海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

林業商売

2005年12月01日 13時15分24秒 | 木材
私も商売は下手だから、あまり大きなことは言えないですね。ただ、林業も同じ第1次産業ですから、日本の第一次産業と同様の問題を抱えていますね。マーケットの発達が欧米と違い、流通過程でマージンがかかってくるシステムで消費者を対象とした販売に見えていない現状があります。

「新製品を新しい販路で」と材木屋さんと話していると「その価格では売れない」と言われました。私の場合は、「では、自分で売りましょう」となるのですが、林業者は、「いくらにすれば・・・」となってしまうようです。補助金もハードには、助成がいきやすいのですが、販売ソフトにはなかなか難しいようです。売れば儲かる時代は過ぎ去り、いかに魅力ある商品を出すかにかかってきているようにも感じます。林業者が目の肥えた消費者に受け入れられる商品を開発する努力も必要でしょうね。

杉をデザイン力で・・・とはじめた「杉コレクション」も全国各地のデザイナーの方に今までにない杉の可能性を広げさせていただいています。
木材屋さんや製材業者には、うけているのですが、林業関係の方の反応が今ひとつのような気がしました。

林業者には、確かに丸太の状態でしか出荷していませんでしたから、製材にさらに手を加えてデザインされたものを見てもこれが商売につながると言う感覚には、程遠いのかもしれません。しかし、主力の住宅用材だけでない分野を自ら開拓しようとする意思がないと
これからの商売は、さらに困難担ってくるのではないでしょうか。

逆の発想で「杉コレクション」は、一般消費者の目線で林業を語れる場にしていきたいと思います。消費者の方から木材に近づいて来て頂ければなあと一人で考えています。

子どものころからパンクや修理をお願いしている自転車屋さんで自分の子どもの自転車を買うと妙に安心してしまうのは、スーパーやディスカウントで買うのと違う感覚です。林業の商売がそんな感覚まで高められれば、良いなあなどと勝手に想像します。

コメント
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