昨日も今朝も冷え込んだ。
暖冬といわれて、寒がりな私は喜んでいたはずだけど、
この冷え込みは、なんとなく気持ちいい。
昨日の朝、東の空が美しかった。。。
東・・・かぁ・・・
日出ずる東。
希望に満ちた空・・・
相撲好きの私は、今場所、なぜか盛り上がらない。
相撲人気で、地方巡業が増え、
巡業が稽古だ・・・と言いながら、
四股を踏む時間や、摺り足を嫌っていうほどする時間もない力士たち。
稽古の時間が減り、体調管理の時間が減り、基礎トレーニングの時間も減る。
体重を増やすばかりで、勝てるわけではない。
大きければ勝てる・・・無差別級の相撲だからこそ、そこを間違えてはいけない。
大きくならなくてはと、体重ばかり増えても、支えきれず怪我をする。
身体が動かなくなり、無理をして怪我をする。
怪我をしているから、庇おうとして無理をする、そして、さらに怪我をする。
怪我人ばかりの土俵は、面白くない。
大晦日、腫れ上がったままの顔でボクシングの解説席にいた八重樫東。
大学の先輩である内山高志の防衛戦の解説をしていた。
内山高志の強さは、凄い!
内山高志が、WBA世界フェザー級チャンピョンになったのは、2010年1月。
ちょうどその頃、八重樫東は怪我もあり、
ボクシングに悩んでいた時期かもしれない。
大橋会長からも、八重樫東の結婚もあり、
それを機に引退を勧められていた。
大橋会長は、当時、こう話している。
「当時、彼からは何が何でも勝つという気迫や覚悟が感じられなくなっていた。
これはボクサーにとって、致命的な欠点で、
これ以上続けても怪我を増やすだけだと思い引退を勧めた。」
「私もボクサーだったので一緒にいれば雰囲気でわかる。
試合前の控え室でも緊張感がなく、とにかく場の空気が軽かった。」
(八重樫東・・・Wikipediaより)
そんな八重樫がボクシングを続けられたのは、
妻の存在、そして家族の存在が大きかったことだろう。
それと同時に彼のボクサーとしての状態を見抜いた大橋会長の言葉、
そして、何より『内山先輩』の存在が大きかったと思う。
アウトボクシングから、極端なインファイターに転向したのもこの時期だと
前出のWikipediaには、書かれている。
私は、クリンチが基本的に嫌いなので、アウトボクシングのスタイルを好まない。
アウトボクシングを否定するものではないが、やはり、インファイトが好きだ。
八重樫東は、『極端な』インファイターと言われる。
その姿がファンを魅了する。
圧倒的な強さを誇る内山高志が3ラウンドKOで試合を終え、
リングサイドの放送席にやってきた。
先輩の勝利を讃え、自分は、まだまだ足りない、もっと頑張るという八重樫に
「八重樫東のスタイルがある。素晴らしいファイトだ。」と後輩を讃えた。
本当にその通りで、八重樫東のボクシングは感動を与える。
ボクシングというスポーツは、階級制。
減量という苦しみを味わいながら、トレーニングを重ねリングに立つ。
そして、リングに立って、殴り合い・・・結果は、天国と地獄だ。
その試合にかける時間とトレーニング、そして、精神。
絶対勝つために、すべてをかけて、リングに上がる。
殴られたら、誰だって痛いし怖い。
その恐怖という大きな壁の向こうに自分を置き、
パンチをもらいながら、足を踏み出す。
その姿に、在り方に感動するんだ。
ライトフライ級・・・八重樫東が力を発揮するベストの階級なのかもしれない
それが、う~ん、強くなったぁ!!と思った所以かもしれない。
K1も好きだったけど、商業主義に走りすぎで、面白くなくなった。
選手に罪はないのだが、観なくなった。その後、テレビ中継も減った。
ボクシング・・・純粋な、真っ直ぐなファイトが信条だと思う。
商業主義に走ることのないようにと願うばかり。
もちろん、興行ごとに私の想像をはるかに超えるお金が動いていることはわかる。
リングに立つ選手たちにふさわしい真摯な興行であってほしいと思うわけです。
というわけで、それと比べると今場所の土俵は、
怪我人の中途半端な相撲が目につきすぎる。
つまり、つまらない。
巡業を減らして、もっとじっくり、稽古の時間を作って
本場所を充実させて欲しいと思うのは、私だけだろうか。。。
もう、横綱が張り差しをしても、怒りが湧くこともない・・・
初場所が・・・あまり盛り上がらないのは、私だけだろうか?
とはいえ、阿武松部屋の子たちの手書き星取表は、しっかり作っています。
本気の相撲に期待したいものだ。
そんな中、本気ってことを魅せてくれる八重樫東を思い出した私です。