こんにちは/こんばんは。
アズベンタ(英:アドベント 日:待降節)真っ只中が続いています。レイキャビクは先週の木曜日から急に寒くなりました。木曜の朝、起きてなんか寒いかな?と思ってスマホで天気のアプリを見てみるとなんとマイナス6度。いきなり〜!?です。
以来、今日に至るまでずーっとマイナスをキープしてくれています。ただ天気は良く風もそれほどないので、不快な天候ではありません。太陽が運転中に目の前に来ない限りは、ですが...
アズベンタの風物詩のひとつ、カセドラル前のオスロ・ツリー
さて今回は久しぶりにアイスランドの文化についてです。日本の年の暮れやお正月と同じように、こちらでもヨール(クリスマス)やアズベンタのような、歴史のある社会にドップリと根を張った伝統はもうそれ自体が「文化」です。
そしてその大きな文化伝統から、無数の「派生文化」が生まれてきています。アズベンタに関してですと、例えば12月12日からやってくる13人のヨーラスベイナー(一種のサンタクロース)とか、カセドラル(Dom教会)前のクリスマスツリーのオスロツリー等がすぐに頭に浮かびます。
ちなみに、このオスロツリー、以前は大きな木のないアイスランドへの、森の国ノルウェーはオスロからの本当の贈り物でした。ですが予算難のためとかで、数年前に打ち切りになってしまい、現在ではアイスランド産のもみの木になっています。
それでも「オスロ・ツリー」の名は残されています。ツリーそのものよりは「オスロ・ツリー」の名前の方が「伝統」になったようです。
さて、今回ご紹介したいのはJolagloggヨーラグルッグというドリンクです。まあ、赤ワインなのですが、いろんなスパイスとかを加えて温めたホットドリンクになっています。
このヨーラグロッグそのものは、スカンジナビアをはじめドイツとかでもフツーにあるもので、どこまでかは分かりませんが広くヨーロッパに存在する風物詩であるようです。
いつぐらいから、どのようにして始まったものなのか、グーグルしてみたのですがはっきりとした説明は見つかりませんでした。悪しからず。m(_ _)m
ヨーラグルッグ
Myndin er ur Stutentabladid.is
アイスランドに限って言いますと、これはアズベンタ限定のドリンクです。どういう状況で供されるかというと、かなり曖昧な説明になってしまいますが、例えば職場などで、アズベンタに入った時期にコーヒーブレイクの時間とかに準備されていたりします。
あるいは、レストランとかでもカクテル代わりに供されていると思います。ワタシ自身あまり社交家ではないので、実際に体験したことはないのですが、ホームパーティー(この時期にあるとして)でも出されるでしょうね。
初めて味わったのは、上の子供が幼稚園にいた頃ですのでもう二十五年くらい前になります。幼稚園にお迎えに行ったのですが、そこで保護者用にヨーラグルッグが振舞われていました。
一口飲んだ時には「なんだ、こりゃ?」と思いました。まずはお燗した赤ワインのようで「こういうの、いいのか?」と思いましたね、世間知らずのワタシは。加えてワインが口に入る前から伝わってくる強烈なシナモンの香り。オエッ! が正直、第一の感想でした。
スウェーデンとかで食べる、ご飯に牛乳とシナモンを混ぜて煮たライスプディングがあるのですが、あれを想像させてくれました。
ただ、ライスプディングはいまだにオエッですが、こちらのヨーラグルッグの方は、慣れてくると意外に癖になってしまうようです。飲み慣れてくるとそれなりに美味しいし、むしろ普通の赤ワインを飲んだ時に物足りなく感じてしまうような...
