海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

東大寺の紅梁

2006年02月05日 22時59分54秒 | 森林

東大寺の紅梁 (海杉) 2006-01-09 07:51:04


現在の東大寺の紅梁は、宮崎県えびの市の白鳥と言うという場所から産出された赤松です.(直径1.3m、高さ54m)を2本切り倒しそこから南の錦江湾までおよそ十万人の人手と牛四千頭を使い4ヶ月かかって運び船に乗せて瀬戸内海を通って奈良まで運んだそうです.

公慶上人もこの紅梁を探すのには、大変苦労したみたいで10年近く探し回ったそうですよ.

現在、このような木造の大規模建築物を作れと言われたら、多分、大断面の集成材を使うでしょう.そして、「強度が得られないから米松を使わせてくれ」と安易に使われることでしょう.構造計算をして強度実験や実物の破壊試験などさまざまなデータをとって地元の杉の大断面集成材でも大丈夫となれば、これからの活用が開けるのです.

公共工事が悪のように言われますが、民間レベルでこのようなことは絶対しないはずです.受け継がれるべき技術やデータを広く公開して杉の更なる活用を計ることが林業の本当の目指す基礎のような気がします.

林業の方は、「安易に木を使え!!」と言い過ぎです.言われたから使うという気持ちだと腐ったとかメンテが大変とか価格が高いとか変な方向に言い分けを使われてしまいます.

ちなみに安芸の宮島の大鳥居の柱は、日向市からも持って行ったと地元のおじさんが行っていました.宮島の説明書にも宮崎産とあるのでまちがいないでしょう.多分???


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉と蜂

2006年02月05日 22時55分41秒 | 森林
以前、スギ花粉症に花粉が良いと聞いた事があります.あの小さな花粉をどのように集めるかと思っていたところ、巣箱の入り口を少しだけ小さくすると良く採れるそうです.ミツバチは、蜜を運ぶついでに足に花粉を付けるそうで、入り口が小さいため花粉が当たって落ちるそうです.「人間ってずるいなあ」とそのときは思いました.(笑)でも、蜂を守ることがもしかすると杉を守ることにつながるのではと密かに思う私でした.
ちなみに、栗の花の蜂蜜は、臭くて商品にならないそうです.


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホームセンター

2006年02月05日 22時51分55秒 | ブラックアンドデッカー
ホームセンターでの木材販売がエンドユーザーの基準になりつつあります。大工さんでさえも1本とか2本ほしいときホームセンターに走るそうです。近頃のホームセンターは、早朝営業や深夜営業もしているのでプロでも利用するとのことです。値段でないときにありがたい存在です。木材はありませんが、24時間のディスカウントストアは、台風や深夜の工事に本当に有難いですよ。
今、2×4材を販売するためのプロジェクトをしていますが、問い合わせは、設計事務所が多いのびっくりしています。大手のゼネコンからもサンプルをとメールが入っていました。
エンドユーザーに的を絞って販売を考えると今までの木材業界の悪いシキタリが見えてきますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎の杉2

2006年02月05日 15時54分18秒 | 木材
私は、視点を変えて盛んに国産杉で2×4材の売り込みをしているところです.2×4材は、合理的な木割りです.建築用材の寸法も理に適っているのです.
葉種多様なサイズのある日本の製材では、全体の生産性を下げている原因もあるでしょう.JIS、JASの規格の問題がありますが、消費者や現場の担当、設計事務所に対してのイメージ戦略はきちんと実物で示す必要があると感じています.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎の杉

2006年02月05日 15時53分34秒 | 木材
ある会議に出席しました。建物にキャノピー(木造の新しい構造体で木材を大量に使う)を取り付けるための情報交換の会議でした。

簡単に要約すると
設計者は、無垢の間伐材(120角)を使用し構造物を作り上げる説明をしてくれました。
材料を供給する森林組合側は、「柱角は、黙ってても売れる、ナカメ材(120×240など)梁材の使用を考えてほしい」

宮崎県は、柱だけでなく梁にも杉を使っているのです。今、頭を抱えている問題に柱よりも大きい材をどのように使うかが問題なのです。歩留まりの悪いナカメ材が原木の価格を下げている現状としては、山側に近い森林組合の切実な意見でしょう。

ただ私は、商売としてエンドユーザーの立場から考えると売れない製品を買ってくれという商売は成り立たないのではないでしょうか。

もちろん、この会議の意味は、情報交換が主ですから現状を認識させるためには、必要な情報なのでしょうが、あまりにも意味のない間伐材主義PRが蔓延っていて正確な情報をエンドユーザーに伝えていないシステムの不完全さを感じました。

多額の資金で間伐材主義PRしたつけが自分たちに降りかかっているのです。

PRにもきちんと落としどころを考えて取り組んでいかないと大変なしっぺ返しを受けるんだろうなあと感じた会議でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎の木材1

2006年02月05日 15時50分21秒 | 木材
宮崎の抱える問題に大径木の製材があります.従来の伐開期を迎えた宮崎のオビ杉を切らずに長期伐開に切り替えようとすると大径木になってしまい何に使用して良いのかまだつかめない状態が本当のところです.

私自身は、板材にして内装材や外装材としての利用と注入が入り易そうなので外構材の使用も出てくると思います.

ただ、製材所の台車に乗らないものが出てくるのではと言う心配もあります.効率優先の新しい製材所では、径が大きいと反対に非効率になるので大径木は敬遠されそうです.昔ながらの賃引き台車なら問題はないのですが・・・.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする