おかんのネタ帳

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ベンガラの町へ

2012-04-09 23:04:30 | 旅の想い出
なんか、昨日書いた文章も、なんか尻切れトンボ。
眠たかったからね~ 鼻炎のクスリのせいなのか、
単に寝不足なのか・・寝不足の方かも (苦笑)

さて、備中松山城を降りてきて、城下町をゆるりと散策、というヒマもなく(汗)
次に向かったのが、今回、行きたかったもう一つのところ、吹屋の町です。

ナビ任せに走ってたら途中で「吹屋→」という案内板を見つけてしまって、
それにつられて走ってたら、結局、小一時間走ってたような・・・



吹屋石州瓦とベンガラ漆喰壁の赤い町並みで知られる吹屋、
江戸中期から、銅山を中心に発展し、幕末頃から明治時代にかけて、
銅鉱とともに硫化鉄鉱石を酸化・還元させて、人造的に製造し、
ベンガラ(酸化第二鉄)として日本唯一の巨大産地として繁栄を極めたようです。

ベンガラって、ナニ? って言うようなもんやけど、
中部、近畿の伝統邸民家の柱とかにも塗られてるし、
あの、近江八幡の赤こんにゃくの色も、このベンガラが使われてます。



1977年に、岡山県下初の国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、
観光地化してるようです。
この日も、お客さんは次々に訪れてましたね。



中ほどにあるのが、吹屋小学校。
東校舎と西校舎(木造平屋建)は明治32年竣工、本館(木造2階建)は、
明治42年竣工という、日本最古の現役木造校舎だそうです。

過疎が進み、残念ながら、この3月で、閉校になってしまったらしい。
話をきくだけで、なんか寂しいね。



少し離れたところにある、西江邸。
日本で初めてベンガラの精製に成功し、ベンガラ産業の中心的役割として、
地域のランドマークとなっている家。

当時の大庄屋さんでもあり、元武士であったことから、
幕府代官御用所としても使われたらしく、”お白州”もあったらしい。

映画「釣りバカ日誌」のロケでも使用したとかいう建物は、
今も、一部住まいとして使用してるらしいけど、見学もできるようになってました。

案内してくださった方が60歳前後の人やけど、
「ここに生まれてしまって」と、子孫の方でしたね。

西江家は、かつての天然ローハベンガラを保存しているとかで、
天然ローハベンガラで染色したスカーフなどを展示販売していました。

「なんとかベンガラを使ってもらおうと思いましてね。
 芸術家の方に使っていただいたりしてるんです」


吹屋のことを知ったのは、ベンガラのことを調べてたから。
このあたりでは、ベンガラを使った家が今でも建てられていますしね。
防腐とか防湿、防水とかのために塗られたようやけど。

吹屋には、もう一つ、行きたい建物があったんですね。

・・・つづく