備忘記録です(すみません、余り一般的な話題ではないのですが)。
Pentax Q系のダイヤルには、BC(ボケコントロール)というモードがある。
普通は絞りでボケ具合を調整するものだが、BCモードはHDRのように、人為的にボケを生かした画像を生成するモードだ。
Qシリーズはセンサーが小さいので、より大型のセンサーを搭載したカメラに比べてボケを作ることが難しい。BCモードはそれを救済する目的があるのだろう。
ボケ具合は3段階に調整でき、電子ダイヤルを回すことでモニターのレベルが変動することになっている。
右上のダイヤルマークの右、今は3段階あるうちいちばんマークの表示が多い状態になっている。
そこまではいいのだが、その、ボケを調整するとき、電子ダイヤルをどっちに回せばいいのか、わからない。段階が多い方は、よりたくさんぼけるのか。レンズの絞りみたいに、数値が増えるとより絞り込まれた形(ボケがすくなくなる)のか。
カメラの取扱説明書や、手元にある2冊の解説書にはいずれも、BCモードについてページを割いて解説している。
ただ、妙なことに上記のいずれも、ボケ具合の調整段階と効果については「電子ダイヤルでボケ具合を調整します」という趣旨のことしか書いていない。つまり、段階1から3に廻すに従って、よりボケ効果が増します、あるいは減ります、とは書いていない。
ので、実験してみた。まず段階1。無造作に撮ったら、手前に音声コードが映り込んでいる・・。
段階2。これが中間状態であることは間違いない。ムーミンたちとコーヒーインコは少しぼんやりしている。
第3段階。左のまねっこぴーちゃんも、くちばしから左の方はぼけた感じになっている。写真を見慣れた方にはわかると思うけど、上の第2段階では比較的自然なボケだが、この画像を見るとなにか加工された不自然な映像、と思う人もいるだろう(実際加工されているのだが)。
もう一度やってみます。第1段階。
第2段階。
第3段階。
こちらはさっきよりは自然な仕上がりですね。コーヒーインコの頭のつんつんが、こんな具合にぼけるのはちょっと違和感があるくらいかな。
こうしてみると、第1段階より第3段階の方が効果が強くなる、と言う認識で良いようだ。
解説書がそう書かない理由はわかる気もする。ボケコントロールは、けっこう微妙なエフェクト効果で、場合によっては全然効果が出なかったりするのだ。構図や被写体との距離などに大きく左右される。ある解説書には、「テーブルフォトや料理の撮影には向いていますが、コントラストが低いものや、余り小さなものには向かないようだ。逆に遠くの被写体にも効果がない。バストショット程度の距離が推奨されている」とある。
というわけで、まあお遊び程度につかってね、ということらしい。
ご成鳥、いやご清聴ありがとうございました。