CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

『コトバ探し』に明け暮れるこの頃。。。

2015-09-13 08:04:43 | 表現にからむ様々なこと
秋場所、初日であります。
いよいよ場所が始まります。
そんなわくわくの二週間を迎えながら、
私は、毎日『コトバ探し』に明け暮れています。

ライブまで六週間となりました。
この時期に『コトバ探し』をしている。
これは、かなり不安定な状態であります。

でも、自分が納得しないとダメなのです。
全ての歌のフランス語の歌詞を辞書で
ひっくり返しているわけではなく、
日本で歌われている訳詞のまま、歌うことも、もちろんあります。

でも、なんとなく違和感を感じた時、
辞書を引っ張り出して、単語の一つ一つを訳していきます。

これもまた、とても苦手なことです。

つまり、主にシャンソンを日本語で歌っている私は・・・
まず、歌うことが苦手な人だった・・・ということ。
そして、苦手な外国語、それも言葉にまで女性男性・・・と
わけのわからんチンのフランス後の辞書まで引っ張り出して・・・
これまた、苦手なことを、やっているわけで・・・

得意なこと・・・やればいいのにね・・・
と思うけど、得意なことよくわからんし、

やりたいこと・・・やればいいのにね・・・
と思うけど、やりたいことが『表現』で、
今、そのツールが『歌』で歌うのが『フランスの歌』が多いときている。

やりたいことやるために『苦手なこと』に向き合い続ける羽目になっている(^^ゞ

しかも、お客様の前で歌うソロライブまで六週間(^^♪

先日の打ち合わせで、曲の差し替え。
何度か歌ったことのある曲を下げて
初めて取り組む曲を入れ込んだ・・・

『脱走兵』と『愛しかない時』

これが、苦難の始まりであることは確かで・・・

『愛しかない時』は、言葉を調べるほどに
日本語を並べることの困難さを感じる詩で
ジャックブレルが感じている事は、自分に降りてくるけど
それを日本語に置き換えて、発することができない・・・
日本語力のなさもここでネックになるわけです。

『脱走兵』も苦難の道を、これは気にしながら何年も歩んでいる。
唄いたいと思って、もう四年くらいたっているが、唄ったことがない。
沢田研二さんの訳詞が一番ピンと来た。
どうやら、ボリスビアンの原詩に近いようだが、
いろんな歌詞がある。
『歌う』と決めていなかったので、それらを横目で眺めていた。

日本で一般的に歌われている『脱走兵』歌詞は、最初に『語り』が入る。
この中にある『暖かく寝かせてあげよう』が私にはフィットしない。
語り始めからこの言葉にいたるまでに私が感じる空気感が
『暖かく寝かせてあげよう』という言葉にフィットしない。

この一言が、私を偽善者にしてしまう。

事実だけを語りきるならまだしも、なぜ、ここでこの言葉が入るのか。。。
私は、この言葉を発したくない・・・と思うわけです。

まぁ、一事が万事、こんな感じで、
いろんな歌に自分の感覚と合わない言葉があるわけで
それでも、歌いこむうちになじむものもある。
馴染まないにしても、表現を探るうちに納得できるものもある。

『脱走兵』・・原曲に語りはない。
歌詞の部分もどこか自分に違和感があった。
横着しないで、訳してみようと思った。
そしたら・・・驚くなかれ、なぜ私が違和感を抱いたのか、気が付いた。

そして・・・『コトバ探し』を始めた。

レッスンは、明後日だ・・・
どこまで、自分のコトバを見つけることができるか・・・
短期的目標は、明後日までの時間の過ごし方にかかっている・・・

コトバが落ち着いたとしても、それを表現にできるかどうか。。。

もうずいぶん前に歌詞を訳し決めている二曲もまだ『表現』至らない。
歌おうとしてしまう・・・
歌っているうちはダメなんだ、語れないと・・・

秋場所千秋楽を迎える頃には、本番までに四週間を切ることになる。
どうやら、力士たちと共に、
頑張り抜かなければならない15日間となりそうです。