淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

遊川和彦の脚本が凄い!「家政婦のミタ」。秋のテレビドラマはやっぱりこれが一番!

2011年11月17日 | Weblog
 日本テレビの水曜日夜10時からオンエアされているドラマ「家政婦のミタ」。
 このドラマ、凄い。
 お分かりのように「家政婦は見た」をもじって「家政婦のミタ」としたところがまず凄い。

 そして、このドラマを成功に導いた要因の一つは、脚本を手掛けた遊川和彦にある。
 遊川和彦は、同じ日本テレビの「女王の教室」の脚本も手がけ、このテレビドラマで第24回向田邦子賞も受賞している。

 確かに、「女王の教室」も面白かった。
 小学校の鬼教師が、非情な態度で受け持つ教室の児童たちを徹底的に管理し、虐め抜くという内容で、マスコミでも大きな反響を呼び、初回から日本テレビに抗議の電話が殺到したらしい。

 そういう意味でも、今秋のテレビドラマ、中々充実している。
 「家政婦のミタ」をはじめ、金曜日23時15分からのテレビ朝日「11人もいる!」、土曜日21時の「妖怪人間ベム」、フジの月9「私が恋愛できない理由」、それから木曜日22時フジの「蜜の味~A Taste Of Honey~」と、これまでにない充実ぶりだ。

 その中にあって、ダントツなのが、遊川和彦の脚本ドラマ「家政婦のミタ」なのだ。
 このドラマは、松嶋菜々子が久々に主演する連続ドラマで、無機質なロボットのような感情の無い家政婦を見事に演じている。

 「家政婦のミタ」の第5話は、なんと、視聴率が22.5%!
 最初は前評判が高かった、TBS日曜劇場キムタクドラマ「南極大陸」をも大きく引き離し、今期の連続ドラマの頂点へと登り詰めてしまった。

 このドラマ、それぞれのキャラクターが活きているのである。
 派遣先の阿須田家の駄目パパが、長谷川博己。
 あの「セカンドバージン」で、鈴木京香の不倫役を担い、マスコミでも2人の関係が取り沙汰された男優だ。
 不甲斐ない父親を難なく演じている。

 とにかくこのドラマ、毎回過激なセリフで視聴者の度肝を抜いている。
 結局それが高視聴率に繋がっているのだろう。

 例えば、主役の松嶋菜々子にこんなセリフがあった。
 「キスをすればよろしいですか?それとも脱ぎましょうか?」
 まったく感情のない主人公が、冷めた口調で話す言葉の数々に惹かれてしまうのである。

 最新話も凄かった。
 阿須田家の子供たちが、祖父からから養子になるよう強く説得される場面から物語は進行してゆく。
 それに対して阿須田家の子供たちから助言を求められても、家政婦のミタは「家族の問題に意見を言うつもりはない」と冷たく突き放す。

 そして、長女である結が家出を決意するのだが、彼と待ち合わせをした場所にその彼は現れず、絶望した結がミタに、私を殺してほしいと頼むという衝撃的な内容となっていた。
 そこからがまた凄い。

 なんとミタは、平然と「承知しました」と結に向かって刃物を振り上げるのである。
 これらを観ただけで、破天荒極まりないドラマだという事がよく分かる。

 いずれにしても、今期のドラマの最高傑作は「家政婦のミタ」に決定。
 脚本を手掛けた遊川和彦、あなたの勝利だ。










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