産經新聞/6月18日(土)14時35分配信)
▷常に庶民が犠牲。指揮官は生き残る。

▶首相辞めなければ「辞める」…玄葉氏、石原氏に(讀賣新聞/6月18日(土)13時19分配信)
▷「石原がリークして結果はおじゃん」が、織り込み済みかな。「一応頑張ってます」ってさ。

▶首相、再生エネ法に執心…世論に乗じ延命図る?(讀賣新聞/6月18日(土)10時45分配信)
▷あらゆる事を利用しますから。

▶党内手続き「ファシズムだ」 一体改革案、増税に不満噴出(産經新聞/6月18日(土)7時55分配信)
▷仙谷です。

▶<国民新党>亀井代表 菅首相に「大幅な内閣改造」進言(毎日新聞/6月17日(金)23時55分配信)
▷高等戦術? 毒亀?

▶消費税、一度に5%上げも=五十嵐財務副大臣(時事通信/6月17日(金)23時20分配信)
▷『市中引き回しの上打ち首、獄門曝し首。一家断絶』、それとも見事腹カッさばいてみせるか、「愚か者」め。

▶<福島第1原発>「年内にも冷温停止」参院委で菅首相見通し(毎日新聞/6月17日(金)21時30分配信)
▷「ぼくは原子力に詳しいのだ!」

▶<税と社会保障>一体改革での消費税増税 与党から強い反発(毎日新聞/6月17日(金)21時23分配信)
▷一に増税、二に増税、三に増税。

▶<民主党>22日にも両院議員総会 首相退陣要求噴出は必至(毎日新聞/6月17日(金)20時30分配信)
▷一縷の可能性を信じて、未だ民主党を支持している我々は、この総会が民主党「自浄作用」の最後の機会であると信じている!

▶外相・防衛相の訪米決定…参院委理事会は認めず(讀賣新聞/6月17日(金)20時18分配信)
▷<ドッグ・ホイッスル>が鳴ってるよ。

▶世論みて進退判断を=民主・渡部氏(時事通信/6月17日(金)20時12分配信)
▷汝は鏡を見よ。

▶石原氏、被災県の支持に期待=五輪招致、宮城知事は協力(時事通信/6月17日(金)18時15分配信)
▷五輪と言い、カジノ構想といい。カビの生えたマンネリ。

▶菅首相は「延命学」の大家!?(産經新聞/6月17日(金)18時5分配信)
▷単なるペテン師。

▶監視に万全期す=枝野官房長官(時事通信/6月17日(金)16時53分配信)
▷「みてるだけえ~」

▶首相の長期続投、8割望まず=内閣支持、横ばい22%―時事世論調査(時事通信/6月17日(金)15時4分配信)
▷「日本人の2割りは<M>だと言う事が判明しました。」

▶原発賠償、精神的損害は10万円基準に…紛争審(讀賣新聞/6月17日(金)14時35分配信)
▷アメリカなら、個々に「数千万ドル」の慰謝料請求が出される所。

▶「不信任案否決後、菅首相は元気になった」 厚労相が指摘(産經新聞/6月17日(金)12時55分配信)
▷「菅直人は<ペテン師>のホームラン王です」ww

▶国家公務員の新規採用、上限6336人に(讀賣新聞/6月17日(金)12時24分配信)
▷25年後の天下り数6千人。 年収2千万x6000人=1200億円 2年ごとに退職金3千万x6000人=あほらし。

▶歯科通院を優先?菅首相退陣表明以降会見なし 枝野氏「たまたまだ」と釈明(産經新聞/6月17日(金)11時58分配信)
▷精神科じゃなかったの?

▶景気判断、上方修正へ=与謝野経財相(時事通信/6月17日(金)11時47分配信)
▷経団連だけね(^^)

▶反捕鯨団体SS取り締まらない豪政府 日本政府「提訴は現時点で検討していない」(産經新聞/6月17日(金)11時44分配信)
▷「遠島申し付けられし極悪人」の子孫に常識は通じない。そして、アメリカのポチに外交能力は無い。

▶<改正刑法成立>サイバー犯罪摘発にウイルス作成罪創設(毎日新聞/6月17日(金)11時15分配信)
▷「ウイルス」と判断すればウイルス。誰でも逮捕ナノダ。

▶MOX燃料「問題ない」=政府答弁書(時事通信/6月17日(金)11時4分配信)
▷「首相は原子力に詳しいのです」

▶首相の退陣時期、自ら自公党首に説明を…安住氏(讀賣新聞/6月17日(金)8時47分配信)
▷「2年後です! よろしく」

▶解任決議、機運も消えた 補正・人事、政権延命の環境整備着々(産經新聞/6月17日(金)7時55分配信)
▷国民は許さない!

▶副大臣が首相批判 補正指示「本末転倒」(産經新聞/6月17日(金)7時55分配信)
▷だから、辞表出せ。

▶枝野氏、財務副大臣の首相批判「本末転倒」に反論(産經新聞/6月17日(金)11時4分配信)
▷早く自爆しなさい。

▶仙台に「復興カジノを」収益は復興財源に、超党派議連で浮上(産經新聞/6月17日(金)2時18分配信)
▷カジノといい、五輪といい。思考停止。

▶岡田氏「首相はなかなか辞めないかもしれない」(讀賣新聞/6月16日(木)23時1分配信)
▷本音。

▶鳩山邦夫元総務相、自民復党を視野に(産經新聞/6月16日(木)22時40分配信)
▷「カルメン故郷に帰る」

▶候補者立てられぬ民主、優勢でも看板隠す自民 永田町の体たらく映す群馬知事選(産經新聞/6月16日(木)21時58分配信)
▷オカダとイシハラ、共倒れ。

▶亀井氏、首相に「小沢元代表も納得の内閣を」(讀賣新聞/6月16日(木)21時49分配信)
▷内閣総理大臣『小沢一郎』<納得>。

▶沖縄知事「やれるのか」 2プラス2合意予定の辺野古「V字」移設(産經新聞/6月16日(木)21時41分配信)
▷「やってみろ!」

▶西岡議長「国会会期の延長幅はおかしい」(讀賣新聞/6月16日(木)21時13分配信)
▷「参院本会議は開会しない」

▶<自民党>谷垣総裁「首相は裸の王様」(毎日新聞/6月16日(木)20時45分配信)
▷『裸のペテン師』

▶年金財源、復興債で補填も=玄葉氏(時事通信/6月16日(木)20時6分配信)
▷ヌウア~アニイイィ~、復興の財源を流用だと!?

