I Didn't Know What Time It Was 時さえ忘れて

蕎麦 or うどん or ラーメン、それにスーパードライとジャズがあれば

「時香忘(じこぼう)」長野県木曽郡

2008-10-29 | 蕎麦 旅の空
紅葉と旨い蕎麦を求めて、ドライブに出かけた。

中津川ICを下りて19号線を木曽福島まで走る途中、雪を薄っすら抱いた御嶽山が見えた。
紅葉もすでに散り始めているところもあるが、まだまだ十分。
木曽大橋で左折して開田高原方面へ10kmほど走り、左側の「幻の蕎麦」と書かれた赤い看板が目印。


名古屋から約3時間。開店時間11:00にはまだ15分ほどあり、駐車場に停めて山の空気を満喫する

 


アプローチが渡り廊下のようになっていて、まるでお洒落な森の美術館といった佇まい。
 
吹き抜け天井になった店内は、大きな窓を配して自然を取り込むように設計されている。



注文は、粗挽きおやまぼくち蕎麦1260円と同じ蕎麦を使ったおろし蕎麦1575円とした。
雄山火口(おやまぼくち)とは山菜の一種で、その葉脈を0.12%つなぎに使ったものとか。

まず山葵と鮫皮のワサビおろしが、蕎麦汁と薬味(とても薄く切ったネギ)と共に並べられた。
これは期待できそう



さほど待たずにお目当ての蕎麦が運ばれてきた。


まずは蕎麦だけで数本食べてみるが、あまり蕎麦の風味は感じられない。
(後で聞いたところ、開田高原のものではなくオーナー独自のブレンドらしい)


先入観からかもしれないが、ちょっと青臭い今まで経験したことがないような味だ。
コシはそれなりにあるのだが、更にねばりのようなものを感じる。
茸、昆布、鰹節、醤油さらに水にまでこだわったという汁は薄めで、蕎麦を引き立たせようとしているのかも。



辛味大根はもっと辛いかと想像したが、それほどでもなく普通に頂けた。細い鰹節とネギが特徴的。



折角だから、限定10食の夜明け蕎麦1575円も追加してみることに。


更科蕎麦と粗挽き蕎麦が背中合わせで一本になって、裏表の色が違う変り種。

味を云々するのではなく、惜しまずかけられた手間暇を賞賛するものか



またポタージュのようなそば湯は好き嫌いがあると思うが、どちらかいえば私は苦手。



何でも石臼で挽かず、殻を剥いただけの実のままで打つ野点蕎麦というものがあるそうだ。(完全予約のみ2100円)
一体どんな味なんだろうと興味を持ったが、遠くてそう簡単には来れそうもない。
それに店の方向性が、ちょっとコマーシャリズムに走っているようにも思ってしまった


「ときには時間を忘れて自然の香りを楽しんでください」というのが店の名前の由来とか。
とすれば、私のブログの題はさしあたり『時忘至喜』といったところかな
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