おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

カラオケ葬?

2010-05-20 23:54:48 | マイブーム・落語
先日、大津の百町館の方から、FAXが届きました~

百町館九周年 「まちなか寄席」

6月12日(土)午後2時 開演

出演は、笑福亭鉄瓶くん、林家卯三郎さん、笑福亭純瓶さんの3人。
鉄瓶くん、純瓶さんは、鶴瓶さんのお弟子さん。卯三郎さんは染丸さんのお弟子さん。

・・・う~ん、残念ながら、どの人のも聴いたことないな・・・・

木戸銭 1,200円 (前売り1,000円)

仕事がなかったら、行ってもいいんやけど、6月は、すでに勝てるチケットがあって、
これを行くと、けっこう落語三昧かも・・・

6日(日)米朝一門会 (野洲文化ホール)
26日(土)ほたる寄席 (守山市民ホール)

そうそう、すっかり忘れてしまった感もあるけど、8日の「春風亭小朝独演会」。
当日の、ネタは、こんなんでした~



「紀州」というのは、徳川7代目の将軍が夭折したので、御三家から選ぶんやけど、
格上である尾張がちょっと気を持たせるみたいにハッキリ返事をしなかったために、
紀州があっさり選ばれるという短い噺。
短いからか、マクラがけっこう長い?ねんな。
というか、短編をいっぱいくっつけたかんじ。

とにかく、小朝さんは立て板に水のようにテンポ良くポンポンと話をしはるし、
それなりに可笑しいから、会場も爆笑なんよね。
それが次々に出てくるから・・・記憶にとどまりにくいねんな・・・

欲しい物がある時に「みんな持っている」とか、言うけど、その「みんな」って、
何人のことを言うか知ってます・・・? 
どっかのエライ人が調査したら、 ”3人”やったらしい・・・っていう話。
ホンマかいな? ま、ありえそうやけど~

あと・・・兄弟が二人で馬を引いてる話ね。
通りすがりの人の言うことに翻弄されるねんな。

「二人で引かなくても、1人は馬に乗っていけば良いのに」
と、通りがかりの人に言われたんで、兄が馬に乗って弟が引いて歩いたら、
「偉そうに、年下の弟に馬を引かせるなんて」 と言われ、
弟を馬に乗せて兄が馬を引いて歩いたら、
「弟のくせに、年長者に馬を引かせるなんて…」

二人そろって馬に乗って歩いていたら、
「動物虐待だ」と言われて、
考えたあげく、二人で馬をかついていったとさ・・・

というような小咄が次々と出てくるんで、
本編は何の噺をしてくれるんかと思ったけど~

これが、「紀州」でした~

尾張の殿様は、鍛冶やさんの槌打つ音が、「トンテンカントンテンカン」というのが、
「天下取る」に聞こえた・・というところから始まって、
最後のオチが、紀州の殿様に将軍職が決まった後に、鍛冶やの前を通ったら、
真っ赤に焼けた鉄を水に入れるところで、 「キ、シュ~!」・・・これがオチ。

で、おしまいなのか・・と思いきや、席を立たずに、続けてもう一席しはったんです。

それが、「涙をこらえてカラオケを」。
林家ひろ木くんの「すがる三味線」が終わったあと、いったん幕が下りて、
江戸落語では珍しい見台(上方のとは違って、講談の見台みたいなん)
が、据えられたんやけど、これがミソでした。
なんと見台の下からカラオケ・マイクが出てきたんですよ~! 
エコーばりばりなん!
もう、びっくりですわ~(笑)

カラオケがめっちゃ好きで、
息子のヨメとデュエットするのを楽しみにしてはったお爺さん、
とうとうあの世へ旅立ち・・・

カラオケ好きだったおじいさんへの供養にと、カラオケ葬が営まれることになった噺ですわ。
なんか、ホンマに、あり得そうな・・・(笑)
つまり、供養に来た人が、お焼香代わりに1曲ずつ歌うねんな。

小朝さん、めっちゃうまいですよ~
アリスとか、美空ひばりとか・・・
エコーバリバリで。

もう、疲れるくらい笑ったんやけど・・・一緒に行った友だち曰く。

「ま、これもええけど、やっぱり、古典が聴きたいわ~」

・・・・確かに~(苦笑)