一応レシピ的なものをご紹介しておきます。簡単です。すぐにできます。美味しいか、オエッか?それはあなた次第です。
このくらいのお鍋で作りましょう
Myndin er ur Visir.is
材料
皮剥きしたオレンジ 1個
砂糖 100cc
水 200cc
ナツメグ 大さじ1/2
シナモン 2スティック
赤ワイン 一本
好みで、ウォッカ、ジン、ブランディとかを少々
作り方
まず、大き目の鍋にオレンジ、水、スパイス類、砂糖を入れて強火にかける。沸騰し始めたら中火にし、十五分ほど煮る。
弱火にしてから赤ワインとその他の好みのリッカーを投入。温まったらいただく。
これは、標準的なレシピで、これじゃなきゃダメ、とうものではありません。専門家曰く、ヨーらグルッグのレシピは各家庭によって異なる、そうです。これも伝統の一部。いくつか他のレシピも覗いてみたのですが、もっと多種のスパイス(八角とか)を入れる方も多いようです。
それから、専門家曰く「赤ワインは安物で十分」と。納得。
これはお手軽レディーメイドのもの
ワインを入れてからも強火で煮てしまえばアルコールもその分飛んでしまうでしょう。それでも、これが幼稚園でお迎えの保護者に出された、というのがいまだに腑に落ちません。みんな車で来るんだし、弱いとは言えアルコール飲料。
ノンアルコールのワインだったのか、これでもか!と煮込んだ末のものだったのか、はたまた「いいじゃないの、アズベンタなんだから」という当時のいい加減なアルコール意識だったのか...
おそらくは最後のが正解ではでは?と思うとちょっとコワイかも。
難しくはないレシピですが、それでも面倒臭いという人のために、今ではレディーメイドのヨーラグルッグも売られています。季節限定。私も購入していますが、これはデンマーク産でアルコール分は8%。結構人気があるらしく、早い時期に売り切れになってるみたいです。
ワタシはこれをフツーの赤ワインと半々に割っていただいています。寒い夜には暖まっていい感じです。ぜひ、一度お試しあれ!
とはいえ最後に市民の義務的にひとこと。弱いとはいえアルコール。ドライバーに提供するのはやめましょう。飲んだら乗るな 乗るなら飲むな、です。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
アズベンタ(英:アドベント 日:待降節)真っ只中が続いています。レイキャビクは先週の木曜日から急に寒くなりました。木曜の朝、起きてなんか寒いかな?と思ってスマホで天気のアプリを見てみるとなんとマイナス6度。いきなり〜!?です。
以来、今日に至るまでずーっとマイナスをキープしてくれています。ただ天気は良く風もそれほどないので、不快な天候ではありません。太陽が運転中に目の前に来ない限りは、ですが...
アズベンタの風物詩のひとつ、カセドラル前のオスロ・ツリー
さて今回は久しぶりにアイスランドの文化についてです。日本の年の暮れやお正月と同じように、こちらでもヨール(クリスマス)やアズベンタのような、歴史のある社会にドップリと根を張った伝統はもうそれ自体が「文化」です。
そしてその大きな文化伝統から、無数の「派生文化」が生まれてきています。アズベンタに関してですと、例えば12月12日からやってくる13人のヨーラスベイナー(一種のサンタクロース)とか、カセドラル(Dom教会)前のクリスマスツリーのオスロツリー等がすぐに頭に浮かびます。
ちなみに、このオスロツリー、以前は大きな木のないアイスランドへの、森の国ノルウェーはオスロからの本当の贈り物でした。ですが予算難のためとかで、数年前に打ち切りになってしまい、現在ではアイスランド産のもみの木になっています。
それでも「オスロ・ツリー」の名は残されています。ツリーそのものよりは「オスロ・ツリー」の名前の方が「伝統」になったようです。
さて、今回ご紹介したいのはJolagloggヨーラグルッグというドリンクです。まあ、赤ワインなのですが、いろんなスパイスとかを加えて温めたホットドリンクになっています。
このヨーラグロッグそのものは、スカンジナビアをはじめドイツとかでもフツーにあるもので、どこまでかは分かりませんが広くヨーロッパに存在する風物詩であるようです。
