レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

いまさら〜!? のアイスランド語の試験

2022-07-09 00:00:00 | 日記
こんにちは/こんばんは。




くつろぎ感アップ用ピック1
Myndin er eftir Yves_Alarie@unsplash.com


最近、ブログの更新の仕方がとても不規則になっていました。毎週、大体金曜日か土曜日に書いていたものを、日曜日にアップしていたのですが、仕事や生活上のいろいろがあり、このルーチンの維持が難しくなっていました。

更新の不規則は、このマイナーブログを覗いて下さる奇特な皆様にはどうということではないでしょうが、実はむしろ、書いている私自身にとっての方に意味のあることなのです。

つまり、習慣化することで続けやすくなる、ということです。「ルーチン化」という言葉は、多くの場合ネガティブな響きを持っていますが、何かを継続して行う、という点においてはかなり有用なことだと考えます。

このブログを覗いてくださる方がいる、という稀有な事実と、このルーチン化の組み合わせにより?「西街ひとり日誌」も十周年までもう一息となりました。現在、ブログ開始から三千六百日とちょっと。

十年続いても、「更新したのはトータル三十回」とかいうのではあまり意味がないでしょうが、一応「週一」の原則で続けていますので、まあ「それなりに十年」としてやってください。




ブログの開始から3600日に到達 もうすぐ十周年
Myndin er ur Blog.goo.ne.jp


さて、今日は思いがけず空き時間ができてしまったので、この回を書いています。二、三日前にあるメイルが舞い込みました。アイスランド語の試験の結果の通知です。

実は、六月の始めにアイスランド語の試験を受けに行ってきました。というのは、アイスランドの市民権を申請しようかと考えており、この試験に合格していることが申請条件のひとつに数えられているからです。

市民権そのものについては、また別の機会に書いてみます。今回はこの「市民権申請の条件としてのアイスランド語の試験」がどのようなものであるのか?についてご紹介してみたいと思います。

まず試験の結果ですが、もちろん合格。この試験は「振り落とし」のためではなく、市民権の申請者が「生活上必要なアイスランド語を、ある程度習得していることの確認」を目的としています。

ワタシ、もう三十年もここにいますから、もちろんその程度のアイスランド語は大丈夫です。ですから、試験勉強とかしませんでしたし、試験前の緊張とかもありませんでした。

試験はMimirミーミルという、普段から移民のためのアイスランド語や、その他アイスランド人を対象とした様々な外国語、またはカルチャー関係の講座を催している私設学校で行われます。ちなみにMimirというのは、北欧神話の中の「知恵の神」のことです。




ちゃんと合格しました... よ


私が受けた試験は午前9時から正午までの三時間。午後にももう一回、(他の受験生用に)試験が予定されていました。私の受けた回には全部で三十人くらいがいましたし、数日に渡って試験が行われていたので、全部で三百人くらいは受験できたのではないでしょうか?そういうのが、初夏と秋の二回あるみたいです。

試験内容。四つの分野に分かれていて、「ヒアリング」「読解」「作文」「スピーキング」というお決まりの課題を与えられます。最後のスピーキング以外は、同じ場所で連続して行われ、係員ふたりが会場に付きっきりで、「こうして」「次はこのようにして」と指示を出します。

ヒアリングは、ある文章の録音を聞き、その内容に合った回答を選択肢から選ぶ、というもの。読解は、ヒアリングと同じようなことを、今度は与えられた文章を読んで行うものです。

このふたつは、チョー簡単で間違いようがなかったですね。このふたつが満点でなかったら、ワタシは罰ゲームとしてイカゲームを受けます。




清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Gabriel_Kuettel@unsplash.com


作文は結構面白いものでした。二問あり、一問目は与えられたイラストを見て「5センテンス以上書きなさい」というもの。イラストはあるデパート内とおぼしきもの。いろんな人が買い物したり、歩いていたり、というようなものです。

二問目は「アイスランドの天気について5センテンス以上書きなさい」というもの。

このふたつには十分時間を費やしました。別に「お母さんが支払いをしています」「子供たちが何かねだっています」みたいな文を五つ並べるだけなら、3分で十分でしょうが、なんというか、そういうのはダメなんですよ、ワタシ。

「書くなら、多少なりとも面白いことを書きたい」みたいなところで、変なスイッチが入ってしまいました。で、一問目はイラストの中央に犬が一匹歩いていたので、「これは不思議だ。デパート中を、どうやって犬が勝手に歩き回れるのか?飼い主はどうしたのか?」みたいなことを書いてしまいました。

天気と合わせて15分くらいかかったような。

そこまで終わった人から順に退出して、番号札を受け取り、次のスピーキングの試験へ。スピーキングは受験生ひとりひとり、別個の部屋へ呼ばれて面接官と相対します。

私は待ち時間なく、速攻で面接部屋へ。女性の試験官が待っていて、「あら、トシキ?」その方、五、六年前、アフガニスタンからの難民の父娘を支援する集いで協力したことがあったのです。

その際の顛末はこちら:アイスランドな夏 難民の女の子と野外誕生日会 (1)

アイスランドな夏 難民の女の子と野外誕生日会 (2)




くつろぎ感アップ用ピック2
Myndin er eftir James_Macgill@unsplash.com


こういうのは、アイスランドでは日常的に起こることです。その時点でもう合格させてくれることにしたみたいですが、一応試験もちゃんとやりましたよ、もちろん。

アットランダムに色々な写真を見せられて、それらについてコメントする、というものでした。5分で無事終了。

結局9時からの試験、9時45分には帰りの車の中でした。説明時間とかあったから、実質の試験時間は三十分以下だったと思います。

試験とか受けるのは、もう二十年ぶり以上のことだったと思います。ただ、今回感じたことは、意外にも?「結構良く考えられた問題」ということでした。きちんと「ある程度のアイスランド語の知識を確認する」という目的に沿っていたと思います。

もっと重箱の隅を突くような問題とか、引っかけ問題とかが出てくるのでは?と期待していたのですが、そういうことはまったくありませんでした。まだアイスランド語がよくできない人でも、自分の能力をきちんと示せる機会が与えられていたと思いますし、良くできる人もそのようなことを示せる仕組みになっていたといえるでしょう。

試験問題を作った人たちに拍手!なのでした。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
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