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沖縄で、A&W (エイ・アンド・ダビュリュ)を見つけた時はビックリした。その昔、東京、大阪、福岡にもあったが、いつの間にか消えて行った。
今では、ハワイに行ったとき、辛うじて現地のA&Wに立ち寄ったりしていた。
A&Wには、ルートビアがある。ルートビアをペンシルバニアの大学の自動販売機で、はじめて買って飲んだときは、本当のビールだと思ったのである。
飲んでみるとビールとは全く違った、なんとも形容しがたい薬品の味がして、はっきり言っておいしいとは思わなかったのである。
どういうわけかA&Wは、ミネソタに多く点在していて、現地にいた時、寄宿していた家の娘さんとよく行って、スイーツ、飲み物などを注文して駄弁っていた。その頃のことを懐かしく思い出している。
沖縄で、A&Wを見つけた時は本当に嬉しかった。
A&Wは、沖縄のあちこちにあり、空港にもあったのは驚きだった。マクドナルドと同じようなファーストフッド店で、ハンバーガー、サンドイッチ、ホットドッグなどあるが、ルートビアが売りである。
沖縄のA&Wには、Bento-Meal(弁当ミール)というのがある。ハワイのロコモコに似ている。大サラに、ライスが入っていて、その上にマッシュルームのグレビーソース添えハンバーグが乗っていて、卵の目玉焼き、それに野菜が添えられて、味もロコモコそのものである。
タコ(タコス)を、いたるところで食べることができる。タコスとオリオンビールが合うのである。飛行機に乗る直前の空港でもタコスにありつける。
牧志のアメリカンレストランでも、タコス、アンチラーダなど食べた。国際通りのちょっと奥まったところにあるメキシコレストランには、アメリカ人のグループがにぎやかに食事をしていた。おもろまちで、メキシコ料理店を探し当てたときはうれしかった。
沖縄と言えば、ステーキが有名である。初めて沖縄に行ったときは、アメリカの統治時代で、日本の円は使えず、ホテルも、買い物をするときも、食事をするときも、アメリカドルで支払った。あの頃は、アメリカ人があふれていて、ステーキ店でも英語が飛び交っていた。
今でもステーキ店はあちこちにあるが、珍しいところでは、Caddie Staff(キャディ・スタッフ)というレストランが沖縄県庁の中にある。ここのメニューにステーキ定食があるのだ。
お役所の中なので、街の賑やかな雰囲気と違って、厳かに働いている人、訪れる人たちが、せわしなく動いているが、そんなことを気にしないで一度訪れてみてはいかがだろうか。
沖縄のホテルは、朝食バイキング付きが多い。
本土のホテルは、ご飯、みそ汁、塩サケ、納豆など出る和食とパン、ベーコン、スクランブルド・エッグなどの洋食だが、沖縄の場合、それに沖縄ローカルな品がたくさん出てくる。アーサー、ジーマミー豆腐、ミミガーサラダ、もずく、ゴーヤチャンプル、沖縄そば、それにタコライスなども出る。ミミンガサラダ、紅芋団子、わらび餅、パインシークアーサー、サンピン茶、黒糖豆乳といった様々な品を楽しむことができる。