▶会期延長に「疑問」=西岡議長(時事通信/6月16日(木)17時57分配信)
▷そもそも「菅直人」自体が『疑問』。

▶安全なら運転再開に努力=枝野官房長官(時事通信/6月16日(木)17時48分配信)
▷そもそも「原発は安全」なのダ、から(^^)

▶週刊誌セクハラ報道副大臣、「職務全う」と(讀賣新聞/6月16日(木)17時41分配信)
▷米下院議員は辞めたよ。

▶「ホットスポット」で避難支援=福島原発事故―政府(時事通信/6月16日(木)16時27分配信)
▷カタカナで誤摩化すな! 『危険地点』って言えよ!

▶週刊誌でセクハラ報道の外務副大臣、厳重注意に(讀賣新聞/6月16日(木)12時30分配信)
▷収支報告記載「期ズレ」でっち上げで「無期限党員資格停止」。破廉恥罪で「注意」。

▶日米司令部の連携強化 安保協議委、普天間修正も(産經新聞/6月16日(木)7時57分配信)
▷防衛庁に元駐日米大使館武官をキャリアーとして採用。官邸に米国務省スタッフが駐在。

▶首相、来週にも内閣改造の意向 早期退陣論封じ(産經新聞/6月16日(木)7時55分配信)
▷「来てます、来てます」「時空を、捉えました」

▶「ポスト菅」野田氏、機先制す…条件アリで財務相辞任を明言(産經新聞/6月16日(木)7時55分配信)
▷「不言実行」

▶会期延長で心理戦 悪ノリ民主、公明冷や水(産經新聞/6月16日(木)7時55分配信)
▷報道合戦で何でも有り。悪意産経。朝日冷ややか。

▶菅首相「尊敬する人」李登輝氏に何を学んだのか(産經新聞/6月16日(木)7時55分配信)
▷なぁあ~んにも! <「尊敬」するのはかってだが>って、言われてるよ。

▶「それいいね」と延命への「口実」に飛びつく首相(産經新聞/06月15日00時27分配信)
▷何でも有り。

▶「夫」か「元カレ」かで揺れる枝野氏(産經新聞/06月14日 23時18分配信)
▷「夫」が菅。「元カレ」が仙谷。 オェエ、気持ちワルう~。

▶外務次官、大使に抗議 韓国閣僚の竹島訪問(産經新聞/6月15日(水)23時48分配信)
▷ジェスチャー・ゲーム。

▶官房長官、韓国行政安全相の竹島訪問に遺憾の意(讀賣新聞/6月15日(水)22時31分配信)
▷「遺憾」と永遠に言ってなさい。

▶橋下知事&平松市長 “脱原発”で再接近? 大阪(産經新聞/6月18日(土)22時51分配信)
▷瓢簞から駒。。。

▶飲んでも問題ない=川勝静岡知事(時事通信/6月18日(土)21時13分配信)
▷全部お前が飲め。

▶「一歩一歩やるしか」=汚染水浄化停止で―保安院(時事通信/6月18日(土)20時25分配信)
▷「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる」 永遠に一歩だけ。

▶いわき市の被災証明書?がヤフオクに出品(産經新聞/6月18日(土)21時11分配信)
▷トップがペテン師なら、国民も恥知らず(涙)。


◆宮城・大川小でも合同慰霊祭=校長「ごめんなさい」と何度も謝罪(時事通信/6月18日(土)19時52分配信)
◇二度と繰り返して欲しくない。。。。(合掌)



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「俺は犬死にしない!」と叫んだ菅直人。<犬死に>など勿体ない。<頓死>して頂こう。

2011-06-17 21:42:56 | 政治と社会
BLOGOSの緊急アンケート「次の首相には誰が相応しい?」で、ダントツで『小沢』がトップであった。


タイトル曰く。

『“次の首相”小沢氏が約6割とダントツ、衝撃のアンケート結果』
<衝撃>だそうだ。


①小沢一郎 59%
②いない  10,6%
③石破茂   6,3%
④前原誠司  5,8%
⑤原口一博  3,9%

その他 14,4%

ちなみに、ネット上では小沢氏の人気はズバ抜けている。

16日に締め切られた「Yahoo!みんなの政治」のアンケートでも、小沢氏が27%の得票でトップ。「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」のネット投票でも、現在、小沢氏は86%の得票でブッチギリの首位だ。


ちなみに、『読売新聞』のアンケート結果は、以下の通り。

前原誠司  14%
枝野幸男  9%
岡田克也   9%
石原伸晃  9%
石破茂   9%
原口一博  5%
小沢一郎  4%
谷垣禎一  3%
野田佳彦  2%
仙谷由人  1%
玄葉光一郎 1%


これらの面子を見てみるに、実に何とも「魅力」が無い。

仙谷を除いて、おそらく一番働き盛りの筈の世代で、「これ」である。
誠司クンに限らず、ただ「口先」だけ。

しかも、論理的考察の裏付けの無い、思いつき。

彼等より若い世代ともなると、おおよそ「トホホ」である。

一体何故、このように「人間」の成長が見られないのか、という人的資源の生産性の低さの事は於いておこう。


目下の「焦眉の急」は、人命軽視内閣、延命唯一総理の、具体的放逐を、実行する事である。


▶息を吹き返しつつある菅首相 内閣改造、補正…やりたい放題(SANKEI EXPRESS 見出し)

菅直人首相(64)は来週中にも内閣改造を行う意向を固めた。

与党内の早期退陣論を抑える狙いがある。菅首相は土俵際で粘り続け、息を吹き返しつつある。


驚くまでに「首相の椅子」にこだわり続ける<ペテン師>である。

「辞める」事を匂わせて、民主党議員達に「野党提出」の不信任案に賛成する事を思いとどまらせた。

「匂わせた」だけ。
地位を守れたとたんに、急に「元気になった」そうな。

その挙げ句に、「内閣改造」と来た。

とことん、総理の椅子にしがみつく気で居るらしい。

日本の復興の為に、では無い。
原発被害を拡散させない為に、では無い。
被災者の生活の回復の為に、では無い。

あくまで、次の総選挙まで「あと2年」総理大臣で居たい、だけの小細工。
芯まで、腐りきっている。


「ポスト菅」を探る民主党内の動きも沈静化してしまい、野党も次の一手が打ち出せないでいる。

首相は2日の退陣表明以降、矢継ぎ早に政策課題を打ち出し、政権延命の環境を整えてきた。「内閣不信任決議案を大差で否決した後、吹っ切れたのか首相は日増しに元気になりつつある」(首相側近)という。


「腐っても鯛」と言う言葉が有る。

一国の首相ともなれば、『尊厳』やら『矜持』等が有って当たり前。
たとえは悪いが、あの「太郎ちゃん」ですら、譲れない一線の美学が有った様に思う。

ところがこの男。
「元々腐ったペテン師」でしかないおし。


この日も官邸で「東京電力に関する経営・財務調査委員会」に出席し、「仙谷氏が委員会のリーダー役になる。資産など徹底した調査を行い、9月までに報告書をまとめてほしい」と月内退陣を迫る仙谷氏を牽制(けんせい)するなど意気軒昂(けんこう)だ。


そして、仙谷は完全に「虚仮」にされてしまった。


そのおかげで仙谷氏はすっかり機嫌が悪くなった。TBSテレビが「官房副長官が辞意」と報道すると、周囲に「辞めるわけないだろ」と当たり散らした。自らの辞任カードでも止められないほど、首相には加速がついてしまった。


加速!