いつぐらいから、どのようにして始まったものなのか、グーグルしてみたのですがはっきりとした説明は見つかりませんでした。悪しからず。m(_ _)m
ヨーラグルッグ
Myndin er ur Stutentabladid.is
アイスランドに限って言いますと、これはアズベンタ限定のドリンクです。どういう状況で供されるかというと、かなり曖昧な説明になってしまいますが、例えば職場などで、アズベンタに入った時期にコーヒーブレイクの時間とかに準備されていたりします。
あるいは、レストランとかでもカクテル代わりに供されていると思います。ワタシ自身あまり社交家ではないので、実際に体験したことはないのですが、ホームパーティー(この時期にあるとして)でも出されるでしょうね。
初めて味わったのは、上の子供が幼稚園にいた頃ですのでもう二十五年くらい前になります。幼稚園にお迎えに行ったのですが、そこで保護者用にヨーラグルッグが振舞われていました。
一口飲んだ時には「なんだ、こりゃ?」と思いました。まずはお燗した赤ワインのようで「こういうの、いいのか?」と思いましたね、世間知らずのワタシは。加えてワインが口に入る前から伝わってくる強烈なシナモンの香り。オエッ! が正直、第一の感想でした。
スウェーデンとかで食べる、ご飯に牛乳とシナモンを混ぜて煮たライスプディングがあるのですが、あれを想像させてくれました。
ただ、ライスプディングはいまだにオエッですが、こちらのヨーラグルッグの方は、慣れてくると意外に癖になってしまうようです。飲み慣れてくるとそれなりに美味しいし、むしろ普通の赤ワインを飲んだ時に物足りなく感じてしまうような...
一応レシピ的なものをご紹介しておきます。簡単です。すぐにできます。美味しいか、オエッか?それはあなた次第です。
このくらいのお鍋で作りましょう
Myndin er ur Visir.is
材料
皮剥きしたオレンジ 1個
砂糖 100cc
水 200cc
ナツメグ 大さじ1/2
シナモン 2スティック
赤ワイン 一本
好みで、ウォッカ、ジン、ブランディとかを少々
作り方
まず、大き目の鍋にオレンジ、水、スパイス類、砂糖を入れて強火にかける。沸騰し始めたら中火にし、十五分ほど煮る。
弱火にしてから赤ワインとその他の好みのリッカーを投入。温まったらいただく。
これは、標準的なレシピで、これじゃなきゃダメ、とうものではありません。専門家曰く、ヨーらグルッグのレシピは各家庭によって異なる、そうです。これも伝統の一部。いくつか他のレシピも覗いてみたのですが、もっと多種のスパイス(八角とか)を入れる方も多いようです。
それから、専門家曰く「赤ワインは安物で十分」と。納得。
これはお手軽レディーメイドのもの
ワインを入れてからも強火で煮てしまえばアルコールもその分飛んでしまうでしょう。それでも、これが幼稚園でお迎えの保護者に出された、というのがいまだに腑に落ちません。みんな車で来るんだし、弱いとは言えアルコール飲料。
ノンアルコールのワインだったのか、これでもか!と煮込んだ末のものだったのか、はたまた「いいじゃないの、アズベンタなんだから」という当時のいい加減なアルコール意識だったのか...
おそらくは最後のが正解ではでは?と思うとちょっとコワイかも。
難しくはないレシピですが、それでも面倒臭いという人のために、今ではレディーメイドのヨーラグルッグも売られています。季節限定。私も購入していますが、これはデンマーク産でアルコール分は8%。結構人気があるらしく、早い時期に売り切れになってるみたいです。
ワタシはこれをフツーの赤ワインと半々に割っていただいています。寒い夜には暖まっていい感じです。ぜひ、一度お試しあれ!
とはいえ最後に市民の義務的にひとこと。弱いとはいえアルコール。ドライバーに提供するのはやめましょう。飲んだら乗るな 乗るなら飲むな、です。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
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