海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

商売の基本

2009年09月14日 22時26分59秒 | ビジネス
父の話だ。

一昨年亡くなった父は、よく、自分の造った仕事は、幸せになると話していた。

確かに父に仕事を頼んだ仕事は小さな建物だけども、依頼した方は、次々と成功して大きな企業になっていった。

人は知らないだろうけどそんな会社が幾つかある。

会社が成功して大きくなるとどうしても、大きな建設会社が、大きな建物を建てるようになってしまう。「今回は、銀行の紹介で・・・」と。

父の営業には、畳み掛けるような、押し出しの営業はしなかった。だから、長年付き合って大きくなった会社の大きな仕事は、当然回ってこない。

まあ、見合うだけの会社ではないから、仕方がないのだろうと思っていた・・・。

でもよく考えると父が「幸せになる建物」を造ることができるというのは、当然の結果かもしれない。

父が頼まれて造った建物は、会社を起す、起業期で豪華である必要もなく、規模の大きいものでもなかった。

こういう建物は、一番父の得意とする建物だ。その企業にとって仕事のしやすく、最適でシンプルで初期投資の少ない建物は、当然業績もあがる。

父の建てる建物には、ストレスがないのだ。資金面も作業効率もそして、何よりも豪華でない。

その建物の造り方には、いくつか父なりの作法があったのだと思う。それは、依頼する方の言うとおりに作り上げてしまうのだ。これから造る建物で必要な仕事を一番知っているのは、依頼者であるという事を知っているからだ。

海杉が建てる建てる建物は、誰が使うのか、誰に喜んでもらうのかを徹底的に考える。

しかし、起業したての会社の建物は「見栄」があってはならないことが、一番重要かもしれない。
コメント (3)
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