上下なし

小さな仕事が幾つか、飛び込みで入って来ました。
その中で、縄文の実測2個体があるのですが、1個体は埋設土器か？口縁も底部も
ありませんし、もう1個体も口縁がない。
で、炭化物が沢山付着しています。
口縁・底部共にない場合、器形を出すのがなかなか厄介ですが、今回も残存部が
微妙に斜めで、何処を垂直に決めるか悩みどころ。
とりあえず、輪積み痕を参考にしつつ、何とか上下の径と傾きを出しました。
色んな土器を書いていると、最低限残っている部分で、何としても傾きを出す、
器形を出す、と云う事が出来るようになって来ますが、自分でも笑っちゃうような、
色んな方法を駆使しています。
セクション部の厚さを計測する際も、幾ら大きなキャリパーを使っても、量れる
限度と云うものがありますので、割れ口の隙間を使ってみたり、あれやこれやと
使えるものは何でも使って頑張ります（笑）。
一瞬、こりゃ無理だべ、と思ってしまうようなものも、引受けた以上は意地でも
書くと云う気合でやっているせいか、仕事以外も絶対無理でしょう～～と云う事も、
何とかなるさ、と云う気持になる事が多々あります。
超心配性と楽観的なとこと、両極端な性格を持ち合わせているようです（笑）。