批判を浴びて放送中止になったらしいこのCM、ネットを見ると、「なんで?普通に感動的なのに?」という意見や、「リアルすぎていやな気分になる」「ガス関係ない」など、結構意見は分かれているようだ。
僕も「なんで?」と思った方だ。学生時代は遙か昔だが、社会に出てからも万年就活中だったし、この手の経験は何度もしたしなあ。
そもそも、社会で生きている限り、うまくいきそうでいかなかったり、仲間から置いて行かれたような気分になったりはしょっちゅうだし、別に就職すればそういう辛いことがなくなるわけでもない、というか、その逆だ。ただ、だんだん慣れてくるけど。
若いときに痛みが強いのは、これまた仕方がないことだ。その分、喜びや感動する感受性ももっているのだから。
そういう意味では、若い人たちにはちょっと刺激が強いのかなあ、という見方もできなくはない。それを大手企業がCMとして流しているのだしね。
それにしても、こういう話を聞くたびに、日本の社会はずいぶんと閉鎖的になったなあ、という気持ちを持たざるを得ない。企業の広報担当、または広告代理店はよほど神経質になったのだろう。そういうのをドラマにして、このシリーズのCMに仕立ててはどうだろう?批判を受けたCM対応で、へとへとになった広報マン、帰宅すると奥さんの暖かい手料理が、みたいなね。