エゴノキ

　今日は仕事である会合に行っていました。
　その時の脱線話で面白い話が聞けました。
　内容は「○○の衆が山を越えてやって来てロクロギを持っていったなぁ、和傘の轆轤の材料になるで」と言ってみえました。
　ロクロギはエゴノキの方言で和傘の轆轤（ろくろ）部分の材料になっていることからきている名前です。
　今日行った地区から○○へ行くには車でも３０分ぐらいかかるところで近いといった印象を持ちませんが昔は山へよく出かけたこともあるので山のむこうの人達と山で出会うことが多くあり山を挟んで向かい合う人達と同じ文化を共有していることが多いと聞きます。
　そんなことを連想しながら聞いていました。
　エゴノキは今は花が綺麗で花木として人気がありますが昔は和傘の轆轤の材料として利用されていて重要な樹木であったのです。
　数年前、下呂市萩原町でも和傘の材料にしたということを聞いていますので山村に住む年配の方々にとってはエゴノキは花木で花を楽しむだけではない存在です。
　余談ですが下呂市萩原町ではエゴノキのことをジシャと言っていました。
　エゴノキの果実はエゴノキが好んで食べ今の季節に森で出かけるとせわしなくヤマガラが実を食べているのを観察することができます。（管理人）

　本当は果実の写真を載せたかったのですが持ち合わせが無いので花の写真を載せます。