京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




TBSドラマ「新参者」では舞台にもなった「草加屋」さん
(ドラマの中では煎餅屋「あまから」だったか?そんな名前です)
人形町の甘酒横丁という所にお店があります。
創業は昭和3年、今でも1枚1枚備長炭で焼かれる手焼煎餅が有名
お店の中ではご主人らしき方が一生懸命焼いていらっしゃいます。
素朴な醤油味のプレーンなお煎餅ですが堅さといい味といい程よく
普通のお煎餅と違った軽い歯ごたえが美味しいです。

笑点メンバーでもある林家木久扇(元木久蔵)師匠が書いた「下町人情話」によると
三代目の林家三木助師匠はこの店のお煎餅が大好物だったそうで
大好きな煎餅を弟子に食べられないようにと金庫に隠ていましたが
ある日、師匠が金庫を開けてお煎餅を出そうとしている時に木久扇さんが
襖を開けてしまったことからバツが悪くそっとお煎餅をくれた
というエピソードが書かれています。

他にも色々なお煎餅やおかきなどが置かれています。
桜の形をしたかわいい海老せんはサクサクとした軽い口当たり

神楽坂の「福屋」さんは歌舞伎役者の勘三郎さんがお好みだった事で有名ですが
こちらは落語の三木助師匠のお気に入りということで
江戸っ子らしい食への好みが感じられて面白いです。



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