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レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

「プチ・ハマり」「ハマり」「どハマり」

2025-07-19 22:27:23 | 日記
こんにちは/こんばんは。不定期更新のトーマです。




Buda教会 清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Frugal _Flyer @unsplash_com


「不定期更新」とは自虐的に言っているのですが、本来は定期的に更新した方が良いと思っています。実際に以前はかなり長い間、毎週ごとに更新できていました。環境の変化というか、自分の生活のサイクルにも変化はありますので、最近は「不定期」に陥ってしまっています。

Youtubeとか見ていて気がついたのですが、定期的に更新しているYoutuberの人たちは結構「撮り溜め」をしていますよね。まあ、ある意味当然かもしれませんが、ストックがあればたとえ多忙で新しい動画が撮れなくても、定期に更新していくことは可能でしょう。

実際、私も「書き溜め」しておこうかとトライした時期もあったのですが、うまくいきませんでした。営利目的でやっているわけではないですし、例えば一ヶ月前に書いたものを今出す、みたいなのはやっぱりイヤかな?

時節に左右されないような、例えば「愛について」みたいなことを書く場合は、書き溜めも可能なのでしょうが、それ以外は「その時」思っていることを書いた方が楽しい、と自分では考えています。

さて、今日のお題。皆さんは今何か「ハマっている」ことがありますか?漠とした言葉ですが、ここでは一応肯定的な方向だけに限ることにさせていただきます。「借金にハマる」「昼飲みにハマる」というようなのは圏外とさせて頂きたいです。

「ハマる」にもいろいろあって、例えばある女優さんやアイドルのことを知って、ネットで調べたり動画を集中的に見たりするような「プチ・ハマり」もあるでしょう。(ワタシは年がら年中あります(^-^; )

ちなみに最近「プチ・ハマり」したのは日向坂の金村美玖さん。ワタシは滅多に若い女の子にはときめかないのですが、美玖さんはかわゆい。でも「プチ」の範囲ですからね。




ハマったyoutubeエマス・チャンネル
Myndin er ur Youtube


Youtubeのチャンネルにもよくプチ・ハマりします。例えば「エマス・チャンネル」という魚屋さんでまだ生き延びている魚やカニを連れ帰り、自宅で飼育するといった動物系のものにはいくつかプチ・ハマりしています。
エマス・チャンネル

あるいは、以前ご紹介した「富山の遊び場」とかもプチ・ハマりしたチャンネルですね。
そうだ!トヤマ行こう!

プチ・ハマりというのは、総じてある時期のみ熱中するみたいなもので、かつ生活上の実際にはあまり変化をもたらさないもの、と勝手に定義しています。

ですが、例えばワタシが金村美玖さんのホンマもんのファンになり、ビデオや写真集を買い始めたら、それはフツーに「ハマった」ということでしょう。念のため、買っていませんからね、ワタシは。

それがさらに嵩じて、追っかけを始めたり推し活をし始めたりしたら、それは「どハマり」なのでしょう。実際に、生活上の金銭や時間、労力さらには情熱をそこへ向けるのですから。当然、生活上の変化をもたらします。

フツーに「ハマる」のと「どハマり」の境は曖昧かもしれません。後から振り返って「ああ、どハマりだった」と気がつくようなものかもしれないですね。

私は先に述べましたように「プチ・はまり」は日常茶飯事ですし、割と定期的に何かに「ハマって」います。

ここ二、三年を振り返ってみると、例えば筋トレ。これはもう少し前の五年前くらいからハマりました。「ハマる」と「休息」を繰り返していますが、これまでの機材の購入量や費やした時間を考えても「どハマり」の域だと思います。かつ実際の生活上に多大な変化をもたらしましたから。もちろんポジティブな。

それから派生してハマったのが、ダイエットというか食事管理ですね。いろいろ試しました。今現在は特に管理していませんが、いつでもまた始める気持ちはあります。これも「どハマり」の範疇でしょう。

さらに関連して、サプリメント。これも「どハマり」かなあ?サプリの場合は、金銭的な出費はありますが、別に自分の生活を変える、という要素はないですから、これはフツーの「ハマり」でしょうか?

