京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




神楽坂(矢来町)にはかつて若狭小浜藩主酒井家の広大な下屋敷があり3代将軍家光も度々藩邸を訪れていたようです。
矢来町などの町名も屋敷が竹矢来で囲まれていたことが由来となっています。
若狭小浜は東京から車で中央自動車道を通り6時間程。京都市内からは大原を通り鯖街道を抜けると1時間半位です。
 
神楽坂と小浜繋がりで紅葉が美しい3つのお寺を訪れてみました。

若狭「神宮寺」は奈良二月堂の行事、お水取りのお水送りをする寺として有名で
本堂は”お水送り堂”とも呼ばれています。紅葉は見頃で赤や黄色のもみじが境内を彩っていました。
 

本堂横の紅葉は終盤で散りが激しく晩秋の風景



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





江戸時代に作られた書院前の枯山水庭園が国指定の名勝となっている「萬徳寺」さん、日本の紅葉百選にも選ばれています。

紅葉は散り始めているものもありましたが見頃の樹もあり、特に本堂裏のヤマモミジのグラデーションが見事でした。

書院から本堂を見上げる姿も美しい(本堂にお祀りされる阿弥陀如来像は重要文化財指定)



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





大同元(807年)、坂上田村麻呂が創建したと伝わる密教寺院「明通寺」さん
鎌倉時代中期に再建された本堂と三重塔は国宝に指定される古刹。
 

参道の紅葉はまだ青葉も残っていますが塔の周りなどは黄葉が進み散りが激しくなっていました。

本堂内ではお寺の説明を聞くことができます。安置される本尊薬師如来像など平安時代の仏像が圧巻



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





先日の神楽坂「越前・若狭まつり」でもソースかつ丼やしょうゆかつ丼、へしこパスタなど
若狭方面のグルメを提供するお店が出ていました。本場地元ではソースかつ丼といえば
敦賀のヨーロッパ軒などが有名ですが小浜で人気の店が「こだま食堂」さん

普通のソースかつ丼もかなりのボリュームですが店の看板商品わらじかつ丼がインパクト大!

そとも巡りの遊覧船のりばの斜め前がお店、ライダーにも人気です。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





今回の小浜記事のラストは「若狭彦神社」と「若狭姫神社」
若狭国一宮とも呼ばれる神社は上社と下社の2つからなっています。
お水送り神事を行う「若狭神宮寺」はこの神社の神宮寺ということになります。
(※神宮寺とは神社に附属して建てられた寺院や仏堂)

全国パワースポットの1つにもなっているそうで、特に「若狭彦神社」は多田ヶ岳山麓を御神体とし
楼門まで続く木々に囲まれた参道や神門前の境内など不思議と神聖な気が漂うような場所です。

夫婦杉と呼ばれる2本の杉は根元付近は1本で繋がり、いかにもパワーが感じられる大木!
縁結びにもご利益があるとか・・・若狭彦神社は畳や敷物の神様でインテリア関係の信仰も集めているという珍しい神社。

若狭彦神社よりも国道に近い拓けた場所にある下社の「若狭姫神社」

現在はこちらの下社のみに神職が常駐し祭事などが行われているそうです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





小浜が特産品というと若狭塗が有名ですが、食材はとらふぐなども味覚の1つらしいです。
他には焼き鯖、へしこ、若狭ぐじ(甘鯛)、小鯛笹漬、くずまんじゅう等々・・・
国宝や重文のお寺エリアには店はなく殆どが駅より北側(海側)に集中しています。

街中にはこんな自販機もあったりして・・・
駅の売店では「おばまん」(おばままんじゅうの略らしい)なんていうのも売ってました。w

古い町並みが残る三丁町には町屋を改築したカフェが点在しています。

金・土日曜日の週末だけ営業する「いまあらし」さんは
定食からパスタやカレーなどランチが楽しめるお店

ご夫婦でされていて手作りの優しい味わいです。
茄子とベーコンのトマト風味、ボリュームたっぷり!

