教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

約束事

2012-11-24 | 音楽的アドバイス

バンドで練習中に、「この最後の部分、どのくらい伸ばす?」とか「じゃ、このタイミングでギター

が入るから、そこからハイハット入れて・・・」とか事細かく決めたくなる時ってあるよね。

でもね・・・ライブを考えたら、あんまり細かく決めない方がいい。

大雑把くらいがちょうどいい。本当に。大概忘れるし、1ステージに忘れちゃいけない

イレギュラーの事柄が4つ以上あると危険!

自分が忘れなくてもドラマーが忘れてて、いつもと同じタイミングで入ちゃった、とか

カウント忘れたとか、ギターの入るフレーズを忘れた・・・とか、ボーカルも「サンキュー」って

言ってから、終わるとか・・・色々決めても完全に全部出来るかと言うと、練習中は冷静だから、

簡単でしょって思ってる事柄を忘れることも多い。

ので、いつも練習通りに進めて行くのが一番いい。いいんだけど、そりゃもちろん、

毎回多少は違うこともやりたくなるので、アレンジしてもいいんだけど、細かいところは

はしょったほうがいい。コツとしては「いらないことはやらない」これに尽きる。

たまにギター始まりの曲なのにギタリストがテンポに自信がないもんだからか、ドラマーに

スティック、もしくはハイハットで4分で打たせてそのテンポで始める場合がある。

けど、それこそいらないね。そんなにテンポが自信がないなら覚えて来なさいって。

大体ハイハットでカウント打って、その後ギターのみになるってかっこ悪いよ。

途中もそう、ブレイクして歌だけになるとか、ギターのアルペジオだけになるとか、

ベースだけになるとか、その場合に「必ずハイハット入れてテンポキープして」って

言って約束事を増やすより、そんなところは自分だけで対処した方がいい。

つまり入れても入れなくてどっちでもいいよってスタンスである。こうするとドラマーも

気が楽だし、その時の気分でどうにでも出来るし、もしかしたらハイハットワークで

遊べるかもしれないし、なかなか楽しいライブになると思う。アドリブ部分が多い

ライブほど演奏者は楽しいもんだ。ま、やり過ぎは禁物で、決まりごとはキチっと

やらなければいけないけど。

 

その辺のお約束事は少なければ少ないほどリラックスして出来るってことね。

ただ、こういうバンド内でしかわからないことってのはそのメンバーで長くやっていると、

自然にあ、うんの呼吸が出来て来て、バンド内ルールみたいのが自然に出てくるんだ。

俺はエンディングなど自分で仕切るのがあまり好きではないので、ドラマーに任せちゃう。

ドラマーが終わりそうなタイミングで空気を読んで、それに合わせる。あるいはギタリストが

合図を出す曲が1曲だけあるので、それはお約束として、彼に合わせる。

エンディングに関しては本当にそれくらい。あとは適当。適当でも困ったことはない。

キチっと終われてる。その場の雰囲気で長くなる時もあればあっさり終わるときもある。

ドラマー任せだったりするときもあるが、それをいちいちこっちでコントロールしたいとは

思わないのでね。

途中でボーカル次第でどんどん長くなってしまう曲もあって、それは、もう俺次第(笑)。

「適当なところで戻ってくるから、そこからカウントして曲に戻ってくれ」って言ってるだけ。

話し合って決めておくのは、曲間をつなげる場合だね。このタイミングは誰がどうしたら

次の曲に行くのかを決めておかないとさすがに難しい。

 

なので、ライブ中って本当に練習中みたいに冷静ではいられないから、練習中には

「軽く覚えていられるぜ」ってことも結構飛んじゃうので、気を付けて、それを差し引いて、

約束事は減らした方がいい。特に進行役をしなければいけない人は頭がMCでいっぱいに

なるので忘れやすい。