あとは三年くらい前に中近東系の料理にハマりました。これは作る方でグルメではありません。いろいろなメニューを試しましたが、未知のスパイスとかを買い込んだり、時間と労力を費やしまいたから、これも「どハマり」と言って良いかも。ただし、これは現在はまったく痕跡を残していません。




元々料理は趣味ですが、これはハマった中近東料理
Pic by Me


あと、忘れてましたが「動画作り」にもどハマりした時期がありました。これはコロナ時期の仕事関連という条件もあったものですが、職務上の義務以上に私財を投じて機材を買い込んだり、ネットで学んだりしましたから、やはり「どハマり」認定です。面白かったし。

で、思うんですが、こういう風に何かに「ハマる」というのはそれがポジティブな方向である限り良いことなのでしょう。ハマる度に新しい世界が広がりますし、新しい知識や経験を得る機会となります。

筋トレや食事管理は、今では私の日常生活の一部になっていますし、動画作りのノウハウも仕事で役立っています。ちなみに、なぜかはわかりませんが、私はプライベートでは動画は一切作りません。仕事オンリー。

もし自分の生活に「ハマる」という現象がなかったとしたら、随分と変化のない、また進歩や拡張もない日々になってしまうことでしょう。逆にいうと、何かに「ハマれる」というのは、まだ好奇心や向上心が自分の内にあるということの現れなのかもですね。

ここでは触れるのを避けましたが、もちろんネガティブな「ハマり」もあると思います。「不倫」とかね。あるいはギャンブル?キャバクラ通いなんてのはどうなのかなあ?財力が十分にあり、楽しみ方を心得ている人にはポジティブな遊びなんでしょうか?

正直言って、ワタシはキャバクラから世界で二番目に遠い男ですので、なんとも判断できません。ちなみにキャバクラから世界で一番遠いのはオータニさんだと思います。(*^^*)




毎夏にこれにハマります
Pic by Me 


というわけで、今回は私たちの生活上で誰もが経験するであろう「ハマるということ」について、思うところを書いてみました。これは別にワタシが個人的に思うところですからね、正しいとか間違ってるとかいう意味ではなくて。

で、これは前振りです。

実は最近かなり「ハマって」いることがあるので、そのことをご紹介したいのですが、その前に「ハマる」ということ一般についてワタシなりに考え始めてしまったのでした。

近いうちに私の最近の「ハマり」について書いてみたいと思います。皆さんも、何がしかのポジティブな「ハマり」を楽しんでいらっしゃることを願います。まだまだ暑い日本。元気にお過ごしください。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

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アイスランドの「夏」「墓碑」そして「市民権」

2025-07-16 20:15:58 | 日記
こんにちは/こんばんは。不定期更新のトーマです。(^-^;




清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Davide_Cantelli@unsplash_com


この夏、アイスランドでは五月は天候が良く、平均気温も例年を上回りました。前回触れましたが、ワタシはその間札幌に行っていましたので、ほとんど部外者でした。

帰ってくると、六月は悪夢の冷夏。アイスランドの多くの地域で六月の平均気温が五月以下というありさま。そしてレイキャビクの六月の平均気温はなんと8,8度で、これは1991年から2020年までの三十年間の月間平均気温以下だったとのこと。なんと、なんと。

せめてもの救いは、私は五月に夏休みの早取りをすることになったので、六月から七月はずっと仕事で、冷夏をそれほど気にする必要がなかったことです。いや、逆にほくそ笑んでいたかな?周りが好天でバカンスしてるのに自分だけお仕事、というのは悔しいですからね。

ところがそういう中にも、まれに「夏!」がきたりします。この一週間は気温が上がり15度を超えてきました。三日前の月曜日、予報では最高気温23度! 日本では「涼しいなあ」でしょうが、こちらでは「XXX」級の夏日なのです。

それでも「20度越え」の予報が出ていながら、実際には全然及ばなかった、という経験も何度もしてきましたので、月曜前の週末にもぬか喜びはしていませんでした。

幸いなことに?今回は本当に天気が良く気温も上がってくれ、月曜午後4時には確かに20度には達していました。一日中、ほとんど日が沈まないこの時期、こちらでは夕方からさらに気温が上がっていきます。だから22-3度になったのかもしれません。

