レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

9 Hours

2012-09-28 05:00:00 | 日記
昨日も書きましたがアイスランドと日本の時間差は年間一律で9時間です。この9時間という時間差をどう思われるでしょうか?半日にも満たないのだから意外と違いがないと思われますか?それとも結構な差だなあ、と思われるでしょうか?

私はこの9時間差は意外と大きな差だと感じています。と、言うのはこちらの朝の9時、平均的な仕事始めの時間が日本では午後6時にあたり、定時の仕事が引けてしまっている時間になるからです。つまりアイスランドのオフィスから朝一番で日本のオフィスにメイルを出しても、オフィスはもう閉まっている時間ですから、メイルを読んでもらうには翌日まで待たねばなりません。

さらにそのメイルを読んだ日本のオフィスの人が、折り返し午前10時に返事をくれたとしましょう。その時間はアイスランドの午前1時になるわけで、たとえまだ起きている人がいたとしてもオフィスでではないでしょう。その日本からの返事を読むのはその日の朝になってから、ということになります。
つまり1回のメイルのやりとりに3日を要することになってしまいます。

電話やSKYPEでの交信ならそんな無駄は回避できます。しかしその場合は、アイスランド側の人が少し早出をするか、日本側の人が多少帰りを遅くするかして、どちらかの人が仕事時間中になるように調整しなくてはならなくなります(残業が慢性化している人には問題ないかもしれませんが)。

もう10年も前ですがレイキャビクに日本の大使館ができたての頃、当時の書記官の人が言ったことがあります。「日本の本庁の人から、わざわざ夕方の6時まで待ってアイスランドの大使館に電話しても誰も出ないぞ、と文句を言われた。絶対に9時にはデスクに着いているように徹底しなくては」。

日本では当たり前のことでしょうが、こちらの現地職員の人(日本人ではない)にとっては5分10分の遅刻は遅刻とは考えないようで。アイスランドの職場は時間に関して全くでたらめではありませんが、ものすごくパンクチュアルでもありません。念のために言いますと、これは融通が利くということでもあり、良い方にも悪い方にも作用します。

いずれにしてもこの9時間差。人間の力ではどうしようもありません。その差の故の苦労もありましょうが、楽しむ方法もあるはず。毎年の暮れ(新年)、レイキャビクでは午前零時に合わせて街中で花火を打ち上げて祝います。その花火を見てから実家にアケオメコールをすると、ちょうど元旦の午前9時半頃になります。

今年の場合は私は元旦には日本にいましたので、年が明けてすぐにアイスランドに残っていた子供たちに電話をし、年をまたがっての話しをしましたよ!(*^^*)



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