徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

スギ花粉症対策

2013-02-19 23:08:31 | Weblog
 帰宅後、くつろぎタイムに入り報道ステーションを、ぼ~と見ていたら東京都のスギ花粉症対策の取り組みについてやっていました。
 その取り組み内容は
○小花粉のスギを植える
○植え変えるために、スギを伐採して利用して、小花粉のスギに変えるか他樹種にする。
○ただ、森林所有者が数多くいるのと所有している面積が小さくて、取り組みがうまくいかず計画全体の2%しか無い

といったような内容でした。

スギ花粉症の人が多く、私の周囲にもいるので、スギ花粉が飛散する時期の大変さは何となくわかるし、治療費が嵩み、健康保険を圧迫する等、デメリットが多いので対策が必要ということはおおいに理解できます。
東京都の発想は短絡的に、スギなんていらない!という発想では無く、林業のことを配慮して花粉の少ないスギを植えるということで色々なところに配慮しているな~と思います。
ただ、私はヘソ曲がり、あえて批判を恐れず問題点を書いてみよう!なんて発想に。
まず一つ目ですが、小花粉のスギについてですが生物の多様性で評価した場合どうなるの?ということ。
小花粉ということは雄性不稔ということ。これは生殖機能が落ちているスギを植えるということで遺伝的な多様性を失う恐れが・・・
また、小花粉の性質を持つスギは日本海側のスギに多く、太平洋側に植えると遺伝子の攪乱を起こす。
なんてことになってしまいます。
視点を変えるととんでも無いことをしようとしている!ということになります。
そんなことを言うと、花粉症の人からお叱りを受けますね・・・ただ、スギにも品種があり、人が利用するのに有利な遺伝的な形質を持ったものを植えてきた歴史があります。
これと同じ根っこは同じということで林業に関係している私には理解ができます。
あと、もう一点ですが東京でスギが植えられている大半が多摩地域です。
ここはシカの食害問題が多発しているので、小規模な森林所有者のスギを伐採して植え変えるということは、シカのエサ環境を良くし個体数を増やす可能性があります。
今回の報道ではシカ対策について触れられていませんが、この問題との関係性は?なんて疑問も。
と少し批判めいたことを書きましたが、違う視点を取り入れると、とんでも無いことをしているということになってしまうんですよね~
皆さん、どう思います?
今のところ、東京都の取り組みに対し批判をする人は限られていると思うし、こうなることについて私は理解できますが、何事も違う視点を取り入れて見てみることも大切だな~と報道内容と違うことを考えてしまったのです。(管理人)



にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 山・高原へにほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログ ハイキングへにほんブログ村

にほんブログ村のいろいろなランキングに登録してみました。
ポチッとしてくれると、嬉しいです!!
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 氷の芸術 | トップ | 冬の位山三山ではイチイが目立つ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
流石森林インストラクター考察 (わりと自由人)
2013-02-22 22:11:57
今まで小花粉のスギを植えればよいと単純に思っていましたがそこまで深く考えませんでした!
ウウーン、鵜呑みにせずに確かに視点を変えて物事を見ることが大切ですね。
Unknown (管理人)
2013-02-22 22:49:33
わりと自由人 様

 森林インストラクター的な発想と言われればそうですね!
 視点を変えるというのは実は高校の時の先生の影響です。
 とてもユニークな先生で、いつも話を聞くのを楽しみにしていて、その中の一つに、物事を視点を変えて見ると違う物が見えてくるという言葉がベースとなるのです。
その影響が色濃く出た記事ですね(笑)

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事