この月曜日、ワタシは日曜の振替休日(ワタシらは日曜日はお仕事です)でもよかったのですが、せっせとお仕事に励み、バカンスとはなりませんでした。まあ、それでも太陽光が降り注ぐとそれだけでハッピーマインドになりますね。




夏日(アイスランド基準)週間予報
Myndin er ur Vedur.is



実際に20度確認!
Mic by Me


さて、今回は以前にブログでご紹介した出来事の「顛末」というか「進捗」について「追い」紹介したいと思います。

ひとつ目は昨年の十二月に書きました「『名の知れぬ船員』の軌跡」の続き。

「『名の知れぬ船員』の軌跡」

これは第二次対戦中、アイスランド北西部の海岸沖で戦死した若い船員の遺体がアイスランドの漁船によって回収され、「名も知れぬ船員」としてフラーテリの町の墓地に埋葬されていたものです。

毎年六月の第一週にある「船員(漁民)の日」には町の人により花が墓前に添えられてきました。

ご遺体の回収から八十年以上経った頃になり、ノルウェー政府がこの「名の知れぬ船員」さんが、ノルウェー海軍兵として従軍していたSigurds Arvids Nilsensシーグルズ・アルヴィズ・ニルセンさん(享年23歳)であると発表。「次の夏にはきちんと名を記した墓碑を建てる」としていました。

そして、その墓碑の建立が実際になされたようで、先日(7月4日)のモルグンブラウジィズ紙の一面に大きな写真が掲載されていました。

記事はなかったのですが、写真の説明書きによると、フラーテリの町で式典が催され、町長や地元の牧師の他、シーグルズさんの遺族、ノルウェー大使、ノルウェー海軍の代表、ノルウェーの「戦災墓碑サービス」の代表らが列席したそうです。

私自身は全然お墓とかに執着する人ではないのですが、このニュースを見てなにかホッとさせられました。「一件落着」という言葉は不適切でしょうが、なんというかあるべきところに物事が収まった、みたいな。シーグルズさんの魂が平安の中にありますよう。




墓碑の建立のセレモニーから
Myndin er ur Morgunbladid


「進捗」のあったもうひとつの出来事は、今年の5月3日に書いた「最近参加した抗議集会」に関するもの。

「最近参加した抗議集会」


これは、父親と共にコロンビアからギャングの手を逃れてきた少年カルロス君が、アイスランドでの滞在を拒否されたことに端を発したものでした。複雑ななりゆきですので、詳しいことはその時のブログを読んでいただければ幸いです。

カルロス君のアイスランドでの養父母となったシンドリさん、シグルンさんはカルロス君のためにアイスランドでの市民権を申請していました。

市民権という事柄については、これはこれで大きな問題なので、ここでは深く入れません。ただカルロス君のような立場の人でも市民権を申請することはできます。その申請がアイスランド国会で承認されれば市民権を得ることができるのです。

そのようにして市民権を得た第一例があのボビー・フィッシャーさんですよ。元チェスの世界チャンピオンで、その後日本で不法滞在の故に入管にの施設に収監され、その際にアイスランド国会が市民権の付与を可決し、こちらに移送されてきたのです。

なぜアイスランドがフィッシャーさんに市民権を付与したかというと、1972年にフィッシャーさんが当時の世界チャンピオンのボリス・スパスキーさんに挑戦し、勝利して新チャンピオンになったのですが、その対局がレイキャビクでなされたのです。

以来、アイスランド人はフィッシャーさんに好意を持ち「私たちの友人」みたいな扱いができていました。はっきり言って私にはよく理解できませんが。




晴れてアイスランド人となったカルロス君
Myndin er ur Ruv.is


とにかく、すごく長い待ち時間を経て、カルロス君はアイスランド国会の承認を得、晴れてアイスランド人となりました。今週の月曜日のことです。

市民権の付与のシステムについてはともかくとして、カルロス君の個人にとっては良い結末であり、そのために身を削ってきたシンドリ・シグルンさん夫妻とご家族にも幸いな顛末となりました。

その時の私のブログに:「思いやり、優しさ、ヒュマニティでは国は治められない」という意見が強まっていますが、「思いやり、優しさ、ヒューマニティ」がない国ってどんな国でしょうか?

