レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

ケト再挑戦の夏

2023-06-23 17:36:43 | 日記
こんにちは/こんばんは。

今年も夏至を超え、ヨウンスメサを迎える時期となってしまいました。これからの半年はだんだんと暗くなっていく毎日なのか、と思うと残念なものがあります。

ほとんど暗くならない毎日の「はず」なのに、なぜか今年はその明るさが実感されないままきてしまっています。スカッとした晴れが少ないからかな... ?

ヨウンスメサ 夏至の祭り

White Night 白夜 Midnight Sun






我が西街古アパートからの深夜の眺望


前々回の更新で、今、私がやっているダイエットの進捗状況について書こうと思ったのですが、きちんとした段取りを考えずに書き始めたため、まとまりない話しになってしまい、ダイエットについてはほとんど触れずに終わってしまいました。

というわけで仕切り直しです。

今年の目標のひとつが「準」高齢者としての「美ボディメイク」(笑うな!)になりましたので、いくつかの取り組みをしています。ダイエットはその一部で、体重を落とすことよりは「美ボディメイクのための食事管理」ということの方がメインの目標です。

美ボディのための主たる努力は筋トレにあるのですが、その筋トレが波に乗ってきた三月あたりから、食事についても考えが及び、4月15日からケトジェニックのダイエットに入いりました。

だから、今は二ヶ月と一週間くらいになりましたねぇ...  ケトジェニックについては、かなり流行っているので説明は不要でしょうが、よく知らない、という方は前に書きましたブログの方も覗いてみてください。


ダイエットは宗教だ「転び」ケトジェニストのつぶやき

還暦 ダイエット ダルビッシュ


ケトジェニック・ダイエットは、簡単に言うと「低糖質・高脂質」の食事法です。これに「高タンパク」を加えることもあります、特に筋トレ従事者の方々は。

私がケトをするのは今回が二回目。一回目はすでに五年も前のことになります。その間にコロナの期間があるために、時間がワープしてしまった感があります。前回もそこそこうまくいったのですが、脂質を摂り切ることができず中途半端になってしまいました。

高脂質に恐怖があったのは、その頃の筋トレ(この時期もやっていました)がそれほど気合いが入ったものではなくて、摂った脂質を消費する自信がなかったからだろうと(今では)考えます。

その点、今回はばっちり。がっつり「脂質来い!」でやっています。その反面、糖質制限のケトですから、4月15日以降、ごはん茶碗一杯、パン一切れ、ラーメン一すすりすら口にしていません。別に大丈夫です。鉄の意志の男。




実際の食事から 鶏むね、タマゴ、ブロッコリー


実際に食べるものは何か?というと、炭水化物を避け、肉、魚、葉野菜とかが主食となります。ですから食費はかなり嵩(かさ)んできます。ケトの弱点のひとつです。私個人の体感では、食費は普段の二倍くらいになってるかも。まあ、私は普段は貧乏飯というのがあるからかもですが...

ケトの弱点のふたつめは、ケトの主役たる「ケトン体」という物質が身体内で活性化しているかどうかをどうやって確かめるか?ということです。

糖質を一定限以下に押し下げると、ケトン体という物質が生産され、これが体内の脂質をエネルギー源として消費するようになります。普段は糖分がエネルギー源なのですが、別の回路にスウィッチするわけです。これがケトダイエットの真髄。

ケトン体がある限り、脂質を多く摂っても心配する必要はありません。ですが、もしケトン体生産に至っていないのに脂質を取り込んでしまっていたら... というのがケト実践者の悪夢です。

五年前には簡単な尿検査キットくらいしか実際的な確認の方法がなかったのですが、五年間は技術進歩には十分な時間なのでした。今ではケトン体測定器なるものをAmazonとかで簡単に購入できます。

