昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

破不動尊

2006-12-08 | 歴史・文化遺産
談山神社の東大門から約1km下ったところに「不動滝」というバス停がある。ここに大岩を刀で切ったような裂け目のあるものがあり。不動明王が刻まれている。


何と、ここで10数人が、一心に祈っている。経文は「般若心経」であったが、リーダーに唱和して、錫杖を鳴らして祈っている。


白衣一枚で、裸足である。湿り気のある土は冷たいだろうに。


時々「九字を切る」ようなしぐさで気合を入れている。


修験者が立ち去った不動尊の境内である。巨大な杉の隣りに三角形の苔生した岩石がある。その表面に不動尊が彫ってある。


左:信者の自動車が止めてある方向から見ると、岩石に切れ目が走っている。やや暗いが上下方向に幅10cm位の隙間が出来ている。
右:不動尊の背後にある谷川には「不動延命の滝」が流れている。

 ところで、この談山神社の背後の山は「御破裂山(おはれつさん)」(607m)と呼ばれる。その山頂には藤原鎌足の墓がある。京の都で藤原家に何かあると、この談山が鳴動して、そこにある岩が二つに割れるという言い伝えがある。この時に割れたと表示にある。


信者さんたちは谷川に降りていた。裸足で川に入り、寒さなどは既に超越して、奮い立つほどの集中力だろう。ともすれば挫けそうになる心も、仲間と手を取り合って支えあっている姿は手を合わせたい気持だった。


水垢離を取るのだと思う。鍋に暖かそうな汁が火に架けられている。その横のローソクの火一つでも暖かく思えるだろう。ワゴン車4・5台を連ねて不動尊巡りをしているようだった。