執行部は21日にも両院議員総会を開く方針だが、首相への党代表解任決議案が提出される気配はない。
【SANNKEI EXPRESS/06月17日 08時17分配信】



「首相への党代表解任決議案が提出される気配はない。。。」
民主党議員諸君、一体全体君たちは、何を考えているのか。

恐らく、何も考えていないに違いない。
考えられないのだろう。

何しろ、菅直人の荒唐無稽な破廉恥なる行動に、誰も対応出来ない。
「想定外」の行動は、何も考えつかないのだ。


「マルバツ式」のペーパテストで優劣を決めて来た「ツケ」が、ここに来て日本の安全への危機、というかたちで、痛烈なしっぺ返しを受けている。


答えは一つ。
それを見つける能力。

そんな物は、何の役にも立たない。
答えは、幾つも存在する。
或は、正解等無い。

そのような現実には、全く対処出来ないのだから。

これまでの外務省の、惨めな外交を見よ。
これまでの財務省の、破綻した経済政策をみよ。

それらを「指揮誘導」しなければならぬ『政治家達』の、これまでのざまをみよ。


今の教育制度下では、人材は、残念ながら日本には育たない。

「誰か」に決めてもらった方針を、「忠実に」実行する能力しかない以上、アメリカの都合に唯々諾々と従うしか、無いのだろう。

政治家も役人も、小粒で有るのは、今日の日本的システムに有っては、如何ともし難いのか。

されば、小粒なる「数」をまとめる「強力なる」リーダーが、ぜひとも必要である。



昔から、選挙の度に言われて来た言葉が有る。
「出たい人より、出したい人を」

これは、一面の真理であるが、反面「同じ矛盾」を抱えている。

つまり、「誰が」出したいのか。
21世紀になっても、如何に大都会であろうと、日本社会には旧態依然とした「ムラ」の精神構造が、歴然と存在する。

そして、地域の「ムラ」の利害と意思とが、「出したい人」を担ぎ上げる傾向は、否定出来ない。
あくまで、「代表」は飾りに過ぎない。

飾りを担いで、皆で甘い汁に群がる。

結果は、何も変わらない。


そして、この「出したい人」云々は、宰相選びにも当てはまるのだ。


ところで。
本質的には、宰相には「たぐいまれなる才能」と「たゆまぬ実行力」と、更に「強烈な個性」とが、必要である。

これまでの65年間、日本の政治風土は、上記「ムラ」の構造と、官僚支配とで、営まれて来た。

従って、これらの「格別」なる能力など備わって居なくても、首相は充分に務まって来た。

そして、「日本社会の基準に於いてのみ優秀」な官僚達に、好き勝手に政策立案と、その実行とを依委ねて来た結果、今日の「右も左も」「前も後ろも」「上も下も」情けない、国民から搾取するだけの社会が出来上がってしまった。


庶民は、うんざりを通り越して「怒りに燃えて」いる。

しかし、その「旧弊」を打破する為であった「政権交代」が、一握りの<非民主党的>おろか者達に党を乗っ取られた結果、あらゆる希望は雲散霧消してしまった訳だ。


その「旧弊」を打破するには、本物の「知恵」と「勇気」と「実行力」とを備えたリーダーが、不可欠である。


菅直人?
リーダーの器?
冗談にしても馬鹿馬鹿しい。

宰相として、「国民の為に」全身全霊を捧げる気概も、自負も無い。
「総理大臣になりたい」
「総理大臣になったら、絶対辞めない」

それだけが、存在の総てである。

なんと見下げ果てた男を、リーダーに据えてしまった事か。


そのような「下賎な」輩を、辞めさせる手だてが無い、等と言う民主党議員たちも、いい加減にして欲しい。

岡田くん。
仙谷くん。

閣内の面々と、執行部の面々を説得したまえ。

閣僚全員、執行部の役職者全員が、うち揃って「辞表』を提出しなさい。

たった「それだけ」で良いのです。

菅直人政権は、その一瞬で崩壊する。


あとは、開明的国民が「大いに期待している」リーダーを選べば良いのです。

小沢一郎は、君たちに「与党」の座を与えた。
しかし、その後君たちは、彼に何ら仕事をさせてこなかった。

彼の見識。
彼の実行力。
彼の個性。

それにも増して、彼の政策。

見てみるが良い。
それ以上の物を提示出来るリーダーの候補者が、他に居るのか。


彼。
スタンドプレーは決してやらない。
総理の椅子に固執する偏狭な考え等全く無い。

ただ、日本の政治風土を革新したくて、自民党を飛び出した。

官僚支配を打破し。
対米従属外交を対等な関係に戻す。
利益誘導支持と決別する。


これら、小沢一郎の政策理念が、既得権益層の大反発を招き、その結果が「冤罪」による封じ込めであった。

日本を支配しているアメリカの方が、実態を正確につかんでいる始末。
自分の党の重鎮に対する「敵勢力」の攻撃を、なぜ君たちまで、一緒になって足を引っ張ろうとするのか。

いい加減で目を覚まさないと、日本は取り返しのつかない事になってしまう。

今、このときを失ったら、もう再生出来なくなるかもしれない、祖国ニッポンの進路を、決して誤ってはならない。


<『両院議員総会』で解任決議案を出す予定はない>

冗談にしても、ふざけ過ぎ。
そんな事をしていたら、現状の惨状を精一杯我慢して、何とか民主党の再生を期待している、いよいよ少なくなって来ている「コア」な民主党支持者を、完全に無くす事になる。

肝に銘じて欲しい。

いまこそ、国民の大半が思っている「出したい人」を、素直に選べ!