世界の広範な領域において悲惨な現実が露見していることは誰でも承知しています。「思いやり、優しさ、ヒューマニティ」があるから「それにもかかわらず」私たちはなんとかやっていけているのです。:と書きましたが、幸いにもここではまだヒューマニティが残っていたようです。神と人に感謝。

今回はこれまでのブログの紹介記事のフォローアップだけになってしまいましたが、私の生活の中で「最近のアップデート」もありますので、近いうちにそちらの方もご紹介したいと思っています。

日本では「夏本番」でしょうが、くれぐれも熱中症とゲリラ豪雨に気をつけてお過ごしください。


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サッポロ北街ひとり日誌(25–3)−「神の小さなチャレンジ」の巻

2025-06-28 19:27:02 | 日記
こんにちは/こんばんは。



お馴染み小樽の運河のスナップ
Pic by Me


前回の更新から十日ほど経ちましたが、その間レイキャビク界隈では相変わらずの「これが夏か?」的な日々が続きました。気温にして十度に達するかどうかといった曇りの日々。陽がさせば急に暖かく、あるいは暑くなるのですけどね。

五月は「毎日、暑い好天が続いた」と周囲の人は言うのですが、私は札幌に行っていましたので蚊帳(かや)の外。まあ、札幌の方がさらに好天でやすやすと二十度超えていましたので気にしませんが。

アイスランドに住んでいると好天を競いたがるようになります。珍しいからね。へへ。

さて今回は、引き続き「サッポロ北街ひとり日誌」の2025年度の三回目です。ちなみにこのブログのタイトルにもなっている「ひとり日誌」というのは、ファンだった渡瀬恒彦さんが主演していた人気テレビシリーズの「タクシードライバーの推理日誌」に寄せたものです。

今回は滞在した約三週間のうちに、二回ほど札幌中央ルーテル教会という教会の日曜日の礼拝に参加させていただきました。大通公園の中心から歩いて十分(じゅっぷん)もかからないところにあるので、旅行者にとっては行きやすいのです

札幌中央ルーテル教会は、日本ルーテル教団というより大きな教会のひとつの「支店」のようなものです。ローソンのお店のひとつみたいな。私自身が日本で属していた教会は日本福音ルーテル教会といい、ルーテル教団とは別の教団です。

その日本福音ルーテルのお店、じゃない教会も札幌にあります。ですが、札幌駅周辺(宿泊地)からはちょっと遠いんですよね。というわけでワタシは裏切って中央教会にお世話になった次第です。

この教会には昨秋初めて訪れましたので、今回は二度目となります。きれいなビルの七階に教会ホールがあり、エレベーターで昇るのですが、多分教会が所有するビルを階下の音楽ホール等に貸しているのだろうと推察します。これは当てずっぽうです。




コージーで暖かい札幌中央ルーテル教会
Pic by Me


教会もとてもコージーで落ち着いており、暖かい雰囲気です。なんというかよくオルガナイズされ管理されている感じ。バカでかいわけではないのですが、私が参加させていただいた時にはいつも七割くらいの入りで五十人くらいの方が出席されていました。

ところで日本の教会の多くでは「礼拝献金」というものがあります。礼拝中にカゴとか袋が出席者の間に廻され、いくばくかのお金を献げるのです。別に強制ではなく、カゴに入れる額もまったくそれぞれの自由です。

この礼拝献金というのは、実はアイスランドの教会ではほとんどありません。良し悪しは別として、アイスランドでは税金の一部が教会に還付されるため教会の人たちは改めて献金する必要がないのです。

で、一年に二、三回だけ日本の礼拝に参加する私は、この礼拝献金のことが頭になく、着席してから思い出すこともあります。私はいつも千円札を献金していますね。多いのか少ないのか判断しかねますが。

今回も礼拝献金のことはすっかり失念していました。そして気がつきました。前夜、コンビニでおい買い物した時、千円札をすべて使い果たしていたことを。今、財布の中にあるのは小銭と万札。

というわけで、カゴが廻ってくるまでの間考えました。チャラチャラと五、六百円で今回は勘弁してもらおうと。

実はこの一回目の出席は母が亡くなってから三日目の日曜日であり、そういうことの祈りも携えて参加させていただいていたのです。カゴが前列に来たあたりで、頭の中に天使の声が響きました。




