創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

嘘ばかり

2017-06-27 08:27:10 | Weblog

 おはようございます。

 第三段落です。『あなたはパソコンという機械にも、アレルギーを感じていませんか。それでは困ります。車社会では万人が車を運転します。『万人がパソコンを使いこなす必要があるのがマルチメディアの時代』です。コンピュータの専門家でなくても、今後は道具としてパソコンを理解する必要性が増しています。車社会では、誰もが車を運転して買い物にいきます。それと同じように、パソコンを操作して買い物をするのがマルチメディア時代です。マルチメディアが社会に及ぼすと期待される効果の1つは、紙の消費量増加に対する歯止めです。高齢者にとって、紙は重く、見にくい媒体です。到来する高齢化社会に貢献することが期待されています。』

 第0章第1節はパソコンとマルチメディアがキーワード。何もマルチメディアの用語を持ち出さなくても、代わりに情報社会か高度情報社会でも良さそうに思えます。なぜこのように諄い表現を使ったか不思議。そこで考えました。NTTはだめだ、毎度のことと思っていたはず。しかしアメリカのケーブルテレビの普及や先端事例、シャープのX1などのマルチメディアのテレビパソコンの成功事例がありました。X1後継機をUNIXベースで開発したいと会社に提案していた一団がいました。ソフトウェア研究所に優秀な技術者がいました。画期的な提案をし続けていました。当時窓際族だった私は、会社も馬鹿ではないだろう、やると思っていました。

 彼は2年間ほど色々提案。でもすべて塩漬け。彼はしばらく電子協委員会で活動、技術を捨て、故郷に帰ってしまいました。私の若い時を見ている様な気がしました。退社後メールをくれましたが、そのうち音信不通になりました。今はどうしているか、各社のIotやスマホの新製品を見るたびに彼のことを思い出してしまいます。

 諄い説明のもう一つの理由は私は窓際に定年まで大人しく座っていよう、女子大の非常勤講師の方が会社の仕事より面白い、と思って静かにしていました。でも、この本を書いていた当時、シャープと富士通の協業が業界の評判になりました。事業企画の仕事が私に来るかもと考えていました。私は、富士通の弱点をよく理解している。他にはシャープにいない。逆も真。シャープの弱点を知る人は富士通にいないと思っていました。

 かつて私も世話をした、当時は上司の研究開発責任者は私に依頼してくるしかない、布石として天下の中村洋四郎さんが期待しているこの教科書を書いている、と思っていました。その思いがこの段落に溢れていると思いました。実は如何に逃げようかもよく考えてはいました。それほど甘ちゃんではなくなっていたからです。

 富士通の優秀なシステム開発技術者はパソコンなどバカにしていました。中村さんが嘆いていました。傍流の傍流の部隊がパソコンを担当していました。かつての私の同僚が企画課長。彼の思考法は良く分かっていました。おまけに私を可愛がってくれていた元人事課長、後の富士通の副社長はパソコン部隊も責任担当。中村さんから勉強していました。

 この協業の結果です。毎度のことのようにシャープから破談を申し入れたはず。表向きはそうなっていなかった。先端のある市場で積極的に連携するとなっていたようです。アホらしい。

 今日はここまでにします。

コメント
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