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機能不全の内閣。執行能力の欠如した執行部。「菅直人政権の断末魔」に、これ以上国民を巻き込むな。

2011-06-15 22:36:10 | 政治と社会
いやはや。

としか、他に言いようが無い。


ここ数日のヘッドラインだけ拾ってみても、日本の政治はダッチロール状態も末期である。
菅直人静観の断末魔。

いやしくも「一国の総理大臣」が。


▶なりふり構わぬ首相延命策にトホホな民主執行部(讀賣見出し)

>菅首相が「月内退陣」圧力に対し、反撃に出た。

>首相は、当面取り組むべき課題を少しずつ積み上げた方が延命につながると判断しているようだ。

>2次補正について、首相は当初、会期を延長せず夏以降に編成する意向だったが、内閣不信任決議案の否決直前には、会期を大幅延長して本格復興を目指す大規模な補正を編成する考えを表明した。これに党内の反発が強すぎるとみると、実際に指示したのは小規模な「1・5次補正」(菅首相)で、状況に応じて方針を二転三転させている。

>「なりふり構わぬ延命策」とも言える首相の動きには、党執行部内で不満が高まっている。

>岡田幹事長は14日、「(補正編成の指示は)唐突過ぎて野党の反発を買っている。もっと丁寧にできなかったのか」とこぼした。

>平田健二参院幹事長は記者会見で「野党は協力しないと言っているわけだから、いくら国会を大幅延長したって、どうにもならない」と、首相を突き放した。
【讀賣新聞/6月15日(水)9時3分配信】


いくら「三大妄言新聞」の一つとは言え、ここまでの言われよう。
情けないやら、馬鹿馬鹿しいやら。


そして、その間にも原発からは「放射能」が吐き出され続けている。


「民主党」とは、一体何なんだろう?
政権与党だと思っていた。

自民党的なる悪弊から、日本を再生させる政党だと、思った事も有った。
あれは、何だったのか。


『トホホ』とは、こちらが言いたい。

第一「執行部」が、執行する能力が皆無と来ている。
与党内からすら、内閣が「不信任」されかかった。

もちろん、自分達の無為無策と無責任体制が故にである。

その、不信任案は「ペテン」で乗り切った物の、執行部は未だに自分がやっている事すら、理解していないらしい。


▶松木、横粂両氏に弁明の機会 民主倫理委(産經見出し)

>民主党は15日の党倫理委員会(委員長・渡部恒三最高顧問)で、先の内閣不信任決議案の採決で賛成票を投じ除籍(除名)処分となった松木謙公、横粂勝仁両衆院議員(いずれも無所属)について、倫理委で弁明する機会を設ける方針で一致した。

>欠席・棄権した小沢一郎元代表ら8人の処分については、役員会が決めた「党員資格停止3カ月」の処分を適当と判断する方針。21日の常任幹事会で報告し、処分が確定する見通しだ。
【産經新聞/6月15日(水)17時1分配信】


おいおい。

執行部に「敵対した」と判断したからこそ、<除名>した訳だろう。
その、事の是非はともかく。

除名した、既に党員では無くなった相手に対して、「弁明の機会」をあたえる?
意味不明。

つまり、早い話が「除名しては見た物の」、あまりに社会の支持を受けるのを居ているうちに、自信がぐらついて来たのだろうよ。
「もしかしたら、自分達に原因が有ったのかもしれない」

世間の風当たりが強過ぎて、不安になってしまったか。
お笑い草とは、この事だ。死にものぐるい


▶造反議員、重い処分見送り…党内の亀裂拡大懸念(讀賣見出し)

>民主党執行部は13日、菅内閣不信任決議案の採決を欠席・棄権した小沢一郎元代表と元代表に近い衆院議員計15人に関し、除籍(除名)などの重い処分を見送った。

>岡田氏らは当初、欠席・棄権者の処分について、小沢元代表を除籍とし、残りの14人を党員資格停止とする案も検討した。「小沢切り」にこだわる首相の意向を踏まえたとされるが、参院民主党幹部らが「これ以上、党内がガタガタするようなことをすべきではない」と処分不要を強く主張し、岡田氏らも受け入れた。
【讀賣新聞/6月13日(月)22時23分配信】


「小沢切り」にこだわる菅直人。
死にものぐるいで生き延びられるか、二度と起ち上がれなくなるかの瀬戸際、だから。

自分が、勝手にそこまで自分を追いつめた。
菅直人や、あざとし。


それにしても、「無期限党員資格停止」の小沢に、「党に反する行為」で処分って、どんな意味が有るのだろう。

ゼロ割るゼロは、無限、又は未定。
ゼロのゼロ乗は、1。。。

要するに、党員と見なされない者が、「党規に反する」事があり得るか?


動脈硬化オカダは、「ちょうどいいくらいだ」と述べた。
いと可笑し。


▶「首差し出してもいい」=公債法案成立なら―野田財務相(時事見出し)

>野田佳彦財務相は15日の衆院財務金融委員会で、2011年度予算の執行に不可欠な特例公債法案や、税制改正法案の成立の見通しが立たないことについて、「もし私が首を差し出して、それ(法案成立)が成るなら、そうしてもいいと思う」と述べ、法案成立と引き換えに財務相を辞任しても構わないとの考えを示した。

>野田氏は「ポスト菅」の有力候補。発言の真意をめぐり、波紋が広がりそうだ。
【時事通信/6月15日(水)12時17分配信】


自分の首と引き換えにさっさと法案通して、自分の手柄にして、次の総理になりたい?
分りやす過ぎて、笑えない。

そんな首、「○のツッパ」りにもならぬ。


▶枝野氏「国会会期延長幅と首相退陣時期は関係しない」(産經見出し)

>枝野幸男官房長官は15日午前の記者会見で、22日までの今国会を8月末まで大幅延長する案が浮上していることについて「延長幅がこうだから菅直人首相が言う(退陣時期の)『一定のメド』がこうなるという関係ではない。相関関係はない」と述べ、首相の退陣時期とは関係ないとの認識を示した。
【産經新聞/6月15日(水)12時2分配信】


総理のスポークスマンである「かんぼーちょーかん」が、総理の退陣に言を弄する。
それだけでも、異様なる内閣。

そして、その中で何とか「国会会期を延ばして法案を通し、総理を長らえたい」と言う意識は、良しとしよう。

しかし、言を左右しながらも、「退陣を前提」に、話をしている。


「かんじちょー」も、同じ。


▶民主・岡田幹事長「会期延長で法案通す」延長幅と首相退陣時期連動せず(産經見出し)

