kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「あたたかな場所」

2007年11月23日 15時46分33秒 | 映画
今年も、妹の会社の関係で大阪ヨーロッパ映画祭のチケットを
もらえたので、観にいってみることに。

去年までは、大阪港の海遊館ホールでの上映でしたが
今年は、肥後橋のリサイタルホールになったので
行き易くなりました。

まずは・・イタリア映画の「あたたかな場所」

ストーリーは・・・
チュニジアでのバカンスを終えたアンナとマーラは
イタリア行きのフェリーに乗る。
検問の際に、アンナは車の後部の荷物の奥で
息を潜めている密航者に気付いたのだが・・・
可哀想に思ったアンナはそのまま彼を自宅へ招くことにする。
彼の名はアニス。モロッコ人らしい。
最初は大反対だったマーラとも、除々に打ち解けるようになり
奇妙な3人の生活が始まったのだが・・・・・

ゲストとして、プッチオーニ監督が来日!
映画上映後に、ディスカッションの時間として
質問に答えてもらえるコーナーが用意されていました。

入場の際、当初の開場時間よりもかなり遅れていたので
どうしたのかな?と思っていたのですが
映像チェックに時間がかかっているとのこと。

そして、残念なことに監督は35mmフィルムを携えて日本にやってきたというのに
機材の問題で、今回はデジタル映像でしかお見せ出来ませんとのこと。

その代わりに、近日中に必ず完全版である35mmフィルム作品の
上映を行い、その際には本日の整理券で入場いただけますとのこと。

しかし、その説明があったにも関わらず・・・
最初の質問で当たったおじさんが
「今回35mmフィルムということを事前に確認してきたのですが
 このように不完全なバージョンの映像を流すことになった
 経緯をもう少し具体的に説明いただきたい!」
などと言い出し・・・
場内騒然!

それは、主催者側のミスであり、わざわざ来日している監督に向かって
する質問ではないのに・・・
はっきり言って、不完全な映像を流される監督が一番嫌だと
考えれば分かる話ですよね・・・

あ~ゆ~相手の気持や、空気を読めない人っているんですよねぇ・・・
でもヨリにもよって・・一番最初の質問者に当たるなんて・・・

しかし、すごくしっかりした通訳さんと、誠実な人柄が伝わってくる監督によって
もう一度丁寧な回答がありました。

その後も、場内の失笑を買うような質問があったりもしましたが・・
こういう場での質問ってなかなか出なかったりするのに
最後まで質問者が途切れることがなく、
和やかな感じで進んでいきました。

監督としての作品は、今作が2作目ということで
今回の作品のテーマは、イタリアでも昨今話題に上がることの多い
同性愛者と不法就労についてということ。

そして、その2つのテーマは
どうしてもステレオタイプに取り上げられがちなので
監督としては、少し違った切り取り方をしてみたかったとのこと。

しかし、テーマがテーマであるだけに
どの国でも上映出来るという状態ではなかったらしい。
カイロや上海では上映することが出来なかったとか!

サンフランシスコでは上映後に同じように質疑応答の時間があって
日本とはまた違ったとらえ方の質問が出たようで
それぞれの国の習慣や文化によって違うのだと
興味深く感じたとおっしゃってました。


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