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新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

鬼怒川のつるし雛

2016-08-08 14:45:17 | Weblog

 こんにちは。

 今年の2月、関東は寒波が到来し、寒い日が続いていました。家から一番簡単に行ける温泉は鬼怒川か日光です。都心に出る必要はなく、北千住から東武鉄道で簡単に行けます。特急座席指定券を買い北千住から数か所停まるだけですし、終点ですので慌てて下りる必要もありません。

 ですから日光も鬼怒川も数回訪れています。改めて見学する名所も鬼怒川周辺にもうなく、まつ屋の露天風呂付の部屋を予約し、雪見酒、温泉三昧旅行と洒落込むつもりでした。所が何時もなら線路わきに雪が積もっているはずなのに、ほとんど雪は見えませんでした。日光連山の山々も今年は雪が少なそうに見えました。案の定、駅前には雪はなし。

 北千住のホーム下で買ったサンドイッチを車内で食べ、ビールも飲み、鬼怒川温泉駅で下車していました。雪もなく、鬼怒川も見飽きていて、するあてもなく、食べすぎるのも嫌ですので、何をするか、困っていました。事前にネットで調べたら、鬼怒川温泉駅そばに、足湯に入れる喫茶店がありました。足湯に入りながらランチを頂けるようでした。

 今は修繕されたかもしれませんが、前年の大水の影響で喫茶の足湯は故障中のようでした。残念でした。仕方なく、お土産屋を数件覗き、まだ時間が余っていました。どうしようか、本当に困っていました。所が具合が良いことに、地域の女将の会がきぬ姫まつりのイベントを宣伝していました。そのために駅前のビルでつるし雛を多数展示していたのです。つるし雛とはなんだろう、何れにしろ時間を潰せると思い、中に入りました。見学は無料。お茶も茶菓子もありました。ラッキーでした。

 この地方では昔、お母さんやおばあさんがこのようなお雛様を手作りしたそうです。その昔の実物がたくさん展示されていました。つるし雛は、庶民は部屋の広さも十分ではなく、場所を取らない、手作り。大きな簾のよう。各家庭、吊るし雛が多かったようです。この地方だけでなく、東北地方全体、このような雛が主流だったかもしれません。

 古い段飾りの、私が知っている普通のお雛様もいろいろありました。武士やお金持ちの町民が飾っていたものが。でも、いろいろな吊るし雛がもっと多くあり、勉強になりました。どれもこれも、母親が娘の健やかな成長や、未来の幸せな結婚を願っているように感じました。感じすぎかもしれませんが、東北地方には道教の影響が強くあったようにさえ感じました。

 いろいろな品物を釣るし飾ってある綺麗な簾と言うべきかも。大小色々ですが、簾の形は似ていました。糸に吊るす小さな品物は多種多様。品物は、赤や金の色の物がたくさんあります。多数のおもちゃを一本の糸に吊るし、糸を何本も吊るした簾と言えそうです。犬や金魚、人形や着物やおもちゃや食べ物やお餅、、小判や米俵などなど、多種多様。これらの実物を手にできる子供の生活を願って母親がつくったのでしょう。母親が願いを込めたお雛様。私はこのお雛様の現物をそれまで見たか見ないか覚えていませんでしたが、珍しい物を数々見られました。

 見学に疲れ、駅前の喫茶店で休憩。アイスクリームとコーヒーを頂いて、一休み。そしてまつ屋のチェックインに一番都合の良い時刻の各駅電車で公園駅に行きました。今日はここまでにします。

 

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