>会期延長で菅直人首相が延命を図ろうとしているとの指摘については「会期の大幅な延長と、首相がどこかの段階で交代することは全然、矛盾しない」と述べ、延長幅と退陣時期は連動しないとの認識を示した。
【産經新聞/6月15日(水)11時53分配信】


以下同文。

良く良く判断すると、総理の番頭が「会期延長」という内閣の決定事項を、自分が決定しているかの如くに発言し、総理の交代時期も、自分があたかも権限が有るかの如く、発言する。

本人は、総理を庇い、会期延長を正当化しているつもりなのだろうが、笑止千万である。


まだまだ出て来る。


▶民主・安住氏「首相の首絞める」=「君は軽い」と激怒―公明・漆原氏(時事見出し)

>2次補正予算について、東日本大震災からの本格的な復興対策ではなく、小規模にとどまる見通しであることから、首相は「1.5次」予算と表現した。

>これに関し、自民党の石原伸晃幹事長が「2次補正でいいですね」と確認したところ、安住氏が「そうじゃなかったら、後ろから(首相の)首を絞める」と軽口をたたいた。

>公明党の漆原良夫国対委員長が民主党の安住淳国対委員長に「君は軽い」と激怒

>石原氏は、2次補正予算の編成が首相退陣のめどとされていることを踏まえ、あえて念を押したとみられるが、これをちゃかした安住氏の態度に漆原氏の怒りが爆発。さらに、ばつが悪そうに頭をかく安住氏に「そういうことだから信頼を失う」と憤まんやる方ない様子だった。
【時事通信/6月15日(水)19時17分配信】


絶句。
そして。
唖然。

情けなく、言葉が無い。


そして、当の「そーり」はと言えば、それこそ「何でも有り」を、地で行く怖いもの無しの蛮勇ぶり。


▶菅首相が小幅の内閣改造を検討 政府内からは早くも「露骨な延命策」といった声(FNN/見出し)

>続投に意欲を見せる菅首相が、新たに小幅の内閣改造を検討していることが明らかになった。

>菅首相が小幅の内閣改造を検討していることについて、政府内からは、早くも「露骨な延命策だ」といった声が上がっている。

>行政刷新担当や国家戦略担当を一部兼務にするなどして、大臣枠を増やす案が浮上しているが、退陣圧力の強まりもあり、実際に踏み切れるかどうかは不透明な情勢となっている。
【FNN ニュース/6月15日(水)18時59分配信】


露骨。
姑息。
邪悪。
不潔。

誰が何を言おうと、国が瀕死の状態であろうが、被災者が苦しんでいようが、財政がデフォルト寸前であろうが、「我が道を行く」。

「辞めないよ」


そして、これ以上ズル賢い事は有るまい、と思っていたら。

なんと<極めつけ>のズル賢さでしか考えつかない、驚くべき手法に出た。


▶「カンの顔を見たくないなら通せ」菅首相が挑発(産經見出し)

>「国会には『カンの顔だけは見たくない』という人が結構いる。そういう人たちには『本当に見たくないのなら、早くこの法案を通した方がいい』と言おうと思う」
【産經新聞/6月15日(水)20時53分配信】


いやあ、もの凄い人ですね。


『菅直人政権』の舞台は、終焉に向かって最高潮。
全出演者が、円舞に、旋舞に、闘舞に、乱舞と、狂乱の演技に全力を尽くしている。

壮観。


小沢一郎殿。

貴殿は、いみじくもおっしゃった。
「民主党に、政権担当能力は無い」

その言葉の実態を、国民は「いやと言う程」見せつけられて居ります。

哀しみと共に。
焦りと共に。
絶望的心情で。


自民党的なる物、には戻れない。
戻りたくもない。

戻りたくない以上、政権を付託出来るのは『民主党』しか無いではないか。


『本物の民主党』を自負する方々!
何とかして下さい。


国民が、人質に取られている。


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脱原発を「集団ヒステリー」と言ってしまう側の「集団ヒステリー」

2011-06-14 23:06:14 | 政治と社会
去る11日の、脱原発100万人デモ当日の、新宿2万人を「2400人」と報じたNHK。

紙メディアも、地方都市の200人規模の集まりを、一カ所だけ報道したりする。


ここまで来てしまうと、報道機関を自ら名乗る組織の、存在意義を否定したくなってしまう。

明らかに「真実を」報道しない、組織。
明らかに「事実と異なる」報道しかしない、組織。

何がどうなれば、このような「いびつに歪んだ」組織が存在しうるのだろう。


彼等の意思決定は、どの次元で決まって来るのだろうか。

現場の「記者クラブ」の飼い犬の如き記者諸君の次元で、既にその様な「発想と行動と」を取ってしまうのだろうか。
それとも、上の方針に従って、「不本意」ながら、事実をねじ曲げているのであろうか。

在外の立場として、私が直接接する事が出来る「電波報道」は、ヨーロッパの「衛星日本語放送」に限られる。

従って、具体的には「NHK ニュース」が大部分である。
『ウオッチ9』と『おはよう日本』『ニュース7』。
『クローズアップ現代』
後は「定時のBSニュース」である。

例外は、週日19時からの『FNNスーパー・ニュース』。

これだけ。
情けない限り。

後は、紙メディアの電子版が、唯一の情報源となっている。


それにしても、ウオッチ9とスーパーニュースの酷い事。
クローズアップ現代も、似たり寄ったりでは有るが。

露骨に「有る方向」へと、誘導しようとしているのが、丸見えである。


幸いにして、ネットを通じて、社会の実際の動きが、様々な角度から入って来る。
それらの「玉石混淆」の情報を、取捨選択して篩にかけて、真実に近い物を取り入れようと務める。

そのような手段を持たない人々は、十年一日の如く、「テレビで見た」とか「新聞に書いてあった」と言うことが、<絶対にして唯一無二>の真実と言う事になってしまうのだろう。

ツイートの世界においてすら、信じられない事がある。

未だに「熱心に」自民党の応援をしている人々。
何が何でも「民主党が憎い」人々。
「菅直人首相は悪くない」という論陣を張って居る人々。
韓国と中国とに、異様な憎悪をむき出しにする人々。
アメリカを神に如くに崇めている人々。
「小沢一郎」は大悪人だと信じきっている人々。

隠された情報や、万人には伏せられている情報、等に容易に接する事が出来る<ネットの世界>ですら、こうである。

総ての基本は、日本の教育システムと、それを操って来た「文部科学省」、その上部の「政府」と、更にその背後の「財界」と、更に更にその背後の『アメリカ』の一部ロビーイストの、積年の操作の結果なのであろうか。


