CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

豊かになって、失いかけているもの・・・

2012-10-14 08:06:50 | 日記
すっかり、秋。      と思っても、

お日様が顔を出すと、肌が「暑い!」と叫ぶ。
地球は、少しずつ太陽から離れている(宇宙は膨張している)はずなのに。
そういえば、ハワイの島々は、日本に近づいているんだっけ。
いろんなことが、変化している。

携帯電話なるものが普及して
わたしも、使っている。
こうして、自分のPCも持っている。

私の青春時代(←この言葉も、なんとなく昭和な感じ。)には、携帯電話がなかった。
当然、もっぱら、家電(いえでん)ってやつだ。

友達からの電話。彼氏になるかもしれない人からの電話。
とにかく家人がその電話を受けて「邦子、○○さんから電話よ」となる。
私の交友関係は、バレバレなわけだ。

さて、携帯電話である。我が家はその導入が比較的、遅かった。
離婚して、一人で3人育てるには、自分と子どもが必ず連絡が取れるようにしたい。
そのために、定点(自宅あるいはその周辺)にいる子どもたちはともかく・・・
移動する私が携帯を持つことにした。

その後、一番上の子は、高校1年の後半で・・・など、
それぞれのタイミングと理由で携帯を所持するようになった。

だから・・・当たり前のことだが、子どもたちは友達と携帯で連絡を取り合う。
それでなくとも、自分で精一杯な私。
子どもの交友関係を受動的にでも知り得た家電(いえでん)が機能しなくなり
全く見えてこない・・・何に悩み逡巡しているかも、つかみづらい。

先日ラジオで、電気が普及して、明るくなった。
家の中で、電気がつくのがリビングだけなら、そこに集まるのだろうけれど
今は各々の部屋にテレビもあったり・・・家族は集わなくなった。
と言っていた。

リビングだけの照明は極論だけど・・・
確かにテレビが1台だと見たい番組が違い、いわゆる『チャンネル争い』が始まる。
夜の番組・・・
私の時代で言えば『キーハンター』とか・・・
も少しおとなになると『11PM』とか・・・
そんな番組を、盗み見たり、堂々と見られるようになったり。
それが、大人への階段(少し大袈裟かなぁ)みたいな感じがした。
そして、『チャンネル争い』で、他の家族の思考(嗜好)も分かったり、
意見が違う時の『話し合い』を体験し、我慢することも覚えたりした。

今は、夫婦でも、すっと2階の自分の部屋でテレビを見ればいい訳で
楽と言えば楽なのかもしれないけれど・・・なにかを失っている気がしてならない。

コミニュケーション能力・・・
PCやインターネット、機械のコミニュケーション能力は、驚くほど進化したけれど
リアル・コミュニケーション能力とでも言うのだろうか・・・
そういったものが弱くなっている気がしてならない。
そのことって、人間性の崩壊にも繋がりかねない・・・なんて考えている。

豊かになることがいけないなんて思わない。
その豊かさの中で私も育ってきている。

保育園児が、喧嘩をするときに相手に向かっていくのでなく、
ゲームで戦うように指を動かしていたという報告を聞き、
背筋が寒くなったのはもう20年以上前のことだ。
先日、知人の家の前で、喧嘩をしている女子中学生。
目の前に相手がいるのに、携帯でメールしながら喧嘩していたという。

ゲームもインターネット業界もその業績を伸ばして、稼いでいる。
私は、家族の携帯代に目を白黒させながらも薄給から支払いを続ける。

豊かさを享受しながら、何かを失っている・・・

頭が熱くなってきた。

私は、
体温を感じていたい。
感情を受け止めたい。
そして、感情を持っていたい。
だから、表現するんだろうな・・・

やっぱり、瞳を見つめて話をしたい時がある。

支離滅裂になってきた・・・
ささ、洗濯しながら、出勤準備にとりかかろう。