小樽からの列車の車窓より
Pic by Me


「なあ、オマエ。日本の教会の財政事情は知らないところではないだろう?ここの教会の人はみんな痛いところから献金してこの教会を守っているじゃないか。

オマエは何の関係もないところから来て、ただ参加させてもらってるだけ。特に今日のような状況で、オマエはこの教会が今日ここにあることの便利を享受しているだけじゃろ?それを五、六百円とはなんと、なんと...」

あちゃ、タシカニー。

心改めたワタシは、カゴに硬貨数枚に替えて渋沢栄一さんを送ったのでありました。

ちなみにその翌週も礼拝に参加させていただいたのですが、その日は5月25日。たまたま私が故郷八王子の教会で洗礼を受けてから四十五周年の日であることに、これも着席してから気がつきました。気がつかせられたのかな?

洗礼四十五周年の感謝を込めて、再び渋沢栄一さんをカゴに送りました。洗礼後の人生の中での感謝を考えると、渋沢さんひとりでは全然足りなくて、十人くらいは送って当然でしたけど。

まあ、私も旅行中の身。母が亡くなったことでホテルの滞在を延長したり、飛行機の予約を変えたりして追加出費があったもので。という言い訳。(^-^;

念の為に付け加えておきますが、ルーテル教会でも献金は大切な信仰生活の一部とされますが、生活を破壊するほどの献金を強制したり、献金の額の大小で人の深いところでの価値を計ったりすることはありませんので。

それでも、今回の私のような立場の場合、やはり「五、六百円で十分」というのはちょっと甘えてるでしょうね。自戒。




これは私が45年前に洗礼を受けた八王子ルーテル教会(撮影は去年11月)
Pic by Me


神は私たちの日常生活の中で、時々こういう小さな「チャレンジ」を与えることがあります。そういう小さなチャレンジに打ち勝つこともあるし、屈してしまうこともあるでしょうが、大切なことは自分自身を振り返ってみる、ということにつながるかどうかでしょう。

何か「人生の転機」のような大袈裟な機会ではなくとも、日頃何気なく通り過ぎていることや、おざなりにしていることを見直す機会というものも大切なものだと思います。

私たちの人生は日頃の小さな出来事、習慣、立ち振る舞いで成り立っているものですからね。できればそういう「小さな部分」を大切にして、「大きな幸い」を創りたいものです。

「サッポロ北街」は今回は一応これで終了。次回からはレイキャビクに戻る予定です。梅雨と梅雨の中休みの間で、体調を崩したりされずお元気でお過ごしください。



*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


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サッポロ北街ひとり日誌(25–2)−「サッポロ、いいよなあ」の巻

2025-06-18 05:42:57 | 日記

こんにちは/こんばんは。

今回は前回に引き続き「サッポロ北街ひとり日誌」となります。その前にちょっとだけアイスランドを付け加えますと、これを書いている今日は6月17日で「ソイチャンダ・ユニ」(6.17のアイスランド語の読み)と呼ばれ、アイスランドの独立記念日です。




6月17日はアイスランド共和国の独立記念日
Myndin er eftir Andrea_zanenga@unsplash_com


もちろん国民の祝日ですが、レイキャビクではあいにくの雨に見舞われ、気温も9度。ここのところこんな感じで「冷夏」のいやな気配... 今日のニュースでは日本では長い「梅雨の中休み」で気温もうなぎ上りとか。羨ましくもあり、気の毒でもあり... 「羨ましい」方が勝ってるな。(^-^;

さて五月に三週間近く札幌へ帰っていたのですが、これは予定外の帰省でした。母が天に召されたのです。もう九十を超える高齢でしたし、召される前に帰り着けたので神に感謝です。

歳のいった親御さんを持つ海外在住者の方には共通することだと思いますが、毎回帰省して顔を見るたびに「これが最後だ」という心中(しんちゅう)でしたので、心構えはできていました。それでももちろん、これまでいた人がいなくなるのは(家族ならなおのこと)寂しいものです。

