昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

お初天神(from album)

2006-12-17 | 歴史・文化遺産
大阪駅から程近く、北の繁華街の一角にあるお初天神です。


ここは「お初天神」の名と合わせて「露の天神社」とも言われる。

 AD850年頃の創祀。祭神は奈良桜井の大神神社にも坐す「大己喜大神(おおなむちのおおかみ)」=おおくにぬしのみこと、「少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)」=大国主とともに建国に尽くした。
 そして「天照皇大神(あまてらすおおかみ)」=伊勢神宮内宮、「豊受姫大神(とようけひめおおかみ)」=伊勢神宮外宮。

 この辺りは古代、大阪城のある「上の町台地」の北にあって、海であったと考えられている。そして、この地は孤島で曽根洲とか曽根崎(岬)と呼ばれていた。そこへ源氏の流れを組む渡辺党が入植し、人口も増え曽根崎村になった時「曽根崎天神」とも呼ばれた。

 また、平安時代に菅原道真が九州へ流されて行く途中、ここに立ち寄り和歌を詠んだ。「露と散る 涙に袖は朽ちにけり 都のことを想い出づれば」
 この歌が、露の天神社と呼ぶきっかけになった。


ビルに囲まれた中で歓楽街の喧騒を離れて、拝殿は静かな佇まいである。


社務所の前のケースにあった道真公の像。

 江戸時代、浪速から丹波の国に通じる池田街道がここを通る。旅する人がこの井戸水で喉を潤したという。


境内の一画に曽根崎心中ゆかりの碑がある。このモニュメントはお初と徳兵衛の悲恋の物語を示している。


日本のシェイクスピアといわれる劇作家近松門左衛門の名作である。


江戸時代からある道祖神のような碑である。