私が愛読するブログの主催者、敬愛する『岩下俊三』氏によれば、報道はあくまで「経済原理」でしか動かないそうである。

売れるから書く。
売れるから放送する。

言い換えると、ウソであろうが何であろうが、「そこにニーズが有る」限り、その『ニーズ』の線に沿っての報道に徹する。

「小沢は悪い」と書けば売れる。
だから「小沢は悪い」と書き続ける。

確かにその通りだと思う。

しかし、その「ニーズ」を造り出しているのが『報道』の側である、とも言える筈だ。

そして、その姿勢を造り出している「原動力」は、メディアの商品が売れる、と言う以上のより深い高度な「布石」が有る筈である。

そして、その『布石』とは、何であるか。


少なくとも、「日本の国民の利益に沿った何か」、では無さそうである。

勿論、原発の事故の事だけに限ってみても明らかな事である。

つまり、「権力=政府」の情報統制(隠蔽)の一翼を担う事も、重要な役割なのだ。
しかし、それ以上に「原発」の存続と、その更なる推進とに、絶対に「引いてはならない」部分への重要な役割が有るのだ。

その「部分」からの圧力なのか。
或は、その部分への「自発的」協力なのか。

その辺りは、庶民である第三者が知る由もない。


ただ、明らかな事は、原発を「絶対に」存続しなければならない人達が、居る事である。


わざわざ、このような駄文をもって書くまでもない。
ほとんどの国民は、既に気がついている。

単純に、原発の技術的ノウハウと、建設自体と、その周辺事業、周辺機材製造販売、等からの「直接的」利権だけに留まらない、もっと奥深い「何か」が有るのだ。

それを、「利権」という軽い言葉で呼んでもいいのかも、憚られる程微妙な事では有る。
しかし、ここでは一応「利権」という、便利な言葉で代用する事にする。


鉱業、運輸業、海運鉄道航空機産業、石炭石油、工業、薬品食品先端技術、医療、薬品食品製造、娯楽、金融、サービス、あらゆる考えうる総ての産業の頂点を支配しているのは、ユダヤである。

私たち「庶民」は、知らず知らずのうちに、生まれ落ちて、学び、働き、旅し、伴侶をめとり、子孫をもうけ、ローンを組み、家を建て、遊び、病み、癒され、各種保険に守られ、死んで行く、そこまでの「人生」のあらゆるシステムの根幹を、ユダヤが握っている。

彼等の国際企業が開発する種苗を使って農作物が造られ、彼等の開発した農薬で育てられ、それらの作物を使った、彼等の国際食品メーカーの食品を摂取し、(そのせいで)体調を崩し、彼等の国際薬品メーカーの薬品を投与され、彼等の国際医療器具メーカーの最新医療器具で治療され。。。。

庶民の人生は、大げさに言えば総て「彼等」のマッチ・ポンプで、継続されて行くのだ。

その彼等は、資本と政治と外交と軍事と貿易とを通じて、世界中を支配している。
その間に、幾重にもの段階での中間関与が重なって、容易には「おおもと」の正体は判らない様になっている。

各国政府といえども、彼等の支配の網から逃れる事は出来ない。
あとは、彼等による浸食を、何処まで小規模に食い止める事が出来るかどうか、のレベルでしかない。

日本の企業だと思っていても、株主企業や株主機関の、そのまた上部の株主が、誰であるのか。

民生物資も、軍需物資も、最終的な所では、彼等の基に収束される、
その、世界の支配構造の、末端に連なるのが、アメリカを経由して総てが決まる日本である。

そして。
その、彼等の支配体制の末端の、そのまた「底辺」に、政治家が居り、マスコミが有る。

それらを管理しスーパーバイズするのは、霞ヶ関と言う機関である。


このように考えて行くと、『福島第一原発』の事故くらいの事で、経済支配秩序が揺らいでは困るのだ。


ドイツは、「脱原発」に舵を切ったかに見える。

しかし、あの国はあくまで「自分達」さえ良ければいい、と言う性格の国民である。
震災に際して救助隊が3月13日に来日した。
そして、原発事故が甚大である事が予見されるや、同16日には引き上げてしまった。
対日わずか2泊3日。

フランス等と並んで、そうそうに自国民を脱出させ、外交出先機関(大使館)業務を、大阪に移した。

ほんの一例である。

自国で原発を廃止する。
足りなくなる電力は、輸入すれば良い。

これまでも電力の輸出入は、普通に行われて来たので、何も不便は無い。

今後ドイツが輸入する電力が、他国で「原発で造られている」にせよ、自分の国の事では無いので「構わない」と言う姿勢である。


イタリアは、国民投票で90%以上が、原発に<NON>を突きつけた。
日本で、大騒ぎをしているが、これとて老獪なる『ベルルスコーニ』の延命策に他ならない。

この国の世論は、すぐに沸騰し、すぐに方向を転換しうるのだ。


スイスでも、反原発に大きく傾いた。

しかし、彼等の生活を満たしている総ては輸入によって賄われ、その全てがユダヤのシステムを使っている。


しかし、世界の潮流として「脱原発」は避けられない物となって行く。

日本を除く先進国の間では。


例えば、世界で最も「タバコ」の被害に敏感なのは、アメリカである。

禁煙もアメリカから始まった。
今や、タバコ等吸っていたら「エグゼクティヴ」にはなれない。

しかし、世界的規模のタバコ産業はアメリカ企業である。
彼等は、第三世界に大量に売りつけて、多いに利益を上げている訳だ。

第三世界の人間には、健康被害もクソも無い。
大量に輸出し、洪水の如くに売りさばく。
日本も含めて。

それが、「彼等」の活動なのだ。

そして、原発もまだまだ「第三世界」では今後も成長産業として、多いに期待されている訳である。

インドも。
シンガポールも。
産油国ですら。

ましてやアフリカ諸国は、産油国以外は「石油価格の高騰」が、原発へと傾斜させる。

「原発は安全」
「原発は安価」
「原発は将来の繁栄と成長との約束手形」


その「幻想」は、決して壊してはならない。


と言う訳で、遥か頂上からの「無言の意志」を受けて、流れが形成され、意思が築かれ、そ「上意」が、フランスとアメリカとを経由して、霞ヶ関と経団連へと、届けられる。

その意を受けて、原発推進に励んで来た「自民党」各位は、熱心に火消しに務める。
その意を受けて、自民党以上に自民党的に成り果てた「菅直人政権」は、安全PRに務める。