私の母の場合は、良いスタッフの方が揃っている高齢者施設にお世話になっていたのと、兄が札幌人で近くにいたため、普段の心配といったものはありませんでした。

また、また母は最後の最後まで頭ははっきりとしていて、記憶の混濁や理屈に合わないようなことを言い出すこともなかったため、きちんとした会話を保つことができました。これも神に感謝。




今回は「札幌で見かけた花」特集
Pic by Me


ただ亡くなる直前の頃になって一度だけ「アレ?回線がショートしたかな?」と思う出来事がありました。私は娘と一緒に見舞っていたのですが「畑の先生はどこにいるの?」と訊いてきました。

「畑の先生」という言葉は初めて耳にしましたので、娘の顔を見ると、娘も「わからん」と首を振ります。母に尋ねると「は・た・け・の・先生」と一文字ずつ区切ってはっきり答えます。

学生時代とかの思い出がフラッシュバックしたのか?と思い、娘が「それいつの頃の話し?昔のこと?」と尋ねると「うーん、最近のこと」

母はしばらくは車椅子生活だったのですが、農家さんへ出向くようなレクがあったとも聞いていない。これはなんだろうか?と娘と相談。もしかしたら「畠野先生」という名前のお医者さんがいるのだろうか?

「人の名前なの?」「違う、畑で働いている先生」と母。これは困った、というところで母もお疲れらしく眠ってしまいました。

しばらく後で、娘が聞き出したのですが「畑の先生」というのはリハビリを担当してくださっている療法士のFさんのことで、趣味が家庭菜園とかで、以前キューリとトマトを持ってきてくれたことがあるのだそうです。

人名が飛んでしまうというのは、私でもよくあることなのですが、母も名前を失念し「畑の先生」と呼んだらしいです。その時、ちょうど週末でFさんは出勤されていなかったので、「どこかにいっちゃったか」と心配だったようです。

まあ、母が残してくれた最後の笑い話しですね。




札幌の五月は花の楽園
Pic by Me


人の一生は地上では無限なものではなく、寿命という前提条件の上で与えられているものです。そのことを考えると、母の最期は非常に祝福され、恵まれたものだったと考えます。

その恵まれていたことの大きな部分は、母がお世話になっていた高齢者施設がとても良い施設であったことだろうと思います。スタッフの皆さんがとてもよくしてくれるありがたい環境でした。

この施設は入居料もそれなりにかかりますし、入居者もそれなりの経済環境にある方々です。日本のすべての高齢者の皆さんが、このような居住環境にはないことも承知していますし、それでいいとも思っていません。日本での高齢者の方々の生活の有り様は真剣に取り組まねばならない課題でしょう。

だとしても、私がこの施設の皆さんの働きに感謝をしてはならない理由にはなりません。母が召された後に、多くのスタッフの皆さんがお別れをしに部屋まで足を運んでくださり、涙を流してくださる姿に、とても心慰められるものを感じました。

母は父がまだ存命だった2009年からこの施設にお世話になりました。まあ、父も–というか父の方がもっとお世話になったのですが、両親とも道産子ではなく、都下の八王子からの「移民」です。

当然私も道産子ではありません。母が(父もですが)恵まれていた、と感じることのもう一点は、ここが札幌だったということにあるように思います。なんというか、住みやすいのですよ。

もちろん私は「住んで」いたわけではなく、年に一度か二度の短期滞在者でしかありません。が、そういう私でさえ「いいよなあ、札幌は」という気になるのです。もちろん、冬の寒さや大雪、あるいは出没するクマのような生活上の困難はあるでしょうし、それは私のよく理解していない点です。

私が言う「いいよなあ」というのは、ちょっと次元の違うことであって、なんというか他所者をフツーに受け入れてくれる土地柄、メンタリティみたいなもののことなのです。




花、また花
Pic by Me


日本のどこかを例に取ると角が立ちますので、アイスランド。「アイスランドではアイスランド語を喋れ」「ドライフィッシュはバターを塗って食べろ」とか、だいたいあるんですよ、「郷に入っては郷に従え」的な不文律が。「いや、オレはドライフィッシュに醤油が好きだから」とか言うと、機嫌を損ねられるみたいな。

札幌は –北海道全般かもしれませんが– そういう他所者に対するディマンドが極端に少ない土地であるように感じました。札幌滞在中に「他所者」と感じたことはほぼほぼなかったような気がします。人生の半分を過ごしているレイキャビクでは、いまだに「他所者」感を拭いきれていないのと好対照です。

そういう札幌に、2009年以降の十六年間毎年帰省する理由があったのが、その理由がなくなってしまいました。八王子出身の私にとっては正確には「帰省」ではないのですが、「帰省」と言ってしまうようなのが札幌です。

札幌と、そして日本との絆が少し薄くなってしまうのは寂しいものですが、考えてみれば「絆」は与えられるだけではなく自分でも作るべきもの。そうだ!

