CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

国技館行ってきました。。。

2016-01-22 11:06:22 | お相撲(スポーツ)のこと


和装dayでありました。
朝から、着物着て・・・
歌うためにたくさんの着物を処分したので、選ぶ余地なく・・・
大島といつもの帯で・・・
国技館の帰りには、いつものコースで虎ノ門に寄って・・・
一日中和装でありました。
和装dayのプレゼントのガーゼの手ぬぐいも手に入れました。

自分で着られると、楽ですよ、着物は。
着付けてもらうと、苦しいけど、
自分で着られると、ずっと着ていても楽です。

若いころ、赤坂の料亭で仕事をしていたので、
ボスのマンションの狭い一室で
さっさと着替えなければならなかったので・・・
この料亭コンパニオンの経験が、かなり役に立っていますね。
それと・・・反物整理業を営んでいた祖父ですから・・・
我が家は和装は、特別じゃなかったから・・・自分で着ることが苦になりません。

というわけで、選ぶ楽しみのなくなった、我が箪笥にさみしさを感じながらも
和装で・・・あの日、あの国技館に私はいることができたわけです。

阿武松部屋の子たちのうち・・・
大和富士から観ることができました。
行司差し違えで白星。
とはいえ、引いてちゃいかんでしょ・・・と思いつつ、
阿武咲・・・西の土俵下にダイブ!
負けたけど、気持ちの良い相撲だった。
それでいい!
突っ込んで、突っ込んで、押して押して、
その繰り返しの中で、きっと身体が覚えることがあるはずだ。
身体能力の高い、負けず嫌いの、向こうっ気の強い阿武咲だ。
まだ、若い。
とにかく、今、器用になることよりも
身体で多くのことを覚える時期なのだと思う。
なにしろ・・・10代の関取なんだから・・・
その意気、その意気!と思った。
阿夢露・・・相手は貴の岩・・・同門だから稽古場で何度も対戦している相手。
ちょっとバタバタして負けだけど、あきらめない阿夢露の姿・・・いつも気持ちいい。

私の後ろの自由席のお兄さん。
どうやら、相撲通のこのお兄さんが、
阿武咲と阿夢露のときに声をかけてくれた。。。秘かにうれしかったな。。。
通だなと感じる人が応援してくれる・・・うれしいじゃないですか。
ひたむきに、しっかり精進していれば、ファンは増えるってもんです。

さて・・・この日は、ご存知のように結びは、白鵬‐琴奨菊。
否が応でも盛り上がるこの日・・・
私は、国技館で・・・居眠りしたくなった。
だって、あまりに仕切りが長い。
相撲というのは、時計係がいて、仕切りで時間調整をするわけだけど
休場の関取の数が多くて、とにかく、仕切りが長い・・・
私は、仕切りを見るのが好きなのだけど・・・
時間があるために土俵上の関取たちのしきりに緊張感がない・・・
ゆえに・・・眠くなる。

裸でぶつかり合うのだからケガはつきものだと思うが、
やはり巡業が多すぎると感じてしまう。
ケアする時間も大切だと思うわけで、
協会は、連日満員御礼に気をよくしているかもしれないが
やはり、本場所の土俵の充実をもっと目指してほしい気がする。

それと・・・やる気のない姿で土俵に立つことの無いように・・・
こんなこと言いたくないが、とにかく場所の土俵に立つこと・・・
そのことにもっと重みというか、責任というか、そういうものを持ってほしい。
それは、その時だけのことではなく、日ごろの稽古や鍛錬も含めてのことだ。
本場所が、番付決定会のようなことにならないようにと思う私なのでした。

さてさて、そんなこんなを感じながらも・・・
三役が出てくるあたりからは、少しずつ盛り上がる。
稀勢の里‐嘉風・・・稀勢の里のは、どうしたことかの状況で、
嘉風の速さが圧倒して、土俵上にコロンと転がった。

大関陣が振るわない中、その充実ぶりで、初場所を盛り上げている琴奨菊。

とにかく、館内総立ちでした。
まず、立ち合いで勝った。
迷うことなく踏み込んでいく!
その圧力!
一気に西に押していき、横綱に押し返されるも体をいれかえ東の土俵際に・・・
座ってなんかいられない。
このとき館内は、皆、琴奨菊と一緒にがぶっていた・・・そんな空気だった。
思わず、椅子から腰を浮かせて「がぶれ!がぶれ!がぶれ!!」と叫ぶ。

大興奮の館内・・・

琴奨菊に迷いはない。

「力比べじゃないんだから・・・」などと言いながら、
関脇栃煌山に『奇襲』の立ち合いをする・・・
なにが『後の先』だ、なにが『余裕』だ!と腹を立てていた相撲ファンの一人として
真っ向勝負して、張り差しなどものともせずに
真っ向勝負で立ち合い踏み込む。

あ~~~琴奨菊よ・・・ありがとう。
本当に日本の相撲ってこういうことだと感じさせてくれる。

繰り返しになるが、私は、モンゴルの関取が嫌いなわけではない。
気持ちの良い相撲を観たいだけなのだ。
そばにいたお客さんが言っていた。
『安馬の時代から日馬富士の相撲で気分が悪くなったことはほとんどない』
そうなんです・・・気持ちの良い相撲。
後味の悪い土俵を望んでいないということです。

勝負ですから、勝てばいい・・・という方もいるかもしれない。

私は、気持ちの良い土俵を観たいだけなのです。
負けても、前に前にで土俵下にダイブした阿武咲のように、
立ち合いに小細工をしない・・・
土俵際であきらめない・・・
勝負がつくまで、勝負をあきらめない・・・
そんな相撲が私は好きなのです。

とにかく・・・あの日、私は国技館にいて、
「がぶれ!がぶれ!がぶれ!!」と
和装で腕を振り上げ、髪を振り乱し、応援していたのであります(^^ゞ