簡易のアルコール検出機と同じで、息を吹き込むとケトン体の量を測定してくれます。ケトン体とはアセトンの仲間なので、息の中のアセトンを観測して数量化するのだそうです。私の持っている測定器では、15 〜25あればケトン体「ばっちりレディ」となります。




ケトで必須アイテム 呼気式ケトン体測定器


これらの弱点の反面、ケトにはふたつの利点があります。第一に、そんなに何を食べようか?と考えなくていいのです。炭水化物(糖分)さえ摂らなければ「あとはご自由に」っていうような感じですね。

卵は毎日いくつか食べますが、その他に「今日は魚」「今日は肉」みたいな感じで気楽に食べられます。もちろん、食べたものの記録は付け、カロリー、摂ったタンパク質、糖質、脂質の量もある程度の正確さで把握しています。

利点の第二は塩分を多めに摂っても良い、ということ。ケトで糖質の取り込みが少なくなると、体内のグリコーゲンの量がグッと減ります。グリコーゲンとは糖分に結び付いたエネルー源です。

グリコーゲンが体内に保管される時には、必ず水分と抱き合わせで保管されるのだそうです。だから、グリコーゲンが空になると当然体内の水分も減る。そこでバランスを保つためには、塩分を補強して水分を多く溜めておく必要があります。

塩分も水分と結び付いています。塩分濃度が高くなりすぎないように、ですね。また言わずもがなですが、塩分は血圧とも結び付いています。塩の摂りすぎは高血圧のもと。

私は塩分お構いなし、という食生活の故に血圧が高くなっていた時期がありました。そのことをホームドクターに指摘されて以来、日毎の塩分摂取は6グラム未満という制限をかなりきちんと守っています。

これが結構メンドイのですよ。ほとんどの食品、食材には塩が含まれています。一日6グラムなんてあっという間ですよ。塩分制限だけで、結構なダイエットになります。

ケト期間中はこの塩分規制に、そんなに神経質になる必要がありません。バンザイ。(*^^*)




ワタシの二日前の体重


さて、体重は始めた時点で70〜72キロだったのが、今は67,4から67,9くらいになっています。二ヶ月ちょいで2,5キロくらいの減少ですね。まあ、体重減という点では順調?かな。ズボン(という言い方は古いか?)もしくはパンツ、あるいはトラウザーなんかはかなりウエストがゆるゆるになってきました。

ただ体重を落とすのが本目的ではありません。「余計な体脂肪を減らす」という点では、体重減もありなのですが、「筋肉量をアップする」ということが同時目的ですので、そちらが達成されるならば体重はそんなに減るものではないのです。だから、現時点では筋肉は全然増えてないということか?... (^-^;

ケトダイエットは六月いっぱいまで続けるつもりです。当初は七月半ばまで三ヶ月するつもりだったのですが、順調にきているので前倒しにします。その後二ヶ月はカロリーのゆるやかな上限だけ決めて、普通の食生活にします。

ハードなボディメイカーの人たちは、ケトの後で「ローファットダイエット」という食事法をとるのが普通です。低脂肪での食事法ですね。フィジーク(ボディビルの一分野)の選手の方とかは、「鶏肉の皮は取る」「揚げ物は食べない」「焼き物の油は最小限の量を塗る」みたいな努力を真剣にします。

私は別にフィジークの大会に出場するわけではないので、そこまではしません。普通に食べるつもりです。そういう時期を二ヶ月続けたら、またケトに入ります。同じくらいの期間。

そしてクリスマスに入る前から、また普通の食事に戻って年末年始まで。というのがプランです。

こういうような食生活管理はなかなかいいですね。カロリー制限だけ、塩分制限だけ、というようなダイエットばかり考えてきましたが「制限」よりは、何を「今」は「選択」するかということに焦点を当てることができると思います。

ケトとローファット、あるいは単に食べすぎない時期をローテンションすることで、夏休みや、クリスマス、お正月等に苦しまなくて良い食事管理も可能になります。今年はこれで一歩前進、です。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
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