CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

CuniCo☆岩下邦子がシャンソンを唄うということ。

2012-10-11 06:47:09 | 表現にからむ様々なこと
明日12日(金)は、デュモンで唄う。

デュモンで唄う機会をいただいたことが、
いろんな意味で私の勉強になっている。

私は、2010年4月
シャンソンのグループレッスンの門を叩いた。

当時、ピアフの名前もよくわからなかった。
カラオケでよく歌う『愛の讃歌』が
ピアフの曲だということも知らなかった。

私は『表現』をしたかった。何かの形で。

19歳の時に劇団の入団テストなるものを受けた時と同じだった。
そこに集まった人たちは、どこかの養成所や演劇学校の経験があったり、
そうでなくても、演劇が好きでシェークスピアやチェーホフくらい読んでいた(当たり前かぁ)。
私は、それらを全くしらない。
演劇部なるものに所属はしていたが、陸上競技部で走ってばかりいた。
合格して、天下のパナソニックの人事の仕事を棒に振り、劇団での生活が始まった。


あの時と違うのは、自分には、経済的に自立していない子どもがいるということ。
収入源の確保は必須。『誰かと共に表現を創る』には、物理的な制約がある。

そんな中で、表現の場からずっと離れていた私が、私を取り戻すために『表現』を求めた。

そのツールが、『シャンソン』だった。

歌が得意だから・・・とか、歌が好きだから・・・とか、
歌がもう少し上手に歌えたらなんて、考えたことはなかった。
そして、『このシャンソンを唄いたい』とか、思ったこともない。
あっ・・・1曲だけ『アコーディオン弾き』は
若い頃どこかで耳にして『この曲をいつか唄いたい』と思っていたなぁ・・・
でも当然、その曲がピアフの曲だとは知らなかった私です(笑)

シャンソンは、私にとって表現のツールだと書いた。
表現とは、それを受け止める人がいて初めて成立すると考えている。
表現する場(空間)と表現する人と・・・観客。

歌い始めて・・・それを、表現する場を求め始めた。
そして・・・それを受け止めてくれる人を。

私は、私のライブのお客様が、
わたしの知らない人(これまでの人生で出会っていない人)、
つまり『私の歌との出会い』が『私との出会い』より先な人と
私のこれまでの友人知人、親類縁者(笑)と半々位になることを夢見ていた。

そのためには、どうしたらいいのか・・・
アマチュアシャンソンコンクールで賞をいただくこと、つまり有名になること
シャンソニエで唄って、私の知らない人に私の歌を聴いていただくこと
いろいろ、考え思いあぐねた。

8月からシャンソニエで唄わせていただいている。
横浜デュモンだ。
4ヶ月目にして、仕事に追われたこと、
プライヴェートでこなさなければならない事が増えたこと etc.もあり
明日のライブのお客様が・・・誘えていない。

ふと・・・自分に立ち返る。
あ~~~自分の世界を表現したいということが後回しになってやしないか。
『CuniCo☆岩下邦子がシャンソンを唄うということ』の原点を見失っていないか・・・

木村惠一先生は、
「慌てなくていい、ゆっくりでいい。邦子さんの歌に専念してください」とおっしゃる。

シャンソニエだ・・・アマチュアシャンソンコンクールだ・・・と思いを馳せていた私は
『歌(表現)』そのものでなく別のことを考え始めていたのかもしれない。
『上手くなりたい』とか『評価して欲しい』とか・・・

私の初心を取り戻すために、今は迷いながら右往左往しながら・・・唄います。

明日はデュモン。
横浜元町中華街からほど近い所。
19時30分開演です。(お店は19時オープンしています)
ワンドリンク付き5000円。
池澤美佳さんという素敵なゲストとご一緒させていただきます。

ご用とお急ぎの方も、是非ご来店くださいませ。
お待ちしております。