その姿勢を、阿吽の呼吸でバックアップするのが、日本の「報道機関」と言われる組織である。

このような、ガンジガラメのシステムの中で、国民の何万人かが目覚めようと、起ち上がろうと、微動だにしない。

筈であった。


だがしかし。

やはり彼等も、今回の事故の想像を絶する酷さに、狼狽えている。

情報は、なるべく表に出したくない程の酷さなのだ。

それが判っているからこその、「脱原発運動」への露骨な対応となって現れる。

2万人のデモを、2400人と報じて恥じない。
脱原発を「集団ヒステリー」と言い放って恥じない政党幹事長すら出て来る訳だ。

それだけ、今回の事故の酷さは深刻なのだ。

日本の国土の半分以上が、汚染され続けている。
有明海から、放射性セシウムが観測された。
佐賀の原発からのセシウムでは無いそうな。

学童の集団疎開をしたくとも、物理的に不可能に近い程の状態なのだ。
だから、安全基準値を、「実態に合わせて」引き上げざるを得ないのだ。

だからこそ。
少なくとも日本の彼等は、国民の覚醒を恐れている。

それだからこそ、草の根の如くに、全国的に運動を続けなければならない。
反対の声を上げるべき時なのだ。

「電気を使わないで暮らせるのか!」

こんな非合理的な極論で、ヒステリックに対抗して来る勢力に、引いてはならない。

いまや、日本の原発の大多数は、運転を停止している。
18ヶ月運転すると、一端止めて「点検」しなければならない事が、法的に定められている。

全国の54機の原発のうち、現在運転中はわずか20機に過ぎない。

浜岡の2機が止まれば、残りわずか18機。

あと2年で、総ての原発は停止する。

それらの停止した原発は、定期点検後の再稼働に、知事の許可が必要とされる。
と言う事は、知事達次第で、日本から原発を無くせるのだ。


そして、現在停止中の火力発電所を稼働させれば、電力は不足しないはずである。
長年停止して来た為、火力発電の技術者が不足していると言う。

馬鹿な。
早急に訓練を開始すべし。


彼等の「集団ヒステリー」に惑わされてはならない。

よしんば、万一電力が不足した場合は、病院、学校、公共施設、工場等を優先に、あとは冷房や遊興施設、娯楽目的等の電力使用は、我慢すれば良いでは無いか。

今から40年前には、一般家庭にクーラー等無かった。
それでも、人々は日常の営みを続け、死にもしなかった。

壊れたとき「修理出来ない」様な物は、造ってはならない。


それより何より、遥か雲の上から、世界中の庶民の生活を縛り、生活の総ての行為に避けられない経済的関与をして、肥え太っている「国際企業」を、これ以上稼がせなくとも良いとは、思わないか。

しかも、第三世界の人々の生命と安全とを犠牲にしてまで、わずかな安寧に耽る事は、人類に対する犯罪行為に、手を貸す事に他ならない。

原発を稼働させ続け、プルトニウムを生産し、いつの日か「説き来れば」核兵器を造れる準備をする事、を止めさせよう。
既に日本は、8000トンのプルトニウムをストックしている。


脱原発に皆で意思を統一し、力をあわせ、利権を守りたい側の「集団ヒステリー」に、対抗しよう。

何十年に渡って、国民の生命に不安を与える様な施設は、不用である。

そして、人類の平和と安寧とに立ち向かって恥じない、日本の「報道機関」と言う名の「官報」の下請け組織を、潰してしまおう。

新聞の購買を止めよう。
電通の顧客である、大口コマーシャル企業の製品を、買わない様にしよう。


そして、声を大に言いたい。
小沢一郎の冤罪を、速やかにはらそう。
そして、彼に働いてもらおう。

平気で「政治とカネ」と言い続けて恥じないコメンテーターを、告訴するべし。
自体は一刻の猶予も許されない。




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『トロイカは一線を退くべき』というマヤカシ。小沢一郎はまだ全く仕事をしていない。

2011-06-13 20:31:45 | 政治と社会
前原某も、仙谷某も、同じ事を言い出した。

「菅直人、鳩山由紀夫、小沢一郎三氏は、もういい」
「トロイカは、一線を退くべき」
「若い世代に譲るべき」


何としてでも『小沢』を処分したくてたまらない彼等の、テイのいいオタメゴカシ以外の何物でもない。


▶菅・鳩山・小沢トロイカ一線を退くべき…仙谷氏(讀賣見出し)

>仙谷氏は首相、鳩山前首相、小沢一郎元代表の「トロイカ」が一線を退くべきだとの考えを表明した。

>仙谷氏は次期代表選で野田財務相の擁立を検討しており、野田氏や、仙谷氏に近い前原氏、枝野官房長官らの世代による党運営を目指す意向を示したものだ。

>「恩讐を超える」ことにも言及し、小沢元代表を巡って続く党内対立に終止符を打つことにも意欲を示した。
【讀賣新聞/6月13日(月)8時39分配信】


「恩讐を超える」
こんな「美辞麗句」を使うのであれば、小沢氏にひれ伏すべきである。

それ以外に、何をどうしようと言うのか。


小沢一郎が、『トロイカ』の中で他の二人と<決定的に>違う事がある。
勿論、政治家としての『能力』の事では無い。

それは、「小沢がまだ何もしていない」と言う事だ。


存在感の薄い野党、に過ぎなかった『旧民主党』は、言ってみれば素人の「政治ごっこ」集団でしかなかった。

社民党からの参加者は「言うにや及ぶ」であるが、それ以外の『新党さきがけ』『市民リーグ』からの顔ぶれを見てみると、全く役立たずばかりである。

96年「旧民主党」結党時。

鳩山由紀夫
菅直人
仙谷由人
枝野幸男
小沢鋭仁
玄蕃光一郎
前原誠司
海江田万里

98年「新民主党」結党時。

岡田克也
原口一博
樽床伸二


それにしても、『松下政経塾』の多い事には、あきれさせられる。

これらの顔ぶれは、表に裏に、小沢を嫌って来た。

そして、その「嫌いな」小沢一郎の力で政権交代を成し遂げた。
それが、一段と気に喰わない。

彼等の胸の内は、政権を獲得した「喜び」と、自分達の力を過信する事で醸し出される「小沢への鬱陶しさ」、更に小沢の実力への「劣等感」と、それらが総て相乗効果をもたらしての『反感』である。

