先日、奈良の観光地・長谷寺界隈の町家で、
野菜レクチャーつき食事会をさせて頂きましたが、
その参加者のお一人が、
ボクに是非見てほしいとお持ちくださったのが、
このイモ。
「荒神イモ」というそうです。
ボクの眼で見る限り、ヤマトイモ(ツクネイモ)の一種でしょうか。
ヤマトイモ(ツクネイモ)とはヤマノイモの仲間(…ややこしいですね。呼び名が…)で、
丸いとろろのイモです。
桜井市笠地区…知るひとぞ知る奈良のおそばの産地…のたった数人の農家さんが育てている、
希少なイモ。
笠地区に、笠荒神という神社があることから、荒神イモと名前がついたそうです。
その方曰く、
伊勢の猟師町から種(おそらくイモ)を誰かが持ち帰り、
桜井市笠地区で育てたそうです。
特徴は、ジネンジョよりも粘り気が強いそうです。
とろろを作ろうにも、結構力が要るそうで、
タマゴやダシを混ぜても、なかなか混ざらないとのこと。
また、しゃもじにとろろを団子状にしてのっけて、
さかさまにしても、落ちなかったとのことです。
自分でも検証してみたいと思います。
写真は切り口。
食事会の当日に料理人をされておられました方曰く、
切った瞬間、普通のヤマノイモの風味とは違ったとのこと。
さわやかというか、フルーティーな感じがしました。
保存性も他のヤマノイモよりも悪く、
わずかな期間しか出回らないそうです。
さらに、このイモ、「むかご」が出来ません。
むかごとは、ヤマノイモのツルに出来る実みたいなもの。
(厳密に言えば実ではありません。)
むかごはヤマノイモの種にもなります。
翌年それを播くと、小さいながらイモがとれます。
謎はまだまだあります。
このイモ、品種名が不明なのです。
伊勢の猟師町で持ち帰った時点でも不明だそうです。
地元の人が専門家(改良普及員)に品種を見てもらったそうですが、
その結果も「不明」。
ヤマトイモの仲間までは分かりますが…。
でも、野菜ソムリエ視点で情報を紐解いていけば、道は開けるかも!
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その参加者のお一人が、
ボクに是非見てほしいとお持ちくださったのが、
このイモ。
「荒神イモ」というそうです。
ボクの眼で見る限り、ヤマトイモ(ツクネイモ)の一種でしょうか。
ヤマトイモ(ツクネイモ)とはヤマノイモの仲間(…ややこしいですね。呼び名が…)で、
丸いとろろのイモです。
桜井市笠地区…知るひとぞ知る奈良のおそばの産地…のたった数人の農家さんが育てている、
希少なイモ。
笠地区に、笠荒神という神社があることから、荒神イモと名前がついたそうです。
その方曰く、
伊勢の猟師町から種(おそらくイモ)を誰かが持ち帰り、
桜井市笠地区で育てたそうです。
特徴は、ジネンジョよりも粘り気が強いそうです。
とろろを作ろうにも、結構力が要るそうで、
タマゴやダシを混ぜても、なかなか混ざらないとのこと。
また、しゃもじにとろろを団子状にしてのっけて、
さかさまにしても、落ちなかったとのことです。
自分でも検証してみたいと思います。
写真は切り口。
食事会の当日に料理人をされておられました方曰く、
切った瞬間、普通のヤマノイモの風味とは違ったとのこと。
さわやかというか、フルーティーな感じがしました。
保存性も他のヤマノイモよりも悪く、
わずかな期間しか出回らないそうです。
さらに、このイモ、「むかご」が出来ません。
むかごとは、ヤマノイモのツルに出来る実みたいなもの。
(厳密に言えば実ではありません。)
むかごはヤマノイモの種にもなります。
翌年それを播くと、小さいながらイモがとれます。
謎はまだまだあります。
このイモ、品種名が不明なのです。
伊勢の猟師町で持ち帰った時点でも不明だそうです。
地元の人が専門家(改良普及員)に品種を見てもらったそうですが、
その結果も「不明」。
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今月の初めに参加させて頂いた、先輩野菜ソムリエの皆さんが主催されている、
「ほんま旨いもん塾」でのお話。
その日はテーマが「カブ」でしたが、
それについてのお話を1つご紹介。
偏った意見ですが、何卒ご容赦ください。
何の話かというと、
「カブは過酷な条件でないと育たない」ということ。
山形県には「温海カブ」というご当地野菜があります。
赤カブで、赤色がまぶしいですね。
<参考サイト>
→http://www.4071.net/feature/kabu.html
この赤カブ、杉を伐採した後、焼畑をしてから栽培するそうです。
しかも、まだ煙がくすぶっている中、種まきするのだそうです。
地元の人曰く、
杉を伐採したあとの焼畑でないと、表面が鮮やかな赤色にならないとのこと。
杉を焼いた灰がミソだそうです。
※注※
焼畑農業というと、環境破壊型農業として捉えられていますが、
温海カブは持続可能性をもつ農業です。ここはまた詳しく・・・。
家庭菜園で、焚き火をした後、煙がくすぶっている中種を播く。
普通では想像できませんよね?
でも、これから話す2つのことは、ふつうのカブにも共通することでもあり、
家庭菜園やベランダ菜園でご経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
●丁寧に世話をしたカブよりも、畝(野菜を育てるスペース)の間の
通り道にこぼれた種から生えたカブの方が、立派なカブが出来た。
●生ごみ(コンポスト)の中で育ったカブの方が、手塩をかけて育てたカブより
出来が良かった。
僕も、昨年ハウスで耕さずに蕪の種をまいて育てました。
それなりに十分収穫出来ましたよ。
もっと土が過酷でもいけるかも…と思いました。
ところで、カブを漢字で書くと「蕪」。
「クサガンムリ」に「無い」と書きますね。
この漢字には「草も生えないような荒地でしか育たない」という意味もあるのだとか。
要するに、カブは過保護では育たんのです。
人間にも共通しているかも・・・。
「肥料を沢山与えたら良いのが出来る。」
「良質の肥料が必要。」
よく、野菜栽培では言われています。
僕は慣行農業を真っ向から否定するわけではありませんが、
野菜全てがそうでしょうか?
ここにも、野菜の個性やキャラクターがあると思うのです。
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