徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

苗木

2020-04-08 10:55:22 | Weblog

 「桃栗三年柿八年」という言葉があるが、庭の片隅に一本の柿の木がある。長女に最初の子が生まれた折、孫のために古い田舎の風景を残しておきたい、と思って植えた。嬬恋では甘柿種を植えても、寒冷地のため、渋柿になると言われている。それを承知で伝統の「次郎柿」の苗木を買ってきた。

 実は、私が西部小学校の用地交渉に関わっていた頃、地権者が、裏でなったと言って出してくれた柿が実に甘かったのだ。色合いも良かった。南向きの山を背負っているので、気温が上がるのかも知れないが、常識を覆された。それ以来、条件が合えば我が家でも甘柿が育成できるのではないか、と考えていた。

 今年で8年目になるので、花が咲くのを期待しているが、残念ながらコンパクトに仕立てようとして選定に失敗した。樹勢をみると果実が付くまでには、もう少し時間がかかりそうだ。上手に選定すれば4、5年で実を付けることもあるらしい。

 昨夜、家内から内孫の節句をどうするか問われ、いろいろ考えた末に、私は8年前と同じように、柿の苗木を植えると決めた。2本がお互いに授粉樹となり、勢いよく成長して欲しい。それが望みだ。

 非常事態宣言が出されたが、政治家は政治生命を賭けて取り組んで欲しい。柿の花の咲く頃には先が見えるだろうか。


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