聖アンジェラ・メリチおとめ
1474年-1540年
アンジェラは、北イタリアの信仰深い家庭に生まれた。幼いころから、祈りと黙想に熱心に励んだ。聖フランシスコの第3会に入り、普通の生活をしながら内面的には修道者のような生き方を続けた。彼女は、ブレシア市の子どもたちの信仰教育の低さを痛切に感じ、同志を集めて彼らを教育する会の計画を立てた。彼女の活動は多くの人々に影響を与え、貴族や神学者の霊的支えともなった。
1535年に子女の信仰および道徳生活の教育を目的とする会を創立した。アンジェラは会の保護者として、ドイツのケルンで有名であった聖ウルスラを選び、その会を 「ウルスラ会」 とした。そのころまでの女子修道会は観想生活が主だったが、アンジェラが考えた会は、外に出るという革命的なものであり、女子教育のための最初の修道会となった。
彼女の死後、会はミラノ司教 カロロ・ボロメオ(11月4日 参照) によって正式に組織化され、アンジェラ会とウルスラ会に分かれた。聖ウルスラ修道会は1936年に来日し、仙台市、東京などで、学校教育や福祉活動などを行ない、社会に貢献している。