同じ並びにある「ぼんくらカフェ」さんも素敵なお店(トップ写真)
  
階段箪笥などを残しつつリノベーションされたお店で
ハンドドリップコーヒーやドリンクなどが頂けます(ランチはアジア系ご飯1種類のみ)

スイーツセット、ケーキ2種類とコーヒーゼリー&ドリンク

古くから続いているのであろう「いづみ町商店街」、鯖のロゴマークが良い感じ
こちらの商店街の中に鯖街道の資料館があります。
  
焼き鯖を売るお店は「朽木屋」さんという所が有名らしく
小浜では1匹丸ごと焼くというのが定番らしく1本ずつ売っています(1000円~1500円前後)
「大谷食堂」さんという店で『焼き鯖定食』を食べることができます。
(鰻のかば焼きと焼き鯖の両方付いた定食なんていうのもあるらしい)
  
駅前商店街の中にある大正時代の銀行を改築というアンティークカフェ「あさい」さん

店内はお洒落にリノベーションさて手作りドリンクが美味しい。
  
カフェの他に雑貨や骨董品なども売ってました。

小浜は夏の風物詩としては「くずまんじゅう」が有名だそうで
市内にはお店が何軒かあり、名水で作られる清々しいお菓子です。

港近くの「伊勢屋」さんでは店内に水が引かれてくずまんじゅうが冷やされ
イートインも可!つるんとしたのどごしの良さが美味しい。
  
神社の近くの石窯パンの店

思わずあちこちカフェのはしごをしてしまいました

営業時間外で飲食はできずでしたが「GREEN」さんというカフェも良い感じでした。
  



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





奈良、東大寺二月堂の「お水取り」に先がけて毎年3月2日に”お水送り”神事をする若狭「神宮寺」さん
重要文化財の本堂は『お水送り堂』とも呼ばれています。
  
714年創建の古刹で本堂は室町時代末期のもの

樹齢500年の椎の木

お水を送る水源の井戸

ここで汲まれた「お香水」は、約2㎞上流の「鵜の瀬」まで運ばれ
大護摩供が行われた後、遠敷川に注ぎ込まれます。
  
10日間かけて、奈良東大寺二月堂の「若狭井」に届くと言われています。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




  
小浜は古くは奈良時代以前から天皇家の御食糧を献上する国として栄えたそうで
平安時代の仏像や鎌倉時代の寺宝が数多く残り
国宝や重要文化財指定のお寺が点在しています。

806年、坂上田村麻呂によって創建されたと伝わる古刹「明通寺」さんは
本堂と三重塔が国宝に指定されている有名なお寺。

山の斜面に沿って仁王門、本堂、三重塔が高低差をつけて建てられています。

大正時代に大掛かりな解体修理が行われたようですが
古びた本堂の木材の感じなど京都のお寺ではあまり見かけないインパクトのある外観。

本堂に対して斜めに続く参道も独特の雰囲気があります。
  
街中からは少し離れているので車がないと行きにくい場所ですが
福井県唯一の国宝の建造物で一見の価値はありです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





歴史的には小浜は神楽坂とも深い繋がりをもっています。
徳川幕府の時代には牛込に小浜藩邸があり現在も矢来町公園には藩邸跡の石碑が建ってます。
江戸城の牛込御門から藩主江戸屋敷までの沿道には武家屋敷が整備され
その登城道が現在の神楽坂の原型になったと言われています。

解体新書で知られる杉田玄白はこの江戸の下屋敷で生まれ
幼少年期を小浜で過ごしています(神楽坂から小浜まで遠かっただろうなぁ~
矢来町公園の藩邸跡の石碑には杉田玄白誕生の地とも書かれています。

誕生250年を記念して市内に建てられた小浜病院
病院の前は公園になっていてそこにも立派な銅像が建てられています。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





古い町並みが残る三丁町の南側には中世から江戸期にかけて繁栄した寺院群があり
中でも小浜を愛したというお初(常高院)の菩提寺「常高寺」が有名です。
  
織田信長の妹お市の方の娘、浅井三姉妹(茶々、初、江)の1人お初は
小浜城の城主でもあった京極高次の正室で、江戸で亡くなっていますが
墓所は小浜にあり常高寺に肖像画や文化財などが残されています。

参道の萩が見事なお寺で花が咲き始めていました。

人魚の肉を食べてしまい800歳まで生きたという八百比丘尼伝説(はっぴゃくびくにでんせつ)に
まつわる洞窟が近くに残されている「空印寺」さん
800歳まで生きた尼さんが最後にこの洞窟に入定したという場所。

”身代わり猿”と呼ばれる小浜のくくり猿
  
庚申堂だけでなく三丁町の家の玄関などに吊り下げられています。
赤以外にも様々な布で作られた身代わり猿がかわいい。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