昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

古知谷の阿弥陀寺

2006-12-05 | 歴史・文化遺産
古知谷の阿弥陀寺にまでは訪れる人も少ない。それだけに、人ごみから離れて、自然の森の中に溶け込む体験が出来る。1時間に1本のバスの便がどれほど有難いかよく解る。
 9月に訪れたときは、参道で出会ったのは2人だった。静寂は人の息までが木霊しそうなほどで霊気漂う深山の趣があった。
 今回は山が黄色に染まるとともに、タクシーで4-5人単位で人が訪れる。そのたびに、感動の声を響かせながら坂を登って即身仏の安置されていると言う寺に向う。


人が見えるが、あの辺りから上は9月の時は一面のシュウカイドウが咲き乱れていた。


赤に染まる楓が一本も見当たらない。


本堂の前の枯山水の庭は、崖に向っていて狭いが、大変バランスがよく出来ている。


縁側から山の斜面のもみじの黄葉を見る。枯山水の借景になっている。住職は「いい額縁ですよ」と言う。


枯れかけている風情の百日紅の幹に、マンリョウの赤い実が際立っている。


シュウカイドウは無く、今や楓の落葉の布団に覆われて冬を越すのだろう。暖かそうだよ。


樋のない瓦葺の屋根から、雨が降ると楓の落葉も一緒に地面に落ちることでしょう。


帰途、急な下り坂で足の爪先が痛くなる。道端に一本、ヤマウルシの木が複雑な色をして秋を迎えていた。葉の先だけが何故赤いのだろう。