東北楽天イーグルスのエース岩隈の、「3年越しの愛人」A子さんとの5泊6日「不倫密会」が載っている「週刊ポスト」を立ち読みして、おもむろに「TSUTAYA」の外に出たら闇夜に白い雪が光っていた。
そうなんだ、もうこの街はすっかり冬の衣装を着込んでいて、今夜も寒そうに震えてる。
明日の水曜日は勤労感謝の日。
そしてもうすぐ師走。あと1カ月で2011年も終わる。
家へと帰り、部屋に籠って原稿書き。
本も読みたいし、映画も観たい。漫画も読みたいし、ゲームもしたい。テレビも観たいし、新聞も溜まっている。机の上に平積みにされたハードカバーの本。読まなければ・・・。
ああ。時間だけがただ無情に過ぎてゆく。
焦った気持ちのまま、水曜日の朝を迎える。
所用で浪岡地区へ。
久しぶりに会った職場の先輩と立ち話をし、用事を済ませ、また青森空港を横切って旧市内へと車を飛ばした。
雪はほとんど溶けている。
残雪が車道の脇に寄せられ、黄色の鮮やかな落ち葉が雪の中から覗いていた。
陽光が街を照らしている。
晴れたり、曇ったり、雪が降ったり、雨が降ったり。とても忙しい。
ケンタッキーフライドチキンが無性に食べたくなって、郊外の「イトーヨーカ堂」。
祭日とあって凄い混雑。
並んで、「レッドホットチキンラップ」と「ブレイザー」、それにチキンを買ってテイクアウト。
お昼は家で珈琲と一緒に頬張る。
食べ終えて、また郊外の「イトーヨーカ堂」付近へと車で向かう。
今度は、1時45分から始まる「ボディコンバット」のエクササイズをするためにスポーツジムへ。なんとも忙しない。
同じ組織で働くNちゃんは、今日も皆勤賞みたい。凄いね、連日トレーニングで。こっちも見習わないと。
ジムで汗を流し、そのまま近くの珈琲ショップで待ち合わせをしていたソウルメイトの一人と久しぶりの懇談。
映画談議に花が咲く。
全面硝子張りの壁から冬の陽が降り注ぐ。
若い女の子が窓際で独り、パスタと珈琲を飲んでいる。
外を、手を繋いだカップルや、親子連れの3人が楽しそうな笑みを浮かべて通り過ぎてゆく。
午後の優しく穏やかな時間に、独りでショッピングをして、独りでお昼を摂るって淋しくないんだろうか?
憂いの表情で外をぼんやりと眺めてる。
立川談志が亡くなっても、神戸市役所で仕事中に職員たちが野球をしているところを報道されても、野田佳彦首相が消費増税法案の国会提出へ向けて与野党調整に入っても、ギリシャで財政が破綻しても、大王製紙の井川意高前会長が複数の子会社から100億円を超える融資を受けて特別背任の疑いで逮捕されても、街ゆく人たちはみな、幸福そうな顔を浮かべ、あらゆる事象はゆっくりと大河の如く流れてゆく・・・。
答えなんかないんだ。
何もかもが、風の中を漂っている、ただそれだけなんだ。
それでも何故人間は何かを求め、何かを探して、こうして苦しみの中でもがくのだろう?
また、明日からも、いつもと変わらぬ日常が始まってゆく。
そして、今ここに居るすべての人たちは、やがてこの世界から誰ひとりとして居なくなる。
K君から借りた、シングル「Pumped Up Kicks」が大ヒットしている「Foster the People」のデビューアルバムを聴きながら、夜は家でひたすら原稿を書く。
今夜は、10時から松嶋菜々子主演の「家政婦のミタ」がオンエアされる日。
これだけが楽しみなんだよなあ。
それって、いい事だよね?