だから、前回書きましたような、新千歳空港のJALの4番チェックインカウンターの一番右にいたグランドサービスの女性のような方との「絆」が生まれると嬉しいのですが。またそこに戻るのか?(^-^;

末筆になってしまいましたが、Sompoケア・ラヴィーレ真駒内の皆さん、長い間父母がお世話になりありがとうございました。また、私自身滞在中にはお世話になり感謝です。リップサービスではなく、本当に心より感謝しております。m(_ _)m

これからも良いお働きをお続けください。


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サッポロ北街ひとり日誌(25–1)−「星に願いを」の巻

2025-06-09 18:39:00 | 日記
こんにちは/こんばんは。




自宅ベランダからのオーロラ(撮影は去年)
Pic by Me


なんと一ヶ月ぶりの更新となってしまいました。そしてその一ヶ月ぶりの更新は、二年ぶりの「サッポロ北街ひとり日誌」となります。

そうなんです。実はちょっと急な用事があり五月の三週間近く、札幌へ帰省していました。さらに「サッポロ北街ひとり日誌」は二年ぶりなのですが、「実は」札幌へは去年の秋にも帰っています。特に変わったエピソードもない平安な帰省で、ブログ種がなかったので省いちゃいましたが。(^-^;

今回の帰省では予定外に桜が見れたり –これは海外在住者にはそんなに当たり前のことではありません– さらに梅や金木犀、さらにはチューリップ等々のお花が咲き並んでいるという札幌独特の五月に再会できたので書くこともあります。

ですが、なぜか今回はいきなり「アイスランドへの帰路の旅」についてとなります。ちょっとご紹介したいエピソードがあったので。

三週間弱の滞在を終えた私は、フツーに大きいスーツケースと一回り小さい荷物のふたつを転がしながらホテルを出ました。一回り小さい方の荷物はズック製のペチャンコになるタイプのもので、来る時は大きい方のケースの中に収まっていました。滞在中のユニクロでのお土産等々が詰まっているのです。

スーツケースふたつを転がして歩くのは、結構面倒なことでA地点からB地点へ移動すること以外、何もできなくなります。というわけで、新千歳空港に着いた私は真っ先にJALのカウンターへ向かいました。荷物から自由になりたかったのです。




半分「葉桜」だった赤煉瓦庁舎前の桜
Pic by Me


荷物さえ預けてしまえば、新千歳空港の盛んなエンターテイメントを楽しむことができます。少し前の「マツコ有吉のかりそめ天国」でやっていましたが、新千歳空港は国内空港では稀に見るほど、お土産屋さんや食べ物屋さんが立ち並び、さらには映画館から温泉まであるという「アミューズメントパーク」なのです。

私の帰路の経路は千歳から羽田を経由してヘルシンキへ。そこからアイスランドはケフラビクへ、という三年連続の新定番ルート。

ですが、最初のJAL便は午後6時発。私はかなり早めの2時前に空港に着いてしまいましたので、荷物が預けられるかちょっと不安でもありました。国際線乗り継ぎの場合は、自動チェックイン機ではなくJALの専用カウンターに行かねばなりません。

四番カウンターの一番右の受付で迎えてくれたのは結構可愛い女の子。チケットのチェックをすると、「18時発の便ですが、到着の遅れが見込まれています。よろしかったら早い便に振り替えますが、これから空港で何かご予定がございますか?」

携帯WiFIを返却ボックスに放り込むのとトイレ以外にはさしたる「ご予定」もない私は「いえ、まったく大丈夫です」と返答。女の子 –いや、若い女性職員– は何分かコンピューターと睨めっこした後、「早めの16時の便しか空いていないのですが、よろしいでしょうか?」

