3年ぶりの釈迦ヶ岳山頂は快晴です。前回とは逆の南からの強風が吹き続け気温も20℃は超えていそうです。この時期としては異常な暖気です。12時近くなって周囲は霞んでいますが、比較的乾いた強風のおかげで山頂からの視界は50km程度とそこそこの眺望が得られていました。
まずは西北西方面。40kmほど離れた残雪の会津駒ケ岳が目立ちます。
会津駒ケ岳(左)と大戸沢岳(右)をズーム。昨年同様、今年も残雪が多いようです。
その北側に続く尾根は三岩岳方面
西側正面の鶏頂山の右奥には残雪の燧ケ岳。東北地方の最高峰です。
燧ケ岳を超ズーム。まだまだ雪山です。
西南西には日光連山。距離は20~30kmしか離れていません。
左から男体山、女峰山、太郎山。その右には関東の最高峰日光白根山。
日光白根山をズーム。残雪が見られます。
反対側の北北東には那須連山が見えています。
右から南月山、茶臼岳、朝日岳、1900m峰、三本槍岳と連なります。
一通りの眺望を見てから20分ほど昼食休憩(コンビニおにぎり)とします。眼下には笹の草原。その先には日光、宇都宮方面が霞んでいます。
前の記事で紹介しませんでしたが、山頂に到着して真っ先に気づいたのは、釈迦ヶ岳山頂の様子です。3年前には小さな祠と立派な釈迦如来の像が佇んでいましたが、祠が立派にリニューアルして朱塗りの鳥居もお目見え。高原山神社が新設されていたのです。さらに大己貴命の立派な像も登場です。この変貌には驚きました。
前回衝撃を受けた釈迦如来像の存在感が薄れてしまったようです(笑)。釈迦如来像と大己貴命が90度違った方向を向いています。理由があるのでしょう。
高原山の山開きが5月21日に開催されるようです。矢板市と塩谷町の合同で行われます。開山式の4日前だったのですね。
30分ほど昼食休憩後に下山開始です。山頂の周囲は崖下りなどあって、そこそこハードです。しばらく下ったところで、左足の太ももの付け根が突然攣ってしまいました。登山ルートから少し離れたところで5分ほど休憩して下山再開。数分後に今度は左足の太もも付け根が攣って身動きとれません。これも収まったので恐る恐る下山再開。急な斜面の下山が終わり、しばらく歩いて登りにさしかかると、今度は右足の太もも裏側が攣ってしまい、その後は左足の太もも裏側、更に右側太ももの付け根に攣る箇所が移って、その都度休憩の繰り返しです。登り下りが激しい山歩きでは、たまに片足の太ももが攣ることを経験していますが、こんなに続くのは珍しいです。大入道でのシロヤシオ観察(100m高低差の崖の下りと登り)で、気付かない間に足に負担がかかっていたのと、水分補給不足などが考えられますが、やはり足の筋力自体の衰えが致命的なのでしょう。筋力の衰えをどうやって補っていくかが今後の課題として残りました。なお、ふくろはぎは全く問題ありません。
ということで下りはシロヤシオの蕾を観察する余裕はありません。標高1600mあたりで太ももを気にしながら恐る恐る歩いている途中、白く膨らんだ蕾を見つけました。シロヤシオかなと思って近寄ると、オオカメノキ(大亀の木)の蕾でした。
少し標高が下がると、オオカメノキが眼下で開花しています。シロヤシオはまだ蕾でした。
何とか剣ヶ峰まで辿り着くと、ここから恐怖の上り坂(標高差50m弱)。いつもならサクサクっと駆け上がるところ、太もも疲労との闘いです。亀さん状態での登りとなり、いつもの10倍以上時間がかかっていまいました。
途中、右手には先ほど登ってきた釈迦ヶ岳がそびえていました。
矢板市の最高地点(標高1590m) に到着。ここからは、緩やかな山道を下る一方です。少し気が楽になりました。
太ももに気をつかいながら暫く下ると、標高1540mの八海山神社に到着。釈迦ヶ岳山頂からこのあたりまでシロヤシオが続きますが全て蕾でした。あと1週間程度で一斉に開花すると見事なシロヤシオロードになりそうです。
八海山神社から大間々までは稜線コース、林間コース共に2kmです。前回は稜線コースを歩いているので、林間コースを選択しました。
しばらく歩くと、フモトスミレが咲いていました。写真を撮影するためにしゃがむのも一苦労(笑)。
林間コースを標高1350m付近まで下ると、シロヤシオが咲き始めます。
ミツバツツジも満開
足の太ももが気になるので、森の中に入らず遊歩道の近くから見るだけとします。残念です・・・
ようやく大間々の八方台に到着。レンゲツツジはまだ蕾でした。あと1週間もすると周囲はオレンジやピンク色に染まることでしょう。
新緑と咲き始めたレンゲツツジ
これはヒメリンゴの花?
小間々の駐車場に戻ったのは14時20分です。釈迦ヶ岳山頂から2時間20分も要してしまいました。3年前は八海山神社から尾根コースを利用して45分で駐車場まで戻っています(半分駆け足)。その時に比べると3倍の時間がかかってしまいました。
帰りは矢板温泉の城の湯に立ち寄り、疲労した太ももをゆっくり休めてきました。平日の午後で空いていると予想していたのですが、地元?のご老人達で大盛況でした( ^)o(^ )。邪魔にならないように配慮しつつ30分ほど滞在。矢板からの帰りは、国道や県道での渋滞を嫌い、多少遠回りですが高速道路を利用して友部まで戻ってきました。