確かに、小沢の手法は分りにくかった。

新進党の解党や、自自公連立、果ては最近の福田総理との「大連立」騒ぎに至るまで、『剛腕』の異名はダテでは無かった。

その時々の「政治情勢」と、目指す政策実現の為に働く小沢独特の政治力学は、理解されにくい事は、確かである。

しかし、党内で事前に事細かに説明していては、「事は成し遂げられない」微妙な問題を、瞬時に決する必要が有り、正しい判断と即決力とが求められる。

政治は「数」である。

そして、政治は「数」だけでは無い。

しかし、得てして「陣笠代議士」程、自分を買いかぶる。

鋭敏な政治的嗅覚と判断力を持たない、平凡な議員蓮には、その「切り替え」のタイミングが理解出来ない。

従って、政権を握り、小沢を追い出した「現政権」の面々は、まともな事を何もやれなかったのだ。
そこが、「政治ごっこ」に堕してしまうと言う事だ。

そして、権力闘争に明け暮れる事になってしまう。


剛腕は、決して単なる「壊し屋」ではない。
新たな可能性を求めて、より目標達成に近い道を模索しての、離党、分党、解党であったのだ。


一国の政治は、真に「有能」なリーダーと、リーダーの理念を正確に理解して「行動」する、数を形成する議員達が、求められる。

往々にして、「真に」有能なリーダーなど居ないものだ。
そして、「数」の内に徹する事に自分の存在意義を見出せる議員は、なかなか居ないものだ。

取り敢えず、政治に向かう「理念」が確立して居なければばならない。

リーダーとして。
一陣笠として。


以前の自民党政治に於いては、リーダーが無能であろうが、理念が歪んでいようが、「官僚政治」に徹していた以上、問題は無かったと言える。

勿論、搾取される国民こそ「いい面の皮」であるが、少なくとも国政に「混乱」は起こりにくい。


しかし、民主党の理念は、「脱官僚政治」で有った筈だ。

国民に、選挙によって「審判」を受ける国会議員が、国政の責任を取る。
個人は責任を取る立場に無く、「組織」として利権を優先する「官僚」のやり方では、国民に目を向けた政治は、行われる事は無い。

その「自民党なるもの」を否定する所から、『民主党』の政権奪取行動はスタートした筈では無かったのか。

それを企画して、方向付けをして、理論武装して、実現の方策を立てたのが、小沢一郎であった。


結果としては、「小沢の独り相撲」に過ぎなかった訳だ。

政治家が「責任を取る」立場で政策を決定する。
政治家が「責任を取る」在り方で政策を遂行する。

これは、確かに能力と実行力と信念とを欠いた政治家に取っては、重すぎる事柄であろう。

本来ならば、そのような「不適格」な者が政治家になってはならないのだ。

しかし、現代の「政治家」とは、職業の一種であるらしい。
「塾」でシステムを学び、或は官僚として「高度な」手練手管を身につけ、もしくは親の看板かばんを引き継いで、政治家をめざす。

「名誉」と「権力」と「利権」と「自己満足」を追い求めての政治活動に終始する。

このような議員達に取っては、小沢は煙ったいに違いない。


しかし、待って欲しい。

民主党の議員諸君に問いたい。

貴殿らは、一体何を求めて現職に有るのか。
貴殿らを、現職に或らしめたのは、誰なのか。
貴殿らは、何を望まれて現職に有るのか。

いやしくも、『マニフェスト』を掲げて、選挙と言う戦に臨んだ筈である。

そして、国民はその「政党の約束」を吟味し、比較検討して、民主党を選んだんだ。
その結果が、諸君達をして、その職に在らしめて居るのだ。

忘れまいぞ。

そして、掲げた約束は「実行出来る」実行力を持っている事、という建前で諸君らは現職に有る。

その諸君達のリーダーに有るべき人物を、寄って集って卑しめて、拘束して、放り出そうとしている事の意味を、考えてみたまえ。
日本への損失を、考えてみたまえ。


国民は、「小沢一郎」の政策を選んだのだ。

決して「菅直人の政策」では無い。
ましてや、「仙谷」や「枝野」、ましてや「前原」如き「その器に有らざる」者共に、国民が与えた権力をもてあそんで欲しくはない。

小沢一郎が、政権交代を成し遂げた。
誰も否定出来ない、厳粛なる事実である。


小沢一郎は、自民党なるもの、「利権誘導政治」に反旗を翻して、離合集散を繰り返し、その時々のベター・チョイスを求めながら苦難の道を、切り開いて来た。

国民の大半は、自民党政治に諦めを抱き、政治に希望をなくし、「主権国家」の主権を構成する国民である実感を、無くしかけていた。

その前に、小沢が「可能性」と「希望」とを提示してみせた。


民主党議委員各位に敢えて求める。

日本と言う、民主主義が未成熟の国に有って、いわば国民の最後の砦、一縷の望みであった「政権交代」の<重み>を理解しなければならない。

そして、国民が求めた方向に政治の舵を切る為に、担当能力の有るリーダーを否定してはならない。


「恩讐を超える」

もし、本当に心の底からこんな言葉が出て来るのであれば、国民は悲観したりしない。
あくまで、個人的怨嗟と嫉妬、妬みや嫉みで国政を弄んで居る事が、あまりにも見え透いているから「悲嘆にくれて」居るのだ。


心して、聞いて欲しい。


小沢一郎は、政治的展望をしっかりと持っている。

今こそ、震災の爪痕に苦しみ、原発事故の終息に全く展望が持てないでいる、今この時こそ、正しい指標を示し、その方角へと国民を導けるリーダーが必要である。

菅直人、鳩山由紀夫と、小沢一郎を「同列に」扱ってはならない。

政治観、国家観、世界観、実行力が、違う。
そして、彼は未だに「総理大臣」になっていない。

鳩山がダメだった。
菅もダメだ。

だから「トロイカ」は身を引くべし、などと言うオタメゴカシは、権謀術数に励み、己が権力の座を射止めたい「政治屋」の詭弁である。

小沢一郎に、チャンスを与えるべし。


来る「両院議員総会」で、菅直人政権の閣僚達と、党執行部を解任すべし。
「臨時代表」を決め、小沢とその他「離党処分」と「議員資格停止処分」にされた同士達の、措置を解除すべし。

松木兼行、田中真紀子、内山晃、岡島一正、太田和美、笠原多見子、川島智太郎、三輪信昭の名誉を回復せよ。


そして、その臨時代表によって「公正な」代表選挙を行え。

民主党議員は、菅直人政権のメンバーを除いて、打って一丸となって「救国内閣」を組織出来る人物を、代表に選出せよ。

諸君の「見識」が問われている。


小沢一郎は、一度も仕事をさせてもらってないのだ。
小沢一郎に、仕事をさせよう。


国民は、心の底からそう願っている。




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