この日は日曜日で大混雑の日だったのです。16時発だと午後5時半くらいに羽田。乗り継ぎのFinnair便は夜の10時くらいなので、羽田でのんびりすることになります。でも保安検査とかあるし、早い分には構わないか。「はい、大丈夫です」

「承知しました」チケットを再確認していた女性職員は「最終目的地はヘルシンキですか?」「いえ、乗り換えでアイスランドまで行きます」

すると「わー! アイスランドですか?私、去年アイスランドに行くつもりだったのですが、仕事の予定が変わり行けなかったんです」といきなりパーソナルなトーク。さらに「お仕事ですか?」「えーと、仕事というよりはあそこに住んでるんです」

「えー、アイスランドにお住まいですか!? 」あたかも「いいなあ!」と続きそうな気配。「アイスランドに住んでいる方にお会いするの初めてです!じゃあ、オーロラとか見れるんですか?」

オーロラか。「はい、よく見れますよ、オーロラ」「いいですねえ、オーロラ見てみたいんです!」というので私は定番の答え。「でも、オーロラって、5分も見れば十分ですよ。外は寒いし」 ...考えてみれば、北海道の方がもっと寒いじゃん。




五月の札幌は花の天国
Pic by Me


「やっぱりどこか遠くに行かないんと見れないんですか?」「いえいえ、家のベランダから見えることもあります。ただ周囲の明かりが少ないところの方が、もっとはっきり見えますね」

「ご自宅から見れるんですか?羨ましい!」この若い女性職員さん、結構な興味をアイスランドに持ってくれているみたいです。「でも、オーロラって、一回見たら十分ですよ。ほら富士山とか毎日見てても飽きないじゃないですか。オーロラは一回見たら、次に出ていても『だから?』っていう感じですね、私は」これは持論です。

「そうなんですかー?やっぱりいつも見れるとそうなんですかね?」というような会話をした後、荷物は無事にカウンター裏へ運ばれ引換券を受け取りました。笑顔で送られた直後に「ああ、ブログのこと話しておけばよかったな」と後悔。名札も見なかったので名前も確認してなかった。でも少なくとも向こうはこっちの名前は読んでくれてるな。

いやいや別にナンパしようという魂胆はありませんが、せっかくだから何か繋がりが作れればよかったのに。電話番号とかじゃないですよ。ブログを知ってもらえれば、それだけでも「繋がり」

これが午後3時前。

おおよそ27時間後、私はケフラビク国際空港に無事到着しました。現地時間の翌日朝の9時。9時間の時差を遡ってきたので日本では時が進んだその日の夕方の6時です。

旅の最後の微かな心配の種は、荷物がちゃんと一緒に来ているかどうか。最近拡張された、荷物受け取りの回転ベルトコンベアのあるエリアへ。ありがたいことにふたつの荷物ともちゃんと現れてくれました。

と、大きな方のスーツケースを引き下した私の目に、バッグに括り付けられているカードが入ってきました。何やら日本語が見て取れます。「ご搭乗ありがとうございます。アイスランドぜひ行ってみたいです」




こういうの大好き!
Pic by Me


名前こそもちろんありませんが、あの若くて可愛い女性グランドサービスの方であることは間違いなし。ああ、こうなると余計に「可愛さ」が増幅されてくるんですよね。名刺を携帯していなかったのが人生最大のミスだ... いやそれはさすがにお大袈裟か。でも、もし彼女がアイスランドに来るなら、一言連絡して欲しいよなあ。

でもこういう経験は初めてだし、正直嬉しかったです。(*^^*) おじさんか! おじさんだよ、オイラは。こういう慎みある粋な触れ合いは大好きだし、人生豊かにしてくれます。JALには私の憧れの天女様がいるのですが、これでまたJALに引き込まれてしまいました。

サッポロ北街ひとり日誌 (18-2) – 神の恵みと幸運とJALのCA


で、このブログを書きながら、星に願いを。5月25日日曜日の午後、新千歳国際空港のJAL四番カウンターの一番右にいたあなた、ぜひともこのブログに行き着いてください。もしくは、この女性に心当たりのあるアナタ、このブログを読んだら彼女にお伝えくださいませ!! よろしく頼みますよーっ!!


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

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コメント (4)
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